エターナルアルカディア(DC) ※ディスク2枚組 | |||
メーカー | (発売元)セガ (開発元)オーバーワークス |
総合評価 | 80点(良作) |
ジャンル | RPG | ||
発売日 | 2000/10/05 | ||
シナリオ | 田中俊太郎ほか | 「新空間RPG」という謳い文句で発売された セガ謹製のRPG。 いつもながらCM等での印象は薄かったり(^^; |
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キャラクターデザイン | 星樹・東真一ほか | ||
サウンド | 株式会社wavemaster |
※以下「エターナルアルカディア」を「EA」と記載しています。
個人的エピソード |
実はこれ友人からの借り物です。基本的に借り物はレビューしない主義なんですが 「代わりにレビュー書け」と言われたので書いてみました。 |
内容 |
限りなく広がる紺碧の大空。 人々は浮遊島に住み、まだ見ぬ大空へと船を出す。 ここでは「空」が世界のすべて。 空こそが生活の場であり、交易の場であり、そして戦いの場なのだ。 空賊――己の信条を旗に掲げ自由気ままに空を翔ける武装集団――の少年ヴァイスは、 同じ空賊一家の少女アイカをパートナーにバルア帝国の戦艦を襲撃する。 鳴り響く警報の中、2人はとらわれの少女ファイナと出会う。 助け出された彼女は自分の名前の他は何も語ろうとはしなかった…。 一方、世界最強の軍事国家バルアは、ヴァイスたちの暮らす空賊島へと大艦隊を差し向ける。 真昼の急襲の末、空賊たちは捕らえられ、ファイナもまた帝国へと連れ去られてしまった。 ただ2人、無事だったヴァイスとアイカは仲間たちを奪還すべく、 遥かなるバルア帝国を目指す。 その行く手には限りない大空が広がっていた…。 (マニュアルより) |
システムとか |
セーブは1ファイル27ブロック。 基本的に普通のRPGなんで、このゲームの特徴的な点のみ書いておきます。 まずは砲撃戦。フィールド上にたまにいる敵空賊船やバルア艦、巨大生物(クラーケンなど)に遭遇した場合と ストーリー上の巨大ボス(艦隊やギガス←巨大ロボットみたいなもの)との戦闘時はこのモードで戦います。 詳しい説明は省きますが、通常戦闘における「攻撃」を「砲撃」に代えただけと思って間違いないでしょう。 ほとんど戦略性は必要ありません。ちょっと残念。 次はガッツ。この要素はEAにおいて最も重要な要素です。 なぜならキャラクターごとに3〜5個用意された技を使うにも煌術(魔法)を使うにもこれを消費するからです。 で、しかもパーティ全体で共有。 そのため戦闘時の戦術は最終的にはどこで(主人公ヴァイスが)技を使うか、すなわち 1ターンを割いてガッツを溜める(自然回復量分だけ溜まる)かターンごとの自然回復のみで済ますか、 という感じになります。煌術も通常攻撃もサポート程度の役にしか立ちませんから。 というかボス戦において女性陣はもはやガッツ溜め&回復要員でしかありません(ぉ 戦いはそんなに辛くないので構いませんが、ガッツ回復アイテムが欲しかった…。 あるにはあるけどレアすぎで入手不能。 あとはKPでしょうか。煌術ポイントの略で魔法使用回数の上限です。 煌術を使うと術に応じたガッツと術に関係なくKPを1消費します。 ただEAの場合、強力な技を使うためにガッツ温存策が重要になるので 煌術を使う局面はほとんどありませんが(^^; 序盤から終盤まで回復は全部アイテムで済ませるのが常套手段ですし。 「大航海時代」を意識してか発見物を探すなどの要素もありますが、 これは見つけてもアイテム貰えるだけなんでちょっと残念です。 どうせなら本家の冒険名声みたいのが上がってくれればよかったのですが…。 まあそれやると別のゲームですけど。 あ、でもエンカウント率の高さと船足の遅さは何とかしてほしいです。 |
絵とか |
