Paranoiacな日々
-2004年05月-
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2004/05/25

*どうも世の中的には、今回の北朝鮮への『人道的支援』は、拉致被害者家族の5人の帰国だか訪日だか、それへの見返りであると言うことを前提となっているような、気がしますなあ。
 見返りと言うのに語弊があるなら、北朝鮮と言う『犬』を釣る『エサ』で、いいかな。下品な言葉になってしまったのは、勘弁。
 しかし、今までの政府がだらだらと垂れ流し続けた『支援』に対してはなんの反対もしないまま、今回の『支援』には文句たらたら、という有様は、なんだか違和感を感じます。
 例えば、朝銀問題ってのはどうよ。
 『売国奴』ランキング筆頭に上げられる、野中広務の肝煎で行われたと言われる、1兆円を超える民族銀行への公的資金投入ですよ。

朝銀って何?公的資金投入って何?
朝銀って何?公的資金投入って何?

 今まで北朝鮮に対してなんらアクションを起こさなかったり、むしろ北朝鮮にすりより利益を掠め取っていたような政治家たちに対して、私たちは、とくにマスメディアは、何をしてきたのか。
 なにもしなかった。
 なにもしなかったのです。

Yahoo!ニュース - 政治 - 時事通信
中曽根氏「もっと粘るべきだった」=小泉首相に苦言−訪朝報告

 小泉純一郎首相は24日午後、首相官邸で歴代首相経験者の中曽根康弘、海部俊樹、宮沢喜一、森喜朗の4氏と会談し、22日の日朝首脳会談について報告した。出席者は基本的に訪朝の成果を評価する一方、中曽根氏は「もっと粘ってがっちりやった方が良かった」と苦言も呈した。 (時事通信)

[5月24日17時1分更新]

 今まで何もしてこなかった彼らが『もっと粘って、もっとがっちり』とは、お笑いです。
 粘りに粘った挙句、首相をやっている間には何も出来なかった、ということか。

5月25日の天声人語

 『聴覚障碍者のために、匂いで合図を送るシステムを開発している人たちがいる。』

 軽く大雑把に。
 第1段落の微妙な倒置法の使い方が、変な文章構成に感じます。
 『最近の若者言葉』を枕詞として日本語の乱れを嘆く国語学者の方々は、天声人語の文章構成にもクレームをつけるべきだと思います。
 今日のコラムは、そういう『匂いで合図を送るシステム』を開発する方々を紹介して、それでおしまいです。それに対する意見や、熱意に対する賞賛や、意気込みに対する賛辞は、何一つありません。
 まったくありません。事実を述べただけのコラムです。

 小学生のとき、読書感想文で『あらすじだけを書くのが読書感想文ではありません』と注意されたものですが。
 天声人語子はマトモな文章の書き方を学んでこなかったのでしょうか。

 匂いシステムは、面白いとは思うんだけれど。
 匂いは『物質』がないと発生しない。光や音のように『エネルギーを変換して生み出せる』ものではないので、定期的なメンテナンスが必要となります。
 そこんところの利便性とこ兼ね合いが解消されないと、難しいと思うなあ。
 携帯電話なんかではバイブ機能があるからね。振動ってのは、もっと単純で有効なメッセージであるかもしれない。
 また、匂いは音以上に『どこまで流れていくかわからない』ものなんで、騒音問題より深刻な臭害問題が発生する可能性があります。
 匂いには好き嫌いもあるしね。
 都市ガスなんかはわざと不快な臭いをつけているのだそうで。ガス漏れに気がつきやすいように。
 そういう意味で、緊急避難の必要となるような警報としては、有益だろうけれど、それ以外では、最低限公共の場では使い勝手の悪いシステムだと思います。

5月24日の天声人語

 『鳥の巣づりには様々な技術と独特の智恵が活かされている。』

 だから『あらすじを書くだけが読書感想文ではない』と。
 まあ、コンクリートで覆われた大地では野生生物が生きるのは大変だろうな。
 人間の生活習慣の方が変わっているのだから、致し方無い部分も、多いかと思いますが。

5月24日の社説
 『裁判員制度――準備に抜かりなく』
 もう、諸手を挙げて『裁判員制度万歳!』を表していますが、そんなにお気楽な態度でいいのか、疑問。
 私は、朝日新聞がこの制度について夢見がちな大賛成であった、ということを記憶しておきます。
 この制度は、問題が多いと思います。実施されると沢山のアラがぼろぼろと出てくると思います。その時、朝日新聞が何を言うか。今日の社説と比較したい。

 『カンヌ映画祭――アジアの風が吹いた』
 朝日新聞を筆頭とするサヨクの方々の言う『アジア』は、中国と韓国と北朝鮮しかありません。
 したがって、今日の社説に書かれる『アジア』もその3カ国のことです。
 したがって、今日の社説の最終段落『今や学ぶべきことはアジアにある。互いに交流を深めて、アジア映画の時代をつくりたい。』とは、中国韓国北朝鮮についてしか喋っていません。
 そう判断しました。
 『アジア』という言葉を貶めた罪は、朝日新聞を筆頭とするサヨクの方々にあります。国語学者はこのことについても警告を発するべきであると思います。
 映画祭については、詳しく知らないし。
 『華氏911』がパルムドールってのは、まあしょうがないよな。
 『誰も知らない』柳楽優弥(やぎら・ゆうや)少年は、あっちゅうまに世界に名の知れた少年になってしまったね。

5月25日の社説
 『強制連行――司法まかせにするな』
 この手の『戦争による被害者』とやらの訴訟問題は、例えば中国に対しては日中国交正常化交渉により、全て解決されたと思うんですが。

田中明彦研究室
日中国交正常化交渉記録

 んで、中国は賠償請求権をぜんぶ放棄している、はずなんですよね。
 それなのに個人賠償は必要なのか。
 請求してきている彼らは、自国に対して、つまり中国政府に対して補償するように請求するべきだし、それがスジだと思います。
 国家と国家とで手打ちにした問題に対して、個人が相手国家に対して『金払え』ってのは、おかしい。
 もしも個人が国家を相手にしてそんな裁判が出来るなら、日本人だって中国に対して賠償請求することができることになる。
 中国から個人の権利や財産を奪われた日本人だって、多数存在しているんだから。

 朝日新聞は『ドイツを見習え』『アジアの人々の声を聞け』と、いつも通りの決まり文句を並べていますが。
 ああ、なんかもう、飽きちゃった。
 結局『日本は戦争したから、今生きている日本人にも責任がある、つうかアレもコレも何でもかんでも全部日本が悪い』と言いたいらしい。
 飽きちゃった。

Yahoo!ニュース - 海外 - 共同通信
日朝交渉で謝罪、賠償を 連帯協議会が声明

【ソウル22日共同】日本や韓国、北朝鮮など7カ国・地域の市民運動代表らが参加した「日本の過去清算を要求する国際連帯協議会」ソウル大会は22日、日本に対して日朝国交正常化交渉の中で過去に対する謝罪をし、人権侵害について調査、賠償するよう要求する声明を採択し、討議を終えた。

 今後、協議会は今年9月に平壌で、年末に日本で開催、戦後60年の2005年に日本の過去清算を要求する運動を大きく前進させることを確認した。

 声明は、国際司法裁判所などへ向けた活動の強化や国際的な署名運動、被害者の遺骨収集などの推進をうたった。05年の日本の歴史教科書改定への取り組み強化や、日本政府や企業などに対する各地の損害賠償訴訟支援なども強調した。(共同通信)

[5月22日18時36分更新]

 朝鮮に対しても、同じ。
 日韓基本条約で個人の請求は解決してしまっています。
 韓国、朝鮮の個人が日本国に対して請求することが可能なら、日本人だって朝鮮半島に対して請求することが可能になってしまいます。
 日本人が半島に残してきた資産は膨大なものでしたが、全部まとめて朝鮮半島に接収されてしまいました。これについて『金返せ』と言うことも、可能になってしまいます。
 戦争に負けたら全部取られるのは当然? 植民地支配していたからお詫びをするのが当然?
 ドイツやオランダが何をしたか考えたら、そんな考えがどれ程クソみたいな感情論か思い知らされると思います。

田中明彦研究室
日韓基本条約(日本国と大韓民国との間の基本関係に関する条約)
教科書が教えない歴史
Q & A ほんとはこの国のこと、よく知らなかった

現在日本の歴史は余りにも誤って伝えられています。このコーナーでは正しい歴史、日本の国の姿をQ&Aの形で書くと共に、今まで「歴史論争最前線」その他で書き貯めた論文をリンクさせ、参考に供したいと思います。

*韓国の船は、とっても危険。

Sankei Web
違法操業の韓国漁船に催涙弾20発 追跡の海保巡視船

 24日午前6時45分ごろ、長崎県・対馬の西約40キロの日本の排他的経済水域(EEZ)内で、韓国のアナゴ漁船「339プンウン」が違法操業しているのを対馬海上保安部の巡視艇「なつぐも」が発見、停船を命じたが、応じなかったため、催涙弾20発を撃った。うち5、6発がブリッジに命中した。

(以下略)

Sankei Web
車4000台積載の運搬船沈没 シンガポール沖

 シンガポールの港湾当局によると、同国の南東約6キロの沖合で23日午前0時ごろ、約4000台の車を積載した自動車運搬船(パナマ船籍、40、772トン)と大型石油タンカー(同、159、813トン)が衝突し、同日午前7時半ごろ運搬船が沈没した。

(以下略)

 ちなみに、違法操業韓国漁船の方、逃げ回った挙句GPSの記録を全部消去して韓国に逃げ帰ったそうです。卑怯ですね。
 今回の対応は過剰反応だと言っている方々もいるようですが、催涙弾ぐらいでガタガタ言うな、文句垂れるくらいなら最初っから逃げるな、と言いたい。
 なつぐも(巡視艇「むらくも」型)装備の12.7mm機銃で蜂の巣にされなかっただけでもありがたいと思うべきです。

 車4000台の方、ぶつけられたタンカー"KAMINESAN"は日本のタンカーだそうです(→ユニバーサル造船ホームページ)。
 平成15年7月31日引渡しの船です。ばりばりの新造艦だと言うのに、もうぶつけられましたか…。
 しかも、沈んだ船の船主は保険が入るので損をしていないし、積んであった自動車については輸出先の欧州ディーラーが責任を負っているので、現代自動車は沈んだ分の代金を手に入れ、さらに追加で注文を受けて逆に得しているのだそうです(→朝鮮日報)。
 なんつうか、本当に事故だったの?
 事件があったときにはそれで得する人間を疑え、てのは、犯罪小説の読みすぎですかね?

*バカニュース。

Digital Chosunilbo (Japanese Edition) : Daily News in Japanese About Korea
「独島は大韓民国領土」保障保険が登場

 独(トク)島をめぐる韓国と日本の緊張が高まっている中、独(トク)島が韓国領土であることを保障する保険が登場した。

 「独島の歴史を取り戻す運動本部」は24日、韓国が独島の所有権を日本などに奪われる場合、これを補償する「独島サラン(愛の意)保険」をサムスン火災と締結した。

 この保険は不動産の所有権者が権利を侵害される場合、保険金を支給する「不動産所有権権利保険」の一種で、独島の歴史を取り戻す運動本部は独島が韓国領土であることを宣言するため、保険加入を推進した。

 保険料は1000万ウォンで、独島の所有権を奪われる場合、46億ウォンの保険金をもらうことになる。

 この保険、なんなんだ?
 個人でもこれに加入できるの?
 加入したらどんな得があるの?
 全く不明なんですが。
 しかも、竹島(韓国名:独島)が韓国のものだってのは、決定していない。だって彼らは、日本が国際司法裁判所で解決しようと言っているのに、逃げ回っているから。
 彼らの主張の軽さは兎も角、そんな『紛争地』に対して保険をかけるってのは、なんなんだろう。新手の保険金詐欺?
 韓国人のナショナリズムを笑う気はないが、ここら辺に来ると失笑や冷笑が漏れるを抑えることが出来ません。

Japanese JoongAngIlbo
安重根の死刑判決は「国際法違反」

 1909年10月26日、中国のハルピン駅で安重根(アン・ジュングン)が伊藤博文を暗殺した事件を、刑事事件として扱った当時の裁判所の判断は、国際法的には誤った判決だという主張が出された。

(中略)

 また「今さらハルピン事件の裁判をやり直せと主張するのは困難だが、少なくとも日本人が、安重根を殺人者や凶漢、悪人とする誤った歴史認識は、直されるべきだ」とし「韓国人には英雄と賞賛される安重根が、日本では偉人を殺した単なる凶漢にすぎないというのなら、両国間の過去の歴史に対する真の和解は不可能だ」だとしている。

 明淳亀教授の言うには、安重根は軍人であり軍の作戦行動中なので、彼は捕虜であると主張しているのですが。
 安重根は韓国政府に認められた軍隊に所属していたわけではなく、また軍隊であると宣言し認められた組織に属していたわけでもなく、さらには軍人であると明確に判る外観(軍服や識別票、武器をあからさまに持つ等)をしてもいないため、軍人であったと言うわけにはいきません。
 また、安重根が殺した伊藤博文は軍人ではないので、軍の作戦行動であると言う主張も認められません。
 したがって彼はただの殺人者であり、刑事事件として処理されて当然です。
 まてまて。韓国は高麗(コリョ)大法学部の教授の論が、あたし程度に反論されていいのかよ(笑)

 まあ、歴史は相対的であるってのはどうしようもないと思う。
 最低限、安重根は『日本人を暗殺したヤツ』ってのは事実であり、それをして日本人が『安重根は英雄だ』と思うってのは難しいでしょう。
 大体、この法学部教授が自分で言っている。
 日本人が、日本人を殺した韓国人を英雄だと思わない限り、日韓の真の和解は不可能だ、と。
 つまり、日本と韓国とは、永遠に和解出来ないのだよ。

