TOKYO FILMeX 2000

アジア[新・作家主義]映画祭

2000.12.17〜12.24 於:ル テアトル銀座


今年が第1回。東京国際映画祭のアジア秀作映画のプロデューサーであった市山尚三氏がプロデューサーをつとめ、中国、香港、台湾など中華圏を始め、話題の韓国、イラン、そして日本などの映画を一同に集めた。プログラムを見ると、非常に「通」ごのみというか、渋い作品選定。香港映画は3本が上映された。
■上映作品(香港映画のみ) 異邦人たち(有時跳舞) 天上の恋歌(天上人間) 朱麗葉與梁山泊


《異邦人たち(有時跳舞)》 舞台挨拶 12.17

桃井かおり、大沢たかお
監督は關錦鵬。当初Y2Kプロジェクト(岩井俊二、楊徳昌、關錦鵬)として
出発した。楊徳昌は《ヤンヤンの夏休み》を撮り、關錦鵬は《有時跳舞》を
撮ったが、岩井俊二は2000年までに作品ができあがらなかったらしい。


《天上の恋歌(天上人間)》 ティーチ・イン 12.21

余力為・監督
この作品は梁家輝が、プロデュースと主演をつとめる。


《朱麗葉與梁山泊》 ティーチ・イン 12.22

葉偉信・監督
香港で今、最も注目に値する監督の一人。たぶん35歳ぐらい。


映画祭開幕の前日に行われたシンポジウムは興味深い内容だった。アジア各国の現在の映画産業の状況はおのおの違うが、今、元気なのはタイ映画。インド、韓国(韓国は昨年に続いて公開作品が控えているが)ときて、2001年はタイ映画を注意してみると面白いだろう。

また、アジアの経済状態があまり良くない現在では、自国だけで、製作費をまかなう事はなかなか難しくなっている。日本+台湾、香港+日本、日本+韓国、韓国+香港など様々な資金、人材による映画が出てくる可能性はさらに高くなるということだった。

また、映画上映に関して、興味深い話があった。韓国の映画館では1年のうち最低120日間(時期は問わない)韓国映画(1作品)を連続して上映しなければならないという規定がある。また、フランスなどヨーロッパでは、各国で自国産の映画に対して保護主義を取って(基本的にヨーロッパは保護主義だけど)いるにもかかわらず、日本は何もしていないのは不思議だといった、意見もでた。保護主義は明らかに対ハリウッド政策。保護主義が行き過ぎると、自国の映画に競争力がなくなるような気がするので、一概に賛成は出来ないが、考えてみる余地はあるのではないだろうか。それよりもアジア全体があらゆるところで協力関係になれれば、それは大きな力になりうるのではないか。