時に温かくも有り
時に冷酷にも有る
今もどこかで冷え切った氷を暖め
今もどこかで怯える眼差しを消し去っているのか

火の粉で焼けきった鉄の塊ではなく
その手を差し伸べてあげれば涙は流れないのではないだろうか




傷だらけのあなたの手はほのかに暖かく
私を深い安堵の底に陥らせてくれる
のどの奥の絡まった糸屑を
ひとつひとつほどいてくれるかのように




私の手はあなたみたいに暖かいですか
自分で触ってみたけど分かりません
私もあなたのようになりたくて
そっとそっと 壊れないように触れていたいのです











その笑(えみ)があるから俺は生きてゆける