URFAUST

”Geist Ist Teufel”
 オランダのブラックメタル1ST。淡々と繰り広げられる音源にトンでもなく脱力感を伴うVoが乗る。もうインパクト大!印象に残りまくる...と言うか嫌でも耳にこびり付く(笑)クリーンVoが個性的で伸びやかに歌い込むのだが凄く感情的。勇壮な感覚を撒き散らすが脱力感が漂うVoはナカナカ他では聴けないだろう。スクリームも正気の沙汰では無く病みまくり。特に#3はキラー(?)ソングだろう。ペイガンっぽさが前面に打ち出された名(迷)曲であろう。「うっ!」って掛け声が良い味出している。楽曲の方はペイガンメタルっぽい内容だが暗黒アンビエント色も多々あったり興味深い。不気味になったり勇壮であったり多彩である。濃いファンには受けそうだが一般人が聴くと殆どギャグに聴こえるのだろう。反応を見る為に非メタル系の人間に聴かせてみたのだが爆笑していたのを付け加えておこう。でも何処か憎めなく個人的にはクセになる作品であった。特に#4はVoの脱力感がよく出ている。途中アンビエント調になるがもうこの上なく不気味なパートが続いたりして精神を逆撫でする事間違いなし。不条理音楽とはこの事だな..。濃い方にとっては全曲聴き所満載。是非お試しを。感性に合うかどうかは判らんが....(ニヤリ)しかしながら正体不明な点はこの手のお約束でありブックレットに情報という情報が記されておらず挙句の果てには曲名すら書いてない始末。
”Verraterischer, Nichtswurdiger Geist”
 オランダ産クラッシック/ブラックメタル2ND。冒頭から10分以上にも及ぶ不穏かつダークな本格的なクラッシックから始まり盛り上がりを聴かせてくれる。やってくれるじゃないの!と思うのも束の間、ゆったりとしたペイガン系の楽曲に脱力クリーンVoの登場でニヤリ。ホント下手ウマっていうか独特の響き。歌っている言語自体が謎であり実に変なイントネーション。何語だろ??#2なんかはSimen Hestnaes氏に歌わすと素晴らしいモノになるのではないかと思ったりも。内容は前のアルバムに比べて洗練されており意外と深みを与えているのではないかと思う。クセになる度合いからすればダントツ1STになるのだが...。なんせクラッシックパートが大半を占めるアルバムでありジワジワ暗黒感を掻き立てつつダイナミックに迫ってみたり結構聴き応えアリ。もうシンフォニックという次元ではなくクラッシックそのモノとも言える。以前ほどの不条理さは感じず筋は通ってると思うのだがやはりクリーンVoだけが妙に気になってしょうがない(笑)これは味であり個性である。

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