<kinta's repo>

近代文学館第39回夏の文学教室
文学・日本の風土

町田 康
-大阪のペン-

2002.8.2
@よみうりホール

けっこうファン歴の長い私であるが
町田氏の講演会に足を運ぶのは今回がはじめて。
それもそのハズ、めったにやらないのだそうだ。

本人曰く講演会は大抵断っているのであるが
時折断りそびれて、気がついたら出るハメに・・・

きっと今回も、そのクチだろう。
いわば事故みたいなもんだから、行く事ができてちょっとラッキーかな。

さて、さて講演会の様子を少しだけレポりましょう。
場所はよみうりホール。私は町田氏の出番直前に会場に到着。

既に会場内には、前にやっていた二つの講演をメモりながら見てましたといった風情の人や、
町田氏を見に来ちゃったの〜!といった風情の若人(わたくし含む)で、わりと満席。
私は前方の席をGET。

時刻になると資料チックな紙束を持ち、猫背で教壇に現れた町田氏、
ちょっとギコチない感じでスタート。
まずは今回の講演会のタイトルについて語りはじめた。
語ったっつーか、
実は間違えちゃったらしいので、誤りの訂正なんすけどもね(笑)。

今回の町田氏の講演のタイトルは『大阪のペン』である。パンフレットにもそう書いてあった。
が、実はコレ間違いで、本来は『大阪のベン』なのだそうだ。
ベンね、ベン。

タイトルを担当者に報告する際に焦ってPCのキーボード打ち間違えてしまい、
そのまま送信してしまったというオチなのであるが
その語りっぷりがおもしろい!
でもこのおもしろさははレポりきれませんので、あしからず!!

本題の『大阪のベン』であるが
ようするに『大阪弁』についてのお話で
大阪出身の町田氏が語る『大阪弁』はかなり深く熱い。

まずは落語。
関東の江戸落語と関西の上方落語。
キロク、ヨタロウを通じて、関東と関西の『笑い』の観点の違いを鋭く斬る!

そして次は曲。
『悲しい色やね.BY上田正樹』と『ハマダ正直.BY町田康』。
実際に曲を流したり、歌詞を朗読したりなんかしつつ検証。
関西の言葉とは?!鋭く斬る!

つーか、これってちょっと自分の曲の宣伝(笑)?!
いや、いやそうではなく、たまたま例題として持ってきたらしいよ、自分のCDを。
でもそのわりには他の曲もさりげなく流していたけどもね(笑)。

一体ぜんたい、何が言いたかったのかというと
『大阪弁』とひとくちに言っても
言葉じりだけでなく
言葉の中に含まれた、文化のようなもの。
大袈裟に言ったら『スピリット』があるかどうなのかちゅー事ですね。
たぶん、そんなような事だと思う。

関西の人にとっての『笑い』の存在
『言葉』について
町田氏の考えが、ちょっとわかった気がしました。

講演の後半では、
織田作之助著『放浪』、井伏鱒二著『言葉について』を引用、朗読し
言葉の転合、正合性についてを語った。

人は悲しい時、泣くだけとは限らない。
なんか笑っちゃう時もる。
そんな背景を、例題を元に説明する町田氏。

町田氏の作品が大好きでたまらない私にとっては
なんだか、町田作品のからくりが紐解かれたような
そんな感じがして面白かったし、
やはり『言葉』というものについての考え方、扱い方が
凡人の我々とは全然違うのだな〜〜とつくづく感じた、そんな講演でした。

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