星空ぷらねっと(PC) ※ディスク2枚組 | |||
メーカー | D.O. | 総合評価 | 80点(良作) |
ジャンル | ADV | ||
発売日 | 2000/12/08 | ||
シナリオ | 山田一・「星空ぷらねっと」制作委員会 | D.O.設立10周年記念ソフト。 「加奈」の山田さんの2作目ということでシナリオに注目が集まった。加奈っ子期待の1作(ぉぃ |
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原画 | 師走の翁 | ||
サウンド | 野村義男・鶴由雄・へちま・高橋秀紀 |
個人的エピソード |
「加奈」の山田さんが関わっていると聞いては買うしかないでしょう。 本当は99年末には出ているはずだったのですけれど(^^; |
内容 |
夜空の星の輝きは、 人の喜びの数、人の悲しみの数。 出会いと別れの数、 そして、忘れちゃった夢の数。 あの日、目映い閃光の中に、僕の夢は消え――。 空白の歳月を経て、僕は今、あの時と同じ場所にいる。 それぞれが別々の時間を過ごしていた仲間達は、 再会しても以前のようには付き合えなくなっていた。 固まった時間と…そして、動き出す時間。 最後の仲間を加えたとき、僕たちの時間は再び動き始める。 そう、僕の夢も――。 (パッケージ裏より) |
システムとか |
必要容量は約440MB。音声もないし、こんなものでしょうか。 移動マップ画面で誰に会うかを選び(マップ上に誰がどこにいるかは表示されます)、 会話中に時折挿入される選択肢を選ぶことでゲームは進行していきます。 移動画面では狙いのヒロインに会いに行けばOKですし、 選択肢の方もあまりひねくれた物はありませんから難易度としては簡単な部類に入るのではないでしょうか。 というかほぼ自力でクリアできたので(苦笑) セーブ数は30個。セーブした場面がサムネイルで表示されるので、 どこでセーブしたかも判る親切仕様ですし困ることはまずないでしょう。 スキップは右クリックのポップアップメニューから選択。 既読/強制の両方があり速度もなかなか高速です。 読み返しは99ページまで可能。こちらも困ることはないと思います。 鑑賞系はCG・音楽が用意されています。 システム周りは基本的に快適でさすが老舗と思わせるのですが、キーボードに対応していません。 なんででしょう…? ホイールマウスのホイールで読み返しをさせるよりはプログラム的に楽なんじゃないかと思ったりしますが(^^; |
絵とか |
原画さん、はっきり言ってクセあります。私も最初は引きました。 でもまあ慣れれば問題なし。胸が大きくてHです(頭悪い 立ち絵とイベント絵で結構顔立ち違います。 一枚絵の方が可愛いので立ち絵で引いちゃった人も本編では大丈夫かもしれません。 私もそうだったので。 塗りはなかなかで、もうちょっと立ち絵のシャギ取りをして欲しいという点を除けば文句はありません。 枚数は鑑賞モードによれば177枚(パターン違い含む)。 パターン違いを除いても140枚くらいはあるのでなかなか満足いく枚数かと。 付記しておくとHシーンの比率が高いです。キャラによっては10枚以上も割かれています(^^; |
音楽とか ※音声はありません |
BGMはCD-DAで全26曲。うちOPとEDの2曲はボーカルです。 ちゃんとシーンに合わせた曲の使い方がされていますし、曲そのものの質もなかなか高めだと思います。 恒例のお気に入りはボーカル両方と「星屑」「暗雲」「孤独なWinding Road」といった辺りでしょうか。 ま、ボーカル曲がお気にになるのは定番ですね。 #家のMP3再生リストはゲームソングが数十曲ですから(苦笑) で、音声は付いていませんがこれは惜しいなと。 別に音声が付いていなければなどと思いませんが、会話の軽快なテンポを見るにつけ 音声が付いていないのは残念でなりません。姉妹ブランドのZyxは絶対音声つきなのに…。 路線違うだろっていうのは禁句(笑) #そういえばDVD版音声アリの話は結局どうなったんでしょう? |
シナリオとか |
まずは最初の内容紹介をお読みください。 ……読みましたか? で、感想ですが誰がこの紹介を見てお笑い系の話だと思うでしょうか(ぉ いや、無論重い設定や深刻なシーン(佳多奈シナリオだけは終盤までこちらの比率が圧倒的に高い)も ありますが、基本はコメディ要素の強い学園物です。 サウンド面でも書いたように軽快な会話が展開されるので、物語自体は決して短くないのですが、 中弛みすることもなく一気に終わらせるだけの力を持っています。 その点ADVとしてはなかなか優秀なテキストと言えましょう。 同メーカーの「加奈」同様、主人公にしっかりと人格と過去が用意されていますので 初回プレイ時は回想シーンに置いてきぼりをくらうかもしれませんし、 プロローグで一気にキャラクター紹介を終えてしまうのは強引にもほどがあると思いますが、 この辺りは2回目以降は逆に色々伏線を予想しながら楽しむこともできるので良し悪しといったところ ……ちょっと擁護しすぎか? #回を重ねると最初から過去がわかっているので逆に評価が上がるのは本当 あと難を挙げるならばエピローグに入ってからが総じて駆け足気味ということでしょうか。 これも佳多奈シナリオだけはエピローグだけで1時間以上あったりしますが(^^; #色んな意味で異質なシナリオ、「加奈2」っぽい話ですし(マテ ですが、この点さえ乗り切れれば総じてよく出来ていると思います。 元々舞台設定にぴったりくるテーマとはいえ、学園物と 「子供の頃、持っていたのにいつの間にか無くした夢をもう一度追いかけよう!」 みたいなテーマを上手く繋いで料理しているのは好感触です。 意外とそういうのを夢をテーマにした学園物って少ない気がしますから。 しかしながら絶対に比較されることを免れないであろう「加奈」ほどの爆発力には欠けるのも事実。 良く出来てはいるが、やはり佳作といったところでしょうか。 って色々書いていますが実は私、このシナリオ大好きだったりします。 どのキャラのEDでも最後、微笑ましくなってちょっと笑っちゃいましたから。 さすがに全キャラでそういう気持ちになるのは珍しいので、ハッピーエンド至上主義者としてはこれだけで満足です。 あ、ほぼ全キャラが幼なじみなのにちゃんと描き分けられているのは立派です。 属性やキャラの描き分けっていうのはこういうのを言うのですよ。 #何かのソフトへのあてつけですか?という問いは却下 |
総評 |
この主人公の夢というのは宇宙飛行士になることなのですが、 私も小学校低学年の頃、宇宙飛行士に憧れてました(そのせいもあって評価高い)。 アポロ計画のマンガ読んだり、11号の着陸日時を覚えたりしたものです。 このソフトやって、その頃の気持ちを思い出…せたような気もします(自信ない) 14万数千日後が楽しみです(謎 まとめ。なかなか高いレベルでまとまった学園恋愛物。 ハッピーエンド至上主義者ならかなりのオススメ。 コメディか身障者を真面目に扱った話が好きな人(両極端ですが)も楽しめるかと。 個人的には点数以上に好きですが、ある程度冷静に見てこの点。 |
書いた時点での総プレイ時間 | 20時間30分(コンプ) | ||
お気に入りのキャラ | 星見瞳・藤原佳多奈・相馬蘭子 #基本的にはみんな好き | ||
お気に入りのセリフ | 「笑ってると元気になって、元気になると情熱が出て、 情熱は活力で原動力で行動力なんだもん」 |
初版2000/12/26 最終更新2001/02/22