フロントフォーク オーバーホール

フロントフォークからオイルが漏れてしまいました
しかも左右両方が同時にです


原因は何なんでしょう?
走行距離も15,000キロを超えて、年式も6年落ちですからしょうがないのでしょうか


リアスタンドで後輪を上げた状態です
この絵が一番好きです
レーザーっぽいからでしょうか

このメンテのために買ってしまったスタンドです
NAP'S練馬で買いました
セール中だったので後輪用は8,500円とちょっと値引き
前輪もセール品だったのですが、売り切れのため14,000円位で買いました
これだけで計23,000円!
ショップに頼んでOHしてもらった場合の工賃が25,000円ですからすでにトントン

シリコングリス
オイルシールとインナーパイプの間に塗るそうです
こすれるところですから、しっかりとやっておきましょう
(塗らないでも直りますが、シールの持ちがちがうはずです)

フロントフォーク用オイルです
今回は純正を選択しました
少し色気を出してオイルメーカの物を選んでも値段はそれほど変わらなかったのですが、まずは純正ということで
1本1,000円位で2本買った(んだっけ?半年前のインプレなので細かいことは忘れてしまいました)

シールプッシャーです
倒立タイプのフロントフォークの場合絶対に必要な工具です
正立タイプのフロントフォークなら適当なパイプでオイルシールを上から叩いてやれば良いのですが、
倒立の場合叩いたものを分割して外さないといけません。
(変な説明・・・詳しく聞きたい人はメール下さい)
こんな工具バイクを扱っているショップでないと売ってません
しかも買うと10,000円位します
それではスタンド代と合わせると工賃をオーバーしてしまうので会社で自作しました
(旋盤とフライス盤)
YAHOOオークションに5,000円で売っている新品がありましたが、それももったいなかったので自作です

上の写真がシールを叩くときのはめ合わせた状態で、左の写真がフォークから取り外すときの分割した状態です
とにかく倒立タイプフォークの一番の難点がここだと思います
作業が難しいというのではなくて、仕組みを理解しないとどうしようもないのです
これを理解するまで何日かかりましたが、わからないまま始めてしまうと終了です
ばらしたフォークをバイク屋さんに持ち込みましょう

フロントスタンドも使って前後持ち上げます
フロントスタンド使うと恐ろしいほど簡単に持ち上がります
フトントタイヤはキャリパーに気を付ければ簡単に外れます

途中作業の写真がありませんが、手が汚れてしまい写真を取る余裕がありませんでした
これはフォークをばらした後の磨き作業です
今はなき工作室前の万力です
1000番前後のペーパで磨きました

組み上げ作業です
オイルを規定高さになるように注入します
オイルは量でなく、高さで合わせます
エアーが残っていると高さが変わるのでそっとやらないといけません
一昼夜おいておくのも1つの手ですが、そんな時間はないので10分待ったところでレベルだし
ばらすときも組み上げるときも、キャップが中のスプリングを押さえていますので1人でやるのは結構大変かも
二人でやれば何とかなります

とりあえず以上ですが、細かい問題点はいろいろありました
(シールが外れなかったり、どの位の勢いでスプリングが外れるのかがわからなかったり)
作業時間は10時から始めて17時までかかりましたので、計7時間です
ショップの作業時間は2〜3時間ですからプロがいかに手際よいかがわかります
でも、いろいろと勉強になったのでヨシとしましょう
作業後のオイル漏れはピタッと止まり、フォークの運動も心なしか安定したような気がします