Paranoiacな日々
-2000年07月-
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2000/07/17

*夕べ〜今日は月食があったらしいです。
 いや、まああったんですがね。
 欠け始め、見そこねちゃって。で、太りはじめを見たのです。
 あたしってば、乱視なのです。
 細い月が、いっぱいいっぱい重なって見えて、なんか『カメラのレンズの仕組み』みたいな絵に見えてしまうのでした。
 ちょっと、悲しい。
 あたしの目では、見えないものがあるんだな。
 そこにあって、見えるはず、あたしの目にも映っているはずのものなのに、あたしの意識はそれを認識できないのでした。
 悲しいよなあ。
 まあ、あたしにしか見えない見え方っての、それで見えてるんだと、そう思えば、よいのですが。
 でも、なにか、腑に落ちないものを感じてしまうのでした。

2000/07/06

*ところで、デジモン02である。
 先週放映(関西では07/02放映だった)の第13話『ダゴモンの呼び声』である。
 もう、とりあえず、色々とあるが。
 たとえば、最初のタイトルバックの呪文は、デジタルワールドの文字を知らなくっても『ふんぐるい/むぐるうなふ/…』と読めるぞ、とかね。
 東映の、デジモン02のページの、次回予告を読むと。
 ちゃんと『ひと足速い夏の訪れを告げるデジモン版暗黒神話! 古の神の伝説が影を落とす異形の町でヒカリを待つものは、はたして……!?』とか、書いてあるが(笑)
 もう、旧き神の姿が見えちゃってるし、あの方なんですがね。
 でも、そういうコトではなく。もっと『民俗学』っぽい、ヒカリの内面の話なのです。

 ところで、東映のサイトで見たところ、この回の脚本の小中千秋さんって、ふぁんふぁんファ〜マシ〜でもいっぱいいっぱい民話みたいな話、書いていたヒトではなかったでしょうか?
 我が記憶では、そうなっています。
 後で見て、納得した次第。

 で、ダゴモンの呼び声である。
 あの話。結論から言ったら『ヒカリに初潮が来た話』では、なかろうか、と(笑)
 と、笑っちゃいけない。マジメな結論である。
 もちろん『学校』だったり『女子が倒れた!』だったり『水のイメージ』だったり、そういうのを感じ取れるように、小道具もいっぱい配置されているし。
 彼女のデジモン(つまり、彼女の分身であり、彼女自身でもある)テイルモンは、D3を持っていないという理由(いかにも! な理由)により、アーマー進化できないし。
 ヒカリが、普通の状態ではないっての、すぐバレなんだけどね。
 大体、少女の第2次性徴の頃っての、精神的に不安定であることは多いらしいの。実際、いわゆる奇跡体験(天使に逢った、とかね)や、幻視、幻聴などが起こるというのも、あるらしいの。
 え〜と。ヒカリの体験が、ウソだった、ではなく。
『物語の骨組みが、まるで少女の再生物語のようだ』というコトです。
 初潮が来た少女とか、月経の始まった女性を、穢れたものとして隔離するという風習は、まあ古くからあったわけです。この隔離ってのは擬似的な死、生命力の枯渇の状態であるので、暗い場所に閉じ込めてしまうのです。
 そこから、生命力を得て、再び日常に回帰する。そういう『ケ(気)→ケガレ(気枯れ・穢れ)→ハレ(晴)』というサイクルを、女性はおおよそ1ヶ月周期で繰り返しているのですね。
 ちなみに、人々は古来より、1年というものを、そういう『ケ→ケガレ→ハレ』というサイクルとして見ていたようで、そういう風習の名残が『ハレの日』などという言葉や、『正月』などの年中行事に見られる、なんつうはなしも、あるのですが。
 で、ね。
 放映された話を、今デッチあげた枠組みにはめ込んでみます。神話においては、配役や状況などの細部は重要なのではなく、そのパターンこそが重要なのですよ。

