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    ラブラブ2人の世界コーナー  (しっかりしろ私……)


・「馬鹿、頭の具合はどうだって聞いてるんだ」
 私は勘違いを恥じた。 「ありがとう、大丈夫や」  (46番目)

・「すごく難しい顔をしてるな、アリス」
 犯罪学者が言った。私は「事件のことを色々と」と応えておいたが、本当のところは、はたして火村のベンツは現役として復帰することができるのだろうか、と考えているだけだった。  (紅雨荘)

・「アリスは寝る以外、予定がなかったようですからね」
 俺はどれだけ閑やねん、と言い返そうとしてやめた。 (ブラジル蝶)

・周りをふと見渡すと、楽しげに語らい合うカップルで私たちが包囲されていることに気がついた。 (ダリ繭)
    ……ていうか、その最たるものがあなたたち……

・「俺は馬鹿だ」
 「知ってる」
 「黙れ。お前よりはちっとましだ」  (46番目)

・「本当にものを知らない小説家だ」
 何とでも言え。うちのリビングのポトスも知らなかった火村センセに比べれば、若干はましだ。  (月宮殿)
    何となく並べてみました(笑)

・「お守りぃ!?」 「入場券!?」  (海奈良)

・「こいつが怒ると手がつけられないんだぜ。いつ爆発するか判らないから、担当編集者は防弾チョッキを着用しているくらいだ」
「アホな。取り扱いに注意を要するのはお前やろ。この人間ニトログリセリン。常日頃、俺がどれだけ繊細な付き合いを心がけているかも知らんと」
「まぁまぁ」と大龍が仲裁する。なんで、そうなるんだ? (マレー)

・大阪で暮らす私、有栖川有栖と、京都で暮らす彼が、東京でたまたま顔を合わせて飲むというのは、これまでにも何度かあったことだ。
 いずこにも友達の少ない火村助教授のために付き合ってやっているのである――― (201号室)

・天国から降っているのかと思えるような、暖かくて柔らかい光が階段教室の窓から注いでいたのを思い出す。(46番目)
    二人の出逢いをすばらしく美化するアリス。天国だよ天国 #^.^#
     埃の舞う大教室をこんなふうに描写されたらもう……

・「犬がいたら犬に頼んだんだけどな」
 靴で頭を殴ってやろうかと思ったが、忙しい時なので勘弁してやった。 (英国庭園)

・「馬鹿のままでもいいのによ、俺は」
 相当かりかりきているようだ。私は少しなだめてやることにする。 (ジャバウォッキー)

・「それが君のやり方か?」 「時と場合によるけど、今回はそうしよう」
 私はほんの少しだけ気が楽になった。 (46番目)
    自首の機会は与えてやれる。知り合いが逮捕されるのを見ることになる、アリスのために。

・左は私の友人の犯罪学者、火村英生ではないか。一瞬、遠くに見えただけだが、彼らに間違いない。
 私はベッドの端に座ったままテレビに齧りつく。警察の公式の見解を聞くまでは眠れなくなっていた。  (絶叫城)
    テレビのニュースの隅っこに、一瞬映った火村の後姿。
     戦いを始めた火村に、遠く東京の空の下、ドキドキと心配してます。


・「しっかりしろよ、『浪花のエラリイ・クイーン』」
 悔しい。そんなからかいの言葉に、しばし耐えるしかなかった。 (海奈良)

・「アリス。海岸をぶらつこう」
 私に声がかかった。今度は、私も行っていいですか、と朱美が訊けない雰囲気だ。 (朱色)
    いや、張り詰めた場面なんだけどさ。ここだけ抜き出すと……

・「むさ苦しいところですが、どうぞお上がり下さい」
 「お前が言うな」  (ダリ繭)

・「――その前にこれを訊かなくっちゃな。明日現場にくるか?
 もちろん、東京から帰ったばかりで忙しいのなら無理をすることはないけれど」  (紅雨荘)

・「土産にバスローブでもパクってきてくれ」 「はしたないことを言うんじゃない」
 「本当にあそこのバスローブが欲しいのなら買ってきてやるよ。一万円札がいるだろうけどな」
 「手を差し出すな。判った。土産はボールペンでええ」 (201号室)

・「新世界の名所で、弓で的を射たせてくれる店があるんです。火村先生の得意技が見られますよ」  (暗号を撒く男)
    見せびらかして、自慢したいアリス(笑)

