VEHEMENCE

”The Thoughts From Which I hide”
 US産少しメロいデスメタル1ST。迫力ある低音デスVoを絡ませながら走る部分が少なくスロー〜ミドルテンポでゴリゴリ進んでいくスタイルと言えばINCANTATION辺りが引き合いに出されそうだが邪悪な要素はあまり感じられない部分が実にもどかしく感じるバンドである。時折メロいギターソロを絡ませてくるがイマイチ個性には繋がってない様子。悪くないモノのこれと言った要素が感じられず普遍的な出来で留まっているのが残念。演奏も申し分なく高品質だが決め手が無いため少し辛い内容だと個人的には感じてしまった作品。ただ何気に良い部分も存在しているので悪しからず。ラストの大曲は何故かKEYやアコギを使って極端にメロい曲をやっている。結構これが良かったりするのだが....全編聴きとおしデスメタルとして考えてみると中途半端か極端か良くわからないと言った印象で終わってしまう。やはりこの辺のバンドは素直にアグレッションで勝負して欲しいと微妙に感じた一枚。
”God Was Created”
 US 産デスメタル2ND。前作のメロかった部分が大幅にUPで完全にメロデスになった模様。ジャケからは如何にもブルデスと言った雰囲気が漂っていたので吹っ切れて化けてるかな?と思い購入したのだが中身はしっかりとしたメロデスであった...どっちつかずでよく判らなかった前作に比べ一応は的は絞れた感じではある。ブルータルなメロデスと言ったら語弊があるかもしれないがなんだか音がそんな感じである。立ち上がりの曲がイマイチ掴みが弱いためイマイチパッとした印象が無く、聴き始めの印象が地味なのは否めない。が中盤辺りから終盤にかけてメロディに対する拘りみたいなモノが明確に感じられブルデスバンドがメロデスをやればこんな感じ?的な作品に仕上がっている。う〜ん位置付けとターゲット層が実に絞りにくいアルバムだなぁ。。質も高く演奏も上手いし楽曲も決して悪くないのだけど的を絞れた割には微妙な作品。う〜ん前作よりかは良いかもって事で(苦笑)

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