雪中ツーリングの予定だったが、
普通のツーリングになってしまったツ−リング?

2000年1月14日(金)−16日(日) 、四国東部
参加者:ASO(SEROW)、真ぴー(SEROW)、ぷー村上(TT250)、はとや高橋(XR400R)、
     Mr.高本(DJEBEL)、くまくま(DR250)、おーはし(XR250R)

14日(金)夜に集合する

福山港20:20分発のフェリーに乗る為、仕事が終わってから福山港に集結する。
ここから行くのはASO・真ぴー・はとや高橋・俺の4人だ。ぷー村上はぷーなので一足早く現地に行ってるらしい。フェリーが来て乗船する。車が全部出たと思っていたらハーレーが残っていた。重くて一人で出せないらしく、連れのねーちゃんが引っ張っていた。(そんなもん乗るんじゃねぇー!)

多度津までの1時間40分座敷でごろごろする。やっぱりフェリーがいい。橋だと金払って自走せにゃいけん。乗船して直ぐにはとや高橋が船酔いする。現地のぷー村上から電話がかかってくる。ふいご温泉は改装工事のため休業してるとのこと。暫くするとまた電話がかかってくる。キャンプ場は・・・。またまた電話がかかってくる。どうも奴は一人で寂しいらしい。

10:00多度津到着。サクサク走る。さぶい!琴平から美馬へ。美馬にトンネルが出来たことでとても便利になりました。途中電光掲示板に凍結注意の文字が・・・。少々ビビって走るが問題なく吉野川へ出る。
ここでASO氏ミスコース!美馬の町を経由して再びオンコースへ。R192を東へ走る。あまりの寒さにはとや高橋が音を上げる。途中のコンビニで休憩。食糧を買い込み一服していると、はとや高橋が「何処かに店があったらトレーナーを買う。」と、一足早く走り出す。「こんな夜更けに店開いてるわけねぇーぞぉぉぉ!」何時もながらツーリングを舐めきって軽装で来る高橋であった。
一服後走り出す。何時ものGS(R193の交差点)の一つ前の交差点を右折。と言っていたが、先頭のASO氏は分らず通過。後ろからホーンを鳴らすものの全く気付いてくれなかった・・・・。真ぴーと「そのうち戻って来るわ。」と先に進む。

ふいご温泉の橋まで行くとぷー村上とはとや高橋が待っていた。暫く待つがASO氏が来ない。おかしいねぇーと思って引き返そうとしたらやって来た。ASO・おーはしがくまくまを待つ間他の者はテントを張りに行く。橋の上で待っているとくまくま登場。彼氏のMr.高本氏を引き連れての登場であった。「久しぶりやねぇー。」と言いつつキャンプ場へ。出来て間もないのかこじんまりとして綺麗なキャンプ場である。サイトは全面芝生で20張位しか張れないようだが、なかなかいい感じだ。季節がら当然水は出ないが、何故かトイレだけは電気が点いた?設営が済み宴会へ・・・。最近「お気に入りに追加」のウオッカを飽けながら話に花が咲きしみじみと夜は更けていくのであった。星がとても綺麗だった。


15日(土) 予想外のツーリング?だから面白いのか?

朝、晴天。ASO氏に起こされるとみんな飯を食った後だった・・・。そくそくと撤収して出発する。GSで満タンにしてスーパー林道へ。トンネルをくぐると・・・。全々雪がねぇじゃねぇーか!気を取り直して走り出す。
北斜面には少しくらいは残ってるだろう?と考えながら走るがまったくもって雪がない。おまけに凍結もしていない。光り輝く霧氷を見ながら貸し切り状態の林道を快適に走る。

スーパー林道入口にて

全面通行止めに暴れるくまくま

霧氷がとても綺麗

途中でサルに出会った。あっという間に剣山トンネルの山の家(奥槍戸)に到着。はとや高橋と休憩する。暫くしてくまくま到着。「久しぶりで林道を走ったねぇ−。」などと他愛もない話をしながら後続を待つが一向に来る気配がない。「こりゃ何かあったんとちゃう?」「誰か落ちたかなぁ?」「落ちるんやったら真ぴーよなぁ?」などと話していたら40分位して上がって来た。Mr.高本がパンクして修理していたとのこと。揃って高の瀬まで下る。

Mr.高本パンク修理の図

貸し切り状態のスーパー林道

ASO・真ぴーはスパイクを装着?