 大体『明治天皇を崇拝していた安重根』が『韓国併合に消極的だった伊藤博文』を暗殺して『日韓併合を早めた』のに、なんで安重根が反日闘争の英雄になるのか、全く不明なんですが。
 やはり日本と韓国との真の和解は、不可能なんでしょうかねえ。

フリー百科事典『ウィキペディア (Wikipedia) 』
安重根

安重根(안중근、アン ジュングン、1879年9月2日 - 1910年3月26日)は朝鮮の民族主義運動家。両班の家庭に生まれた。伊藤博文の暗殺者として有名。キリスト教徒であり、洗礼名はトマス。

*以上。

2004/05/23

*小泉訪朝について。
 ひとつ。
 あの場で小泉首相と金正日とが行ったのはショーである、と思っています。
 つまり、今回の交渉ゲームの結論は既に出ていた、ということね。小泉首相が金正日と話し合うことで何かが進む、というものも若干あるでしょうが、基本的にはシナリオどおりなんではなかろうか。
 従って、5人帰国と言う結末も、シナリオどおりなのだと思います。
 ふたつ。
 『小泉首相』は二つ以上の敵と戦わねばならない。一つは『北朝鮮』、もう一つは『国内サヨク(親北朝鮮)諸派』です。
 おかしなことじゃない。国家なんてなそんなもんです。

 交渉について『北朝鮮は大国のように交渉し、日本は小国のように交渉した』とテレビで評した方がいましたが。
 北朝鮮にあって、日本にないものとは、なんでしょう。軍事力と、それを行使する意思、でしょ。
 平和主義者は認めたくないだろうけれど、全く単純に『軍事力』が強弱関係に繁栄しているのだと思いますよ。まあ、小泉首相がそのように演出した、のかもしれないけれど。
 小泉訪朝の成果について『あんなのは官僚と交渉役の根回しの成果であって、小泉だから出来たわけではない、自分でも出来る』なんてテレビで言っていた人がいたけれど。
 じゃあ、何故あなたは、やらなかったのか。今まで誰もやれなかった。小泉純一郎はやった。これが結果です。終わった後で『あんなもの俺にも出来る』なんて言い放つのは如何なもんでしょうか。

5月23日の天声人語

 『拉致被害者の家族が帰国したが、帰国と言っていいのか。生まれた国が犯した罪と向き合う彼らを日本は支えていけるだろうか。韓国の風呂敷「ポジャギ」のように、人と人とをつなぎ、包み込んでいきたい。』

 あんまり綺麗な要約じゃないね。すまん。
 つうか、北朝鮮の犯罪に対しては、えらく寛容だな、天声人語は。
 米国軍の犯罪に対しては『絶対国家が絡んでいるはずだ』と突っ込んでおきながら、北朝鮮軍の犯罪に対しては彼らの発表を素通しに『一部の英雄主義者の犯罪だ』を垂れ流すんだから、やってらんない。
 しかも第4段落以下の『人と人の繋がり』を説明するのに、わざわざ朝鮮半島の風俗を持ち出すあたりにも、違和感を感じる。
 まあ、あまりいいコラムではないなあ。急いで書いたから混乱している、と言う感じか。

*きょうは、そりゃもう全紙社説コラム注ぎ込んで、小泉訪朝についてです。
 一応、列記。
朝日 社説『日朝首脳会談――正常化へ慎重な前進を』『日朝首脳会談――拉致被害者に過酷な明暗』
産経 産経抄
産経【主張】日朝首脳会談 犯罪国家に苦渋の対応 膠着打破へ圧力を緩めるな
日経 春秋
日経 社説 被害者家族5人の帰国は実現したが(5/23)
毎日 余禄
毎日 社説:小泉再訪朝 5人の帰国では終わらない
読売 編集手帳
読売 社説[日朝首脳会談]「国交正常化を焦ってはならぬ」
東京 筆洗
東京 社説 日朝首脳会談 拉致解決への道は遠い

 各誌の比較なんかは略。要点を抽出してみます。
 8人ではなく5人の帰国になったのは敗北だ。
 不明の10人についての確認がなかったのは大問題だ。
 人道支援は『身代金』と受け取られかねない。
 核開発、ミサイル開発を止めなければならない。
 圧力も必要だ。
 金正日は信用できない。

 こんなもんか。
 今までの日本がこういうことを出来たか。出来なかった。やらなかった。
 それを考えると、小泉純一郎は『今まで出来なかったことをやった』んだから、十分評価されてしかるべき、だよな。
 今回の要求のハードルが高いのは、それだけ小泉純一郎首相に対する期待が大きいから、と考えています。
 その期待を裏切ったんだから小泉はダメだ、と単純に言ってしまえば。では、誰なら良いのかということになります。
 少なくとも、小泉より上手くやらないと、批判される。
 誰なら、できる?
 民主党?
 社民党?
 難しいよね。

首相官邸
日朝首脳会談後の記者会見

 今回の訪朝では、なんの文章も取り交わさず、なんの宣言もなかったのだから、小泉首相は、本当にただ『迎えにいった』だけだなあ。
 しかし、ついこないだまで『日本にいる5人を北朝鮮に戻せ』と強固に言い張っていたのだから、小泉のスタッフは上手いことやった、ということなんじゃないかな。

 例えば、今回の『成果』は、今期待しうる限りの最善、ではないかと考えるのです。
 経済制裁はしない。
 船舶の入港禁止措置は民間人に影響があるからダメ。
 武力なんてとんでもない。
 見返りとして経済支援をするのは『テロに屈する』ことだからダメ。
 だけど、最大の成果をあげてこい。
 手段は『小泉首相が話し合うこと』だけで。

 できるかっての。
 話し合いで何でもかんでもカタがつくんなら、戦争は概念すら存在しません。

 今回の『人道支援』は、北朝鮮・龍川における列車爆発事故被害に対する緊急物資援助ということで、行うのだそうです。(→参考
 一応、国連人道問題調整事務所からのお願いなんで、断るわけにも行かないし。

 経済制裁は発動しない、と言ったけれど、それは「日朝平壌宣言を順守する限り」という但し書きつきです。
 逆に言えば『平壌宣言を守らなかったら制裁します』とも言える。
 そして、北朝鮮は平壌宣言を裏切りまくりで、現在進行形で守っていないし、6カ国協議で核開発に関してぐだぐだ言ったら、それだけで平壌宣言に反するとも言える。
 つまり、既に守っていない、守る気もない、明らかに守らないであろう宣言を持ち出して、守らなかったら制裁すると言っている、ワケだ。
 あれだ。ダチョウ倶楽部の上島竜平だ。押すなよ! 絶対に押すなよ! と言いながら、押してもらうのを待っているんだ。

Yahoo!ニュース - 海外 - 毎日新聞
海外ニュース - 5月23日(日)19時59分
<北朝鮮>リビアにウラン提供か 米紙報道

 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は22日、濃縮すれば小型原爆1個分の原料になりうる量の6フッ化ウランを北朝鮮が01年にリビアに提供していたことを示す証拠を、国際原子力機関(IAEA)が入手したと報じた。事実と確認されれば北朝鮮のウラン輸出が判明した最初の例になると指摘している。(毎日新聞)

 ほら、こんなこと、やっていたらしいし(笑)

*まあ、成果としては期待通り、なんではなかろうか。
 北が譲歩しまくって、もう援助するしかないくらいに情報出してきたら、援助しなきゃならなくなるじゃない。
 もちょっと北には存続してもらって、日本国内の『敵』と戦うための糧となってもらう必要があると、思います。
 この発言、拉致被害者の方や、北朝鮮国民に対してあまりにも非人道的なものであると承知しておりますが。
 ご容赦を。
 大体、拉致被害者を取り戻すために身代金を払う、という手段を否定している時点で、人道的見地から、つう立ち位置から既に後退しているのですよ。

 一回二回の交渉で、全部何とかなるとも思えないし。
 とりあえず入港禁止、経済制裁のカードはなくなっていない。経済支援も所詮は短期的な支援、すぐになくなってしまう。小泉首相の支持が高い間に軍事力というカードを使用できるように色々と整備して、国家体制を整えるのが先決、ということなのだと、思いました。

asahi.com : 政治
「世論は冷静」、胸なでおろす政府・与党 民主は戸惑い

 朝日新聞の23日の世論調査で、首相再訪朝に肯定的な評価が7割近くを占め、内閣支持率も上昇した。これについて、政府・与党内では安堵(あんど)感が広がった。首脳会談の目立った成果が拉致被害者の家族5人の帰国にとどまり、家族会などが強く反発。与党内からも「最低限」との声があがっていただけに、「冷静な評価だ」(自民党の安倍晋三幹事長)と受け止めている。ただ、ジェンキンスさんの扱いや安否不明者10人の再調査の行方次第の側面もあり、不安も残る。

(以下略)

 世論も、そういう感じの受け止め方なんじゃないの?
 ただ、もちろん安否不明の10人の関係者の方々が反発するのは、当然だと思います。
 だって、交渉から切り捨てられた格好だもの。
 でも、彼らが小泉首相を批判し、もっとやれ、もっとやれと詰め寄ることは、小泉首相にとってむしろ願ったり叶ったり、では。
 なぜって、今の体制や考え方では、北朝鮮に対して立ち向かうことが出来ない。
 そして、今の体制を変更することこそが『国民が望んだことである』として、自身の考える改革を推し進めることが可能になる、からです。

*なんて、あの交渉を見て考えていました。
 なんにしろ、国交正常化なんてのは『空手形』っぽいね。
 金正日体制のままでは、ちょっと『正常化』なんてありえない。
 もっとも、それ以前に『北朝鮮は国ではない』のだけれど。

田中明彦研究室
日韓基本条約(日本国と大韓民国との間の基本関係に関する条約)

第三条
 大韓民国政府は,国際連合総会決議第百九十五号(III)に明らかに示されているとおりの朝鮮にある唯一の合法的な政府であることが確認される。

 この条約が、別の条約なりなんなりで上書きされない限り、北朝鮮を国家として認めるわけには、遺憾のですよ。

*月曜日〜。
 お仕事お仕事。でわ。

2004/05/21

5月21日の天声人語

 『イラクでまた、米軍がイラク人を殺した。イラクへの兵役拒否を訴えた軍曹は、軍法会議で裁かれる。イラク人捕虜虐待を裁く軍法会議もイラクで開かれる。ボブ・ディランの歌が悲しく聞こえる。』

 感傷的なコラムですこと。
 しかしまあ、こんなもんじゃない? 感傷的に過ぎる、と言うことを除けば、普通のコラムだと思います。
 難を挙げれば第2段落『結婚式の会場への誤爆だった可能性がある。』あたりか。誤爆なのかどうか、判然としていません。
 正しくは、誤爆と言う可能性は高いと思うけれど、イラク人テロリストたちが文民の中に紛れ込み活動しているという状況を考えると、テロリストたちの行動だって責められてしかるべきだと思います。
 まあ、そこらへんのつっ込みはおいといて。
 感傷的で、あまりにも『アメリカが全部悪い!』に満ち満ちていることに目をつぶって、こんなもんでしょう。

社説は、エンジン全開ですよ。
 ひとつめ『陳総統演説――中国は新思考で応えよ』
 『台湾は中国に歯向かう気はないと言ったんだから、中国も少しは妥協してやれよ。』
 台湾は、単に『中国と今コトを構えるのは得策ではない』と思っている、程度だと思うのだがなあ。
 大体、朝日新聞は5月18日の社説『チェチェン――強圧がテロを招く』で、大国とそこから独立しようとする民族、という主題に対して、大国のエゴを非難する社説を述べていたと言うのに。
 なぜ台湾には、同じだけの目を向けることがないのかね。
 そーいや、こないだの女子バレーボール世界最終予選の時には、台湾のことをしつこく『チャイニーズタイペイ』と連呼していましたな。なんで『台湾』じゃ遺憾の?
 あたしはアレを聞いて『ああ、中国はよっぽど「台湾は中国のものだ」とプロパガンダしたいんだなあ』と思ったものであります。
 兎も角。もちょっと、台湾に優しくしてやって欲しいと、思う次第。

 他紙社説
(→産経 【主張】台湾総統2期目 自制的な姿勢を評価する
(→読売 [台湾総統就任]「中台の対話再開を期待する」

 もう一つの社説が、面白くってしょうがない。『長期勾留――ビラ配りで75日とは』
 『反戦ビラを防衛庁官舎で配った3人が75日も拘留されている。制度の硬直であり人権侵害であり思想弾圧である。』

asahi.com : ニュース特集 : 自衛隊イラク派遣
反戦ビラ配布、初公判で被告側が公訴棄却求める

 東京都立川市の自衛隊官舎に反戦ビラを配ったとして、住居侵入の罪に問われた市民団体「立川自衛隊監視テント村」(立川市)の男女3人の初公判が6日、東京地裁八王子支部(長谷川憲一裁判長)であった。3人は、官舎でビラを配ったことは認めたが、「隊員に戦争の実態を知らせようとした。社会的に認知された行為で違法性はない」と公訴棄却を求めた。

(以下略)

▽参考リンク

立川・反戦ビラ弾圧救援会
イラク反戦行動への不当弾圧を糾弾する
―私たちは、自衛官に派兵反対のよびかけを続ける
立川自衛隊監視テント村
つぶせ!派兵国家の昭和天皇記念館

 まあ、なんだ。
 自衛隊の官舎に『侵入』して、自衛隊のイラク派遣を止めさせましょうと言うビラをばら撒く行為が、どれ程に『市民に認知された市民活動』であるかは、微妙であると思います。ぶっちゃけ、反自衛隊活動でしかないな。
 しかしまあ、それは置いとこう。
 この『自衛隊監視テント村』なんていう活動をしている方々が、所謂『サヨク』活動に精を出す『市民』であるっていうのが、とても重要な視点であると思います。

 サヨク活動家!
 彼らが常日頃、何をやっているか。知っておくべきだと思います。
 彼ら『サヨク活動家』が、どれ程の思想弾圧と暴力的行為を行ってきたか。
 例えば新しい歴史教科書をつくる会の教科書を採択させないよう、彼らがどれ程の暴力と弾圧とを繰り返していたか、私たちは知っておくべきだと思います。
 もちろん、朝日新聞も含めて。朝日新聞と言うネームバリューと社会的影響力を行使して、彼らは『違った考えや価値観を持つ人々を力で押さえ付け』てきたのです。
 それとも、思想が正しければどんな手段を取っても許容される?

