THYESTEAN FEAST

”Cycles Of Worldburn”
 フィンランドのメロディックブラックメタル1ST。高品質で荒涼とした雰囲気ではなくあくまで哀愁重視の疾走スタイルである。無闇にブラストはしない適度な疾走と哀愁度合いも適度に濃くと言った印象でブラックとしては決して濃く無い部類に入る。高品質さと相まってまとまり過ぎた感じもしないでもないがフィンランドらしいしっかりした楽曲でサラリと聴かすと言った感じでブラック初心者にも安心して聴けるのではないだろうか?楽曲中に常に漂う微妙な憂いがナカナカ強力でドラマティックともいえる。が、そのドラマティックさが結構曲者で起伏が少なくダァ〜っと聴かせがちな面で全編通して聴くのが少し辛いと感じるかも。メリハリがないと言うか...このスタイルならもう少し空間を設けたり、溜めが欲しいと感じた次第である。一曲一曲取り出すと非常に良いのだがまとまるとなんだか個人的に疲れる。。決して悪い出来ではなくむしろ高品質で安心して聴けるので悪しからず。

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