 ヒカリは、初潮を迎えようとしており、精神的に不安定な状態にある。彼女は不安を抱えており、自分の体の変化に戸惑いを覚える。彼女は倒れ、死の世界をさまようが、一人の少年により助けられる。

 どうよ。見事に、再生神話でしょ(笑)
 ちゃんと物語の最初の方でテイルモンが『私たちは、ゼンゼン変わんないけど。子供たちは、成長するからね』って、言ってるし。間違ってない(笑)
 大枠だけ取ったら、ナウシカだって白雪姫だって、この枠に入ってしまうんだぞ(と大風呂敷広げ)。
 さてね。
 そうすると。非常に、興味深いコトがあるのです。
 彼女、ヒカリちゃんは、不安定な状態にあります。なぜ?
 これは、物語の流れから言うと『ヒーローと敵対者』ということになりましょうか。
 例えば『白雪姫』です。
 彼女を救うのは白馬にまたがった王子さまであり、その敵対者は(ここでは)継母である王女です。
 さて、敵対者の性別はここ(枠組み)では問題ではなく、その物語の形こそがもんだいなのですね。

 そうすると、敵対者とは?
 これはもう『太一おにいちゃん』しか、いないでしょう!(爆)
 だって、ストーリーの一番最初が『おにいちゃ…タケル君…。お、おはよう』だし。
 タケル君も『タイチさん…タイチさんタイチさんって、いつまでもそんなことを言ってるから、ヒカリちゃんはダメなんだよ!』って、言っちゃうでしょ。
 わかりやすく、お話ってのは創られているもんです(笑)
 で、そう考えると、非常に近親相姦チックな妄想が広がっちゃったりするのです。
 笑い事じゃない。ここらへんも、非常にマジメな民俗学だからね。
 古来より、少女の結婚を妨げる、巨大な敵っていうのは、彼女の父親だったのだね。
 そういう話は、童話とか、比較神話学とか、そゆとこで深くツっこんでいます。
 で、継母物語ってのは、そういう近親相姦に憧れる娘を正常(だと、しておくように)な結婚に導く母親(従って、恋焦がれる娘をムリヤリ捨ててしまったり、高い塔に閉じ込めてしまったりする。ので、悪い人に描かれてしまったりする。悲しい人です)の話だったりするのですよ。
 さて、そういう『近親相姦的な』欲望、もしくは、その事実(爆)。そういうモノが、ヒカリには、あるのでしょうね。
 もちろん、おにいちゃんに恋をするというのは、このくらいの年頃の女性には、よくある話です(違うって、言われそうだが(笑))。
 それが、実際の性体験になっちゃったりは、まああんまりないんで、それはいいのですが。おいといて。

 ヒカリは、お兄ちゃん(タイチ)とタケルとの間で揺れる自分の心を制御しきれず、体の変化に伴い、異世界へと落ちてしまう。
 そして、タケルが彼女を、異形のものとの結婚(近親結婚のイメージが、投影されているようにも感じられます)から救い出し、現実世界へと回帰する。
 う〜む。どうよ。思ったより、きれいにまとまって、自分でもビックリです。

 ってコトで、この第13話てのは。
『お兄ちゃんはダイスキだけど、やっぱり兄妹でこんなこと続けるの、よくないと思う。
 ほら。だからあたし、こんなになっちゃった…。
 もう、戻れないのかな…
 誰か、あたしを、助けて…
 お兄ちゃん…テイルモン…タケル君…!』
 つう話です(爆)
 後ろでこちょこちょと言っている『思いが世界を繋ぐ!』なんての、めっちゃ瑣末事なんで、忘れておっけい!(爆)
 う〜む、偏ってる?
 間違ってイないので、問題ナシ!(笑)

