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FS21・B777シュミレーター搭乗記

<プロローグ>

CRAの皆さんの企画で実現したFS21シュミレーター体験搭乗。当日はHideyさんと待ち合わせて会場へ移動。途中秋葉原で昼食後徒歩にて御徒町界隈へ。地図を持参するのを忘れてうる覚えでどうにか到着。日本BTA・FSセンターの外観はビル1Fに位置するまったくの事務所風。一見すると地元議員の選対事務所?とも取れるその入り口へ入るな否やいきなり飛び込んで来たシュミレータ群。そんな冗談はいっぺんに吹き飛んでしまった。これは凄い。流行る気持ちを抑えて受付の参加名簿に記入し名札を受ける。さて楽しいひとときの始まりである....


<B777シュミレーター(BS21)搭乗記>

実物大サイズのコクピットをそのまま再現したそれに大小のディスプレイを配置してある。グラスコクピットB7の正にそれである。みんなの視線を浴びながら風さん・BenさんがプリフライトチェックからFMSなどのガイダンスを披露して頂く。その後思い思いにコクピットシートへ...

私はHideyさんとクルーを組みB7へ乗り込んだ。レフト席には私。ライト席にはHideyさん。チェックリストなどの作業は割愛させて頂き、早速ながらこの巨体を操ってみたくて気ばかりが流行る。前のクルーの方々がスポットインした状態からスタート。各エンジンは始動されている状態である。コパイ役のHideyさんと簡単にブリーフィングを済ませいざタクシーアウト。サイドにはなんとステアリングホイールまである。これは嬉しい。タキシングがずっとリアルに出来る。約20ノットで進みコーナー時は10ノット程度へ落とす。スルリスルリと気持ち良くホイール操作が決まる。これだけで悦に入ってしまった。RWY34Rからローリングテイクオフしていく。今回のブリーフィングではオールマニュアルを行うこととした。FMSやオーパイなどは一切使わず本来のシュミレーターが持つパフォーマンスを楽しんでみようと思った。

テイクオフ後レベルは約8000ft程度を保ち一路木更津(KZE)VORへ。その後房総半島半ばまで持ち込みレフトターンからRWY34Rへのファイナルディセント開始。操舵感は悪くない。コントロールホイールを優しく左右上下へ振ってみる。お釣りが来る感覚は正に実機に近い....のかも。某社で在来型B747のFFSを体験した事があるがその時の追憶が戻って来る錯覚さえ感じる。実に良く出来ている。これがあのMS社のFSソフトなのか????フレームレートも悪くない。複数のPC機をLANで構築し、各グラスコクピット計器を操っているところも自宅でのFS環境と雲泥の差。目の前のPFDが私の操舵に応答して鮮やかに動き回る。

Project Magentaと言うFS98/2000用にある計器表示ソフトが美しく機体の微妙の動きを伝えている。これ単体を味わいたいならばきっとオーパイモードで飛ばすのが一番かも知れない。

さていよいよRWY34Rへのファイナル。フラップをダウンの指示をHideyさんへ出して段々と迫るRWYへの緊張感がこみ上げる。但し、心地よい緊張感とも言える。少々高めのグライドパスだったがどうにかスレッショルドを通過。100ftを切りコパイのHideyさんのコールアウトが始まる。50・・40・・30・・20・・10・・・・タッチダウンの瞬間である。ちょっと悪戯して乗務後に背後にあったキーボードで外部視点を入れてみると機体はFS2000のデフォのB7。
「・・・・」

...あの飛ばしにくいデフォのB7である。自分の腕が上がったか?いやいやそうではない。やはり精密に組み上げたコクピット環境が操る人間のポテンシャルを上げているのではと思った。





<モーションシュミレーション(FS21)搭乗記>

セスナなどのレシプロ機をメインに組み込まれたシュミレーション。日本BTA社ではこれを”実機に忠実なアミューズメント・ライド”と位置付けている。簡単に言えば、モーションが可能なシュミレーターである。FFSとは多少位置付けは違うもののそれに近い体感を可能としている。三菱製のサーボモーターを採用し微妙なコントロールをコクピットとなる箱へ伝えている。乗り込みはまず専用のステップから横の扉を開けて乗り込む。3点式シートベルトでがっちりと身体を固定され、BTA社の方から簡単に計器類の操作説明を受ける。「....あとはお分かりですよねえ。」と締めくくられいざ空へ。実はあまり分ってはいなかった。(笑い)それでもFS入門時代にお世話になったセスナのパネルと類似している為、あまり迷いは無かった。

舞台は羽田空域。RWY16Lからエアボーン。心地よいプロップエンジン音と共にコトコトとして体感が伝わって来る。やはりモーションがあるのと無いのとでは感覚が俄然違って来る。加えて3面ディスプレイが視界の広さを確保してくれるのは嬉しい機能である。先ほどのB777とは違いゆったり、ゆっくりと羽田上空を自在にVFR飛行してみる。こんな飛行をしていたらさぞかし管制から大目玉を喰らう事間違い無い。
飛行性能はジェット機とは違い非常に人間的である。また時々お尻に感じるロール・ピッチ感。クロスウィンド気味の風が良く判る感じである。江東(KWE)VORの120度ラジアルからRWY16LへのVOR/DMEコースを辿ってみる。1500ftからファイナルターンへ。左へバンクして右手にテレコムセンタービルを見る。私の身体も同じにバンクしている。またファイナル特有(のイメージ)の”ねじれるような機体の揺れ”を気持ち良く感じながら、その正面のクレーン群を巻き込んで16Lへ正対させて行く。65ノット程のスピードでタッチダウン。ガクン..と言う衝撃と共に私は降りた。なかなか面白いものである。個人的にはセンターにあるシュミレーターの中で一番楽しかった。


<ヘリコプターシュミレーター(HS21)搭乗記>

FSで一番腕が上がらないのが実はこのヘリの操縦。幾度となくチャレンジしては必ず地面へ叩き付けてスクラップの山を築いてしまう。そんな曰く付きの私が乗って見た。
結果。「素直に飛ばせるじゃない。」これが背後で見ていたHideyさんからの激励だった。コレクティブの操作感もあまり心得ていないはずなのに、実に素直に舞い上がる。こちらも3面表示だがフレネルレンズを採用している為、見え方に多少問題を感じた。しかしそれも束の間なんと初のホバーリング(...のような)に成功。後ろからBTAの方が「どうですか?飛ばしやすいでしょう。」と声をかけて来る。FSで一番難しいイメージで距離を置かれるヘリだが、飛ばし易さを追求した飛行性能を付けたそうだ。ユルユルと前のめりでエンジン回転を上げて上昇させて行く様は、今までの固定翼機のどれにも相当しない面白さがある。それでも最後は結局得意中の得意である地面へのハードキッスでスクラップしてしまった。BTAの方ご免なさい。無論画面上での出来事だが。(苦笑)





<総評>

今回体験させて頂いたシュミレーターは全て個性が異なり、それぞれの特色を生かして楽しい仕上がりになっている。素人である私がこれらシュミレーターに対して実機と比べてどうこう言える訳が無いが、確実に実機に乗っている錯覚に陥ったのは紛れもない事実である。企画頂いたCRAの皆さんへ感謝と、素晴らしいコクピットを提供頂いた日本BTA様へ敬意を表しレポートを閉じたいと思います。