猪名川でいこう!!(PC)
メーカー リーフ 総合評価 65点(及第点〜佳作)
ジャンル アミューズメントCD
発売日 2000/01/28
シナリオ 三宅章介・高橋龍也・原田宇陀児ほか リーフアミューズメントCD第3弾。
このシリーズ、費用対効果は業界No.1だと
思ってるんですけど自分だけでしょうか?
原画 みつみ美里・甘露樹・水無月徹・ら〜YOUほか
サウンド 下川直哉・石川真也・中上和英・米村高広


個人的エピソード
リーフだし、「こみパ」も大好きなんで買いました。以上(ぉぃ

内容紹介
例のごとく盛りだくさんな内容なんで内容ごとに分割して簡単なコメントを付けて紹介していこうと思います。
普段と違う形式ですが、ソフトの性質上やむなしということで。
間違っても手抜きとか言ってはいけません(爆)

はじめに。タイトルから容易に想像がつくでしょうがこのソフトは「こみっくパーティー(以下こみパ)」の
ファンソフト的色彩が強いので「こみパ」見経験者やアンチ「こみパ」な人には絶対に向きません。
まあ、そういう人はそもそも買わないでしょうから何も問題ないわけですが。

*こみパクイズ
サイコロを振ってマップを進み、止まったマスにいるこみパヒロインから出題されるクイズに答えて進んでいくゲーム。
基本的には四択早押しですが、イントロクイズや映像問題など
なかなか多彩な出題形式をとっていてその点は楽しめました。
クイズの内容は一般的なものはほとんどなくリーフ作品に関するもの、マンガ・同人誌用語に関するもの、
コンピュータに関するものに分類できます。
巷では「難易度が高い」という声も聞きますがリーフファンかつ「謎王」をクリアするほどクイズファン
でもある私としては簡単に感じました。
クリア時点での正解率が87%、平均早押し時間が1.6秒というのは簡単なクイズでないとありえない数字なので^^;

ノルマを達成したりいくつか設置されているデートのマスに止まると好感度が上がって
最終的に一定レベルに達しているヒロインのEDが見られる点といい、基本的なゲームデザイン
といい「虹色町の奇跡」を彷彿とさせますが「虹色」がルーレットを使うのに対して
こちらはサイコロを使うためか目押しが出来ず、かなり不便に感じました。
(Altキー+Fx(xには進みたい数を代入)キーで任意の数を出せますが)

またゲーム自体はどのキャラを狙おうと同じことの繰り返しなのに、クリアしてもCGが1枚追加されるだけなのも
その反復に耐えたご褒美としては物足りなく思います。事実私も2回くらいしかやってませんし。

システムとして面白かったのは解答時間が早ければ早いほど「早押しゲージ」が溜まっていき
フルに溜まるとライフが1回復するというシステムですね。
これのおかげでゲームオーバーになることはまずありません。
ゲームオーバーになった人は……修行不足ですね^^;

*こみパミニシナリオ
読んで字の如くこみパのおまけシナリオです。
主人公の名前も微妙に違ってますし、複数のヒロイン(あさひ、郁美、彩)から想いを寄せられているので
一種のパラレルワールド的なこみパのストーリーと考えればいいでしょう。

内容ですがミニシナリオにしては十分なボリュームと言えます(プレイ時間2時間弱)。
が、全シナリオを三宅さんが担当していることとおまけなためか一部キャラの性格が変わってしまっています。
個人的には一番気に入っている彩ちゃんの性格が変わってたのは痛すぎました^^;
しかしながら私のような頭の悪いプレイヤーの場合、自分を3人の娘が取り合い、
それをみて瑞希がやきもちを焼くという展開だけで7割方許せてしまいます(爆)。
我ながら本当にラブコメ系に弱いです。ただ音声なしなのは解せません。
声付きだったら絶対に悶絶死できたのに〜〜っ!(頭悪い

*まじかるアンティークデモ
そのまんまです。リーフの次回作のデモです。
一つだけ言いたいことがあります。リーフさん、あれで20歳以上ってのは無茶が過ぎませんか?(爆)
一応、事故で幼児化しちゃったって設定みたいですが……。