*と、こういうのを『深読ミスト』とか『解釈フェチ』とか、言うのです。
 あたし『深読ミスト』で『解釈フェチ』だから(笑)
 そういうコト、考えて、いろいろとでっち上げてみました。
 小中千秋さんの脚本っての、なんか、いつでもこんな感じの、土の匂いのする話だったりするんだよなあ…。
 とても、好き。

2000/07/05

『う〜ん、なんかハラが痛い。今朝は牛乳しか飲んでないんだけど…』
『なんや、雪印の低脂肪乳でも飲んだんとちゃうか?』
『いや、雪印の低脂肪乳だ』
『アホか。ニュース見とらんのかい』
『知ってるぞ。でも例の黄色ブドウ球菌とかは関係ないと思う』
『ンなことあるかい。その黄色なんちゃらっちゅうやっちゃ』
『それは絶対ない』
『…なんでや?』
『ニュースになる前の、安全だった頃のヤツだからな。1ヶ月ぐらい前のだったかな?』
『オマエ、ホンマもんのアホやろ…?』
*小噺でした。
 つまらねえ(笑)
 あ、別に、雪印の非難じゃないです。ちょっとした、ジョークですからね。あんまり目くじら立てちゃ嫌です。

*で、低脂肪乳である。
 ホントの低脂肪乳っていったら、こうでしょう(笑)
 つうか、このネタはあたしのじゃない。あんまり大きな声じゃいえないのですが、そういう『低脂肪乳』絵がいっぱいのサイトがあってね。ま、リンクはやめておきますが。
 あ〜。誰かに似ていたら、嬉しいんですが、全然似てない(ホントに似てない)ので、固有名詞は掲載不許可。
 キャラ当てクイズではありません。

*さらっと終わる。

2000/07/04

*えここです。
 彼女、なにが、すごいかって。
『狙っていないところに、罠があった』ということだと。

 そういう『マスコット』については、げんれい工房・片隅のマスコット工学などが詳しいが、私の考えを述べると。
『狙っていない』ということに尽きると思う。
 狙っているってのは。
 つまり『そのキャラクターの商品に対して湯水のごとく金を使わせることを前提として、そのキャラクターを創造している』というのが、狙っている、キャラクターでしょう。
 なにかと、えここと対比される、でじことか、そういう『最初から、そのキャラクターそのものにスポットを当てた』キャラクターというものの魅力というのは、当然のことながら『計算された』ものであるわけですね。
 ところが、例えばえここ等のような『マスコットとしての』キャラクターというのは、その製品のイメージアップのためには使われても、キャラクターそのものは、キャラクターの力というものを期待していないんですよね。
 だって『えここだから、エコアイスを買いました』って人を期待して、えここってキャラクターを世に送り出したわけではないでしょ?(そうだったら、イヤかも)(笑)

 で、なにがすごいのかっていうと。
 そういう『狙っている』キャラクターより『狙っていない』キャラクターの方が強かったということ。
 いちおうSPA!1999年12月22日号、裏キャラクターベスト10で1位だったそうですし。
 あ、あたしは、えここの方が好きです(笑)

 実際のトコ、でも、どっちが『強い』かなあ…。

 なんてなはなし。

*今日の落書きは、なし。

2000/07/03

*全面的に改装したいな。そろそろ。
 めんどくさがって、やってませんが。
 そろそろ、本気でやらないと…。

*今日の落書き。
 時々、つい『ネコミミ』とか、そういった、ケモノ娘(エルフ娘を含む)を描きたくなるのは、人として致し方がないコトではないかと、思います(反論受付中)。
 だがしかし。
 描き始めて気が付いたのだがネコ男の子になっているのは、何故!(笑)
 いいの。男の子も、好きなんだもん(爆)

*そ〜いや、先日の落書きえここですが、えれえマチガイに気がつきました。
 というか、実は何も見ずに、記憶だけで、しかも初めて描いたヤツなので、イマイチ度が相当高いです。
 もっと、プニ系に描かなきゃなあ。
 ま、それもそのうち。

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by Die
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