VORAK

”Rhetoric Of The Supermen”
 オーストラリア産、Vorak氏による独りブラック2NDらしい。よくポンコツ音源を聴いて「ぶっ壊れた音」とか表現するがこれほどこの言葉が似合う音源もそうはないだろう。リズムに整合感の欠片もなく、音階の塊がドバーっと継ぎ接ぎされヒステリックなノイズの世界に引きずりこんでいく。辛うじてブラックメタルの領域なのだろうけど殆どノイジーなアンビエント。また、この異様な世界観を彩るのは整合感のないリズムとノイズだけではない。神経を逆撫でするというか精神を破壊しそうな超音波Voがその異様な世界観を決定付ける要素となっている。キィィ〜〜〜〜!!っと鼓膜を破壊されそうな高音で喚き散らす声はまさに超音波ウェポン!また、ピアノやKEYを多用しピアノの乱れ弾き等を頻繁に披露しておりその部分は比較的綺麗だったりするのだが....やはり正気の沙汰ではない。最後まで聴ける人と途中で投げ出す人がキッチリと分かれるんだろうなぁ..なんて思ってしまう。まぁ確実に後者が多いんだろうけど(笑)因みにボーナストラックが入っておりクラシックの巨匠Richard Wagnerのカヴァー入り...。一体、何が目的なんだ!?(笑)。

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