 私は、彼らのような『サヨク活動家』乃至『プロ市民』と呼ばれるヒトビトを、信用していません。
 彼らの思想に賛同しないし、彼らの活動の『反社会性』には脅威と恐怖とを感じています。
 それゆえ、彼らの言葉に対しては、まず疑ってかかります。

 だいたい、朝日新聞の社説でも『3人の被告は、名前や住所も含めて黙秘を通した。』って言っていますが。
 名前すら黙秘かよ!
 そんな非協力的な態度では、拘束されて当然だと思うのだがなあ。

 この社説に対して、ふたつの言葉を投げたい。
 一つは、昨日の社説『アルカイダ――テロを阻むために』に関連する言葉で。彼ら『市民活動家』とやらの活動が、あまりにも『左翼テロリスト』の行動に告示酷似しているため、自衛隊官舎に住む住民の安全のために、彼らを拘束し捜査し摘発するのは、安全のために必要なことである、ということ。
 もう一つは、もう何遍も繰り返しているんでアレですが。今までさんざっぱら恫喝と弾圧を繰り返してきた朝日新聞が『違った考えや価値観を持つ人々を力で押さえ付けるような社会でいいのだろうか』なんて言うのかよ、手前のケツの穴のしわの数を数えなおしてから喋れ、ということ。

*今日は、以上。

2004/05/20

5月20日の天声人語

 『金田一晴彦先生の言葉に、思いを馳せた。』

 スマン。いい加減でスマン。
 金田一晴彦氏のことを、何にも知らないのだ。
 知らないので、感情的な言葉は全部そぎ落としてしまった。天声人語に紹介された欠片から、彼の真実を知ることは出来そうにないと言う判断からだ。
 そうすると、コレしか残らなかったのだ。

 以上。

*今日の社説
 『日本のテロ対策はなっていない。国内のテロ組織の解明が必要だ。日本に入国する外国人を徹底的に調査することも大切だ。しかし、日本国内のイスラムたちに不快な思いをさせてはならない。みんな仲良く安全に。』
 どうしたらいいのよ。
 アラブ系イスラムだけではない、全てのイスラムが疑わしいと、この件でわかっちゃったのだよ。
 なのに、イスラムとは仲良く、か。
 国内のテロ組織の追跡と解明はしろ、しかしイスラムの方々に不快な思いをさせてはならない、とは。なんとも矛盾した話だ。

 テロリストを水際で阻止するために、何をする? 全てのイスラムの入国を禁止するかね。そういうわけにもいくまいよ。
 ならば、イスラムの入国には厳重な審査と検査をするかね。そうしたらそうしたで『イスラムの全てがテロリストであるかのような差別的行動には反対だ』等と、平気で言うだろう。
 イスラムだけではない。
 北朝鮮人の拉致や対日工作に対して、なんらかの対策をとろうとしたら『差別だ』と騒いだのは、誰だったか。
 密入国中国人の犯罪の多さを取り上げると、すぐさま『日本の差別意識こそ問題だ』と問題をすりかえているのは、誰だったか。

 相変わらずの『朝日新聞的社説』であって、結論は『みんな仲良く』しかない。どういう手段で『みんな仲良く安全に』を実現するか、なんら現実的で建設的な発言のない、戯言だ。

 どうしたらよいのかって?
 まずは、国内の不法滞在外国人の排除、でしょうね。
 誰かが『何も悪いことをしていない、真面目に働きたいと思っている不法滞在者をなぜ犯罪者扱いするんだ!』と言っていましたが。
 この発言のバカさ加減にはびっくりする。不法滞在は、すでに犯罪ではないか。

 日本に入国する外国籍の人物の審査の強化が、次に必要でしょう。厳重な審査と調査、厳格な判定により、テロリストや犯罪者を水際で食い止めることです。
 これは外国人の気軽な訪日には大きな障害となります。観光産業は痛手を負うでしょう。しかし安全のためです。仕方がありません。

 そして、国内のテロリスト組織や犯罪者組織の摘発です。外国人組織や宗教団体、思想団体などへの捜査や、金の流れの洗い出しが必要です。
 また、危険であると判断される組織は摘発し、逮捕および組織の解体まで、強い態度で望まなくてはなりません。密輸に手を出す組織やダミー企業の捜査、暴力的団体への捜査も必要です。
 おそらく『外国人差別だ』等という批判もあるでしょうが、安全のためには仕方がありません。

 と、さて。
 こうなったら、どうするよ。
 どこまでを、あなたなら許容できる? 安全のために、どこまで許容できる?
 なに、普通に生活している日本人には、たいして障害とはなりません。外国人や思想団体、宗教団体などが、嫌な思いをするだけです。犯罪者を見つけることは出来ませんが、犯罪者を産みやすい組織、犯罪者をかくまう組織、犯罪者による組織を摘発できれば、それだけ日本は安全になります。
 そう言われて、どこまでを許容できるか。
 それが、問題なのだと思います。

 そういう意味で、社説の『なんにも決定しない態度』ってのは、ある種の問題を投げかけていると好意的に受け止めることもできます。
 『仲良く』と『安全』と、どの程度の割合で取りますか?
 0か100、ではないから。50と50で取ってもいいのだ。どのくらいの割合で、取りますか?
 そこらへんの問題なんでしょうな。
 まあ、本当はこの上に、コストの問題や時間の問題も積みあがるんだけれど。

 この問題は、他紙の社説を読んで比較するもの面白い。
(→日経 社説2 アルカイダ幹部潜伏の教訓
(→読売 [アル・カーイダ]「露呈したテロリスト対策の欠陥」

5月19日の天声人語
 『花の終わりは3つに分けられる。はらはら落ちる桜、ぼたりと落ちる椿、朽ちていくくツツジだ。政界の辞任騒動はツツジの朽ちる様を思い起こさせるが、全然残念じゃない。』
 なんとも、きたない文章であること。
 花の落ち際にその花の盛りを思い起こす、美しくも感慨深い心の動きを語っていながら。この文章の『オチ』には、全然美しさを感じないね。
 天声人語子の、政界辞任劇に向ける視線と同様、この日のコラムも『ずるずると朽ちて終わった』感じを受けました。

 産経抄子にも言ったけどさ。花は花で愛でようよ。変に政治的な思想を重ね合わせるのは、あまりにも美しくない。
 それでも、コラム子が花から政治の隠喩を感じることはあるでしょう。しかしそれなら、こんなあからさまで臭い文章にせず、隠喩のままで終わらせながら、読者がふと『これは政治の隠喩なのかな』と気が付き、その心に震える、くらいの文章に仕立て上げて欲しいもんだ。
 それとも、コラム子にそこまでの『詩的感性』を求めるのは、酷なのかな。

19日の社説は、なんとも面白い。
 朝日新聞オススメの社民党党首候補、岡田氏の登場で、年金未納だの未加入だのについての論調が、あっさりと軟化してしまいました。
 最初は『未納は許せない!』と叫んでいたのが『未加入も未納もダメだ』になり、小沢の党首辞退を受けて『未加入には自覚を持って責任を』になり、結局『未納未加入は仕方がないが説明責任がある』になりました。
 ブレるブレる。こんなに腰の据わらない論調もあったもんじゃない。
 大体、この社説第3段落『国民年金の未納や未加入問題に振り回された代表選びだった』等と他人事のように言っているが、未納や未加入で振り回していたのは他ならぬマスメディアだったと言うのに。なんとも、無責任な『マスメディア』ですこと。
 第4段落で『この問題で政治が振り回され続けることの不毛さを意識したのだろう』なんて言っているが、マスメディアは『不毛な論議で国中を振り回した』という意識はないのだろうな。
 所詮、その程度なのだよ。

5月18日の天声人語
 『竹は大事なので、保護しよう。』
 本質だけを取り出しました。その通りですね。なんにも言うことはありません。以上。

18日の社説で『こんな政治はたくさんだ』と言っているのだが、もうたくさんなのはこっちです。見ているほうとしては、朝日新聞が勝手にくるくる回って、勝手に『もう回るのはうんざり』と言っているだけにしか見えない。
 回って回って、観客を踊りの渦に巻き込もうとして、勝手に回りすぎてぶっ倒れて『もう回るのやめようよ』と言っている。民主党も朝日新聞も、そういう感じ。

 もう一つの社説は『チェチェン――強圧がテロを招く』として『武力ではなく対話でテロをなくせ』と言っています。
 多分、無理。
 他人の国に無責任に『武力イクナイ』と言うのは楽だろうがね。
 そこで死んだ人間に、何を言えるのか。怒りや苦しみや痛みや悲しみに、何を言えるのか。そういう視点も、必要だと思う。
 なんでもかんでも『強引な大国 vs 弱者のテロ』という構図に押し込めて『大国は武力ではなく対話で』と言うのは、簡単でわかりやすい発言だけれど、それがたった一つの真実だとは、思えない。
 いやまあ、ロシアやチェチェンの問題の何を知っているのかと言うと、あたしも何も知らないので、朝日新聞の視点が間違っている、と言いたいわけではないのだ。
 ただ、朝日新聞の視点が、本当に正しいのか。そういう疑いを持ってこの社説を読んだ、そういうこと。

*スポーツ新聞のコラムです。

SANSPO.COMコラム甘口辛口

2004年5月18日(火)
「永田町の大魔神」小沢一郎氏、幻の“第1球”

 帰ってきた『ハマの魔神』こと横浜の佐々木投手は、11セーブをあげて健在ぶりを見せている。こちら『永田町の大魔神』も満を持して登板か、と思われた。18日の民主党の代表選挙で剛腕小沢一郎氏の代表就任が正式に決まる手はずで、最強クローザーの登場を楽しみにしていたら、自らも年金未加入で辞退とは驚いた。

 この大魔神、移籍、移籍を繰り返すうちにますます剛腕に磨きがかかり、ブルペンで戦況をにらみながら、十分肩を作っていたはずだ。ところが、「他に投げたいやつはいないのか」などと、さんざんじらした。監督だけでなく、守るナイン全員が「お願いします」と頭を下げない限り投げないところが最強のゆえんだった。

 首位から最下位まで3・5ゲームのセ・リーグ同様、政界リーグも混戦模様。各チームとも強打者不足で相手のエラーやミスを待って、足を引っ張るしか策がなくなった。観客も呆れる、しょっぱい攻防が続く中、願ってもない相手のエラーに乗じて、一気に首位奪還を目指した民主は、監督の作戦ミスで自滅寸前に追い込まれた。

 ところが、相手自民のエラーも止むことなく、勢いを取り戻し、会期内最後の1イニングで徹底抗戦に持ち込む構えで局面が一気に動く可能性もあり、剛腕の出番にはうってつけだったはずだ。口をへの字に結び、あのギョロリとした目玉でにらみつけられただけでも、打者はびびったはず。

 配球はブルペンで組み立て済みだったろう。ライバル小泉とのイチロー対決は、胸元をえぐる150キロの快速球でのけぞらせたのか。それとも、フォークでカラ振りか。剛腕の幻の第1球が見たかった。

 こういうフォーカスが正しいのかどうか、という議論は置いておいて。
 こんな解釈で『小沢 vs 小泉』対決を見て面白がると言うのは、よいね。政界の動きを無責任に愉しむ、という目は、とても面白い。
 燃えるっ! 解釈で政治を描くと言う手法は、アリだよなあ。既存のメディアや批評家からは『衆愚政治』だの『タレント政治家』だの、否定的な反応があるだろうと思うけれどね。
 でも、政治って実は面白い! ということをドラマとして構成して提供するのは、絶対アリだと思うなあ。
 プロジェクトX並にエキサイティングだと思います。

*こいつはまた、ブラックな…

Digital Chosunilbo (Japanese Edition) : Daily News in Japanese About Korea
朝鮮漫評【5月20日】無題

与党、政府「在韓米軍削減? 国民の皆さ〜ん、ご心配なく!!」

金正日(キム・ジョンイル)総書記、ブッシュ米大統領「(ずいぶん威勢がいいな…。こっそり核でも作ってるんじゃないか?)」

 面白かったんで紹介。
 どう解釈するんだろうねえ。ブッシュと金正日の疑心暗鬼と怯えを皮肉っている、というのが、ストレートな解釈なんだけれど。
 手前の腹の上で米軍と北朝鮮軍とが対峙しているという現状を考えると、米・北朝両者の不安は、あまりにも危険な『爆発への引き金』だと思うんだがなあ。
 そんなに陽気な笑顔で、いいのかね?

