４月２９日はめでたく無い思い出の日

　４月２９日、その昔は天皇誕生日として、今はみどりの日として国民の祝日であり、うちの会社のゴールデン
ウィークの長期休暇初日にも当たるオメデタイ日でもある。
　だが、私は、この日にはいやな思い出がある。
　某年のゴールデンウィークの長期休暇を前に、持病の椎間板ヘルニアの為に腰が痛い状態が続いていた。
　しかし、ライン作業でなかったのと、まだ、痛い程度だったのと、もう少しで長期休暇なので多少無理して出勤
はしていた。
　だが、今から考えればこれがいけなかった気がする。
　４月２９日夜、腰痛の痛みは酷くなり、ついにあまりの腰痛の痛さで起きあがる事が出来なくなってしまった。
　私は一人暮らしなので、当然のごとく助けてくれる人は居ないので仕方なく１１９番へ電話する事にした。
　この当時、私の部屋には固定電話は無く、その代わりに携帯電話を使用していた。
　今もそうだが、そうよく電話する事も無かったし、また、電話をかかってくる事も無く、電話をもっとも利用するのは
夏と冬のコミケの時だけだったので携帯電話で事が足りていた。
　だが、この時は、これが災いした。
　携帯電話で１１９番にかけたところ、どうも、岡崎市の消防署では無く、名古屋辺り（多分）の消防署と繋がった
のだった。
　とりあえず救急車をお願いした所、そこからでは無理だからと言うので岡崎消防署へ電話してくれと電話番号を
教えてくれた。
　まったく、住所だけ聞いて岡崎消防署に連絡してくれてもよさそうなのに出来ないと言う話だから腹ただしことだった。
　後日、当時の携帯電話で１１９番にかけると近くの消防署に繋がらないと言う話を聞いた。
　　しかたないので、教えられた電話番号で岡崎消防署に連絡して救急車を頼み無事に病院に運ばれてとりあえず
一件落着と思うでしよ、ところが、この後、もう一波乱あったんですよね。（泣）
　救急車は無事到着したんですが、問題はどこの病院に運ぶか？
　上でも書いたが腰の痛みは持病の椎間板ヘルニアが原因で以前からリハビリでトヨタ記念病院へ通院していたのです。
　ちなみに豊田市には市民病院が無く、このトヨタ記念病院がまあ市民病院みたいなもので、うちの会社も安城市と
豊田市の境にあるが一応豊田市なので、夜間の怪我などがあれば大抵、この病院へ運ばれる。
　最初に腰が痛くて自力での歩行が困難になったのが夜勤の時で、その時は上司の車でトヨタ記念病院へ運んで
もらい、その後、自宅療養する事となった。
　それで、私のアパートだが、岡崎市なのだが、わずか数分で豊田市と言う場所。
　さらにアパートからトヨタ記念病院と岡崎市民病院との距離だが、そんなに変わらない位置、ちなみに、トヨタ記念
病院でのリハビリでは、月に１回は必ず診察を受けなければならないので、以前の診断記録からＭＲＩなどの診断
記録があり、運んでもらうなら、当然だがトヨタ記念病院の方が言い訳で、到着した救急隊員の方に頼んだところ・・・
　　　救急車は市内の病院にしか搬送できないとの事だった。
　マジですか。（大泣）
　ただ、運んで欲しい病院に連絡すれば運んでくれる言うので、自分の携帯電話でトヨタ記念病院へ電話を入れた後、
救急車で搬送され、その後、１ヶ月入院することになり、楽しいはずのゴールデンウィークの長期休暇はずう〜とベットの
上で寝たきりだった。（１週間は痛みでベットから起きあがるのも困難でしたから）
　　　　　　　　　　　　　　　　何にしても、散々な一日でした。
　その後、再び同じように腰痛で入院する事になるのは、あの有名な“９１１　同時多発テロ”の３日後、９月１４日でした。
　この時は、昼間で親に連絡してトヨタ記念病院へ連れて行ってもらったんで、この時のようなドタキャン騒ぎは無かった
で良かったですよ。
　しかし、今から思えば笑い話にしかならないような話ではあるが、消防署も、もう少し臨機応変に対応してくれてもいい
ような気がしました。
　　

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