う〜ん、綺麗なんじゃないでしょうか。 でも普段ポリゴンRPGなんてやらないのでよくわかりません(^^; とりあえず高解像度でも粗は目立ちませんでした。 難を挙げるならば、キャラクターはポリゴンよりもイラスト段階の方が格段に可愛い&かっこいいです。 もうちょっと頑張れ〜〜。 ファイナとかティカティカとかベルとかもはや哀れです。 あ、でもムービーを一切使わないでリアルタイムポリゴンで全てのイベントを表現してるのは なかなか大したもんなんじゃないかと思いました。 それとも私が知らないだけで最近じゃごく普通のことなんでしょうか? ご意見求む。 |
音楽・音声とか |
BGMのレベルはなかなか高かったように思います。 ファミ通から発売中のサントラCDによれば全67曲。さすがに多いです。 特に強い個性のようなものはなく、高いレベルでまとまったRPG的な楽曲とでも言えばいいのでしょうか。 #と思っていたらフィールド及びボス戦の曲は状況に合わせてリアルタイムでアレンジがなされているとか #変なところで凄い技術を使っている気が(^^; その質は「RPGは曲が良くてナンボ」の私でも満足のいくレベルに達していました。ほとんどの曲が合格点。 中でもお気に入りはメインテーマ・青空賊のテーマ・ボス戦・ファイナのテーマ・アルマダとの戦闘といった曲。 聞けばわかるかと思いますが、至極普通のチョイスで申し訳ない。 音声は付いていますが技の掛け声やらダメージを受けた時のボイスとかが大半なんで割愛。 個人的にはRPGには音声なくてもいい(じゃないと長くなりすぎる)と思っているので構いませんが、 結構有名どころの声優さん使っているので残念がる人も多いかもですね。 「ほっちゃん」ファンとか(笑) |
シナリオとか |
賛否わかれそうなシナリオですね。私は好きですが。 なぜ賛否わかれそうなのかというと…… 第一に先が読みやすいです。 大体において「次はこうなるんじゃないか」と思った通りに進みます。 こういった王道すぎるストーリー展開、 個人的には嫌いじゃありませんけど世間には嫌う人も多いと思います。 でも、そういう人に限ってドラクエとかは好きだったりするのがこの世界の不思議さですね(ぉ 第二に主人公が熱血バカ(笑) 空賊という「漢」の世界の主人公に相応しく主人公ヴァイスくんはかなり熱血漢。 そういう世界なんだ、と思っていないとただの考えなしの阿呆になりかねないほどと 言えばどれくらいの熱血さかはわかるかと。 現実世界でそんな奴を見るのは耐えられないのですが、キャラとしてそういうのは 大好きな私にはその好漢っぷりがツボにはまりましたが、これも人によっては辛いところでしょう。 ですがこういった部分がネックにならない人ならかなり楽しめると思います。 王道ではありますが演出とかできちんと見せてくれますし、 テンポ良く発生するイベントが先に進む気力を与えてくれます。 (エンカウント率の高さがそれを多少阻みますが^^;) 空賊らしさに満ちたキャラクター群もそれぞれに個性があって素敵です。 特におじいちゃん系のキャラのイベントは良すぎです。 #私はかわいい女の子とかっこいい老人が大好きです(異常か?) ドラクマ・グレゴリオ関連イベントで熱い物がこみ上げない奴は漢じゃない!(マテ 際立ったオリジナリティはないにせよ、面白いといって差し支えないかと。 ま、システムとかも含めて嫌う人は本当に嫌いそうですけどね〜。 |
総評 |
個人的にはツボにはまった秀作でした。やって損なし。 まとめ。よく作ってある良作RPG。 なんとなくですが、PSのワイルドアームズが好きな人ならこっちも気に入りそう。(私もそうなんで) どうも「グランディア2」はコケたっぽいのでセガ陣営を代表するRPGに成長することを期待してます。 別に「EA2」でなくていいけど(というか続編は作れそうにないラストだったし)。 |
書いた時点での総プレイ時間 | 54時間45分(クリア) | ||
お気に入りのキャラ | ヴァイス・ファイナ・アイカ・ドラクマ | ||
お気に入りのセリフ | 「モービスよ…先に逝くか」 「若をお救いするのが最後のご奉公とは、臣にとってこれ以上の幸せは ございますまい」 |
初版2001/01/08 最終更新2001/02/20