*有事法案は、衆議院を通過しました。

asahi.com : 政治
有事関連7法案など、一部修正のうえ可決 衆院本会議

 国民保護法案など有事関連7法案と、関連する3条約の締結承認案は20日の衆院本会議で一部修正のうえ可決され、参院に送られた。

(以下略)

 執筆子は、この法案は絶対必要なものであると考えます。
 現在の法案の問題点などについて、細かいところはまだ良くわからないんですが、大まかにはこんなもんじゃないか、と思います。
 なぜ、有事関連法制が必要かと言うと、軍隊があるなら軍隊の活動を決定する法律が必要になるから、です。
 軍隊そのものがないなら、この法律も必要ありませんが、軍隊がある以上その活動の根拠や制限を定めることは絶対に必要です。当然ですね。

 有事法制は要らない、軍隊は要らない、武力は要らない、何にも要らない! と叫び、平和を祈ると言うのも、まあ思想としてアリだと思います。ますが。

有事法制反対ピースアクション
♪歌♪憲法9ちゃん、愛してる

憲法9ちゃん、愛してる  作詞・作曲 一市民

憲法9ちゃん、愛してる
ぼくは夢を見ていたのかい
ぼくの生まれたこの国は
武器は持たない 戦争起こさないと
あの時誓ったってこと

(以下略)

 これは、あんまりだ。
 これでは冗談にしかならない。もしくは単なる自己満足だ。
 もっと、もっとシリアスな考えでの、護憲や反戦や反軍事力の声は、出ないもんかねえ。

 日の丸・君が代に反対する方々が造った、君が代の替え歌"Kiss me"もそうだけれど、どうにも卑小で自己満足的な感慨しか、受けないんだよなあ。
 なぜ、それに反対なのか。なぜ、それが問題なのか。なぜ、それがいけないのか。ハードな意見を聞きたいものであります。

*遺憾ねえ。書いて、休んで、休んで、のワルツのリズムで生きているね。
 修正しなきゃ。

 でわ。

2004/05/17

*こいつら、まだバカ騒ぎを続ける気だよ。

Yahoo!ニュース - 政治 - 毎日新聞
政治ニュース - 5月17日(月)20時41分
<民主党>小沢氏、代表立候補を辞退 年金未加入で

 民主党の小沢一郎代表代行は17日夜、東京都内の党本部で緊急記者会見し、自らに国民年金の未加入期間があったことを明らかにするとともに、「現時点で次の政権を担う民主党の代表に私がなることはふさわしくない」と述べ、18日の代表選への立候補を辞退すると発表した。これにより、菅直人代表の年金未加入問題を契機に、小沢一郎代表代行の昇格で調整が進められた新代表選出は振り出しに戻ることになった。

 小沢氏の説明によると、未加入期間は(1)1980年4月から86年3月までの丸6年間(2)衆院議員になる以前の11カ月――の2つの時期。

 いずれも国会議員の強制加入前だが、小沢氏は「小泉内閣の閣僚による国民年金保険料の未納問題に端を発した『年金不信』は頂点に達している。『政治責任は全くない』というわけにはいかない。政治的けじめをつける必要がある」と強調した。

 また、自身の未加入問題に関し、「支持して下さった皆様に多大の迷惑をおかけしたことを心からお詫びするし、決断を理解下さるようお願いします」と陳謝した。(毎日新聞)

[5月17日20時41分更新]

asahi.com : 政治
「国民の不信増幅、けじめつけた」 年金未加入の小沢氏

 民主党の小沢一郎氏の17日の記者会見でのやりとりは次の通り。

 ――国会議員の任意加入期間以前の、学生時代などの加入状況は

 私は大学院の学生から直接衆院議員になった。まだそこまで詳しい年月と、自分の未加入の問題について、照会、きちんとできていませんので、確定的なことはいま申し上げるわけにはいかないが、確実な事実として任意加入の時期には加入していなかったということ。

 ――今後の対応について岡田克也幹事長、執行部とは何か話したか

 岡田幹事長についてはいま申し上げた決断を伝えてある。

 ――どのように

 こういう風に決断しましたということなので、それは理解してもらえたと思う。

 ――任意の期間だから、代表選への立候補を取りやめる必要はないのではという見方もあるが、改めてなぜやめるのか

 いま申し上げたが、入るも入らないも、その人の自由、すなわち任意だから、その意味において法的責任とか何とかいう問題はもちろん全くないと思う。ただ、年金制度、これをとにかく改革していかなければならないという私どもの主張と同時に、国会議員として、国民に制度そのものを理解していただいていかなければならない立場のものだから、任意期間とはいえ、未加入だったというその問題が、国民の皆さんの、さらにこの制度に対する不信を増幅させる結果になってしまうということであるとするならば、政治家として、その責任を感じて、けじめをつけるべきが、妥当であるという風に判断したということ。

(05/17 20:57)

 この手の『未納者狩り』は、全部バカ騒ぎだと思っています。
 問題発覚当初は『未納問題』と言っていたのに、小泉首相が『未加入』であるとわかった途端『未納・未加入問題』と勝手に問題の範囲を広げているあたりからも、バカ騒ぎ具合が良くわかります。
 『菅直人の面白大自爆劇場』が愉快な喜劇だったのは、他人の未納を痛烈な言葉で非難している当人が未納だった、という道化師っぷりが面白かっただけで。
 未納だのなんだの、そんな話がトピックではなかったのですよ。
 しかも小沢氏、任意期間の未納じゃないか。私は加入する必要がないから加入しなかった、って言ってもいいんだよ。それを善人ぶって、何が『けじめ』だ。

 小沢氏の会見をテレビでやっていましたが。
 『小泉首相と同じように』『小泉内閣閣僚の未納問題からはじまった』等、笑っちゃうほどの小泉攻撃を繰り返しています。
 小泉首相と死なばもろともで辞退した、のかな。
 勝手に政治責任を拡大して小泉内閣に対する自爆テロを仕掛けた、ということか。
 なんとも阿呆な攻撃であることよ。
 そんな攻撃で小泉内閣が揺らぐかといえば、小動もしないでしょうな。
 むしろ野党の『未加入』の政治家たちが、あおりを食らってずたぼろになるでしょうね。

 小泉首相は、今までの政治家と大きく違う点がある。
 こいつ、ちっとも『謝らない』。
 公約が守れなかったときには『そんなのは小さな問題だ』だし、予備校生の期間の未納があった時には『40年前の学生だよ?』だし。
 ちっとも、謝らない。
 これはとても強い。
 例えば小沢氏が自爆攻撃を仕掛けても、ひっくり返るのは自分の隣に座っていた人だけだと思う。

 なんにしろ、このゴタゴタも全部ひっくるめて、野党の体力だけがごりごり削られている状況だと思います。
 ゆうても与党やし。自民党の『防御力』が高いのは当然です。
 自民党を叩き潰して、例えば民主党が第1党与党になりたいと思ったら。
 どう考えても自分の身体で自爆テロをするのは間違っているでしょ。
 先に致命傷を負うのは野党だな。
 それが、現在です。
 一番得したのは、自民党だ。

JIJI PRESS NEWS
小泉首相の国民年金未加入「責任問わない」=強制加入前と後で区別を−共産党

 共産党の市田忠義書記局長は17日午後の記者会見で、小泉純一郎首相の国民年金未加入問題について「国会議員になる前や任意加入の時期のことまで責任を問うことはしない」と述べ、責任追及しない考えを明らかにした。さらに、首相が「年金未納はなかった」と繰り返したことについても、「いろんな説明を聞くと責めを問われるものではない」として一定の理解を示した。

 公明党は、あっさり阿ったね。いや、自民党との取引が成ったのかな?
 これで、小泉訪朝がある程度以上の成果を挙げてしまえば、小泉体制安泰だね。
 どうなることやら。

*そーいや、前回の訪朝の時にも考えていたんですが。
 この訪朝は、きっちりと管理された、よく練られたシナリオが既に在る、お芝居だと思うのですよ。
 お芝居なんだから、結末もわかっている。
 北朝鮮の力が強くなっているなら、日本が譲歩するような交渉となる可能性もありますが。
 北朝鮮、弱いからなあ。日本の勝ちとなるシナリオができているような気が、するんですが。
 予想ですよ。北朝鮮に切るべきカードは、他にないからね。

5月17日の天声人語

 『黒人と白人との絆を描いた「遠い夜明け」を思わせる、南アフリカのワールドカップ開催国決定だった。イラクはオリンピックサッカーに出場する。世界は変わるかもしれない。』

 良いコラムだと思います。いや、コラムとして、ね。オリンピックのサッカーを見ようかなと思わせるかも。
 ただ、第4段落がちょっと重すぎ。視点を詰め込みすぎて、他の話題が薄くなってしまい、もったいない。
 大体、その寺山修司監督の言葉は、あんまり平和に志向したものとは思えないんだがなあ。
 ま、フィールドに国境はない、と村枝賢一の名著『俺たちのフィールド』から引用して、終わっておく。

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俺たちのフィールド (34) 少年サンデーコミックス
村枝 賢一 (著)

社説では『■内部告発――大きく生んで育てよう』として、内部告発者を守るための法律を、もっと強固なものにしろと言っています。
 その内部告発もな。両面的だよね。
 告発者が出ないように企業を保護したら、企業は腐る。しかし何でもかんでも告発上等の世の中では、常に疑心暗鬼で他人を見るようになり、やっぱり腐ると思うのです。
 企業内の問題を社会に訴える役目を、告発者と言う個人にだけ負わせようと言うのが、問題なんだよな。
 もっと企業の体制をオープンにし、統治体制が企業内を調査できるようにする、という方向性もあるんですが。
 それを言うと『検閲だ大本営発表だ軍靴の音だ日本は戦前の暗黒時代に逆戻りだ〜!!』と発狂する。マスコミとは、なんとも卑怯な輩よ。

*そーいや、卑怯云々で思い出したんだが。

asahi.com : 文化芸能
雑誌部数、水増し「公称」やめます 「印刷部数」公表へ

 日本雑誌協会(雑協、白石勝理事長、89社)は、今秋から雑誌の部数を年間の「平均印刷部数」を基本に公表することを決めた。これまで公表していた「平均発行部数」は自己申告だったため、少部数の雑誌では3倍もの水増しがあったとされ、広告主から批判が出ていた。10月発行予定の冊子「マガジンデータ」などで、400誌ほどが公表する見込み。広告主側も歓迎しており、出版界の体質を変える転換点になりそうだ。

(以下略)

 朝日新聞の『公称』発行部数は、800万部だそうです。(→朝日新聞発行部数
 はてさて、朝日新聞は、水増ししてないのかな?
 公称ではなく、実売数を発表しては如何?

 ぶっちゃけ、朝日新聞は発行部数を相当に水増ししている、らしい。
 理由は上の記事でもあるとおり、広告費が違うから。
 朝日新聞は、自らの疑いを晴らすためにも、正しいデータを出すべきですよ。

5月16日の天声人語
 『世はなべてドミノ倒し。ペンギンも倒れる、国会議員は年金で倒れる。かつて共産主義に倒れてはならないと言ったアメリカは、中東が民主化に倒れると考えて戦争し、虐待事件が倒れ掛かってきて潰されそうになっている。国会も倒れる、政党も倒れる、見ているこっちまで倒れそう。』
 要約で遊んでみた。
 天声人語子は、面白いことを言おうと思って書いたのかもしれませんが。ちょっと面白かった(笑)
 しかしまあ、いつも通りのアレで申し訳ないのだが。
 派手な曲芸飛行で国民を煽る、アクロバットパイロットたる朝日新聞こそが、国民をドミノ倒しに導いていることについては、朝日新聞は何も感慨を持たないのかね?

*中国は、またやっているよ。

Sankei Web
中国船がまた通告なく調査 排他的経済水域

 15日午前10時半ごろ、石垣島の東南東約350キロの日本の排他的経済水域(EEZ)で、中国の海洋調査船「向陽紅14号」(排水量3141トン)が活動しているのを海上自衛隊第5航空群(那覇航空基地)のP3C哨戒機が発見した。

 海上幕僚監部によると、同船は海中に向けて音波を発信しながら海洋調査とみられる活動をしていた。11日と14日にも日本のEEZで海洋調査を実施していた。中国船が日本のEEZで事前通告なしに海洋調査を行うのは今年に入って14件目。

(05/16 09:53)

 相変わらずの傍若無人っぷりですね。
 まあ、しょうがないよな。中国だし。

室蘭民報:FLASH24:国際
中越国境の川挟み投石合戦 兵士や住民、多数負傷

 【ハノイ15日共同】ベトナム北部クアンニン省モンカイと中国広西チワン族自治区東興を隔てる国境の川の両岸で、3月末から4月初旬にかけての約10日間、国境をめぐり双方の兵士や住民約400人が断続的に投石し合い、多数のけが人が出ていたことが15日分かった。

 両国間の懸案となっていた国境画定交渉は2000年に一応終結したが、海上や河川に関しては未画定の部分もあり、不安定要因となっている。

 ベトナム当局によると、中国側が3月27日ごろに堤防工事を始め、ベトナムが自国領と主張する中州の近くまで土砂を敷き詰めたことが発端。ベトナム側は「中国領を拡張しようとしている」と抗議、数十人で積まれた土砂を崩した。

 このため中国側は私服の兵士や作業員ら約500人を堤防に配置。うち200人がベトナム側に投石を始めた。

 ベトナム側も約200人が応戦。幅25メートルほどの川を挟み、双方が朝から晩まで投石し合った。

 石の投げあいとはなんとも原始的な戦争ですな。
 しかし、中国はどこでもかしこでも、侵略しております。
 困ったもんですなあ。
 やっぱし武力は必要ですよ。正しくは『武力を行使する意思』ですな。
 威嚇射撃でも一発、かましてみませんか?
 ちょっとは大人しくなると思いますよ。中国がバカでなかったら、ですが。

asahi.com : 経済
中国、アジア開発基金に初めて資金拠出へ 影響力強化か

 中国は、アジア開発銀行(ADB)が経済発展が遅れている国に低利融資を行うため設けたアジア開発基金(ADF)に、初めて資金拠出することを決めた。ADFの計70億ドルの増資を日本や米国、韓国など28カ国が合意。中国は3000万ドルを出す。急速な経済発展で存在感を高める中国には、借り手から貸手に回ることでアジア各国への影響力を強める狙いがあるとみられる。

(以下略)

 おお、中国は他人に金を貸せるほど余裕があるのかよ。
 そんなに金があるなら、日本からのODAはもう必要ないだろうな。
 とっとと金返せ。
 ODAとか円借款とか無償資金援助とか、全部やめやめ。
 ど〜せあいつら、借りた金は踏み倒せ、くらいにしか考えていないんだから。
 借りて借りて、最後に日本を潰して借金はチャラ。その程度のこと、考えているんでしょうよ。
 アメリカもやったことだし。
 あたしは、中国の『誠意』なんぞ、一っ欠片も信じちゃいません。