2本目、東川千本谷林道へ入る。「快適快適!天気もいいし、林道も荒れてないし最高だにゃ〜。」などと独り言を言いながら走る。
林道を抜け3本目の張川林道入口手前でいきなり「ガキッ!」と音がする。どうも石が噛んだらしい?そのまま走るが音が消えない。おかしいぞぉ?と思っていたら張川林道の入口に到着。見たらF・スプロケットのカバーが破損していた。「原因はこれかぁ。」とカバーを外す。しかし、この時にちゃんとチェックしていなかったことが最悪の結果を招くとはこの時考えもしなかった・・・。

それはあまりにも早く訪れた。張川林道に入り最初のコーナーを曲がったとたんチェーンが切れた!「ギョエー!何てこった!」後続のくまくまにチェーンが切れたことを伝えてくれとお願いし修理にかかる。
チェーンを見るとジョイントのコマの部分が落ちたようだ。「スペアのコマなんか持って来てねーぞ!」「コマが無ぇと走れんじゃねぇーか!」(世間でよく言う針金で・・・。と言う話は嘘です。)ラリーとかに出場する時は持って走るけど、ツーリングでは切れた時が無いので持って来てないのであった・・・。取りあえずコマがないとどうしようもないので、切れたあたりまで歩いて探す。2・3回行ったり来たりしてようやく発見!ラッキー!しかしプレートはそれ以前に飛んでいるだろうから、コマだけでも見つけただけで良しとしよう。

早速コマを嵌めるがプレートが無いとコマが開いてしまう。ここは一発針金攻撃だー!と、トラブルの味方針金君をピンとピンに巻きつける。へっへっへどんなもんだぁー!と走り出したら100Mも行かずに切れた!巻き方が悪かったのか?再度挑戦。今度はいい感じ。200M走れた。「くそー!ふざけんじゃねー!こんなことしてたら歩いたほうが早いやん!」またまた針金を巻いていると軽トラが下ってきた。見ると猟師のおっちゃんが2人乗っていた。「如何した?」訳を説明すると「あかんかったら戻って民家で電話しいやぁ。」と全くもって暖かいお言葉。乗せてってあげようとは言ってくれなかった。気を取り直して修理に励む。結局5回目にして何とか走れるようになったのだが、パワーをかけずにトコトコと20kmくらいでびびりながら走る。

暫く走ると真ぴーとはとや高橋が降りてきた。「コマを持って下から来るから降りれる?」「何ぃー!せっかくここまで上がって来たのに降りろっちゅ−のか?」とは言うもののすごすご引き返す。走りながら話を聞くと、真ぴーの知り合いがわざわざ持って来てくれるらしい。なんてありがたい話や。林道を抜け安芸市への道を下る。どれほど走ったろうか車がやって来た。安芸市にお住まいの中川氏と冨田氏であった。挨拶もほどほどに早速修理に取り掛かる。コマだけ交換しようとしたが幅が合わずにチェーンごと交換することになる。「モンゴルで使ったチェーンだから気にしないでいいよ。」「何?モンゴル?」そうです中川氏は第4回のRRM出場者なのでした。

交換も終わり安芸市のキャンプ場を聞く。何度もお礼を言い安芸市に向け走り出す。まさかチェーンが切れとは思いもしなかったし、周りで切れた話も聞いたことが無かったので携帯していなかったが、今後は持って走ろうと硬く心に誓った。なんのこっちゃ?安芸市のスーパーで買出しする。「やっぱし冬は鍋よなぁ。」と、ぷー村上と鍋の材料を買いまくる。駐車場に戻ると冨田氏が登場。心配して見に来てくれたらしい。

冨田氏と話をしているとぷー村上が「冨田さん以前何処かで会いませんでした?」「そうそう、グループNの時一緒の宿でしたねぇ。」「おおっ!世間はせまいねぇー。」と話が盛り上がる。ぷー村上はチェーンを交換していた時から気になっていたらしい。「ふぅーん。」横で聞いていた俺に冨田さんが「大橋さん以前何処かで会いませんでした?」「ゲゲッ!」横から真ぴーが「第1回ナビゲーションTBIの時会ってるやろ?」「おーっ!思い出した!そーいや一緒の部屋でしたねぇ。そんでもって隣に寝てましたわ。はっはっは・・・。」なんともバツの悪い話である。

