『英国人旅行家イザベラ・バードは日本を旅し、「日本奥地紀行」を記した。
日本人の子供を愛する姿を見、感動しているくだりがあると言う。
彼女はこの後、朝鮮や中国へも旅に行き、100年前の10月7日、エディンバラで他界した。
72歳のイザベラは、病床にあっても、再びアジアを旅することを夢見ていたと言う。』
天声人語子、今日のコラム中に出てきた書物を一つとして読んでいないのではなかろうか。
いや、なんとなく。ものすごく、他人事の表現をするから。そういう書き方をするのが天人子のスタイルなのかもしれないけれど。
イザベラ・バードと言えば『朝鮮紀行』。
日本に来て「なんて遅れた国なんだろう!」と驚いて「日本奥地紀行」を書き、その後朝鮮に渡り「あれは本当は遅れていたんじゃなかったんだ、異文化だったんだ!」と気付いて「朝鮮紀行」を書いた、なんつう話がまことしやかに伝えられています。
いや、本当かどうか知らないんですが。
だがしかし、さもありなんつうくらい『朝鮮紀行』の記述は驚きの連続。
過去の朝鮮半島を書いた書物の悉くが、朝鮮半島の暗黒具合を描写していて暗澹とすること間違いなし。
イザベラ女史(後にビショップ夫人)の書は、そのなかでも有名どころ。
内容(「MARC」データベースより)
文明開化期の日本…。イザベラは北へ旅立つ。本当の日本を求めて。東京から北海道まで、美しい自然のなかの貧しい漁村、アイヌの生活など、明治初期の日本を浮き彫りにした旅の記録。73年刊東洋文庫の再刊。
内容(「BOOK」データベースより)
英国人女性旅行家イザベラ・バードが朝鮮を訪れたのは、一八九四年、六二歳の時のことである。以降三年余、バードは四度にわたり朝鮮各地を旅した。折りしも朝鮮内外には、日清戦争、東学党の反乱、閔妃暗殺等の歴史的事件が続発する。国際情勢に翻弄される李朝末期の不穏な政情や、開国間もない朝鮮に色濃く残る伝統的風土・民俗・文化等々、バードの眼に映った朝鮮の素顔を忠実に伝える名紀行。
外国人から見て、併合前の朝鮮がどのような国であったか、次の4冊の本をもとに紹介する。
1.イザベラ・バード著、時岡敬子訳『朝鮮紀行』講談社学術文庫1998年
イザベラ・バードはイギリスの旅行作家で、世界各国を旅行しその旅行記を残している。結婚後ビショップと改姓した。従ってビショップ夫人としての文献引用も多い。1894年から1897年にかけ4度にわたり朝鮮旅行をした。その旅行記である。尚彼女は1881年日本奥地紀行を出版したが、この本も平凡社学術文庫に入っている。
(以下略)
朝鮮は兎も角。
今日の天声人語はまた、何を言いたいのかわからないコラムであるな。
一応、イザベラ女史の命日であると言うタイムリーなコラム、なのかもしれないけれど。
それが今とどのように係わっているか、それを上手に織り込まないと、ただのトリビアで終わってしまう。
第1段落の芭蕉の句『あらたふと青葉若葉の日の光』は季節が全然違うから、無理矢理の繋ぎでしかない。書きたいことに体験を併せた、ということ。
現実が記事の内容と違っていた、なんて言い訳を平気で吐く朝日新聞らしいやり方だが、看板コラムがそれをやっちゃ遺憾でしょ。
第5段落『学校教育が進む以前の日本の家庭や親子関係を活写しており…』には、今の児童虐待とかなんとかの問題について繋がりそうではある。
しかし、一言だけ書いて別の書籍の紹介に繋げてしまうのでは、全然現在への警句となり得ない。
ただの書評、ただの宣伝だ。
第6段落『病床でも日露の戦争の行方を気にしていたという。』に、朝日新聞的「日本の過去の戦争は全部日本が悪い暗黒史観」の臭みを感じてしまわないでもないが、気のせいとしておこう。
ということで、10月7日はイザベラ・バードの命日でした終わり。
そういうコラムだったとさ。
なんつう、中身のない。まあ、書評だったと言うことで。
*朝鮮半島嫌いの執筆子でありますが、なんか最近、逆に可哀想に思えてきました。