*でわ。

2004/05/15

*小泉首相にも、年金を払っていない期間がある。というニュースがありました。

asahi.com : ニュース特集 : 年金改革
小泉首相、6年11カ月間の国民年金未加入明らかに

 小泉首相が、86年3月までに計6年以上の国民年金の未加入期間があったことがわかった。飯島勲政務秘書官が14日、記者会見して明らかにした。いずれも国会議員に国民年金加入が義務づけられる前の期間で、小泉首相は同日夕、官邸で記者団に「加入すべき期間はずっと払っていますから、未払いとは言わない」と述べ、問題はないと強調。政治責任についても「全くない」と語った。ただ、野党は首相のこれまでの説明の仕方を厳しく批判しており、政治責任を追及する声が強まるのは確実だ。

(以下略)

 未納と、未加入とは、違うんだと言うことが初めてわかりました。
 上のニュースでの解説している通り、強制加入となった1986年3月以降は、全て納めているんだな。
 それ以前では、予備校生だった時期の3ヶ月間は、払っていないらしい。学生は納めなくてもいいけれど、浪人生は『学生ではない』という判断なんだな。

 なんにしろ、先月の『菅直人の面白大自爆劇場』以降『年金未納者狩り』が減速して、システムに対する議論に移行するかと思っていたのに。
 ま〜だ、こんなことやっているんだから、しょーがねーなつーか、なんつうか。
 こういう『未納者狩り祭り』を盛り上げたメディアの功罪についても、そろそろ語られねばならないと思います。
 面白がって、あいつも未納こいつも未納、どいつもこいつも未納だ〜! と浮かれはしゃいで、とばっちりで筑紫哲也がNews23登板自粛してしまう始末(→“年金未納”についての筑紫コメント)。
 もう、バカ騒ぎとしか言い様がないですな。
 筑紫の場合は、制度上は任意加入である期間に加入していなかった、ということらしい。それで自分から『不祥事でした』なんて言っちゃうのが、正しいのかな。逆に、もっと悪いことしているのを隠しているのではないか、なんて勘ぐってしまう。脱税とかね。

 兎も角、バカ騒ぎはもう要らない。

5月15日の天声人語

 『政界の「壊し屋」小沢一郎は様々なものを壊しながら民主党党首となった。「壊し屋」を自認する小泉首相は何も壊さないまま北朝鮮を訪問する。小泉首相も年金未加入だったらしいが、訪朝はパフォーマンス? 何でもいいから、ぶっ壊せ。』

 とりあえず、話を詰め込みすぎです。小沢一郎の民主党党首就任、小泉首相の北朝鮮訪問、小泉首相の年金未加入。どれかに絞るべき、だよなあ。
 天声人語氏としては、今日のトピックは何もかも気に食わない、ということだけは判るね。  一番気に入らない小泉純一郎を引き摺り下ろせるなら、小沢一郎に頼ることも辞さない、という姿勢であるならば、ある種の敬意を払うけどね。マキャベリズム、とでも言いましょうか。

 文章としては、低レベルだな。アレも気に入らないコレも気に入らない、全部ぶっ壊せ! という怒りを叩き付けただけ、という雰囲気を。
 あ、あと『大きな鋼鉄の球を壁などにぶつけて壊す…』というフレーズで『スチールボール Da Da Da!!』かと思った(笑)

マキャベリズム 4 [Machiavellism]
(1)マキャベリの思想。どんな手段でも、また、たとえ非道徳的行為であっても結果として国家の利益を増進させるなら許されるとする考え方。
(2)目的のためには手段を選ばないやり方。権謀術数主義。
株式会社 日本ブレイク工業
家を壊すぜ! 橋を壊すぜ! ビルを壊すぜ! 東へ西へ
走る! 走る! 日本ブレイク工業
Break Out !!

 社説は、各社小泉訪朝、民主党党首、という感じでした。
 毎日新聞は、社説余禄も、小泉小泉小泉でした。口調も厳しく、国民に陳謝しろだの、黄色いバラを贈る(花言葉は「不誠実」)だの、はしゃぎまくりです。
 東京新聞もそんな感じ。社説では「総ざんげ」、筆洗では「サプライズ」「これでは拉致被害者と家族が哀れではないか」等と、まるで訪朝を自身の年金未加入隠しとしていることが確たる事実であるかのように、怒りに任せて筆を取っています。
 如何なもんかね。
 いいんだけどさ。

5月14日の天声人語
 『河豚の毒がなくなったら、昔の俳句に実感が感じられなくなるだろうね。』
 だからどうなんだ、っていう感じ。フグを食べたくなる、かな。時期的にちょっとな。フグは冬だもんね。コラムとしては、普通かな。

5月13日の天声人語
 『米兵のイラク人虐待の真相はなにか。軍法会議が開かれると言うが、上官が兵を裁くことで真相が明らかになるのか。』
 言いたいことは伝わるんだが。印象操作が激しすぎるね。
 第3段落『日本軍のBC級戦犯』と言って、A級戦犯を意図的に除外しているのは卑怯だね。まあ、上官の命令が正しいのかとか、本当に命令だったのかとか、そういうことの方を問題視しているんで、これはこれで間違いじゃないんだけれど。
 第6段落『国際刑事裁判所…米国と日本は、まだである』ってのも、如何なもんかね。その裁判所の条約に批准していなければ非道であるってことかね?
 米国の都合は、おいといて。日本は軍事組織があまりに稚拙であるため、批准することが不可能であるってだけだよな。
 単純な軍事力だけじゃないのだよ。軍を運用するための法整備や、軍事裁判を開廷できるかとか、軍を国外で運用するための方法とか、そういうのまで含めての『軍事組織』であるのでな。
 大体、その『刑事裁判所』に参加したとして。日本にはどういう義務が課せられるのでしょうか。
 裁判ってのは、罪を判断し罰を決めることと、その罰を執行することの二つによって成り立っているよね。
 日本は、他国の存在に対して『罰を執行する』ことが可能なの?
 ジュネーブ条約についても、なぜ批准ができないかと言うと、国内法整備かまだであることや、条約についての教育(=戦争についての教育)が国内ではできない(=サヨクの方々がヒステリックに反対している)ためなのですが。
 それと同じような状況であるな。
 田中真紀子じゃないけれど。批准しろ批准しろと言いながらスーツの裾を踏んでいるのは、朝日新聞をはじめとするサヨクの方々である、わけだ。

国際刑事裁判所問題日本ネットワーク
「(国際刑事裁判所)は少なくとも、ジェノサイド、人道に対する罪そして戦争犯罪といった国際社会に対する重大な犯罪を裁く常設裁判所という国際法体系が長い間失っていた輪を提供することを約束する。」
−コフィ・アナン国連事務総長−

*あたしが、例えば中国に対して『中国はクソだ!』と言うことを、とても嫌がる方がいるわけです。
 中国人、個人としての中国人は、それぞれだよな。クソもいっぱいいるよ。日本国内にも。警察庁の資料では、外国人犯罪の構成では中国人がトップです。まあ、中国人が一番多いんだから、員数では多くなって当然なんだけれどね。

YOMIURI ON-LINE / 政治
刑務所と拘置所、外国人5671人収容…最多更新

 2003年末現在で全国の刑務所と拘置所に収容されていた受刑者らのうち、外国人は前年比579人増の5671人にのぼり、過去最多を更新したことが4日、法務省の集計(速報値)でわかった。前年比で増加したのは13年連続。収容者総数(7万3734人)に占める割合は7・7%で、前年の7・3%より0・4ポイント上昇した。外国人犯罪の増加傾向を改めて裏づけた形になった。

 国籍別では、中国が最も多く、1905人(34%)、次いで韓国・朝鮮の1647人(29%)、イランの511人(9%)、ブラジルの392人(7%)の順。韓国・朝鮮の半分以上は在日の特別永住者が占めており、新規に来日した外国人に限ると、中国人の割合は4割を超えるとみられる。

 しかし、こういうニュースを見ても判るとおり、中国人、韓国・朝鮮人の犯罪者で刑務所がパンパンになっているのは事実。
 しかも日本の刑務所の待遇は、彼らの母国の生活より良いものであるのも、事実。
 日本に来て、日本で犯罪犯して、捕まったって別に関係ないと思っているような人々がいるのも、事実なのだよ。
 来日外国人の全部がそうであるとは言わないけれど。そんな奴らも多いってのは、知っておかなければならないよね。
 しかも、中国も韓国も北朝鮮も、反日教育を国是としている国家なんだから。彼らに対して警戒心を持つなと言うほうが、無理。

Yahoo!ニュース - 経済総合 - 共同通信
経済総合ニュース - 5月13日(木)18時20分
在来線の高速化に新幹線 日系6社、中国で応札へ

 川崎重工業、日立製作所、三菱商事など6社の日系企業グループは13日、中国の鉄道在来線の高速化事業に応札する方針を明らかにした。鉄道車両の技術力をアピールして、「本命」の北京−上海間の高速鉄道(距離1300キロ)受注に弾みをつけたい考えだ。

 入札は近く実施が予定され、日本勢はJR東日本の最新型新幹線「はやて」を改良し持ち込む計画。中国側は技術移転し現地生産するのを条件にしている。実現すれば来年開業する台湾での高速鉄道に続き、新幹線技術が海を渡ることになる。

 この事業は北京−瀋陽間、済南−青島間など既存の5路線の運行速度を2倍の時速200キロにする。総延長は約2000キロ。契約額は1000億円規模になる見通し。

 入札は中国の鉄道車両製造大手「南車四方機車車両」(青島市)と組んで行う。ドイツの電機大手シーメンスも応札するとみられ、高速鉄道の受注合戦と同様の厳しい競争が予想されている。(共同通信)

[5月13日18時20分更新]

 このニュースのミソは第2段落『中国側は技術移転し現地生産するのを条件にしている。』であるな。
 彼らは、技術を盗もうとしているのだよ。
 まったく、ご勘弁願いたい。
 中国は著作権なんぞ屁とも思わない、儲けられるならパクろうが何しようが関係ない、むしろ国家がパクることを推奨し支援するような、国家なのだよ。
(→日本企業の年間損失は8500億円/中国産の模倣品が世界に大きな影響
(→The Column : 新幹線の対中輸出は不要 (2003/8/4)
(→中国新幹線 夢もいいが採算も大事だ
 ちなみにJR東海の社長は、中国への進出には消極的です。

YOMIURI ON-LINE
第10回) JR東海 葛西 敬之社長
 日本の生命線 あくまで製造業

 そういや、中国の船が尖閣諸島に近づく事件が多発しています。
(→巡視船と中国漁船が接触 尖閣諸島・魚釣島近くの領海内(05/10 13:04))
(→排他水域に中国海洋調査船 海自哨戒機が確認(05/11 13:21))
(→尖閣近くに再び中国調査船 海保が警告(05/12 11:30))
(→尖閣付近にまた中国調査船 外務省が抗議(05/13 10:17))
(→中国「調査は合法」平成16(2004)年5月14日[金])
(→中国調査船がEEZ外へ 尖閣周辺、海保の警戒続く(05/14 10:14))

Sankei Web
中国調査船 尖閣沖、また違法活動 対抗手段「監視」だけ

 尖閣諸島・魚釣島(沖縄県石垣市)沖の日本の排他的経済水域(EEZ)を十二日夕に出たばかりの中国の海洋調査船「奮闘7号」が十三日朝、同島の西北西約六十五キロのEEZ内で、海中にワイヤ二本を下ろして活動しているのを、第十一管区海上保安本部(十一管、那覇)所属の航空機が発見した。同船の確認は今月で三度目。海上保安庁は「事前通報がない調査は認められない」と警告し、外交ルートでも申し入れを行っているが、罰則規定はない。海保関係者は「監視活動を続けるしか手段はない」と頭を悩ませている。

(以下略)

 中国人個人は、それぞれでしょうて。
 しかし国家としての中国は、クソだよなあ。しょうがないよなあ。
 彼らが尖閣諸島付近を重視するのは、原油などの地下資源を狙っていると言うのと、戦略上重要な地点であるから、なのだそうで。
 なんでもいいけど、中国のやっていることは侵略なんで、とっとと拿捕して叩き出すべきだと思います。

YOMIURI ON-LINE / 国際
ベトナム、南沙諸島に飛行場建設

 【バンコク=川辺徹】ベトナム政府当局者は14日、ベトナムや中国、フィリピンなど6か国・地域が領有権を主張する南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島の「チュオンサロン島」(ベトナム名)で飛行場建設を始めたことを明らかにした。中国などが反発を強めるのは必至だ。

 チュオンサロン島は長さ約800メートル、幅約400メートルあり、同諸島でベトナムが実効支配する約20島のうち最大級の島。空港は、旧南ベトナム時代に使用されていた約600メートルの滑走路を修復するもので、空軍によって4月から工事が始まり、年末までに利用を始める計画。観光客の輸送も行われるという。

 ベトナムは4月に船による約1週間の観光ツアーを初めて実施。これに対して、中国が「領土侵犯」と強く抗議した。しかし、ベトナム側は5月11日にはファム・バン・チャー国防相が、将来は外国人の旅行も認めると発言、強気の構えを崩していない。

(2004/5/14/23:42 読売新聞 無断転載禁止)

 日本は、もちょっとベトナムを見習うべきではないかな。
 中国なんかよりよっぽど友好的で重要な『アジア』だよ。

*しかし、だね。
 上の考察とかニュースとかは別に。
 今の中国って、本当に、そんなに先の明るい、これから発展する市場、なのかなあ。
 あたしのイメージでしかないんだが、どうにも日清戦争後の欧米諸国から切り取られ続けた清国の臭いを感じるんだけれど。
 いや、別にリサーチの結果とかじゃなく、そう感じるだけなのですが。

*でわ

2004/05/12

5月12日の天声人語。なんだが。

asahi.com : アサヒ・コム
天声人語

 昔々、あるところに「どんぐり国」がありました。将来の暮らしに備えて、オトナたちは毎月決められた数のどんぐりを、森の奥の大きな蔵に納めておりました。どんぐりは大切な食糧で、お年寄りたちに配られていました。