*あさひのCDプレイヤー
こみパに出てきた声優の桜井あさひちゃんのDJを楽しみつつCDが聞けるプレイヤーです。
ラジオ番組のゲストはこみパキャラで音声吸い出しで確認したかぎりでは^^;
セリフのパターンもかなりの数に上ります。
ちなみに「同○生恋愛専科みたい」というのは禁句です(笑)

*ナイトライター
タイピング練習ソフトです。エクソシストとなって天使のコリンと共に悪魔(ナイト雀鬼のキャラですが)
を退治するという話になっています。
この手のソフトにしては珍しく(?)タイピングソフトとしても十分使えるできになっていると思いますが、
(私はマジメに練習していないのでよくわかりませんが)
個人的には久々の高橋シナリオに注目でした。
さすがというかセリフ回しとかが上手いですね。特に駄作とかをやった後だと心に沁みます^^;

しかし、ルミラ面での狂ったような課題はなんなんでしょうか?
「お父さんをいじめるなぁーっ」とか「僕は、自動的なんだよ」とか完全にスタッフの趣味の世界です。
1番まともなラインが「綴られる冬のアルバムはいつも白く、切なく」な時点で凄まじさが伝わると思います。
某ゾンビ撃退タイピングゲーで「ぬめり」という文字を見た時以上に驚きました。
面白くていいんですけどね。
ただこれでブラインドタッチを修得するのにはなんとなく抵抗があります(笑)

*フィルスノーン for Windows
リーフ下積み時代^^;のWin移植版。ですがやっていないので何も言えません。
別に昔のゲームには興味がないので。まだ下川専務がシナリオやってた頃のソフトですし。
私にとってリーフ作品は「雫」以降なので。
当初はファンクラブ限定通販の予定だったこのソフトが収録されたのは個人的には歓迎しませんでした。
どうせならその分値段を下げて欲しかったですね。
世間での評価も褒める人と「当時売れなかった理由がわかった」とか言う人と両方いるんで
実際のところ単品としての出来はよくわかりませんし。
時間があって(クリア時間は10時間くらいだそうです)RPGが好きな人ならやってもいいんじゃないでしょうか。
ほとんどDOS版のまま移植しているそうですがWin版ではハッピーエンドが追加されているとのこと。

*Memories of White
「WHITE ALBUM」のデジタルブックです。小説、イラストなどが掲載されています。
ただ疑問なのはこの形式にする必要があったのか?ということです。
イラスト部分はともかく小説部分はビジュアルノベルにした方がよかったんじゃないかと思うんですが……。

小説部分の冊子を上下2分割して上で現在、下で過去を描くというデザインコンセプトは
面白いと思うのですがいかんせん読みにくすぎます。
「ブック」という点にこだわるならレイアウトなどに配慮してほしかったです。
これだったら使い勝手の悪いPDFファイルと大差ないです^^;
小説の中身自体(由綺シナリオのその後を由綺の視点で描いています)は好きですけどね。
私はホワルバでは由綺がお気に入りなんで。
(っていうか彼女を裏切れる主人公が信じられません)
角川が出しそうなファンブックの簡易版と思っていただければまず間違いないでしょう。

まとめ
なんか文句が多い気もしますが、それは愛ゆえです(笑)
えっと、まとめ。費用対効果のかなり高いソフト。

私はフィルスノーンをやってませんが、それでも最終的にはお得だと感じましたし。
「ナイトライター」なんてもうちょっと小さなメーカーならCG何枚か追加して単品で出しそうな感じの出来映えですし、クイズももうちょっと改良すれば単品でいけます(それやると多分カプコンに怒られますが^^;)。

ただ「初音のないしょ」と比べるとフィルス〜抜きではお得度は「初音」に軍配が上がるかもしれません。
というわけで皆さんがプレイする時はぜひフィルス〜もやってくださいね!(ぉぃ

書いた時点での総プレイ時間 約8時間(フィルス〜以外の全要素1通りクリア)
お気に入りのキャラ 長谷部彩・高瀬瑞希
お気に入りのセリフ 「正義のエンジェル、コリンちゃんよ!」

初版2000/03/07 最終更新2001/10/06