そう、別に朝鮮人が嫌いとか、朝鮮半島発のものは何でも嫌いとか、そういうタイプではないのだよ。
何を言いたいのか、というと。
ペ様ですよ。ペ様。
ヨン様と言うらしいのですが。
「日本初の韓国トップスター豪華写真集」が発売される。
(以下略)
上の記事は古いもの。2004/07/02。
まあこの写真集は、肖像権がどうのこうので韓国人がゴネにゴネて、文春を訴えるだのなんだのという騒動に巻き込まれてしまったわけですが。
ぺ・ヨンジュン、李炳憲(イ・ビョンホン)ら韓流スターの写真集『the man』が肖像権の問題で議論を巻き起こしている中、写真作家のチョ・セヒョンさんが「日本の出版社側が契約を破って無断で写真を多用した」と明らかにした。
(以下略)
韓国人と仕事をすると、彼らは必ずルールを破ってゴネる。という見本みたいな話ですな。
つうか、奴らは約束を破ったとかウソをついたとか、そういう意識がないらしいです。今この瞬間、ちょっとでも儲けることが出来るのなら、将来どうなるかなど考慮外なのだそうで。
これは中国、韓国とも同じ傾向らしく、それで泣きを見る日本人企業家が続出しているらしいのですが。
ああ、いやいや。韓国人のクソの話ではなく。
ペ様ですよ、ペ様。
この「韓国四天王」とやら、それ程いい男とは思わないけれど。
だがしかし、今の日本の、ウソと欺瞞と利権で塗り固められた胡散臭い『韓流熱風』とやらに乗って、日本に乗り込んできてしまったがために。
こいつらの顔を見ただけで『胡散臭い』かおりが漂ってくるになってしまいました。
だって、ねえ。
ペ様のCM、山盛り放送されておりますよ。
同じ芸風でペ様のCMが造られて、柳の下に泥鰌は三匹まではいるとばかりに煽っておりますが。
これだけ消費されてしまうと、ペ様のイメージも擦り切れてしまって、可哀想なくらいに「ダシガラ」の雰囲気を感じます。
AUでもペ様のCM流していますが、あからさまなほど「イケメンヨン様!」を前面に押し出しすぎていて、鼻に付く有様。
AU、なんていわれているか知っています?
ぺーゆー、だってさ。
いやいや、ぺーゆーもおいといて。
要は、こいつらそんなに、今の日本で需要があるようなアイドルか、ということ。
需要なんて、マスコミの煽動報道でいくらでも捏造は可能なんだけれど、そういう『造られたブーム』の裏側が知られてしまった現在では、今のこのブームがどれ程上手に『造られたか』すら、評価対象であるわけで。
そういう『どれ程上手な落とし穴が掘られているか』という観点からすると、韓流だのペ様だのは、あまり出来の良い罠ではないような気がするのです。
そんな、出来の良くない罠のために狩り出され、浪費され、搾り尽くされて捨てられるであろうペ・ヨンジュンのことを考えると、彼の運命の不幸さに悲しみを感じてしまうわけです。
もっと上手な売り出し方ってのも、あるだろうに。
それともこれも、韓国流『今さえ良ければ何をしてもいい、将来なんて関係ない』という刹那的且つ破滅的な、ペテン師商売法なのでしょうか。
おばさまたちの天使、ペ・ヨンジュン様。ペ様は天使だから、ペ天使、ってか。
ペ天使じゃあ、胡散臭くて当然だな。
*でわ。
『蒙古帝国を興した初代皇帝成吉思汗の墓所が発見されたと言う。
ソ連は侵略者チンギス・ハーンを、滑稽な程憎み、貶めたが、ソ連崩壊後には再び評価をされ始め、祖国の英雄とされた。』
もう、ざらりと縮めた。
そうか。共産主義国家は他国を弾圧し、他国の英雄を害獣の如く嫌うが、その崩壊と共に再評価される、ということか。
朝日新聞、天声人語のメッセージは、中国が滅びたら靖国神社に祀られている、A級戦犯と呼ばれ忌み嫌われる英雄たちも再評価され、復権するだろう。ということか。
朝日新聞奴。貴様、よくもまあこんな恥知らずなコラムを掲載して平気な顔が出来るな。
これを以て『朝日新聞は日本の英雄の復権を望んでいたのだ』なんつうおためごかしの証拠とはしません。
そう思っているなら正直に書きやがれ。
こんな、どうとでも解釈できるようなクソコラムで保身を図りやがって。