 森の中でも少子高齢化が進んできました。ある年、どんぐり内閣は、納めるどんぐりの数を増やし、将来受け取るどんぐりは減らす「どんぐり年金」改革法案を、どんぐり国会に出しました。

 ところが、何人ものどんぐり大臣が、どんぐりをきちんと納めていなかったことが分かりました。どんぐり国会は大騒ぎです。どんぐり野党の党首は「どんぐり未納兄弟」とかみついたのですが、本人も未納と分かって辞任しました。他の野党元党首も未納と分かり、国会の主な政党すべてに未納問題は波及したのです。「どんぐり議員年金」の特別扱いも疑問視されました。

 ここまではどこかの国の騒ぎとそっくりですが、その先が違いました。議員全員のどんぐり納付の実績公表を求める世論が起こりました。もっと出せと求める側が、ちゃんと納めていないのでは恥ずかしいという議員も増え、公表されたのです。

 法案は、それこそ抜本的に見直されました。仕事で異なる年金の一本化も、真剣に話し合われました。かの国の、先送りの響きを伴う「一元化」ではありません。ひたすら、負担と給付の「公平化」をめざしたのです。

 取りやすい所から、いっぱいどんぐりを取る。こんなやり方を改めさせたのは、やはり、どんぐり国民の声だったということです。

 『どんぐり国では年金納付実績は公表され、年金改革法案の見直しも行われました。国民の声は大事ですね。』

 なぜ、どんぐり?
 天声人語子は何を言いたいんだろう。
 どんぐりの背比べ? 朝三暮四? どんぐり銀行
 どういう隠喩なんだか、全然わかりません。
 言っている内容は、上でまとめた通り。ありきたりな主張なので、比喩表現が面白いものでないと全然意味のあるコラムになりません。
 よって、今日のコラムは『はあ。そうですか。それで?』で終わり。
 お子様向けの、絵本のようなコラムにしたいのなら、もっと噛み砕いた文章にしないと通じないし、大人向け童話にしたいのなら、もっとスパイスの効いた隠喩にしないと笑えない。
 中途半端で使えません。

どんぐり 1 0栗】
カシ類・コナラ・クヌギなどのブナ科ナラ属の果実の俗称。楕円形または卵円形の堅果で、その下部が椀形または皿形の殻斗で包まれる。クヌギの実をいうことが多い。[季]秋。
――の背比(せいくら)べ
どれもこれも平凡で、特にすぐれたもののないことのたとえ。
ちょうさんぼし てうさん― 5 【朝三暮四】
〔「列子(黄帝)」などに見える故事。狙(そ)公(=猿回し)が猿にトチの実を朝に三つ、暮れに四つ与えると言ったら猿が怒り出したので、朝に四つ暮れに三つやると言ったところ猿が喜んだというもの。狙公橡(とち)を賦(くば)る〕
(1)表面的な相違や利害にとらわれて結果が同じになることに気づかぬこと。
(2)うまい言葉で人をだますこと。
(3)命をつなぐだけの生活。生計。

*今日の社説は、ほぼ全てが皇太子殿下の訴えについて、でした。
 朝日新聞社説でも、気遣いを見せているのですが。
 朝日新聞、だしなあ。
 なんつうか、いつも通りの感想で言う方もげんなり、なんですが。
 朝日新聞よ、その口で言うのか。

Web現代 - HOTtopics
「雅子さまご懐妊」を報じた朝日新聞の責任の取り方

怒りにふるえた東宮大夫

再検査は暮れも押し詰まった12月30日だった。午後3時半から始まった雅子妃の再検査は5時過ぎには結果が判明すると報道関係者はみていた。会見は正式懐妊が確認された段階で宮内庁3階の講堂で行われることになっていた。

(以下略)

 社説の内容はばっさりと、略。
 つうか『宮内庁は……自由にしてあげられないか』なんて、問題が宮内庁にあるかのように報じるな。
 朝日新聞は、マスメディアにも問題があるってことを、もっとはっきり自覚しろ。

*イラクでの、アメリカ民間人殺害映像。
 大ニュースとなっております。

asahi.com : 国際
米男性の殺害映像、ネット上に 武装勢力「虐待の報復」

 国際テロ組織アルカイダの関連組織とみられる武装グループのメンバーが米国人男性の首を切り落として殺害する様子を収めた映像が11日、イスラム系ウエブサイトで流れた。武装グループは映像の中で、米兵によるアブグレイブ刑務所でのイラク人収容者虐待事件に対する「報復だ」と宣言している。

(以下略)

 まあなあ。過激なイスラムなら、やりかねんよな。
 日本のテレビメディアは、この映像をあまりにも残虐であるとして流しませんが。
 ネットワークの時代です。web上では、ちゃんとノーカットで見ることができます。
 や、まあ、画像がどうこうってのは、気になる方が探せばいいんだがな。

 刑務所でのイラク人虐待が無かったら、この虐殺はなかったのか。
 イラクで大量破壊兵器が見つかっていたら、この虐殺はなかったのか。
 ファルージャ攻撃がなかったら、この虐殺はなかったのか。
 イラクに米軍が攻め込まなかったら、この虐殺はなかったのか。

 どうであれ、彼らは『テロリスト』である。これは、動かせないのだよ。
 彼らは、人間を捉え、人間を殺し、人間の首を切り落とし、人間の首を晒し、世界中に見せ付けたのだ。
 彼らは、やりすぎた。
 明らかにやりすぎた。
 彼らのような考えの人間が、私たちの隣に座ることを、私たちは許容できるのだろうか。
 できないだろう。
 彼らのような、過激な思想を持つイスラムが中東に在し、彼らの国から私たちは石油を買っているのだ。
 気に入らないことがあえれば人間の首を切り落とし世界中に晒すことを躊躇わない人々から!

 以上は、極端な思考である。
 ほとんどのイスラムはもっと平和的であり、多くのイラク人はあのような行動を望んではおらず、アラブ人はもっといいヤツだ。
 しかし。
 殺人を厭わないイスラムが、厳に存在していることを、世界中に示してしまった。
 現実だ、

 多くのメディアは、アメリカの方が悪い、アメリカ人はイスラムを未知なる敵としてしか認識していない、戦争の大義はない、イラク人の行動は当然の帰結だ。そういう論調で報道するのですが。
 イラクで発生している、イラク人『レジスタンス』とやらの『祖国解放運動』とやらの正体、イスラム『兵士』の『報復攻撃』とやらの正体。これに正当性があるかといえば、全く正当性はない。何にもない。
 結局、米軍に対して抵抗する運動も、どうやらほとんどは『単に手の届く範囲の人間を、見境なく殺しているだけ』でしかない。
 もしもこの行動が、メディアの主張するような『イスラムの誇りによる行動』であるならば、イスラムが存在する地は、あの米国人を殺した人間が主張したように『血と魂でしか』維持できないのであろう。

 映像の威力、ということなんだな。
 イラク人の子供の、焼け焦げた死体を捉えるのも映像だ。
 裸で吊るされ、折り重なるイラク人男性と、笑いながら彼らを引き回す米国人女性を捉えるのも映像だ。
 アメリカ人の首を切り落とし、掲げ、神の名を叫ぶ人々の姿を捉えるのも映像だ。
 全てが、瞬間を切り取っただけの、単なる映像でしかない。
 そこに『米国人の暴力性』や『米国軍の非道』や『誇り高く情け容赦ないイスラム』などの印象を見るのは、単なる類推でしかない。コメンテータがつぶやく一言が、そこに意味を持たせてしまうだけなのだな。

 で、だからイラクをどうしたらよいのか、ってことになると。だな。
 イラクの国土に米国人は必要ないのだけれど。イラクの国土に、過激なイスラムたるテロリストたちも必要ない。
 テロリストたちが存在する限りイラクの土地は、異国人の血と同胞の血とを吸い、原油をはドルに変わりドルは銃に変わる、今までと何の変わりもない『中東』としてあり続けるんだろうなと、思う。
 今、そこに存在する『テロリスト』を殺しつくすことで、この状況が変わるのかどうかと言ったら、それは違うかもしれないな。
 どうしたらよいのか。よくわからない。無責任ですまない。
 まあ、単に『米軍はイラクから撤退しろ』では、変わらないってことだけは判るのだが、それ以上はどうにも判断できないので、結論なしで終了する。

5月11日の天声人語

 『光の魔術師フェルメール。天才にして稀代の変人サルバドール・ダリは、フェルメールを誰よりも高く評価していた。』

 稀代の変人という評価は、天声人語にはないあたしの挿入。
 最後の段落『ダリは89年に他界した。しかしどこかで生きていれば、今日で100歳になる』てのが、このコラムが書かれた理由のようですね。
 フェルメールについて書きたいのか、ダリについて書きたいのか、はっきりするべきだと思いました。
 今日の天声人語は、とりとめもない雑文、以上のものではないな。
 そういう方向性のコラムが多いのは、高橋郁夫氏天声人語の特徴かもしれません。
 毎日とりとめもない雑文を書き散らしているあたしが言うべき言葉ではないかな?(笑)

*この日社説はWinnyについてでした。
 ういにー?
 2ちゃんねる生まれのファイル共有ソフトのことです。

 産経(12日)日経(11日)毎日(11日)読売(12日)東京(11日)と、ほとんどの社説は『ソフト制作者に罪があるんだろうか。それでいいのか? 著作権のあり方ってこれでいいの?』という論調ですが。
 我らが朝日新聞は、期待を裏切りません。
 朝日新聞11日の社説では『開発者の責任が問われてしかるべきだ』、『発信者も受信者もわからないからといって、著作権のある作品をやりとりすることは法律に触れる。気をつけよう』として、著作権法のあり方には全く触れず、ソフト制作者の罪も問われて当然であるとしています。
 さすが、朝日新聞。

 この"Winny"なるソフトの開発者金子氏は、ネット上では『47氏』として知られていますが、その経緯はまとめサイトに残っています。

Winny.info

MXの次はなんなんだ?

47 名前:  投稿日:02/04/01 05:35 ID:WTyTkgT/
暇なんでfreenetみたいだけど2chネラー向きのファイル共有ソフトつーのを
作ってみるわ。もちろんWindowsネイティブな。少しまちなー。

Winny関連スレ過去ログMXの次はなんなんだ?より

 この発言が、47番目に書き込まれたので、以降47氏と名乗っていた、ってわけだ。
 しかし、すげえ。『暇なんで』ではじめちゃって、この大騒ぎかあ。
 Winnyって名付けたのも、上記スレッド225の発言からだし。
 2ちゃんねるっていう存在の、無軌道かつ無制限な『おもしれえ!』反応の拡大っぷりには、とってもエキサイティングなものを感じます。

 ファイル共有ソフトってのはどんなものか、そういう解説は省略。
 ファイル共有ソフトの在り様ってのは、例えば今回開発氏が逮捕されたけれど、これは権力側としては問題が大きすぎるやり方だったんじゃないかなと、思う。
 だって、もっと辿ってしまえば『NTTが光ファイバネットワークを造ったから、データの高速転送が可能になったんだ』『インターネットというネットワークを造ったから、世界中に簡単に通信ができるようになってしまったんだ』まで、突き詰めることが可能だから。
 しかし、だからといって(朝日新聞風)開発氏に罪がないとも思えない。その罪に対してどういう名前をつけるべきか知らないだけで、何かの罪があるのだろうと思う。
 今回は『著作権法違反の幇助』なんつー苦し紛れの名前を用意したけれど。

 現在の世界潮流としては、この手のファイル交換ソフトの製作者には罪はない、ソフトにも罪はない、違法ファイルを流した者が罪人である、というのが主流。それは、新聞各社の社説にも書いてある(朝日新聞を除く)。
 この流れから外れ、アプリケーション製作者を逮捕した京都府警について、こんな発言もあり。

Winny Tipsページ管理人も家宅捜索!
860 名前: ひろゆき@どうやら管理人 ★ 投稿日: 04/05/12 02:12 ID:???
p2pの著作権侵害に対して、日本では利用者を逮捕する流れが主流で、
世界的にもそれが主流だったけれど、
今回は利用者を逮捕していくと、京都府警の身内を逮捕しなければ
いけなくなるので、利用者以外を無理矢理捕まえて、
身内を逮捕しなくて済む道を模索しているんじゃないのかなぁ。
>京都府警

 2ちゃんねる管理人のありがたいお言葉です(笑)
 京都府警の巡査が個人情報を流出しちゃった! ていう事件は、本当は重大な問題であるはずなのに、全然盛り上がらないまま終わらせられてしまいました。
 そこらへんのアレコレを考えると、ひろゆき氏の言葉にも、真実味が在る。

京都府警巡査、Winnyで個人情報流出まとめサイト(仮)
報道の流れを見ているともみ消し&捏造な方向に向かっている気がするのでこんなサイト立ててみました。
レイアウトが汚いのはご容赦下さい。センス0なので_| ̄|○

 今回の場合、ソフトを造った人、ソフトを使った人、この2者以外にも、ソフトの発展に重要な役目を果たしたものが存在します。
 つまり『ソフトを紹介し世に広めた人』です。
 ここでは各種ネット系雑誌ね。
 ソフトの利用者ではなく、ソフトの開発者を逮捕する、という方向でコトを進める気であるならば。
 京都府警は、例えばソフトバンクパブリッシングネットランナーなんて雑誌は、ばっさりと取り締まらなくてはならない。
 ネットランナーという雑誌は『なんちゃってハードユーザがお手軽アンダーグラウンドを観光旅行するための観光ガイド』とでもいいましょうか。これでちょっと悪いこと出来るぜ、でもやるなよ! と紙面で煽る、よくある雑誌です。
 彼らも、その『著作権法違反の幇助』とやらに、問えるよな。
 。。まあ、やらないだろうけれどな。京都府警。

 まあ、あたしはWinnyユーザではないんで、あんまりどうこうないのですが。
 著作権というシステムの在り方に疑問を持たず、出版社と言う存在には触れもせず、身内の不祥事はひたかくしにして、ソフト製作者を逮捕ごっこで拘束してみて喜んでいる現状は、全くに阿呆の所業だと、思います。

