うつせみ〜空蝉〜(PC) | |||
メーカー | BLACK PACKAGE | 総合評価 | 50点(凡作) |
ジャンル | ADV | ||
発売日 | 1999/07/23 | ||
シナリオ | 桜吹雪仁 | 個人的には大正と袴で購入確定!な ソフトでしたけど、世間では別にこれと いって注目されてはいなかったかと(^^; |
|
原画 | 大越秀武 | ||
サウンド | 未調査(^^; |
個人的エピソード |
「大正桜に浪漫の嵐!」ではありませんが私は大正時代に弱いので買ってしまいました。 …だって袴なんですよ!?(爆) そりゃ買いますってば。 それはさておきCG・原画ともに好みなんで購入です。 個人的にこのメーカーの肌の塗り方、好きなんですよ(マニアックすぎ) |
内容 |
夢 重ねて 愛 綻び… 時 すぎて 華 咲けり。 主人公の出雲竜之介は、女流作家の九條早紀子の書生をしている青年。 早紀子は、次に手がける作品に「花鳥風月演舞団」という今人気の劇団を取り上げようとしていた。 そのため主人公は演舞団の取材に行くことになる。 そんな中、主人公に好意を持つ早紀子の娘の歌穂も半ば強引に同行することになった。 しかし、そこで二人を待っていたのは必ずしも美しく華やかなものばかりではなかった。 (パッケージ裏より) |
システムとか |
基本的には演舞団の劇場を見下ろした形でのマップが表示されていて、劇場内のどこに移動するかを選んで移動先でイベントを見てまた次へ…という繰り返しで進行していきます。 また、この画面で誰がどこにいるかもわかるので会いたい娘に会えないという心配はありません。 しかしながら、会える人全てに会って話をしないと次のフェイズに移行しないのであまり便利に感じませんが。 ゲーム全体の流れとしては1回目移動→昼休み(歌穂との情報交換)→2回目移動→ 夕方(自動イベント)→夜(再び情報交換)というような感じで進んでいきます。 また、人から聞いた話や資料室で見つけた資料から勝手に「雑記帳」に情報が書きこまていくのですが、3日に1回来る先生の使いにこの「雑記帳」に書かれている情報から適当なもの(12個くらい)を選んで提出することになります。 その提出した情報に問題がなければ次の章(全5章構成)へ進むといった形になっています。 <以下ネタバレ> タイトルにもなっている「うつせみ」、最初に先生にこのテーマに沿った情報を集める旨を伝えられて歌劇団に向かうのですが、実際問題「うつせみ」云々は情報提出に際して全く関係ありません。 それぞれの章のヒロインとHすれば貰える情報を組みこんで、章ヒロイン関連の情報を意図的に外せば(章ヒロイン関連情報をあまり入れるとその娘のEDになる)あっさり次の章に進めてしまいます。 果たしてどんな意味があったのかプレイして数年経ってもわかりません(ぉぃ <ネタバレここまで> システム回りの操作性はわりと快適で特に言うことはありません。 15ページしか文章を遡れない読み直し機能の意義はよくわかりませんが(^-^;) |
絵とか |
原画・CGともにかなり綺麗です。 かなりの高水準だと思います(一部デッサン狂ってる絵もありますが)。 ここのCGは肌の塗り方が独特で個人的にはすごく好きです。 その娘の肌の木目細やかさみたいなのがしっかり表現されてる感じがするので。 しかし、数枚デッサン狂いとかそういうレベルじゃなく狂ってるのがあるのが気になりました。 何かわけでもあるんですかね? あとヒロイン達以外のHシーンCGはわりとあるのに肝心のヒロイン達のイベントCGが多くないのは残念です。 ただし、やっぱり着物な大正時代は最高です(爆) |
音楽・音声とか |
BGMはGM/GSの両MIDI規格とCD-DAに対応しています。 (私はGS環境でSC-88Proを使用しました) 音楽の方は特別心に残る曲というのはなかったように思います。 ベストEDの時に流れる「未来構図」という曲は印象に残りましたが。 映画「ラヂオの時間」のEDテーマにそっくりという意味で(爆) 大正らしさをアピールするためか琴が多用されているのが特徴ですね。 あ、ゲーム中よく聞くことになる「空蝉」はわりと良かったです。(フォローのように) 音声の方は女性しか喋りませんがなかなかレベルが高くて良かったです。 特に歌穂・朱雀・流那は個人的にかなりツボでした。 …ってパッケージに書いてある3人だし。相変わらず主役に弱い(^-^;) ただ、主人公の名前を呼ぶ部分が妙な空白になってるのが惜しいです。 それなら名前固定でいいから呼んでくれた方が感情移入できると思います。 |
シナリオとか |
う〜ん、かなり不満が多いです。 「恋愛浪漫活劇」というコピーなのに恋愛関係になれるのは歌穂だけですし。 他のキャラともHはできますが(というかHしないと話が進まない)恋愛関係にはなれないんです。 もうちょっと書くと、章ごとにヒロインが設定されていて、 さらにそのヒロイン「の」ED(数年後の姿)はあるんですが、そのヒロイン「との」EDは存在しないんです。 みんなあっさり身を引いちゃうんですよ。ヒロインは魅力的なだけにかなり不満です。 (…まあ、この不満は私がその場限りの関係をあっさり作ってしまうタイプの主人公が嫌いなせいもあるんですが) しかも、そのくせ歌穂とはHできないし。 勝ち気なヒロインもわりと好みなだけに残念(ぉぃ 「うつせみ」というタイトルとの相関関係もそれほど見られないのも残念。 本筋も「恋愛」というよりを歌劇団内部を調査する「推理パートの極端に少ない探偵ものADV」って感じですし。 探偵物が悪いとは思いませんが、1章につき選択肢が2〜3個しかないのでは探偵物としても不十分。 どうせ“看板に偽りあり”状態にするなら、せめてしっかり作って欲しかったです…(泣) あとボリュームのアンバランスさも少し気になりました。 1〜4章は各2時間弱あるのですが、全ての謎(そんな大げさなものでもありませんが)が 明かされる終章は30分しかありません。 せっかくの種明かしなんですからもうちょっと長くてもよかった気がします。 まあ、1〜4章でほとんどの真相は明らかになっているので終章を長く続けるのは無理なのも事実なんですが。 なんだか文章にしてみたら文句ばかりになってるなぁ(^^; フォローしてる部分が「ヒロインは魅力的」の部分しかないし(ぉ |
総評 |
う〜ん、普通です。 観点とか最初の企画の出発点はかなりいい線行ってると思いますが、それを上手く生かしきれなかったという感じです。キャラクター自体は絵も含めてかなり魅力もあるわけですから一皮剥ければ化けることも可能なソフトだと思うんですが…。 やはり個人的には「恋愛浪漫活劇」モードでもう一度作ってもらえないかな〜、とか思っています。 もっとキャラクターを掘り下げて各キャラクターにイベントを作ればかなりいけると思うんですけど。 以上です。一応点数の方は50点です。 「これだけ苦言を呈してなぜ?」という意見もあるかと思いますが、着目点・キャラクター・(推理要素が少なすぎるとはいえ)本筋のシナリオ等決して悪くはないのでこの点数。 それか大正時代だから?(ぉぃ 最後にもう1回。着物や袴は最高です!(爆) |
書いた時点での総プレイ時間 | 8時間(コンプ) | ||
お気に入りのキャラ | 月島流那・九條歌穂 | ||
お気に入りのセリフ | 特になし |
初版1999/10/14 最終更新2001/03/25