用語解説 |
SDI計画
80年代、米国レーガン政権が打ち出した戦略防衛構想。別名「スターウォーズ計画」。
当時冷戦下にあったアメリカが、東側からの戦略(ICBM等)攻撃から西側諸国を守るために立案した。これは現在TDM(戦域防空システム)と名を変え、規模を縮小して研究が続けられている。
フレミングの左手の法則
中学校理科の教科書を参照のこと。
空気にエネルギー…云々
音は空気が振動するために発生するもの、言い換えれば空気に運動エネルギーを与えなければ音は発生しないんですよね。
アンチタンクミサイル(ATM)
まさしく対戦車ミサイルのこと。
ナパーム
重油、軽油、ガソリン等を原料にしていてジェルに近い状態の燃料。
消火が非常に困難で持続的な燃焼が売り。結構古くから使われていた材料だが、最近とんと話を聞かないところをみると条約等で禁止された可能性が高い(未確認)。
他にもモロトフカクテルと呼ばれる特殊な火炎瓶や重油火災が、消火しにくいことで有名。
王水
硝酸1に対して塩酸3の割合で混合した液体。ただガラス、セラミック等には通用しない。
APFSDS弾
日本語名「離脱筒付き翼安定徹甲弾」と言います。直進性を良くするために垂直&水平尾翼を取り付けられた針のような砲弾を打ち出します。その針の周りに離脱筒を合体させていて、砲から打ち出されるとその離脱筒は砲弾から離れ、砲弾だけが敵に向かいます。
この砲弾の特徴は初速の高速化と砲弾の空気抵抗を小さくできることです。空気抵抗は速度の三乗に比例するため、現在の戦車が用いる徹甲弾ほどの速度(マッハ5前後)だと針のような砲弾であったとしても決して無視できません。
初速をあげる…云々
初速が早ければ早いほど破壊力が増し、砲弾が砲口から飛び出て敵に到達するまでの時間差が小さくなることで、命中確率が高くなります。それに威力が大きくなることは砲の有効射程が伸びることも意味します。
HEAT弾
爆薬の爆発エネルギーを一点に集中、集束したエネルギーで装甲板を溶解させ打ち抜く砲弾。
MMの世界でもミサイル兵器類は全てこの砲弾を弾頭部に装着しているものと思われる。ただ、複合装甲や中空装甲板に対してはほとんど効果がない。
HESH弾
砲弾がプラスチック爆薬で形成されていて、命中と同時に物体にへばりつき、砲弾底部に付けられた信管が作動する。その強烈な衝撃波で装甲板の内側を破壊、飛散させ、内部の乗員を殺傷する。
これもHEAT同様、中空装甲や複合装甲板にはほとんど効果がない。
近接信管
超小型のレーダーを装備し、敵に接近するだけで作動する信管。主に対空兵器等で多用される。
日本刀、太刀
刀身には粘りけのある鉄を使い、刃先部分だけ堅い鋼を使うことで耐久性と切断力を高い次元で両立させた刀。前者は江戸時代以降に登場したお飾りみたいな物で人を2、3人切ると骨を切ってしまう都合上刃が飛んでしまい殺傷能力がかなり低くなります。
太刀の場合、刀身の肉厚が厚く刀そのものの重量を持たせることで刃がなくなっても撲殺に近い形で物を切ることが可能。
火口
この場合は「かこう」と読まずに「ひぐち」と呼ぶ、アセチレンバーナー等のガス噴射口を火口と言う。
アセチレン
化学記号C2H2、工業分野でも金属類の切断、溶接によく使われる気体。特に純酸素を使用して使うアセチレンバーナーは最高到達温度5000度程度と非常に高く、その温度で切断を行う。
数秒程度…云々
バーナーを使って物体を切断する場合は、対象物を高温度で液化させ、液化した物体をガスの噴射圧力で飛散させることで物体を切断します。
プラズマ
・その1
水素以外の原子は陽子、中性子、電子の3つで形成されていますが、プラズマの時は通常原子核の周りを円運動で周回している電子がその軌道を離れ、宙に漂っているような状態。
気体、液体、個体、以外の第4の状態と言われることもある。
・その2
漫画パタリロの中、主人公パタリロによって作り上げられたロボット(笑)
ガス管の安全性云々
ガス圧を高めるためには鉄管を使う必要がありますが…それだと衝撃に弱くなり、ゴム管を使うと高圧化が難しくなります。
