印刷トラブルの原因解明に役立つ情報のページです。
このページでは印刷上起こる様々なトラブルと
その対策例を掲載しています。
トラブル解決にご利用下さい。(随時更新)
 
ご相談窓口
Q:アミ点が絡むのですが?
A:エッチ液の濃度は適正でしょうか?
主に、エッチ液の濃度が低い(薄い)場合に起こります。濃度不足の為、十分にエッチ液の性能が引き出されていない事が考えられます。
これは濃度が薄いため、エッチ液が足りず適性値まで表面張力が落ちていない場合が考えられます。この場合は、絡みを解消する為に通常より水を多く上げていませんか?基準濃度に設定すると、水を絞れるようになります。その後は印刷状態に合わせ濃度の微調整を行ってください。ただし、エッチ液の濃度を上げすぎると乳化傾向になりますのでご注意下さい。
Q:金ローラーにインキが絡むのですが?
A:金ローラの表面が油分を呼びやすい状態になっている場合があります。(目には見えませんが)洗浄が必要です。専用のクリーナー等で洗浄して下さい。
またニップ圧が適正に保たれていない場合に起こる場合があります。ニップ圧を調整して下さい。適性圧でないといずれかのローラーにインキや水の逃げが悪く、そこでバランスを崩しやすくなります。
乳化傾向にある場合にも起こることがあります。エッチ液の濃度や水量の調整を行ってください。
Q:(PH)ペーハー管理でエッチ液が多量(少量)に混合されるのですが?
A:まずPH管理方式とは、エッチ液が水に一定量混ざった時の酸性度(アルカリ度もある)で管理するものです。例えば循環器の設定値をPH5とします。そしてエッチ液が水に1%混ざるとPH値が5になるエッチ液であるとします。すると循環器に水道水が補給されてPH値が7(中性)に近づくと、PH5に成るまでエッチ液が添加される仕組みです。このPH5になったとき、理論上エッチ液は1%混ざっている事になります。

しかし、印刷機の稼動により循環器の中にはPHに影響をする物質が望みもしないのに混合してくるのです。インキ、紙ふん、水自体の中にあるカルシウム分など(井戸水ならなおさらです)。これがエッチ液の成分とくっついて、PH値を狂わせるのである。そのため過剰混合やそのまた逆に低濃度になってしまう事もあります。

上記の理由などから、混合率の正確性という面でPH管理はあまりお奨めは出来ませんが、水をまめに交換する事で少しは精度が保たれます。定量混合が良いのではと言う事に成ります。しかし、これは昔からバケツなどで測っていたやり方ですね。今は循環器の自動装置ですが....

Q:定量混合装置で実際の添加量が不明なのですが?
A:定量混合装置にも数種のシステムが存在します。水とエッチ液の混合を容量で管理するタイプと、時間によるバルブ開閉システムをとるタイプがあります。前者はあくまでも容量ですので問題無いのですが、後者の場合、コンマ何秒間か吸引モーターのバルブを開閉する時間管理です。すると様々なエッチ液でその粘性が違う為、同じ力のモータでの時間あたりに吸い上げる量が変わってきます。事前に時間と量をテストして設定値を見つける事で解消できます。
Q:インキローラー上で乳化が起こるのですが?

インキと湿し水、また混合されているエッチ液等のバランスが崩れていることが考えられます。また乳化を起こすとインキローラーが水を呼びやすい状態になりますので、インキローラー自体のメンテナンスも必要となります。
水を上げすぎてインキと水が混ざりすぎ、その結果乳化が激しくなる場合が考えられます。水は出来るだけ絞ってください。これ以上絞れない(汚れが出だす)ところまで絞っても未だ乳化が治まらない場合は、エッチ液の濃度が規定以上に混入されている可能性があります。速やかに規定値に戻してください。現在の濃度が計測出来ない場合は、循環器の水を適量濃度に混合したものに入れかえる事をお勧めします。

最近の動向
各エッチ液メーカーはノンアルコールタイプの液を開発しています。アルコール(IPA)を主体とする湿し水から、それを減らし、更にはノンアルコール化しようとする方向性に基づいて躍進しています。
現在、アルコールの代替的な役割をするものをエッチ液の中に含めてしまう事で、IPAの量を減らそうと多くのメーカーが研究しています。その為、エッチ液が揮発性のツンを鼻を刺す臭いのものが多くなってきました。

しかし、労安法の規制の厳しいIPAはやはり絶大な力を発揮します。濡れ性、乳化性、コストパフォーマンスなどを含めた特性のなかで印刷のし易さ、安定性で右に出るものが無い程その効果が認められ、広く普及しました。

アルコールの能力の一つに表面張力を下げるという効果が有ります。これは濃度が高くなると乳化傾向へと進んで行きます。そこで、エッチ液とのバランスを考え、刷物に応じてIPAのパーセントを調整する事が可能でした。

ところが、エッチ液の中にその代替物質を入れると、濃度コントロールが出来なくなります。刷物によりその濃度をコントロールできなくなれば条件の異なる刷物にも一定の濃度でしか対応できなく事態に陥ります。
その結果、乳化などのトラブル事例が増えています。ですから印刷条件に適応したエッチ液を選ぶことが重要となります。

Q:印刷物で咬から少し離れて横方向に滲んだようにインキの帯が出ている。
A:水付けローラーのニップがきついときに起こる現象です。刷版胴の版の取り付け部で水付けローラが強くあたりすぎると、バウンドもしくは微妙な円周方向の変形が起こり、水が均一に送られなくなる場合があります。水の供給が不安定になり横方向の汚れが出ることがあります。ニップ圧を調整してください。
Q:モルトンが急にケバ抜けする
急にケバ抜けが発生し、塊で抜けたりする場合は湿し水やモルトンにカビ、バクテリアが発生しています。殺菌剤が御座いますのでモルトンの交換、湿し水の交換、モルトン洗い場の殺菌をして下さい
Q:モルトンにインキが絡む
モルトンがインキを呼びやすくなっています。洗浄が不充分だとモルトンの目の中に油分が残っていたりしますので、十分洗浄して下さい。その他ローラー調整が不充分な時にも起こることがあります。

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