妖淫の館(PC) | |||
メーカー | BLACK PACKAGE TRY | 総合評価 | 60点(及第点) |
ジャンル | NOV | ||
発売日 | 2000/10/27 | ||
シナリオ | 三波雄 | このブランドの看板「淫」シリーズ第3弾。 これまでの作品のキャラクターも登場など ボリュームアップが売りだった…と思う(^^; |
|
原画 | 藤原秋久 | ||
サウンド | ロドリゲスのぶ |
個人的エピソード |
前作、前々作と持っているので購入。前作の満足度は相当高かったですしね。 「憂淫の虜」と比較するような文ばかりですがシリーズ物なのでご容赦を。 |
内容 |
物心ついた時から、僕は暗い地下室で過ごしていた。 でも、世界はもっと明るいのだということを知ったのはそう昔の話ではなかった。 1年前、僕を地下に閉じ込めていたお祖父様が死んだ。 祖父が認めた世継の兄さんは、その時に大けがを負った。 この神城家に支配者がいないという状態を作らないため、 僕は兄さんの身代わりに……兄さんとして、家を継いだ。 たとえ一生かかっても使いつくせないような莫大な財産、 そしてその財産に裏づけされた各界に対する影響力――。 それら全てが、僕のものになったのだった。 それから1年。 今の生活が退屈に感じられるようになった僕は、 新しい牝奴隷を手に入れることにした――。 (マニュアルより) |
システムとか |
必要容量は270MB。やはり最近のゲームの中では小さい部類に入りますね。 前作もそうでしたが、今回もシステム使いやすいです。 バグらしいバグは1ヶ所立ち絵の指定ミスがあったことくらいかと。 #現在では修正されているようです 前作にあった「今後進めるシーン」「見られるED」がわかる分岐表示システムはなく なりましたが、開始後すぐに3人いるヒロインのうち誰かのシナリオに分岐して、 その後は2つのEDに分かれるだけという構造なので不便になってはいません。 セーブ数は36個。難易度は前作に輪をかけて低くなっていますし、 シーン回想もあるということで困ることはないかと思います。 スキップも前作同様、オプションで既読/強制を選びトグル式のメニューで実行という形式。 速度は高速で不満はありません。 読み返しは100クリック分と減りましたが、十分な数でしょう。 鑑賞系もCG・音楽・シーン回想と全部揃っています。 画面表示や右クリックに好きな操作を割り当てられる機能といった特色も基本的には前作と同様です。 というわけで、「憂淫の虜」を参照してください(爆) |
絵とか |
塗りは特に言うことはありません。 例によって暗い塗りですがゲームの雰囲気にはマッチしていると思います。 ですが、原画レベルでのバランスは前作の方が上だったような気がします。 立ち絵・イベント絵共に時々「誰?」というような時があったり体つきが妙だったりする絵がありました。 サブキャラの立ち絵の方がうまくまとまっているのは…(^^; 個人的には美紗子の立ち絵はちょっと胸が大きすぎて引きました。 CG枚数はパターン違いを除いて94枚。 1シーンに平均して2枚以上はCGが用意されていますからボリューム感はなかなかのものです。 この辺は文句なしに満足です〜。 |
音楽・音声とか |
音楽は全13曲。CD-DAかMIDI(GM/GS)を選択。 できればCD-DAで再生することをオススメしておきます。 曲の出来としてはまあまあなんですがあまり印象には残りません。 音声の方に意識が集中してるので当然かもですが(^^; 音声も前作同様女性のみフルボイス。 質の方もさすがに前作の絵里香ほどの破壊力はないまでも高レベルでまとまっています。 ただ、難点が一つ。全エンディング制覇後に入れるシーンの夏希の演技です。 完全に堕ちた後というシーンなのにまるっきりの棒読みでは……。 淡々とした喘ぎではさすがに興奮できません(ぉぃ |
シナリオとか |
う〜ん、なんというか……。 この手のものって犯罪めいた(というか実際にやったら間違いなく犯罪ですが)行為 をしているというのも一つの面白さだと思うんです。 ですがこの主人公の場合、権力も財力も持ち合わせているのでそういうリスクがありません。 ただ単に暇を持て余したので暇つぶしの新しい玩具を探すといったような感じです。 どのヒロインのシナリオに進んでもその点は共通で、 もうちょっと強く求めようとする描写があってもいいんじゃないかと。 ある意味で純愛物とさえ評された前作はその辺りの描写が秀逸だったんですけど…。 やっぱりただの余興に対してはこちらも余興程度の入れ込み方しかできないようです(^^; 随所に見られる主人公の子供っぽい残忍さは育った環境が表れていて 上手いなとも思いますが、気に入るかどうかはまた別問題です。 あとヒロインが堕ちるまでの過程が結構バッサリと削られていて、その辺も不満に感じました。 そういう過程や相手の理性と本能の葛藤みたいな部分が見せ場なんじゃないかと思うんですけれど(ぉぃ 濡れ場の描写なんかはしっかりしているし、音声もちゃんとしているので 実用性といった意味では十分及第点を超えていますが、話としては不満が残りました。 |
総評 |
ちょっと期待しすぎましたかね? たしかにボリューム自体は増しているんですけれどそれだけという印象が。 まとめ。シリーズ物は難しいという好例。 実用目的の方は前作が店頭になければ、というのが正直なところ。 抜きゲーとしてはまとまっていますけど。 |
書いた時点での総プレイ時間 | 5時間40分(コンプ) | ||
お気に入りのキャラ | 薬師寺雪乃 #騙しつづけるルートはなかなかよかったです(ぉ | ||
お気に入りのセリフ | 特になし |
初版2000/11/21 最終更新2001/02/22