さよならレスリー
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「明報」より
「電影双周刊」の中のレスリーインタビューの抜粋を読んでいました。レスリー迷の人は、もう読んだことがあったり、きいたことがあったりしたかもしれませんが、私にとっては、はじめて読むレスリーのインタビューが多かったので、ここに意訳ですが、訳してみました。(たぶん誤訳あり。すみません)

1991年 334号 
「僕は精神的にはバイセクシュアルと言えるかもしれない。僕はとても簡単に一人の女性を好きになるし、また、とても簡単に一人の男性を好きにもなるからね。」「僕は不幸せだったことはあまりないよ。たとえば、食べるものを買うお金に困るといった経験もしたことがない。デビューしたときの給料は1000ドルだった。500ドルを家賃に払ったけど、「麗的電視」のカフェテリアで3食たべることができたし、毎月数十ドルくらいのお金しか残らなかったけど、でも僕は後悔したことはない。僕は、こういう生活に十分満足しているんだ。僕は「BROKEN FAMILY」からきたけど、それが何かを象徴しているとは思えない。だって、この世界、そういう人間は僕だけじゃないからね。」
「BROKEN FAMILY」はちょっと強すぎるけど、レスリーはそういったんですね。両親にあまりかまってもらえなかったってことなのかな。。

1993年 375号より
「今はすでに生活のためにがむしゃらに仕事をし、映画に出演する必要はなくなった。自分の好きな映画だけを選ぶことができるようになった。心の赴くままに仕事をすることができるようになった。つらい思いをがまんして仕事をする必要もなくなった。「キラーウルフ」を撮影していたときに、僕はいつもブリジットリンに言っていた。こんなに苦労して、こんなにたくさんの映画に出演することないんじゃない?って。人生、自分をそんなにつらくさせる必要はないよ。」

1994年 405号
「王晶とは、ばったり会うといつも何も言わなくても、お互い同時に笑いだしてしまう、というような関係だった。でも、彼は僕が絶対彼の映画に出演することはないってわかっているし、僕も彼が僕に出演を求めてくることはないってことをわかっているんだ。」
「王家衛は、本当にやりにくい監督の一人だよ。彼の才能はすごいと思う。でも、計画性に関していえば、彼は香港で最悪の監督の一人だね。それは彼の芸術家気質ってものからきているのかどうか、僕にはわからない。彼は自分のことは、自分の中にしまっておくタイプだから。」レスリーはどうしようもないよねといったような笑いを浮かべながら語った。「毎回僕に映画の出演を依頼してくるとき、彼の語るストーリーがどんなストーリーだろうと、最後に結局最初に話したストーリーになることは絶対ないんだ。こういうことは、俳優にとっては非常に大変なことなんだよ。多くの場合、撮影現場ではじめて彼のシナリオを受け取る。今日はこれを撮影するからねって。え、じゃあこの前にとったあのシーンはどうなるの?このあとの展開はどうなるんだろう?本来、どのようなストーリー展開が続くんだろうか、映画ってものは連続性が大切なはずだよね。俳優というものは、有る程度自分のトーンをいうものを維持していく必要があるからね。例えば、「楽園の瑕(東邪西毒)」!僕は本当は「東邪」を演じるはずだったのに、最後には「西毒」になっていたよ!これはふざけているよね〜!俳優という立場にたった場合、こんなことは許されないことで、拒絶することだってできるはずだ。でも、王家衛は、兄弟や親友みたいな感覚を与えてくれるから、なかなか拒絶することができない。(途中意味不明)僕はこれから先彼からの映画のオファーがあった場合に出演をOKするかどうかはわからない。すごく疲れてしまうんだ。追加の撮影時間があまりにも長すぎる。」

1995年 420号より
「宋丹平(夜半歌声)」という役をどう思う?
「実際のところ、彼と僕には似ているところがあるよ。僕も彼も作曲をし歌をうたうことがすきなところとか。彼は歌の世界で帝王で、さらには、愛に関しては一途な性格だった。でも、お互いに不幸になる出会いをしてしまったため、顔をめちゃくちゃにされてしまう。多くの人にはわからないかもしれない。こういうことは、僕の心の中の悪夢でもあるからだ。以前、僕は死んだ人に送るような贈り物(棺おけにいれるような)を受け取ったことがあるんだよ。あの時、僕が思ったことは、この人は、この後、僕に対してどんな行動をとるのだろうか。もしかして僕を刺すかもしれないし、僕の顔に硫酸をかけるかもしれないって。このことは、僕の中から消すことの出来ない恐怖になった。この出来事は、僕を歌の世界から早めに引退させることになった原因の一つっていえる、、、。」

「結局俳優の責任というのは与えられた役柄を全力で演じることだよ。たくさんの理想は必要ではないよ。理想というのは、監督のものだから。一番大切なことは、あわせていくってことだよ。もし君が僕にシナリオをわたして、僕はどんな風に演じたらいいか役作りをする。あとは、監督の要求に合わせて、表現していけるかってことだ。こういうのがいい役者だと思うよ。役者はあまり口出しすべきではないと思う。僕は意見をいいすぎる役者は好きではない。厄介な存在だよ。たくさんの役者がいて、たくさんの映画が作成されたけど、進歩がみえないような気がする。自分を納得させてくれる役者はいない、それは彼らがあまりにも自分の意見をいいたがるからだと思う。映画の撮影前または役作りの前に、なるべく自分の考えは、切り取って捨て去るべきだと思うよ。(中略)、役者はあまり考えすぎてはいけないんだ。。。。僕はいい監督、いい脚本、そして僕の演技にとても満足してくれる観衆がいれば、それだけでいい。もちろんそうしている中で、ブレークスルーがあるといいなって思ってる。、
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