儚想〜あねもね〜(PC) | |||
メーカー | パールソフトR | 総合評価 | 30点(駄作) |
ジャンル | ADV | ||
発売日 | 1999/07/30 | ||
シナリオ | 郷あきら | これといって話題になった記憶はありません(^^; 秋葉のメッセサンオーではテレカが付いていましたが、 あそこは何にでも付けるからなぁ……(ぉぃ |
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原画 | Na-Ga | ||
サウンド | 新藤敦史 |
個人的エピソード |
最初にゲーム雑誌に発表されたCGを見た時に私の目は釘付けになりました。一目ぼれです。 以来「一目ぼれを信じます」状態で注目し続けてきました。 そんなわけで多くの人が「とらハ2」をやっている頃に相変わらずテロテロとこのゲームをやってました(^-^;) 今じゃ、もうこのブランドもなくなっちゃいましたけど。 |
内容 |
古きものと新しきものが同居する街での物語 最後の肉親をも一年前に亡くした主人公は、周囲の温かい支えにより、 平穏で穏やかな日々を過ごしていた。 だが、そんな彼の前に、自分を兄と呼ぶ少女・月依(つくより)が現れ、 この出会いを境に変わらないと信じていた日常が崩壊してしまう。 そしてその出来事は、各人の胸に秘めていた儚い想いすらも飲み込んでいってしまうのだった…。 (パッケージ裏より) |
システムとか |
必要容量は200MB、システムは極めてオーソドックスなADVです。 ただ、やってみれば分かりますが、基本的にお話が一本道なので時折出てくる選択肢に存在意義があまり感じられません。ほとんどはその場での主人公の反応の違いに繋がるだけのようです。 たまにCG分岐に繋がる選択もありますが、最後まで進めてあっさりCGコンプリートしてしまってなんだか拍子抜けしました。 システムの方は安定しておりバグらしいバグもないので安心です。 (というかバグが無いのを褒めなきゃいけないこの業界が異常なんですが) ただウィンドウを消すのにいちいちメニューを表示しなきゃいけない、ゲームを終了させるにはタイトルに戻ってそこから終了させないといけない(マニュアルに「それ以外の方法で終了させた場合セーブデータの保証はいたしません」と書いてある)など不満点もあります。 まあ、なんだかんだ言って私はシステムに煩い方でもないんであんまり気にしませんが。 |
絵とか |
CGですがこれに関してはいいです。というか良くなかったら一目ぼれなんかしません。 立ち絵や通常シーンの背景は別に大したことはありませんがイベントシーンは結構いいできだと思います。 そして、何よりキャラクターデザインが非常に魅力的で、どの女性キャラもとてもかわいいです。 男性キャラも一部を除いて上手く描けていると思いますし(結構女の子上手くて男下手って人多いですよね)。 ちなみに私個人として絵的に好きなのは優子ちゃんと月依ですね。 (どんなキャラか気になる人はホムペに行って見てください…ってもうないやん!^^;) …相変わらずこっちにベタぼれの娘や家事やってくれる娘や髪長い娘や謎めいた娘が 好きなのがモロばれ(^-^;) 別に気にしませんけど。 |
音楽とか ※音声はありません |
う〜ん、別になんとも思いませんでした。ヘボというわけでもないと思うんですが。 いまみっつくらい心に残りませんね。もっと気合を入れて欲しいところです。 あと音関係ということで効果音についてコメントさせてもらえば学校のチャイムみたいな大して重要でもない効果音はクリックで飛ばせないもんなんでしょうか? 正直、ちょっとイラつきました。 |
シナリオとか |
シナリオです。これは…残念ながらあまりよくなかったです。 日常会話とかわりと笑えて好きなんですけど、長いんですこれが。 パッケージ裏とか見るとすぐに月依が出てきそうな印象を受けますが、彼女が出てくる前から色々おかしな現象は主人公の身の回りで起きていますし、何より月依と主人公が直接顔を合わせるのは物語も中盤に突入したころです。 まあ月依に会ってから話は急展開しますから別に嘘は書いてないんですが…。 (以下ちょっとネタバレ) どこぞの掲示板で「出来の悪い『久遠の絆』みたい」という意見を読みました。 たしかに前世系の話だし「2人の男が同じ女を想っている」ってのは一緒なんですが 根本的に久遠とは違う気がします。いや、エンディングとかは多分に久遠な匂いがしますが(^-^;) (ネタバレ終わり) で、急展開した話は終盤に突入するわけですが、これがもうわけわからん。 ただ、どういう風にわけがわからないかというのは重度のネタバレ抜きには語れないんですが(^-^;) あえて極力ネタバレを排除して書くとすれば以下のような感じでしょうか。 突然色んな謎が解けたところで「全てを思い出したようだな」とか言って敵が出現。 (既にここで置いてきぼり食ってます) で、昔(というか前世)のことを持ち出して主人公に色々言ってきて主人公もそれに受け答えしてるんだけどプレイヤー置いてきぼりという(^-^;) 製作者の間では裏設定とかがありますから、それで通じるんでしょうがそんなの知らないプレイヤーには敵が難癖つけているようにしか思えません。 「お前の罪は清算された」とだけ敵さんに言われても「罪って何やったのさ?」という…。 あと個人的に納得いかないのは主人公が八方美人なところですかね。 全部で主要な女性キャラは4人出てきますが、その全員としたあげくに最後に「誰が一番好きなの?」みたいなこと聞かれて「よくわからない。みんな大切な人だから」とか言います。 なんだよ、それ。 「全員大事」ってそれは「どれも大して好きじゃない」というのと女の子にしてみりゃ大差ないんじゃないの? いや、よくわからんけど。しかも主人公が本気でそれ言ってるのがわかるからタチ悪い。 「同級生」シリーズでも最後には1人選ばせるのに。ああ、納得いかない。 まあ、この辺は個人の趣味嗜好に拠るところが大きいので気にしない人も多いのでしょうが。 |
総評 |
結論としては一目ぼれを信じて失敗しました(^-^;) 話を戻すとなんというか中途半端すぎてダメです。特にシナリオが弱すぎます。 パッケージ裏での引っ張り方やキャラクターはいいんだからもっと力を入れて欲しかったです。 「日常の崩壊」をもっと全面に打ち出すとか「前世系」で行くならそれに徹底するとか。 何より製作者以外全く理解できないラストは変えて欲しいです。 敵が言ってくることのうち何割かは理解(というか推測)できますが、あとの何割かは推測するにも劇中の情報が足りないです。それともあらゆる選択肢を見ればわかるんでしょうか? とてもそんな気にはなりませんでしたが。 以上です。あまり誉められた出来ではないので30点とさせていただきます。 途中までは40点だったのですが、衝撃のラストで10点減点。 |
書いた時点での総プレイ時間 | 7〜8時間(コンプ) | ||
お気に入りのキャラ | 特になし。強いてあげれば神代優子 | ||
お気に入りのセリフ | 特になし |
初版1999/08/03 最終更新2001/03/29