*まあ、なんつうか。今日はもう寝ようかな、なんて。
 眠くなってきて最後は支離滅裂でした。反省。
 明日はもっとがんばれ。超がんばれ。

2004/05/10

*ちょっと五月病的鬱状態、かな。遺憾遺憾。

 前回の日記での、あたしの日記の内容について注文付けられた、ということについて気にしてくださった方がおりました。
 ありがたいことです。

 あたしは、あたしの書きたいことを書きます。
 ただ、もっと面白い文章を書く、と言うことを強く意識して書いていきたいと思います。
 web頁の方向性はこれまでと変わりありませんので、期待していただいている方々は、ご安心下さい。
 期待していない方や、むしろ止めて欲しいと思っている方は…、まあ、残念ながらご期待には沿えないので、申し訳ないですが、読まないことをお勧めします。

*さて、ご挨拶はさらりと。
 5月10日の天声人語

 『バイオリン製作者陳昌鉉氏は、もっと良いバイオリンを作ろうと様々な努力と試みを繰り返している。』

 普通のコラムだね。面白い、良い内容だと思うよ。
 まあ、これを読んでバイオリン奏者やバイオリンメイカーになろうと思うかどうかは微妙だけれど。演奏会に行こうと思うかも微妙だな。あたしは、ですが。

 『ミミズの鳴き声』は、もしかしたら明日の天声人語のネタかも知れない。
 ケラが地中で鳴く声を、ミミズの鳴き声と言うらしいです。明日以降、どこかで『自然に親しもう』風のコラムとして使われると思うんですが。どうかな。
 陳昌鉉氏に対して「ちん・しょうげん」と読みを振っているけれど。氏は韓国人なんだから「ジン・チャンヒュン」と読むべきなんじゃないかなあ。
 韓国人、北朝鮮人については、本国の読みで呼ぶのが正しい、らしいので。まあ、陳昌鉉氏本人がどう呼ばれたいのか、の方が重要なんですがね。

Amazon.co.jp
海峡を渡るバイオリン
陳 昌鉉 (著), 鬼塚 忠, 岡山 徹

レビュー
内容(「MARC」データベースより)
世界でたった5人だけ。ひたすらバイオリン製作に励んだ在日韓国人が、世界に冠たる「無監査マスターメーカー」になり、故郷へ錦を飾る-。聞き書きで綴る、哀惜のドキュメント。

5月9日の天声人語
 『マイケル・ムーア氏の映画「華氏911度」の配給が、圧力により止められた。ブラッドベリのSF「華氏451度」の描く思想統制の世界は、ここにある。』
 1年も前からディズニーは配給しないと言っていたらしく、ムーア氏の発表そのものは単なる話題づくりらしい。
 まあ、朝日新聞も己の「思想統制」体質を省みるべきだと思いました。

asahi.com : 文化芸能
ムーア監督の米大統領批判映画、ディズニーが配給禁止に

 アカデミー賞を昨年受賞したマイケル・ムーア監督が、9・11同時多発テロをめぐってブッシュ大統領を批判した新作ドキュメンタリー映画「華氏9・11」が、北米でこの映画を配給するミラマックス社の親会社ディズニーの圧力によって、配給禁止の措置を取られたことが5日わかった。

(以下略)

Amazon.co.jp
華氏四五一度 ハヤカワ文庫 NV 106
レイ・ブラッドベリ (著), 宇野 利泰 (翻訳)

5月8日の天声人語
 『ニヒルな内閣官房長官、福田康夫氏がその役を辞任した。自身の年金未納問題の責を負い辞任した形だが、これを以って全ての問題の幕引きとするわけには行かない。』
 言っていることは、その通りだろうな。
 魅力的な人物であったことは事実。政治家が自分の顔と言葉で勝負している、と思わせる数少ない人物であったと、思います。まあ映像露出回数が全然違うんだけどな、他の人たちとは。

福田康夫オフィシャルサイト

5月7日の天声人語
 『イラクでの捕虜虐待は問題だ。これは虐待ではない、拷問だ。』
 さらっと略した。一部兵士の例外的行動、であるのか。それとも組織として目的を持って行ったことなのか。そこら辺が、問題だよな。

 この問題とはちょっとだけ離れるけれど。
 イラクで米国軍と戦っているのは、誰なんだろう。イラクで爆弾を爆発させ、一般人を巻き添えにして殺しているのは、誰なんだろう。
 あれは、イラクの『兵士』なのか。彼らが『兵士』であれば、彼らはハーグ陸戦条約に従い、責任者の下に組織され、兵士であることが明示的に判るようにし、公然と武器を所持し隠し持ってはならず、また戦争に関する諸条約を遵守する、べきであるのだな。
 然るに。イラク人の彼らは、そういう『兵士』であるかと言えば、どうにもそうは思えない。
 彼らの行動は、どうしたって真っ当な兵士のものだとは思えない。兵士以外の住む住宅地に潜伏し、自国民を巻き添えにする攻撃を繰り返し、昼間は文民であるかのように振る舞い、軍属であることを明らかにしないまま攻撃している。彼らは、兵士ではない。明確に『テロリスト』であり、または『犯罪者』である。
 祖国防衛の意図があるか否かは、ここでは問題にはならないのであった。何故なら、それは戦争であるから。戦争であるからこそ、遵守しなければならない規則があるのだな。

 イラクで『アメリカの占領』とやらに抵抗しているのは、誰なのか。
 アブグレイブ刑務所で拘束されていた人物は、なぜ拘束されたのか。その刑務所は何のために存在していたのか。
 何のための暴行であり、虐待であり、または拷問であったのか。
 拘束されていた彼らは、何らかの情報を持っていたのか。それを自白したのか。
 なんだかね。どうにも、情報が伝わってこないのだよな。
 まあ軍事行動なんだから、何でもかんでも情報が出てくるとは思ってはいないけれど、さ。
 それにしても、単に『戦争ってば良くない! 米軍は悪魔の軍隊! イラクから撤退しろ!』しか、聞こえてこないから。
 今まで伝わってきた情報は、全部『米国軍は組織的に捕虜を虐待して遊んでいる』程度のものしか、ないのだよ。どうにも、ケツの据わりが悪い。

帝國電網省
陸戦ノ法規慣例ニ関スル条約(ハーグ陸戦法規)

1907(明治40)年、オランダ(ネーデルラント)の事実上の首都ハーグで合意された国際条約で、陸上戦闘行為に関する国際法として重視されている。

*例えば、5月10日の天声人語に出てきた、陳昌鉉氏。彼は凄い人間だよな。彼はとっても凄い人物であり、それはかっこいい。
 かっこいいと言うことに、彼の国籍は関係ない。
 あたしは、そう思うのよ。かっこいいと言うこと。燃えると言うこと。萌えると言うこと。そういう、あたしの考える『無条件にスゲエ!』という価値判断には、国籍はないのだよ。
 あたしの発言が排他的であると思う方に対して、言うのですが。

 でもな。例えば、こういう表現をされて、あなたは"韓国人"を好きになれるもんでしょうか。

朝鮮日報>朝鮮漫評
【5月4日】無題

精神科病棟

日本「独島は日本領土〜!!」

「そろそろ発作の時間か…」

 まあ、絵はリンク先で見ていただければ。
 この1コマ漫画は、二つの『蔑視』を含んでいるのだよな。
 韓国人の『精神病患者』に対する蔑視と、韓国人の『日本人』に対する蔑視と。
 彼の国は障碍者に対する蔑視が強いらしいのでなあ。
 韓国は儒教の国であり目上の人や年上に対する尊敬の念が強い、と言う人はいますが、同時に『目下の者や弱者に対して、徹底的に厳しい』ということをちゃんと説明する人がいないのは、不公平だと思う。

 とはいえ。この手の『新聞の批評マンガ』の下品さは国を問わないようで、日本人だって負けないくらい下品に他国家をバカにしているので、まああの新聞の表現くらいは、ど〜ってことないのかもしれませんがね。

台独聯盟台湾e広場/WUFI eopenforum
【抗議】下品な朝日新聞に抗議

 何はともあれ、読者の皆さんは次のURLをご覧になっていただきたい。日本を代表す る朝日新聞のホームページである。

(以下略)

朝日新聞HPに掲載された問題の「へその緒」(山井教雄の「アニメコラム」)は下で見ることができます。
http://taj.taiwan.ne.jp/koe/unacceptable/20040406.mht

またInternet Explorerを使っていない方は、下の新しいURLを利用できます。
http://taj.taiwan.ne.jp/koe/unacceptable/20040405.html

 朝日新聞が、下品なマンガを掲載していた、ってことなんですが。
 朝日新聞じゃしょうがないな(笑)
 宜なる哉。
 いやいや、納得している場合じゃないのだがな。

*中国も、国家としては侵略者だよね。

静岡新聞・SBS静岡放送:FLASH24:社会・科学
尖閣諸島近くに中国調査船 外務省が中国に中止を要求

 第11管区海上保安本部(那覇)は7日午前6時40分ごろ、尖閣諸島・魚釣島の北北西約63キロの日本の排他的経済水域(EEZ)で、中国海洋調査船「奮闘7号」を発見、調査を中止するよう警告した。外務省も同日朝、駐日中国大使館に調査中止を求めた。

 同保安本部によると、奮闘7号は船尾からワイヤ2本を引いて調査活動を実施。「事前通報のない調査は認められない」との警告に対し、奮闘7号は「本国の指示でやっている」と回答し、日本のEEZ内を航行しながら調査を続けている。同保安本部の巡視船が調査船を追尾し、警戒に当たっている。

 魚釣島近くでは今年2月、別の中国調査船が日本の領海内に侵入し、調査活動をしている。

 他にも。
 新幹線をノウハウ込みで売れ、技術は勝手にパクって売るけれど事故の責任は日本が持て、なんて言ったりするし。
 日本の首相が靖国神社に参拝するから熱核融合炉の誘致には反対、とか言ったりするし。
 中国という国家は、現在進行形で侵略者ですよ。
 それは、動かしようがないよな。思想はどうあれ、ね。
 そのくせ、日本のODAは当然であるかのように受け取って礼も言わないのだから、傲慢にも程がある。

*北朝鮮は、本音はどうあれ、声明では日本を挑発して、今にも戦争の引き金を引こうとしているよな。

岐阜新聞:FLASH24:国際
北朝鮮が対日非難 正常化交渉再開意識か

 【北京8日共同】北朝鮮の朝鮮中央通信は8日、日本は「いつでも核兵器生産と使用に踏み切れるすべての物質的、技術的準備を完了している」と指摘し、日本が北朝鮮の核問題を取り上げるのは「言語道断だ」と非難する長文の論評を発表した。

 一方、朝鮮労働党機関紙「労働新聞」も同日、日本による植民地支配の「不法性や被害を検証する」として、「100年の宿敵、日帝の罪悪を必ず決算(清算)する」と題する連載記事の掲載を開始した。

 いずれも、日本人拉致問題には触れていないが、過去の清算や核武装論議で相次いで対日非難を強めたのは、国交正常化交渉再開に備え、原則的立場を再確認させようとしている可能性がある。

 また、拉致被害者家族の帰国問題で日朝政府間の実質的協議が始まったことや、12日からの6カ国協議作業部会を控え、日本を揺さぶる狙いもあるとみられる

 しかし100年の宿敵かあ。嫌われたもんだ。しかも清算する、とは。つまり『日本を占領し返してやる』と言うことかな?
 大きく出たもんである。

 朝日新聞は5月7日の社説で『拉致協議――変化の兆しを大事に』と言っている。『北朝鮮は日本の食糧支援で態度を軟化させた。対話と圧力の使い方が大事だ』と言うのだが。
 結局、そうではなかった、のかな。
 北朝鮮と言うブラックボックスは、対話でも、支援でも、圧力でも、何を入力しても『日帝の罪悪を清算する』としか出てこないシステム系であるようだ。
 しょうがないよなあ。何をやっても同じことしか言わないんだったら、優しく援助してあげる必要はないと思う。

*所謂公的年金ってのは、掛け金を信託して運用してもらい、元本保証で返してもらうもの、ではないよな。
 基本的には世代間扶養。労働者の所得を、歳とって働けなくなった人に分配するシステム、だよね。
 つまり、非常に共産主義的思想に近い、富の再分配システムだと思うのです。能力に応じて働き、必要に応じて受け取る、というね。

 構成員のほとんど全てが、正しく『能力に応じて働き』、またシステムの運用者が正しく『必要に応じて分配』するのであれば、このシステムは非常に効率よく働き、また好ましい結果をもたらすと思うのだけれど。
 今の年金システムの破綻寸前具合を見るに付け、この手の『人の公正と信義に信頼して』運営されるシステムは、なんとも脆いものであると再認識される。
 共産主義国家の破綻の歴史を見ても、それは感じられるよなあ。

 難しいもんだ。
 あたしは、右寄りを自称するに吝かではないのでありますが。
 共産主義的『パラダイス願望』も、持っていないわけではないのだよ。
 あたしの貧弱な思考では、その理想郷は洗脳とロボトミーとでしか成し得ない、というところで止まってしまうので、その方向を好ましく思わないだけで。
 もっとエキサイティングな方法で楽園を地上に降ろせるのであれば、その道もよいなあと、思う。

*でわ。

2004/05/05

*連休はオシマイですよ〜。
 明日っから、お仕事お仕事。

*あたしの日記に関して、思想があまりにも『韓国人、朝鮮人、中国人を排撃しすぎている。同時に、品がない。』という指摘を頂きました。
 うむ。そうですな。
 品がないと言うのは、全くに首肯します。もっと注意する。『下品な妄言を垂れ流す〜〜』等と自虐的に笑っておりますが、品がないのは、良くないよ。
 異民族排撃てのは、そんなランクまで極右国粋主義的ではない、つもりなんだけれど。
 文章からそのような印象を受けてしまう人がいる、と言う事実は動かしようがないな。