もしも保身的な、言質を残すと言うコラムではないのであれば。
なおのこと、天人子の日本嫌いに反吐が出る。
他国の人間ならば、侵略者でも再評価。日本人ならウソと捏造とアジテートで踏みつけるのが、朝日新聞のやり方か。
今日の天声人語での、野田秀樹「キル」というフリは、意味がない。
また締めの言葉『しかし、伝説から歴史へ、と舞台は移りつつある。』も同様に意味がない。
どっちも、アカデミックを醸し出すスパイスとしての挿語だ。天人子の脳からこぼれたムダ知識の泡と言っても構わない。
つまらないを通り越して、嘆き悲しむべきコラムであった。
*昨日、10月5日の天声人語。
『嗚呼、柔肌と硬質なフレームの調和による至上の美。
褒むべきかなメガネっ娘。
幸福なるかなメガネっ娘。』
いや、ちょっと違うな。ちょっとかよ。
なんか、あんまり意味のないメガネに関するお話、だったので、別によかんべ。
どうやら「朝日企業市民賞」とやらの報知コラムらしいが、特に面白いってわけでもないしなあ。
文章としては、普通。
第1段落『「汚いものもよく見えて、少々がっかりもしたけれど」』とか第6段落『めがねを通して世界のいまが見えてくることもある。』あたりに、朝日新聞的世界を斜め見風情が感じられてしまって、ちょいと反吐が出るが。
それさえ気にしなければ、普通のコラムでしょ。
上の文章は、メガネっ娘をこよなく愛する西川魯介氏の描いた、メガネスキーの聖典『屈折リーベ』から。
メガネをかけた女性が好き、という男性を「メガネスキー」、メガネをかけた男性が好き、という女性を「メガネスカヤ」と言います。
眼鏡 にて目見 かくす少女 我 が青 き なやみのほめき
銅 の繊 き枠縁 落日色 に眩暈 き
顫 へつつ ちらと見 ぬ白銀 欺 ける白晢 き肌
玻瑠 透 きて愁 ひ幽 かに月光 を映 す夜露 鈍色 の瞳
眼鏡 にて目見 かくす少女 悩 ましき青春 の夢想
ロシア語では、男性形容詞「何何スキー」対する女性形は「何何スカヤ」というらしいです。
(中略)
メガネスキーの綴りは多分Меганеский
「エム・イェー・ゲー・アー・エヌ・イェー・エス・カー・イー・イ」メガネスカヤはМеганеская
「エム・イェー・ゲー・アー・エヌ・イェー・エス・カー・ヤー」(以下略)
*昨日、10月5日の社説は、各社とも「安全保障と防衛力に関する懇談会」の提出した報告書について、でした。
朝日新聞10月5日の社説『■防衛懇報告――期待はずれだった』として、非常に否定的です。
しかし、第1段落で『テロや大量破壊兵器の拡散の脅威。それに立ち向かわなければならない時に、国際社会は米国のイラク戦争や単独行動主義をめぐって分裂状態にある。東アジアでは中国の軍備増強が進み、北朝鮮の脅威も去らない。』と、日本周辺の不安定さを言っていながら。
第7段落で『しかし報告書には、今の世界で日米同盟がなぜそれほど大切なのか、日米の一体化を進めることが日本の平和に役立つのか、などについての検討がない。まず日米同盟の強化ありき、なのだ。』と、自分で自分を否定している有様です。
あんた、中国が脅威なんだから、米国と組むしかあるまいよ。
他の有効な手段があるんだったら、教えて下さい。
結局、朝日新聞の言いたいことは、最終段落『政府は、なぜそんなに大綱の見直しを急ぐのか。懇談会も、もう一度原点から議論をし直した方がいい。』だけであって、軍事力を以て中国と対立することを忌避する、というだけだったのでした。
確かに、報告書に『仮想敵国たる中国、ロシア、韓国及び北朝鮮に対抗しうる軍事力の保有と威力の維持が必要だ』なんて書かれている必要が、あるんだけどさ。
そこらへんをボカして書かないと、煩いじゃない。『アジア』とか言われる阿呆共が。
んだから、書いていないのに。
朝日新聞ってば、わざとらしく突付いてくるから。意地汚いものである。
*でわ。
『東海道新幹線が開業40周年を迎えた。多くの人を、早く、正確に、なにより安全に運んだことに安堵する。
