Paranoiacな日々
-2004年07月-
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2004/07/13

*なんだか、引き篭もってしまいました。
 そうならないために、日記をつけていたはずなのになあ…。
 精神的に弱い部分が、ぎっちり出てしまった雰囲気です。反省。

*さっさとはじめる。
 7月13日の天声人語

 『3年前の小泉首相には海外メディアも注目し期待したが、今回の参議院選挙結果には冷淡だ。昨日の記者会見では得意の熱弁もなかった。
 この選挙は日本の変動の始まりとなるかもしれない。小泉首相のもたらした自民党の分裂があらわになった。
 旧来の組織や政党の枠から外れた人々が政治を動かし、小泉首相の思惑を超えて日本を変えようとしている。
 チャーチルの言葉にあるとおり、この国の人々は尊敬すべき人たちだ。』

 ちょっと真面目に、学校の課題のような要約をして見ました。
 が。
 とりあえず、朝日新聞のこのはしゃぎっぷりには、心底うんざり。
 朝日新聞や東京新聞の論調は、もう明日にも小泉首相は退陣し、明後日には民主党政権が出来上がっているかのような無責任なアオリしか感じないのですよ。
 チャーチルの言葉を引いているけれど、チャーチルは他にも、もっと手厳しい言葉を多く残していますよ。
「20歳までに左翼思想に傾倒しない者は情熱が足りない。
20歳を超えて左翼思想に傾倒している者は知能が足りない。」

 第4段落の「とはいえ」がどう繋がるのか、わかりづらいような気がします。
 勝利と栄光の内に歴史が転換するのではない、変化の兆候は栄光の翳りの中にある、とでも言いたいのでしょうか。
 だとしたら、今回の選挙は『民主党の勝利』ではないという主張ととれます。
 相変わらず、どこに主張があるのかわかりづらいコラムだね。

*選挙の分析として、民主躍進自民惨敗、という雰囲気で、当初は伝えられていましたが、そろそろ沈静化した感じでしょうか。
 数字を並べて、冷静に数えなおしてみると。

 なんだ。実は、共産党の減った分を民主が喰っただけ、ではないですか。
 政界再編だの、自民党の影響力の低下だの、数字からは全く読むことは出来ません。
 まあ、共産党の凋落ぶりには目を覆わんばかり、ですがね。
 しかし、民主党が期待されている、というより、反自民勢力「民主党」として寄り集まっている、という程度ではないでしょうか。

 例えば、朝日新聞の7月12日の社説。

朝日新聞 社説 07月12日付
■参院選 自民敗北――裁かれた首相のおごり

3年間の小泉政治に有権者の厳しい審判が下った。

(以下略)

『自民党の低迷と民主党躍進の流れは、いっそう明確になった。』
 そんな流れは見えません。
『とはいえ、民意はこれまでの小泉政権のありようを認めなかった。』
 誰も言っていません。
 それは、全部、朝日新聞の願望です。数字がそう言っています。

『それにしても、自民党の力の落ち込みは深刻である。
 1人区で相次ぎ民主党に敗れた。東京、神奈川、愛知などの大都市部では自民党は1議席しか取れず、2議席を確保した民主党に対抗するどころではない。』
 東京、神奈川、愛知の、改選前の議席数と改選後の議席数とを比較してみます。

まず東京。左は現在の東京選出の議員(参議院:議員情報一覧より)。右は選挙結果(朝日新聞:特集2004参院選より)。
 参議院は半数ずつが改選になるので、4人が任期を終え、新たに4人が選ばれます。

 自民党議員が増えています。そもそも自民党からは一人しか立候補していないので、2人当選することは不可能です。共産党とみどりの会とが議席を失った、だけです。
 この結果を以って『民主党に対抗するどころではない』という感想は、普通出ないな。正しくは『自民党は議席を回復した』ではないでしょうか。

神奈川。

愛知。

 どっちも、民主は現状維持、共産が議席を失い自民がトップ当選で議席を得た、という結果です。また、どちらの選挙区でも自民党からは一人しか立候補していないのです。
 朝日新聞の主張するような『民主党に対抗するどころではない』という印象は、この結果からは見えてきません。むしろ『自民党が左翼政党の強い地域に強く割り込んだ』とすら言えます。

 しかし、当選した人物の政党だけを書くと『民主2、自民1』しかありません。これだけならば『民主党の方が自民党より強かった』とも見えるわけです。
 朝日新聞の、姑息な印象操作であると警告します。

 こんな一点だけでも、民主党躍進と謳う朝日新聞の主張は信じられないのです。
 朝日新聞はウソで塗り固めた印象操作で『民主党ってつよーい、それに比べて自民党ってダメじゃんプ』と煽っているだけです。

 まあね。朝日新聞を筆頭としたサヨク系言論の胡散臭さは知っていたんですが。
 この選挙でのバカ騒ぎっぷりは、ほとほと呆れた次第です。
 選挙前から、社説コラムその他紙面全部を使って『自民党はダメ! 小泉なんて絶対ダメ! 民主党が一番! 国民の良識が試されていますよ!』と、公職選挙法に違反しているんじゃなかろうかと言う程のネガティブキャンペーンを張っていましたからね、こいつらは。
 そのくせ、報道内容について注文付けられたら『報道の自由の制限だ弾圧だグンクツの足音が聞こえる』と騒ぎ立てる。
 片腹痛いよな。

法庫
公職選挙法/第13章 選挙運動

第148条の2(新聞紙、雑誌の不法利用等の制限)

3 何人も、当選を得若しくは得しめ又は得しめない目的をもつて新聞紙又は雑誌に対する編集その他経営上の特殊の地位を利用して、これに選挙に関する報道及び評論を掲載し又は掲載させることができない。

*久しぶりに書いたので、全然文章まとまりませんでした。
 う〜む。遺憾遺憾。

 遺憾といえば、全然更新していなかったので電脳補完録のトップリンクからも外されてしまいました(笑)
 むべなるかな。
 にもかかわらず、日々カウンターは回り続けていたようです。更新を期待して巡回して頂いていた皆様にはお詫びの言葉もございません。
 また、前向きに生きていくことにします。
 ぎゅんぎゅんっとね。

*でわ。

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