VAMPIRIA

”Among Mortals”
 アルゼンチンはブエノスアイレスのダーク/ゴシック/ブラックメタル1ST。CRADLE OF FILTHヨロシクの吸血鬼ネタであることは聴く前からジャケ、バンド名で想像できたがやっぱり内容もソレである(笑)路線はドラマティックで普遍的なシンフォニックへヴィメタルであり、ゴシカルな味付けを施した感じといえば伝わるだろうか?当然、Voはブラック系、女性コーラスは勿論の事、男性クリーンVoも乗るのだが....そこに妙に判りやすいKEYが被さりドラマティック極まりない歌劇的作風を展開。節々でなんとも暗黒ロマンスがあるメロディが乱舞していおりやたらと露骨にやってる模様。う〜ん、この辺が鼻に付くか付かないかは聴き手次第だろうなぁ...。時折、パワーメタルのようにメロディアスな疾走を聴かせるが基本的にはミドルテンポスタイルでジックリ聴かせるのでゴシックファン、デスVoがイケる正統派へヴィメタル好き向けといえよう。なんというか演奏がめっちゃメタル(笑)何はともあれこの手の中でも確実に上位に位置すると思われるので吸血鬼モノファンは聴いて損はないだろう。
”Wicked Charm”
 アルゼンチンはブエノスアイレスのダーク/ゴシック/ブラックメタル2ND。まず音が豪勢になりクオリティは上がっている。前作よりゴシック色が少し減退しブラック色が増え総じてアグレッシヴになった模様。KEYも所々で効果的に導入、ソプラノ女性Voが伸びやかに歌い上げる部分も健在なのだがドラマ性は前作より少し薄くなったような気がしてならない。どちらかと言うと前作のゴシカルな部分よりシンフォニックなメタルに重きを置いた感じ。なんだか暗さ、メランコリック度が薄くなった反面、勇壮になっている気もしないでもない。

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