TROLLHEIM'S GROTT

”Blizarre Troll Techonology”
 フィンランドのシンフォニックブラックメタル1ST。高品質で安定した演奏を聴かせ演奏的にはレベルが高いが最近よくある感じの音。ホント多いですな、この音。(汗)言ってしまえば3RD以降のDIMMU BORGIRスタイルを想像して頂けたら話は早い。整合感を携えたバックの演奏はあくまでメタリック、KEYもそこそこ派手に大活躍、疾走するドラミング...とまぁ本家をかなり意識した作りになっており当然、個性は皆無といえる。逆にいえばその手が好きならまずは安心して身を委ねる事ができるだろうか?が、まだまだ本家に比べ奥深い作り(音源)には残念ながら達していない。妙に音質がクリアで聴こえ(耳障り)が良く、買って失敗した気にならない....しかし、決して名盤にはなり得ない...といったよくある「フィニッシュブラック量産型」といえる。
”Bloodsoaked And III-Fated”
 フィンランドのブラックメタル2ND。どうやらサイバーブラック路線に向かっている模様。デジタルビートや電子音などを部分的に配し、KEYもやたらとエレクトっぽくなってきた。そういったテクノ要素をあくまで部分的に絡めており今時のブラックメタルをプレイしている。それらはメタリックな豪快さを損なう事無く装填しているので味付け程度に留まっていると思う。それにしてもドラムが異様に激速。目が細かく、力強く、よたらない無機質で正確なビートを叩き出している。一応はエクストリームにパワーアップしたなと聴いて実感できるだろう。前作と比べればかなり吹っ切れた感じもするのでエクストリーム度は上がっておりカッコ良くなったんではないだろうか?勿論、高品質かつカッチリとまとまった演奏も健在。テクノの味付けを塗したサイバーブラックが好きなら是非。

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