TROLL

”Trollstorm Over Nidingjuv”
 ノルウェーのKEY入りブラックメタル4曲入りデビューMCD。NAGASH氏のプロジェクトである。暗黒ロマンを音で表現したようなKEYパートからオールドスタイルのブラックナンバーが炸裂する。非常に暗く地味であるが渋いブラックメタルを聴かせてくれる。如何にもブラック然としたギターのジュワ〜っと滲み広がるようなノイジーな音が非常に渋い。なんだかラストの曲がDARKTHRONEにそっくりなところがナカナカブラックメタル通には堪らないだろう(笑)決して派手ではなく地味だが最近の派手なブラックメタルには無い物を持っているのでブラックに理解がある人にオススメである。渋い!
”Drep De Kristne”
 ノルウェーのブラックメタル1ST。前作延長線上であるがシンフォニックブラックメタルとして進化を遂げた。前作より若干派手になった気はするが実に暗黒面を強調するようなKEYを全編に張り巡らしいる。特にKEYが奏でる暗黒メロディが素晴らしく怪しい雰囲気満載。(特に3曲目はクセになりそう/笑)荘厳ではあるが荘厳と言うよりかは怪しいと言った感じだろうか。そう言った怪しいKEYが乗るところが彼らの最大の個性である。最近のやたらと金がかかってそうなゴージャスなシンフォニックさでは無いところがブラックメタルらしいシンフォニックさ(?)と個人的には思う。ブラックメタルファンは押さえておきたい逸品。オススメです。
”The Last Predators”
 ノルウェーのKEY入りサイコメタル2ND。(と、言うらしい)THE KOVENANTのNAGASH氏のプロジェクト。そしてゲストとしてBLACK界屈指の凄腕ドラマーHELLHAMMER氏が参加!!!前作から作風が随分と変わりはブラッキッシュデスという感じで案外ストレートな作風がカッコイイ。KEYも極力押さえ気味でアグレッションに重点を置いているので味付け又は雰囲気を色付け程度に留まっている。まぁ、言い方を変えるとTHE KOVENANTの3RDのデジタル色を無くして幻想的な部分も排除し更にアグレッシヴになった感じで想像して頂くと良いだろう。VoであるS.M.TWICE氏のサイコで癖のある歌い方であるため好き嫌いが分かれる所だと思う。(この歌い方ががサイコメタルなる由縁なのだろう。)そして聴き所の一つとしてHELLHAMMER氏のドラミングであろう。この異常なまでの手数の多さはアルバムの質を上げることに大きく貢献している。勢いに圧倒されそうになるがギターリフも力強く、気持ちよける作品
”Universal”
 ノルウェーのNAGASH氏のプロジェクト。KEY入リサイコメタル3RD。今回もHELLHAMMER氏が参加。前作が好きなもんで期待してCDを買ってきたのだが、「なんだこりゃ?」って言うのが正直な感想。非常に不可解な感覚を持ったモノに仕上がっている。激走でストレートだった前作とは違い今作はミドルテンポ中心。更にデジタル色の強い曲もあり実験色が強いのでそれに伴ってクセも一段と強い。まず相変わらずと言うかやっぱりと言うかクセの強いS.M.TWICE氏のイカレたVoは今回も炸裂。相変わらず変態的な凄い声出してます。HELLHAMMER氏のドラミングは相変わらずだがどうも冴えてないような気がする。楽曲自体、前作のような微妙な感覚ではなく完全にイってしまっているので面白いとは思っても良いとは思わない。ある程度柔軟な聴き方ができる人向けかもしれない。個人的にあまり楽しめなかったし、なんだかMAYHEMの2NDを聴いた時と同じような感覚だった。う〜〜ん。

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