買出しも終わり冨田氏と別れて町の銭湯へ行く。今時のお洒落な銭湯で、しかも出来たばかりらしい。湯船からは土佐湾を望む豪快な景色のようだが暗くてさっぱり分らなかった。残念。ツーリングはやっぱり温泉じゃ−。と風呂から上がって酒屋へGO!ビールを飲む。とても幸せな気分になりながら今日の野営地へ向かう。冨田氏に教えてもらった森林公園の駐車場だ。
流石に駐車場、明かりも水道も無い。トイレは有った。いそいそとテントを設営し食事の支度にかかる。
そこへ車が上がってきた。山の中の何も無い所へ来るとは怪しい奴。と見ていたらまたまた冨田氏登場。
そして中川氏も子ども連れで登場。なんと酒の差し入れまで持って来てくれたのであった。その後は宴会突入・・・。夜は更けていくのであった・・・・。

助けていただいた冨田氏(左)と中川氏(右)。ありがとうございました。

宴会モード突入中!

宴会終盤寝に入るASO氏

16日(日)怪しい天気

朝、ASO氏に起こされるとみんな飯を食った後だった・・・。昨日と一緒やんけ!またもやそくそくと撤収して出発する。昨日は張川林道を抜けて物部、別府峡の予定だったが安芸市まで降りてしまった。おまけにぽつぽつと空から何か落ちて来るしちょっといやな予感。

奥栗一谷林道に入る。さわさわと雨が降る中ハイペースで走る。途中鹿を発見。今日は乗れてない。調子が悪い。おまけにリアタイヤがグニュグニュする。こりゃパンクかな?とリアタイヤを見ていたら谷に落ちそうになった。今日はあかんなぁと思っていたらフロントが滑ってこけた!最悪。見ると防寒パンツも破れていた。最低。トコトコ走る。林道を抜け舗装を下っていると、はとや高橋もこけていた。2人で慰め合う。

馬路村から大木屋小石川林道へ。無理せず走る。六丁林道へ、みんなハイペースだ。待ってくれ〜。その後ハイペースは上勝の月ヶ谷温泉まで続くのであった・・・。温泉で昼飯を食う。飯を食って外に出ると本格的に雨が降ってきた。スーパー林道へ向かう。林道に入ったとたんバトルが始まった!調子が悪いので俺はパス、最後尾をトコトコ走る。

旭丸峠に着くと話で盛り上がっていた。はとや高橋がくまくまにぶっちぎられたらしい。それもインから・・・。ASO氏・真ぴーもやられた模様。くまくま・Mr.高本は確実に速くなっていた。2人で密かに練習してるのかもしれない?はとや高橋は悔しくてたまらないようだ。

ここで姫路組とはお別れ。福山組は雲早トンネルへ向かう。驚いたことにこの雨の中練習に来てる者がいた。それも10台位居たかな?ハイスピードで走っていた。SSERの練習かな?こちらもハイスピードで帰途につく。それにしてもさぶい!途中で真ぴーが「休憩させてくれぇ〜。」と泣きつく。缶コーヒーを飲むが全然温もらない。そのまま多度津港までノンストップで走る。

多度津港に着いた時には流石にみんな凍えていた。待合室でたむろしていたら事務所のおっちゃんが見かねたのであろう「ストーブ点けていいよ。」と言ってくれた。その後服乾燥大会へともつれ込む。フェリーに乗り込みいつものようにビールを飲んでバク睡してツーリングは終わるのであった。

続編:
ASO・はとや高橋・おーはしでバイパスを走っていると、いきなりはとや高橋が止まった。先頭のASO氏はそのまま走り去って行った。いきなり止まったらしい。「もしかしてそれってガス欠?」はとや高橋は否定しているがそれってガス欠の症状やんか!タンクを覗いて見るとやっぱりガス欠。右側に残っているガソリンを左に移し、何とかバイパスから降りる。最後までやってくれるはとや高橋であった。

おまけショット

あまりの寒さにランタンをテントの中に持って入ったASO氏であったが、室内が狭くランタンで穴を開けてしまった。
テント本体ならびにフライシートまで穴が開いてしまい、風が吹き込みよけいに寒くなったASO氏であった。
就寝時ビニール袋を突っ込んで風をしのいでいました。
当然皆から馬鹿にされたのは言うまでもない・・・・。

 

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