<kinta's repo>

第127回
コーセーアンニュアージュトーク
『"速さ"の問題』

2001.7.23
恵比寿ガーデンプレイス


中村達也 vs 町田康

町田氏のオフィシャルサイトにてこのイベントの情報をGETした。
詩の朗読会でもなさそうだし
講演会でもなさそう・・・謎。
とか思いつつも、町蔵見れるならとチケット購入。

そしたら、チケットに『中村達也』って書いてあった。
ますます、謎。
でも、なんだか面白そうかも!!

で、会場に到着。
私はチケットの整理番号111番だったんだけども
こりゃ、たまげた!500人くらい居る!

番号順に入場。
運良く一番前の席が空いていたので、そこで鑑賞。

このイベントはどうやらKOSE主催で
10年くらい続いているイベントらしい。詳しくはこちら*
今迄も、ミッチーと美輪さんのトークだとかあって
けっこう面白そうなトークイベント。
知らなかったなー。
ちなみに次回は"大槻ケンヂvs姿月あさと"なのだそうだ。

ドリンク付いて、KOSEの試供品ついて
1時間45分楽しめて¥2.100とは、ちょっとお得かも。

まずは案内役の、"まぁく"さん(つっても純粋な日本人のおばさま)
が出てきて、二人を紹介。
で、まぁ普通にオシャレ関係風味にトークが進められていくのかなー
なんて思っていたら、
二人を置き去りにして去っていってしまった・・・(笑)。

さて、どうする??

達也さんが口火を切った。
『こ、こんにちわ・・・。』
ぎこちねー(笑)。

どうやら、まぁくさんより連絡があり(しかも引っ越し中に)、
誰かとトークしないかね?と聞かれ
『町田さんとトークしたいです。』と答えたらしい・・・。
そして、達也さんは当時自分がパニック症候群なのではないのかと思っていたらしく
その電話で、ますますパニックしてしまった・・・と(それは、オチなのか?!)。

つーか、達也さんは町田氏のファンらしい(笑)。
そして、この日、
ものごっつい緊張していたらしい!!あはは!

トータルすると約1時間程、ふたりぼっちでトークをし
あとの45分くらいは会場内の人からの質問コーナーでありました。

誰か!仕切ってあげて!!
と思わず叫びそうになるような瞬間もありましたが、
おそらく、事前に頭の中で用意していたのであろうと
思われる達也さんから町蔵さんへの質問事項をきっかけにして
二人の会話が膨らんで行く・・・といった調子で
過ぎていったのであります。

それがねー、なんとも凄く良かったのですよ!!
一生懸命伝えようとする達也さんですが
なにぶん、人前で話す事に慣れていないせいか
あがりまくりで、もうわけわからんちん(笑)。
一方町田氏は講演会とかの場数も踏んでいますし
何せ小説家ですから
言葉の組み立てが上手なので
達也さんが伝えようとしている事を一生懸命
『・・・という事ですね。』なんつって上手にすくいあげて
答えていました。さすが!

達也さんの一生懸命な姿も凄く好感が持てて、
演奏している時のあのワイルドな雰囲気とは全く違って
なんだか、ますます好きになっちゃいましたし
町田氏に関しては、もう賢いし、大人だし、優しいし、かっこいいし、町蔵だし
・・・・嫁ぎたい(爆)!
なんつって三つ指付いてみました(笑)。

で、気になるトークの内容ですが
わりと共通の知人の話しとかありましたね。

INUのアルバムのプロデューサーのガクさんの話しとか
遠藤ミチロウ氏の話しとか。

達也さんは見かけによらず、デリケートで思い悩んでしまう質らしく
『こんな時どうしますか?』とかそんな感じで
町田氏に意見を聴いていましたね。ってもしや人生相談?!
本屋に行って『ポジティブシンキング』の本買ってみたり
『呼吸法』の本買ってやってみたりしてるらしいっす。意外!

こんなエピソードもありました。
達也氏が新しいハイテクな機材なんかを導入したいと思って
買ってみても、説明書がブ厚くて用語もわからんし
挫折して、結局音を作る時とかは、まずスタジオに行ってひたすら叩くそうです。

それに対する町田氏の意見に共感!

最近、なんでも短縮されて、便利で速くなっているけれど
例えば、とりあえずスタジオに行って音を出してみるといった
要領も、高率も悪い、そんなところに面白さがあるのではないかと。

あと、何でも本気でやらないと面白くないといった言葉が
とても印象的でした。

つい最近メールのやりとりをしている時に
『何でも、やるからには本気だけどね!』と言っていた人が居て
私は、なんだかかっこいいなと思ったのでありますが
そんな事も思いだしつつ
『本気』について考えたりしました。

そして『言葉』について。
我々は言葉を信じて言葉を使ってコミニュケーションをとっているが
果たして、どこまで理解できているのかと言う事。

最近町田氏が原作の映画が二本公開されました。
見てどう思ったか?との問いに
『映像として、とても興味があるし面白いと思った。』との感想をのべた、町田氏。

やはり小説が脚本になった時点で、全く別の作品(監督の作品)になってしまうし
小説を映画で表現する場合には
下手に『言葉』があるぶん、そこに甘えてしまって
かえって、表現するのが難しかったかもしれませんねと語っていました。

一緒に見に行った友達と帰り道に食事をしながら
色々な話しをしていたのですが
彼女は気になる事があると、まず広辞苑で言葉の意味を調べるのだそうです。
おもしろいなと思ったのですが
だからといって、全員が広辞苑に基づいて言葉を発しているとは
限らないから、ひとそれぞれの広辞苑があるって事だよねと話しました。

私は彼女に興味があって好意もあって
だから一緒に出かけたりするのですが
やはり、彼女の広辞苑が知りたいのです。

彼女も私の広辞苑が知りたいと言っていました。

色んな人と出会ったり、色々な経験をして
少しづつ、広辞苑を書き足して、時には書き換えて。
だから、きっとずっと未完成ですね(笑)。

と、まぁ話しそれましたが
とにかく色々な興味深い話しが聞けました。
町田氏は、もともと関西の人なので
やはりツっこみ上手です。
さしずめ、達也さんはボケでしょうか(笑)。

それぞれが音を作る時のやり方や
どんな音を聴いているのか?
小説をどんな風に書いているのか?
演技についてどう思うのか?等など。

なんかお見合いみたいで、かわいかったです。

後半の45分間は、まぁくさんが再び登場し
会場に来た人から集めた二人への質問なんかを投げかけ
それに答えるといった感じ。

町田氏は
『無職時代はどうしていたのですか?』という野暮な質問に
『お金がなくて心底困ったと思った事はないし
それなりに楽しんでいました。
・・・お金がないと楽しめない人は、あまり面白く無い人間かもしれませんね。』
なんて言ってました。

達也さんは夢日記つけてるみたいで(マメ、笑)
夢の中で
背中から子供を産んだ事もあるらしいっす(映画の見すぎ?!)。

そんなこんなだったのですが、雰囲気伝わったでしょうか?
とても楽しい時間を過ごす事ができました。
 

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