 前から、表明していますが。個人としての韓国人、個人としての朝鮮人(ここでは北朝鮮の人を指すこととします)、個人としての中国人について、差別的感情を持っているわけではなく、また彼らをバカにする意図はありません。
 日本人だって阿呆は山ほどいるし、中国人だっていい人はいっぱいいるし、アラブ系の女の子って可愛いよね。いやいや。可愛いかどうかは兎も角な。
 個人ではなく、その総体としての『韓国』であったり『北朝鮮』であったり『中国』であったり、は、非常に問題のある体制であると考えている、のですよ。
 同様の感情で、総体としての『日本国』も、相当に問題があると思うのだけれどね。

 感情的なもの、及び執筆子の主張は、今後色々と知ることによって、変わる部分もあるでしょうが。
 今の考えってのが、そこに厳然としてあるんでな。隠したり、誤魔化したり、最初から書かなかったり、というのはできるでしょうが、存在するのは変わらないので。
 文章を書く上で、もうちょっと気をつけて、あまり厳しい印象を持たれない程度に抑えることは、必要だと思います。それこそが、文章を書くと言うことの練習、だから。

 ので、読みやすい文章を心がけます。
 事実誤認やミスの指摘であれば、喜んで受け付けます。
 しかし、あたしの持っている主張や思考について、不快感をもたれた場合、謝罪はしますが、それ以上のなにものも提出できません。
 ご容赦を。

5月5日の天声人語

 『子供の持つ真実への視線を大切にして、真っ直ぐに育てたいと思う。大人にとっては、厳しい要求ではあるが。』

 最後の段落の『世の柵に絡まったようで気の毒だが手は届かない。』あたりは、ちょっと感傷的、というか擬人化しすぎに感じる。
 子供は、どうやっても『柵に絡まった建前』の世の中に飛び込んでいかなくてはならない。と語るのはいいのだけれど。そのために必要となる大人の責務については、ちょっと言葉足らずの印象を受けます。
 せめて5日くらいは、なんて言っていますが、それは『大人の責務』としては薄いよな。
 第3段落にある『大人に、厳格さや厳密さを求める印象が強い』ということについては、ただ『応えきるのは、難しい』とつぶやくだけです。

 第5段落で『柵を知った建前と、それを知らない本音』を対立させて述べている通り、子供は単に知識が足りないが故に、本質を剥き出しの『感情』としてそのまま扱っている、と言うだけなのだな。
 それは別に、神聖なものでも尊いものでもない。
 今拘っていたものが如何にバカバカしいしがらみだったか、子供の言葉が教えてくれる場合もあるけれど。しがらみとは、結局『私とあなたが、どうしたら殴りあわずに隣り合って座ることができるか』の智恵であるのだから、この柵を何でもかんでも取り払ってしまうてのは正しくないでしょ。
 子供の智慧や、『柵を無視した真理』や、のびのびと、なんていう言葉だけで、本当に私とあなたは殴りあわずに隣り合って座ることができるか。
 難しいと思う。
 キレる子供、なんて言う煽り文句も古くなったけれど、結局そう言うことであって、むき出しの『真理』だけをぶつけ合うのは、単なる暴力的発作に帰結してしまうでしょう。

 つまり、第5段落にある『(柵を)知ってしまった方が繰り出す「建前」』という言葉は、実は言葉足らずであって『「建前」という名前の真理』というのが、正しいのだな。このコラムでは。
 世の中とは、そういう『建前と言う真理』と、柵をあえて無視した『本音と言う真理』とがぶつかり合っている、という解釈の方が、正しい。
 この解釈の上では、柵を見ない『真理』こそが絶対である、とは言えないね。子供の智慧だけを神聖視してはいけないと思う。

 第5段落『あるいは知りたくない方が突き出す「真理」』は、上の解釈では、単なる自己中心的で感情的な言葉、と置き換えることもできるな。
 感情が間違っているとは言わないが、それが常に正しいとは言えないね。
 しかも『知りたくない』というのは、どうにも正しい態度とはいえないよね。現実から目を逸らした非現実的な言葉である、と自ら告白しちゃっているんだから。
 その言葉に『真理』をかぶせて正当化するのは、良くないな。

 まあ、子供には『しがらみってのも、本当は大事なんだよ』ということを、ちゃんと教えるべきである。と、最後は簡単にまとめて終了。

*今日の社説は、一つ目は米兵のイラク人捕虜虐待問題『イラク人虐待――「解放」の看板が泣く』。
 社説子の感情が平衡でないようで、どうにも『やはりやったかアメリカ人、案の定だざまあみろ』という雰囲気を感じてしまう。
 特に序盤で『問題は、米軍による虐待が少数の兵士による例外的な事件かどうかだ』と、問題点の究明が必要であると言っていながら。
 その後で論点を変えながら最終段落で『ブッシュ政権にこの当たり前の意識が乏しいのが悲しい。』と、ブッシュ政権全体の問題であるとすりかえているあたりに、そういう印象を受ける。

 これが、一部の兵士による例外的な事件であった場合。それは軍の責任だよな。末端まで軍規を正しく適用して軍を運用することができなかった、という意味で、軍の責任。
 これが、一部で言われている通り中央情報局が関わっていたとしたら、そろそろ米国政府の責任問題になると思う。
 実際のところ、どうなんだろう。
 米国政府ぐるみの問題、ってなことだったら、米国はよっぽど戦争を『ナメていた』ってことになるよなあ。

 社説の二つ目は子供の日関連『こどもの日――未熟か、一人前か』。
 子供を『こども』『子ども』と書くのは、思想が滲み出ているのか、単なる面倒を避ける『柵に絡まった建前』なのか。微妙だね。天声人語は文字数制限がキツいからか、子供と書いていたけれど。
 『未熟な大人』を造ったのも『未熟でない子供』を造ったのも共に、メディアに責任の一端があると言う事実は、知っておくべきだと思う。
 それを『境界をはっきりさせるのは、子どもではなく、大人の責任である。』と、自分ではない誰かに責任を押し付けて知らない振りをするのは、いただけないな。

 メディアこそが、子供を銀貨の輝きで魅了し、大人をリンゴの甘さで誘惑している、という事実を知っておくべきだし、それを言わないのはメディアとしての責任逃れだと思いました。
 騙されないように。

*でわ。

2004/05/04

*ちょっとさぼっちゃった。反省。反省だけなら楽なもんだ。

5月4日の天声人語

 『アインシュタインが、カフカが、モーツァルトが愛したプラハ。古き良きヨーロッパ、チェコがEU(欧州連合)に加盟した。』

 懐古主義もいいところ、だなあ。
 しかしまあ、新生EU記念コラムとしては、こんなもんかな。
 しかし、チェコと言うと『チェコ=スロバキア』という共産党体制の国家だ、てな印象が、大きいな。いや、あたしが「世界史」だの「地理」だの勉強していた頃は、そうだったんだよ。
 チェコの歴史を鑑みるに、共産党体制国家の脆弱性が感じられる、のではないかなあ。

*今日の社説の二つ目『靖国神社――遊就館を訪れてみては』では、靖国神社を徹底的に貶めています。
 要約『靖国神社に併設される博物館「遊就館」は、暴力と、憎しみと、血と、死の渦巻く非日常空間である。そこは世界から目を背け、過去の日本と戦争とを賛美する異常な場だ。一度行ってみては如何。』
 戦争や過去の日本が『マイナス』であるという前提で見たら、そう思うんだろうね。ので、何が何でも『せんそーはんたい!』という方が行ったら、同じように感じるのかも。

 まあ、いくつか反論しておけば『戦争とは憎しみにより執行されるわけではない』とか『世界が日本の戦争をどう見たのか知らないのは朝日新聞である』とか、かな。

國際倫理調査会 関連資料データベース
第八章 世界は大東亜戦争をいかに評価しているか

自存自衛と大東亜の解放を掲げて戦われた日本の戦争はアジアの諸国民や各国の識者からどのように受け止められているのだろうか。

国際倫理調査会資料室より

5月3日の天声人語

 『私は自衛隊に懐古主義的憧憬を感じている。古い自衛隊は、戦わなかったし、殺さなかった』

 いい加減に抽出。
 天声人語子に特有の『自分の意見を述べるために他人の言葉を用いる』やり方は、うんざりですよ。
 5月3日は憲法記念日ですが、憲法の問題、改憲という問題が、大きくなっています。改憲の焦点は、戦力の保持、戦力の行使、集団的自衛権という部分にあります。紙の上の文字では第9条、実質では自衛隊です。その自衛隊に対して論ずることで、間接的に憲法について述べようとしているのでしょう。
 まあ、いいんだけれどね。
 コラムそのものがぐだぐだなんで、これではどういう論にもなりません。
 抽出したとおり、単なる懐古主義です。

社説では、まあ当然のことですが『憲法記念日に思う――多彩な民意を直視して』と題して憲法について語っています。
 ばっさり約すると『9条の平和ブランドを信頼しなさい』ですか。
 まあ平和ブランドの根拠を述べている言葉が『中東で手を汚したことのない日本への好意的なまなざしではないか』『60年近く培ってきた「平和ブランド」は日本の財産に違いない』という、全くの類推でしか語っていないんで、どうしようもありません。
 端的に言ってしまえば、単なる幻想である『9条ブランド』が、さも重要なものであるかのように売り込みをする、詐欺師の言葉としか聞こえません。

 現在の憲法を遵守するという方向であれば、私は自衛隊を解体するべきであると信じます。
 憲法を適当に解釈して、戦力を保持しないと書いてあるけれど自衛隊は戦力ではない、みたいな『宗教的議論』で誤魔化すのは、対外的に良くないと思う。嘘つきだと思われるからね。
 ので、護憲、9条死守の方々は、自衛隊を解体してなお国家を保持できるだけの根拠を出して欲しいんだけれど。未だに理性的な案は聞こえないんだよな。曰く『攻められたら手を挙げて死ね』だの『アジア共同体に守ってもらう』だの、そんな非現実的な夢物語しか伝わってきません。
 憲法『改悪』してしまえば軍国主義が徴兵制で戦前の暗黒時代がグンクツの音、なんて彼らは叫ぶのだけれど。
 軍備放棄を行ってしまえば、侵略されるだけだよなあ。現実的には、中国から。共産党体制の国、全体主義の国、弾圧と粛清の国、侵略と虐殺の国、中国から。
 よっぽど、悪夢だ。

5月2日の天声人語

 『戦争で死ぬのは個性在る個人だ。数字の羅列じゃない。』

 正論だね。
 この言葉こそが、戦争を否定する最大の論拠だな。
 でもなあ。それは人間の歴史と同じくらい長い間語られてきた言葉だよな。そして戦争も同じだけ続いている。
 正論が力を持っているわけではない、という証拠だよね。

 もちろん、だから戦争の否定は間違っている、とは言わないよ。
 こんな正論を叩きつけるだけではない、もっと有効な『戦争反対』はないのかな、という単純な疑問だ。
 『戦争で死にたくない!』という正論は『でも戦わないと殺されるんだよ!』という正論とぶつかってしまう。
 これは有益ではないよね。
 攻められないようにしたらいいじゃない、なんていう夢物語は放置。そのための方策を示してくれなきゃな。

5月1日の天声人語

 『PACE(パーチェ・平和)のために、祈ろう。アメリカの行動を止めさせよう。』

 ざらりと意訳。
 イラクの人々が強力な武器を手にしたまま、アメリカやその他の国家がイラクからそっぽ向いてしまえば。
 イラクはどうなるんでしょう。
 アメリカこそが混乱を引き起こしている、というのも一面では正しいと思うんだけれどね。
 イラクの人々は争いを好まない、心優しいいい人たちだ、なんていう夢想もない。
 現実問題、イラクでぼんぼが爆弾爆発させている人々は、イラク人だろうが子供だろうが容赦なく、殺している。
 ある国家内で内乱が続いている状態でも、他国から侵略されていないのであれば『平和』である、とするならば。
 彼らは確かに『平和』になるだろうよ。もちろん、たくさん死ぬだろうがね。

*米兵によるイラク人捕虜への虐待についてが、大ニュースですね。

asahi.com : ニュース特集 : イラク情勢
イラク人虐待、「CIAが奨励」の報告書 米誌報道

 イラク人虐待問題をめぐり、米軍が2月下旬に調査報告書をまとめていたと米週刊誌ニューヨーカーが2日、電子版で報じた。53ページの報告書を入手したとしている。軍の情報担当者や米中央情報局(CIA)が情報を聞き出すため、兵士らに虐待を奨励していたという。

(以下略)

 これ、本当なんかな。
 なんか内部文章が出ただの、処分されただの、色々とニュースが流れています。
 なんか、ウソ臭いんだよな。

 アメリカ人兵士の全てが、法と人権とを尊重する厳格な兵士である、とは思わない。
 阿呆もいるだろうね。たくさん。
 しかし、それが『米軍は非人道的集団である』という証左とはならないでしょ。

 大体、拷問だの虐待だの、それを行う利益がない。
 そんな手間のかかる前時代的な方法で尋問するってのは、不合理だよな。
 しかもその被害者を釈放するなんて。普通に考えても、そんな虐待による尋問が行われたと告発するに決まってるじゃない。だったら、そんなリスクを背負ってまで拷問なんかしない。
 私なら、薬物だのなんだののもっと合理的な方法を使うし、万一拷問による自白を得たのであれば、彼を生かしておくのは不合理だと考える。
 もしそのような暴行があったとしたら、一番考えられるのは下っ端によるウサ晴らしだと思うのだよ。

 もしも、米軍がそのような『暴行』を軍内で奨励していたとしたら。彼らは、考えられないほど阿呆だ。
 軍の活動について、証拠を捏造してまでその非道性を追求すると言うのは、彼らが既に行った作戦だから。
 つまり、極東裁判ね。

 どうにも、うそ臭いんだけれど。
 もしも真実なら、悲しい話であるな。
 アメリカがこんなに阿呆だったのか、という意味で。

 どういうオチが付くんでしょうか。

*でわ。

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