・「お前はじっとしてろ」 火村は真剣な表情で私に言い、屋根の上を―――
 足手まといの助手はいい子にしているしかない。 (46番目)

・「かわいそうに」「マスターが」
 「俺に同情してくれ」  (三つの日付)

・「派手にやったな」火村の視線の冷ややかさは、見るまでもない。「白昼夢のような推理だったぜ」 (マレー)

・壇上で発表する時も、今みたいにネクタイをだらしなくゆるめていたのではあるまいな、と気に掛かる。 (201号室)

・からかう私の鼻先に、キャメルの煙が吹きかけられた。 (猫と雨と)

・「お参りしたら白髪がストップするかもしれへんしな」
 「別に気にしちゃいねぇよ」  (海奈良)

・「そこに有栖川先生の著書があるから取ってくれるか」
 友人の本を蔵書していてくれるのはありがたいが、逆さまに棚に入れてやがる。 (ルーン)
     これはラブラブと違うか。でもワザとでしょ? そんで研究室にもあるんだよね、アリスの本(笑)

・「そっちこそ旅行鞄下げてご苦労だったな。京都駅で待ってりゃいいものを」
 彼が言うことはもっともなのだが、久しぶりに彼の講師ぶりを覗いてみたかっただけだ。(46番目)

・「タイガースさ。昨日も勝ってたじゃないか」
 私はわずかに顔をほころばせた。 (ダリ繭)

・「俺にぼんやり判るのは、お前が今考えていることさ」
 「違わないだろ?」「はい、違いません」  (砕けた叫び)

・男二人でやってくるにはあまり似つかわしくない。―――まあ、恋人岬よりはましか。 (朱色)
    だからどうしてそういうことをわざわざ…… 言わなきゃあっさり通過するのに

・火村の目は、雑談はそれぐらいにしろ、と言っていた。  (紅雨荘)

・火村は礼を言って、本を私の手に戻した。「そんな大事な本なら部屋に置いて来い」  (46番目)

・「俺の電話の後、すぐに飛んで出てきたんやな?」
 「そう、風のように」  (スウェーデン)

・「ちょっと推理作家をからかってみただけだろ」
 「俺は腹を立てたぞ。お前が推理作家をからかいの対象としたことに対して」
 「その抗議は受け付けない。俺は、世の中のすべての推理作家諸氏をからかったわけじゃない」 (異形の客)

・「そんなもの、よく暗記してるな」
 「なんやったら『怪奇四十面相』の暗号も聞かせてやろうか?」
 「いらない」  (英国庭園)

・「お前が彼に謝ってなかったか? 『私のミスです』とか言って」  (海奈良)
    火村が、昨夜から気になっていたこと(笑)

・「夏休み中だから、そんなに忙しくないんだ。こっちの小説家はいつも夏休みみたいなもんだし」
 大きなお世話だ。事実だとしても、他人に言われたくはない。 (Y)

・「有栖川先生はまだ夢の中だろうと思って、お知らせするのを遠慮していたんだ」 (ABC)

・かけてくれた言葉は「やったな」のひと言だけだったが、それが心からの祝福だと私ははっきり感じた。
 だから私も彼の言葉にだけは心から「ありがとう」と礼を言った。 (46番目)

・私は――いや、火村は彼の罪を信じている。 (人喰いの滝)

・火村は「晩飯は奢る」と伝票に手を伸ばす。そして私は「無理するなよ、先生」と言いつつ、その手に伝票を握らせた。 (201号室)

・もういいよ、と火村の目が言っていたので  (竜胆紅一)

・「こんにちは、真樹ちゃん」
 火村と私はユニゾンで同時に挨拶を返す。スプーンを重ねたようにぴたりと一致していた  (黒鳥亭)

・眠たくなったらベッドで勝手に休んでくれ
 徹夜になってしまっては明日の行動に差し支えるので、午前二時ぐらいまでには脱稿してしまいたかった。 (ダリ繭)
     アリス、どこで寝るつもりだった……?(笑)

・「降りようか」
 「ああ、お前がまた滑り落ちないうちにな」  (46番目)


    「いや〜〜ん、ラブラブぅ!」としかコメントできそうにないものたち。
     もしもしキミタチ、同人誌じゃないんだから…… 
     やっぱり長編が多いかな。新婚ごっこは抜いたんだけどねー(笑)

     これだけ集めれば、あながち同人女の妄想ばかりでもなかろ?
     「どんな同人誌も原作のいちゃいちゃには敵わない」と言われても、しょうがないよねぇ……