波形を揃えて…云々
光はサインカーブを描いて前に進むと思ってください、ある瞬間は1、ある瞬間は0、ある瞬間は−1と言った具合で。懐中電灯に例えてみましょう。懐中電灯の光が出る部分は透明な樹脂で出来ていますよね。その樹脂板が本当の平らだとして、自然光の場合ある瞬間樹脂の中心から出ている光は0だったとしても、上の方の樹脂板は1だったり、右の方はー1だったり、場所によって1〜0〜ー1と言う具合に点でバラバラです。ですがこれがレーザーの場合、樹脂板のどの地点であろうと一瞬を区切れば全て1〜0〜ー1で統一されます。
相対性理論
アインシュタイン博士が発表した、一般人には全く理解不能な理論。私も理解できません(^^;
ここでは相対性理論の一部「光の速度が一定だとするならば、高速で移動する物体は静止する物体から見ると、重量が増大する」と言う部分。つまり、物体の速度が光速に近づけば近づくほどその物体の質量が増大し、光速と等しくなるとその重量は無限大になるということ。
当然のことながら、質量無限大の物体を加速するには無限大の燃料が必要になるため、光速を越えることは不可能ということになります。
EVAで出てきたポジトロンライフル
ポジとは陽、トロンとは電子、つまり陽電子…反物質化した電子のことです。それをレーザーにして打ち出したのがあれ。
垓
「がい」。数字の単位で万、億、兆、京と来てその次の位。
ジェットエンジン
ファンを使って空気を圧縮、その圧縮空気に燃料を噴射して点火、その吹き出す勢いでタービンを回し空気圧縮用のファンを回し、噴射エネルギーで推進力を得る構造のエンジン。
ちなみにジャンボ旅客機等に搭載されているジェットはターボファンエンジンと呼ばれ、ジェットエンジンで得た回転力を使ってエンジンの直径より更に大きいファンを回し、そのファンで得た推進とジェットエンジンが直接生み出した推力両方を推進力として使っています。
スクラムジェットエンジン
ジェットエンジンでは圧縮空気をファンで作り出していましたがこちらは…勢いだけで圧縮空気を作り出します。つまり漏斗を二つ細い方同士をくっつけたような形のエンジンがあってエンジンが前に進むことで空気を圧縮します。欠点は…前に進む力で空気を圧縮すると言う構造上速度が出ていないと空気が圧縮できないということですね。今の所の最低速度が亜音速程度だったと思います。利点は…ジェットエンジンはある一定以上の速度を出せない…と言うか速度を出すと構造的に無理が掛かるのですが、スクラムジェットエンジンでは構造が極端に簡単なためジェットよりも更に速度を出せます。
未確認の情報ではありますが…現在アメリカが使っているであろう最新鋭偵察機…専門家の間では「オーロラ」と呼ばれる機体があります。それはスクラムジェットを使ってマッハ5以上出しているという話です。今現在米軍は公式にはそれを否定していますが…。
液体燃料
読んで字のごとく液状の燃料の事。ロケットエンジンに使用する液体燃料は大抵がちょっとした衝撃や温度変化、電撃などでいとも簡単に引火爆発する物体が多いんです。ただ製造その物は比較的容易で材料は薬局で買える物もあります。
代表的な液体燃料ロケットの一覧、液体酸素+液化水素、液体酸素+ケロシン、過酸化水素+メタノール四酸化窒素+ヒドラジン類。
ポリフィーマス
ギリシャ神話の一つ目の巨人。アメリカとドイツが共同開発しているミサイルの名前。
赤外線
波長的に赤よりも下にあるためにこの名前が付いた。霧や煙を貫通すると書いているが…実は色々な物体をある程度貫通する。
これを悪用例…一部のビデオカメラは夜間の撮影を考えて赤外線も捉えられるのですが、赤外線だけを捉えるようにしてプールサイドなぞを写したひにゃ…あーら不思議全員素っ裸(爆)
(これをやって捕まった馬鹿居たなぁ〜(^^;今はカメラも改良されているけど…)
フレアー
赤外線誘導装置をジャミングするために強烈な赤外線出す物。
ハイパーゴーリック性
特定の燃料と酸化剤を組み合わせた時、火気がなくても自動的に燃焼を開始する性質。