目的により決めるアクアリウム材料 砂
観賞魚用の砂と一口に言っても本来は簡単なものではありません。
なにをどのように飼育したいのか、どの程度の期間うまく飼育したいのかなど自分がなにをどうしたいかという基本を元に選ばなくてはいけません。
水槽セット時、砂を敷いてしまえばそれを交換することは非常に困難でもあるし、単に砂とお思いでしょうが水槽という閉鎖環境で、水に触れている面積が濾過層よりも大きい場合の方が多いのです。その砂がひとたびこの生態系の一部として濾過を含めた、物質循環に関わればそのウエートは非常に大きいものになることを知ってください。
水草を中心にしたアクアリウムをセットするとき、ではどのような砂がよいのでしょうか。
まず自分がなにをしたいのか、1.短期間美しく花を咲かせたいのか、2.徐々に立ち上げ2年3年維持をしたいのか。
1.の場合、今はやりのソイルで十分ですし、その方が肥料等の面倒くさい調整をせずとも楽でよいでしょう。
また、大磯や、カルシウム分が比較的多く含まれるケイ砂、南国砂など昔からある砂が便利かもしれません。余談ですが、これら昔からある砂は初心者の方が観賞魚を飼うのに非常に適した砂だと思います。それは魚を飼い、ある程度水が汚れ腐食物がpHを降下させます。そのとき、砂に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラルがアルカリ度として働き酸をある程度中和し、窒素等の余剰なイオンもミネラルと反応し沈殿され一時的に無害な形となる。これらが進めば底砂の硬直等として現れてきます。
初心者の人が訳も分からず魚を飼い水を換えずに餌を大量にあげる。しかし、コケ(藻類)等外観は悪くなるが、魚は死なない。という現象が起きるのです。だれがこれらの砂を観賞魚用としたのだろうか、単なる偶然なのか、それでも魚をとりあえず死なす確率は低くなるのは確かな砂なのです。
このようなとき、カルシウム、マグネシウムなどの硬度成分が解け出します。
水草のケースで考えてみましょう。
これらの砂を使用し、炭酸ガスを投入する。無論砂と反応しカルシウムなどのミネラルを水に溶解し栄養濃度は上がります。そのときそれらの栄養を水草が吸収し、水草は育つでしょう。それらのようによい状態が2〜3ヶ月続くと何やら藻類が生えてきます。このとき底砂から余剰なミネラルが溶解していることになります。そうこうしているうちに総硬度が上昇していきます。こうなれば万事休す。水を換えても底砂からまた解けてくるでしょう。いわゆる調整のできない状態になってしまいます。
ソイル系の砂はこの栄養の解け込みがより早く行われます。また、アルカリ度に相当するカルシウムやマグネシウムは多く含まれるものは少ないため、底砂の硬直は理論上大磯に比べ低い。しかし、泥としてのイオン交換などの反応による硬直が認められます。 それよりなにより立ち上げ後半年程度で掃除不可能となり廃棄する事態に追い込まれることになってしまうことがあります。
これらのことを理解し、それでよいと思われる方はそれでよいでしょう。ただし、1つの生態系を自分の手で作り出し、その寿命が半年でよいのでしょうか。一時の満足のために資源や生物を消耗品扱いにして良いのでしょうか。
その観点から開発された砂が仮称スノーサンド(旧フィジカルサンド)です。
これは自然に学び自然をまねるのではなく、いかに人の手で水、砂を含めた生態系を調整するかという観点で作り出されたものなのです。
目の大きさは水草が生える天然水系の泥というものから学び、人為的な水槽で掃除が可能な最低限度の大きさで、微生物活性の観点から、多孔質化させ、水に大きな影響を与えないようにミネラルを焼成により調整してあります。
他の砂のように初期立ち上げ時、底砂からの栄養が補助してくれませんから初心者の方には少し調整が難しいかもしれません。(フロラベース等を敷けば大まかには問題はない) アクアエントゥーに記載の水槽写真はすべてこの砂を使用し、1年以上たった水槽が主なのです。長いスパンで生態系を作りたい人はこれですよ。
この砂を試したい方はご連絡ください。格安にておわけいたします。
また、少量のミネラルを溶出するように作り出され初心者にも掃除のしやすい形態とされた砂があります。これは掃除がしやすく目が荒くなっています。(本来は細かい方がよいのですが)また、あまり多孔質にはされていません。これも掃除の観点からです。
これらの砂に山砂、川砂、焼成フィリピン砂、ピーチサンド等があります。
また、ミネラルを多少含み魚がきれいに見える砂として、マイルドブラックやネオグリーンなどもおすすめです。
なにせ、自分がなにをどうしたいのか。その目的により自分で確かめ決めることが大切ではないでしょうか。
宮 本