恋姫〜K・O・I・H・I・M・E〜(PC) | |||
メーカー | エルフ | 総合評価 | 70点(佳作) |
ジャンル | ADV | ||
発売日 | 1999/12/24 | ||
シナリオ | 菅宗光 | 元々は95年5月にシルキーズから出たこのゲーム。 (当時のタイトルは「恋姫〜Mystic Princess〜」) エルフは本っ当〜に移植が好きですよね(^^; まあ手抜き移植をしないのはさすがですが |
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キャラクターデザイン | 渡辺真由美 | ||
サウンド | 与猶啓至・山本忍 |
個人的エピソード |
幾つかのダメソフトを売り払ってお金ができたので買いました^^; DOS時代の評判なんかもよく耳にしていたので。 |
内容 |
近頃頻繁に見る幼い日に出会った少女たちの夢。 15年ぶりに帰った故郷の村。 そこで出会う美しい娘たち。 彼女たちは皆、なぜか主人公を知っていて慕ってくる。 なぜ覚えていないのか? 失われた記憶の先に何があるのか? そして村に、少女たちに隠された秘密とは? 古きよき日本を思い出させる村を舞台に繰り広げられる恋愛譚の幕が今、上がる。 (自分で考えて書きました) #いつものことながらあんまり上手く書けてません〜(泣) っていうかボツ |
システムとか |
最近では少なくなった感もありますが、ちょっと前のオーソドックスなADVです。 移動可能な場所がマップ上に表示されていて、 そこでヒロインに会うとアイコン式のコマンド選択が発生します。(「話す」「聞く」「触る」など) 基本的にこのコマンド選択シーンは総当りで進んでいくので、 最近のゲームに慣れていると少し面倒かもしれません。メッセージがそれほど長くないのが救いですが。 ゲームの大半はこれで進んでいき、時たま選択肢分岐が発生します。 選択肢によってシナリオ分岐が起こるのはさすがに今と同じですね。 スキップはCtrlキーを押しっぱなしにすることで既読・未読を問わないスキップが可能ですが、 既読スキップ派の私には不満が残る仕様です。 既読スキップって技術的にそんなに難しいんでしょうか? セーブ数は10個。ED数が14個なことを考えると若干少ないと思われるかもしれませんが、 上手くやればセーブデータの流用で全EDを見ることが可能なのでこれでも十分かと。 鑑賞系はCGと音楽。個人的にはシーン回想が欲しかったです(ぉぃ |
絵とか |
原画・キャラクターデザインは渡辺真由美さん。 下級生のアニメ版でキャラデザをやっていた方ですね。 私はDOS版の絵は知らないのでそれと比較して意見を述べることはできないのですが、 (世間だと「あんず」の胸が大きすぎる^^;などの不満もあるみたいです) 手広く受ける絵なんじゃないかな、と思いました。私は好きです。 塗りの方も十分に綺麗なのですが、同社の「リフレインブルー」をやった後だとどうしても見劣りしてしまいます。 こっちはリメイクで値段も安いので、ある意味仕方がないのですが(コストとか採算面での問題上)。 強制フルスクリーン仕様はもはやエルフの定番なので一々言及しません。 しませんが、やっぱり選択権くらいはこっちに渡して欲しいです。 |
音楽・音声とか |
音楽の方は決して悪いとは言いませんが、ほとんど印象に残りませんでした。 まあプレイ時間がかなり短いということの影響はあると思うのですが。 いいな、と思ったのは「遠き日々」「別れ」「失われた記憶」くらいですね。 (また悲しい系の曲が多い……わかりやすいな、自分) なんというか与猶さんって結構曲の完成度にバラつきがあるような…^^; 一方、音声の方ですがこれはかなりレベルが高いです。 脇役も含めたフルボイスの力を存分に発揮しています。 声質もキャラクターに合っていると思いましたし演技のレベルも高いです。 主人公との掛け合いのシーンもさることながらHシーンでの威力が(爆) 個人的にはまゆき役の吉野茜さん(だと思う)が良かったです。 いえ、別にフェラの音がいいからとかではなく(墓穴) |
シナリオとか |
シナリオを書いている菅宗光さんはまたの名をむ〜む〜さんと言いまして、 これ以外にもDOS時代の名作(これもまた移植されましたが)「ビ・ヨンド」のシナリオなんかで知られています。 あと最近ではリーフに移籍して「こみパ」の彩・南シナリオを担当された方です。 というわけでシナリオ自体はかなり面白いです。 スラップスティックラブコメディって感じで。 セリフが付いていないゲームにそのまま音声を付けるとテンポが悪くなったりしがちですが、 少なくともプレイ中にテンポの悪さを感じることはほとんどありませんでした。 恐らくは元々会話しているようなテキストを作っているからでしょう。 主人公とヒロインとの掛け合いで何度もニヤついてしまいました。 主人公がもの凄く優柔不断なのはちょっとどうかとも思うのですが、これに関しては最初から設定として「優柔不断」というのが設定されているのであまり嫌悪感は感じませんでした。 そういう設定でもないのに優柔不断な主人公は困りますけど^^; ちょっとネタバレになってしまいますが、トゥルーエンドがいわゆるハーレムエンドだったりする辺りなど 古き良き時代のエロゲの匂いを感じます。 今のゲームでは珍しいですよね。 色んな娘に手を出してハーレムエンドってのは私的には本来嫌いなんですけど、 このゲームのはすんなりと受け入れられました。 何となくそっちの方が自然な感じがするお話なんです(^^; と、ここまでが褒め所。難点も当然あります。 これは古き良き時代のエロゲならではなのかもしれませんがボリューム不足です。 せっかくの面白いシナリオなのにこの短さはちょっと残念ですね。 私は全然知りませんが、昔のゲームってこんなもんだったんでしょうか? でも難点はこれくらいなんで、やっぱりトータルで見てレベルが高いってことになるんでしょうね。 5年経っても十分通用するってのは立派です。 |
総評 |
古かろうが何だろうが面白いもんは面白いという典型例かもしれません。 少なくともこれの資金源としたダメゲーよりも数段いいです。 描き直されたCG、音声のレベルは高いですし、シナリオも面白いので十分に買いでしょう。 定価も中古価格も安いですし^^; 唯一の難点はシナリオ面で挙げたボリュームの不足感のみ。 それも値段を考えれば許容範囲内かな、と。 の割には点が低いような気もしますがツッコミ不可です。 点数とコメントには必ずしも厳密な相関関係ありませんし、 値段を考えないと結構無難な仕上がりという位置付けになっちゃうので^^; |
書いた時点での総プレイ時間 | 5時間半(コンプ) | ||
お気に入りのキャラ | まゆき・那水 #でも静氷も捨てがたい(爆) | ||
お気に入りのセリフ | 「安心してください。あなた1人では逝かせませんから」 |
初版2000/05/28