その早さを「後ろからムチで打たれて追いかけられているようだ」と述べた中国の要人がいたが、早さよりも安全をこそ競ってもらいたい。
現代における関東と関西との二極分化は徳川家康の遷都によるものだと言う。歴史に思いを馳せると、新幹線の車窓の景色も捨てがたい。』
東海道新幹線が1日、開業40周年を迎え、東京駅で新大阪行き始発列車の出発に合わせ記念の出発式があった。のべ41億人を運び、走行距離は15億キロ、地球3万7500周分になる。開業当時4時間だった東京―新大阪間は2時間半になった。
40年前、開業式が行われたホームと同じ場所で行われた出発式で、JR東海の建守(たてがみ)猛・新幹線鉄道事業本部長は「これからも東海道新幹線の安全、正確、快適というブランドに磨きをかけて、走り続けたい」とあいさつ。利用者から選ばれた、開業と同じ64年10月1日生まれの5人に記念品が手渡された。午前6時5分の「のぞみ201号」の出発とともにくす玉が割られた。
運転する畠山和之運転士は新幹線と同じ40歳。「新幹線とともに生まれ、一緒に歩んで一緒に40年を迎えられた。光栄です」と話していた。
(10/01 10:37)
東海道新幹線開業40周年というトピックのコラムですが。
ああ、なんという悪文でしょう。
天声人語子が新幹線の早さを苦々しく思うのは構いませんが、それならそれでもっとマシな書き様があるでしょうに。
何を注視しているのか判りづらい文章で、あっちにふらふらこっちにふらふら。彼は本当は新幹線のことなんか書きたくないのだな、と思わせます。
第1段落『最近では、日本の人口を超える客を年ごとに運びながら、東海道新幹線が今月、開業40周年を迎えた。地球から太陽までを5往復したことになるという。』
これ、日本語としてどうよ。
なんとも迂遠な書き方をする。天声人語では伝統的に、変な倒置の文章構成をするというのがありますが、その例として試験に出てもおかしくない。
私なら、文頭に『東海道新幹線が今月、開業40周年を迎えた。』を持ってくる。最初にメインの文章を、簡潔に書くというのが、一番伝わりやすく読みやすいと思います。
従って『東海道新幹線が今月、開業40周年を迎えた。走破した距離は地球から太陽までを5往復分、のべ41億人を運んだという。』と、私なら書く。
いやいや、これでもまだ悪文だな。修行が足りぬ。
『地球から太陽までを5往復』という距離の表現は、どうにも掴みにくい。『日本の人口を超える客を年毎に運びながら』に至っては、わざとわかりにくく書いているかと思わせる。
正確に運行させることを『努力』と言いながら、事故が無かったことを『安堵させられる』と表現するあたり、余程新幹線を信頼していないらいしい。
まるで『正確さを求めるあまり安全への配慮が足りていない中、よくも無事故で運行している』とでも言いたげだ。
新幹線の早さの表現に中国の要人とやらの言葉を使うのは、中共の狗たる朝日新聞の義務であろう。しかし「鞭で追い立てられるよう」とは、なんとも酷い言葉を選んだものだ。そんなにスピードを求めるのは罪かね?
失礼を承知で言えば中国人の発言は、田舎者の中国人が猛スピードを見てびっくりしただけ、ではあるまいか。
そんな「ムチで打たれるような」新幹線は、中国人には必要あるまいて。
第4段落『過速』とはまた、口の悪い言葉を持ってきたものだ。
そんなに新幹線の速度は、無駄なものかね。
速度より安全、周辺住民の被害を忘れるな。天声人語子は新幹線のスピードがお嫌いらしい。
そして第5段落から話は急転し『東西二極化』を中心に据える。
東京は築地に本社を構える朝日新聞。その社屋で文章を書く天声人語子にとって関西とは、分解した日本のもう一つの極らしい。引き篭もりなのかな?
私はむしろ、新幹線のスピードが日本各地への距離を縮めることによって、そのような二極化などを解消していると思います。
宮脇俊三の「まんざら捨てたものではない」から第6段落『捨てがたいものになりそうだ』へ繋がるあたりにも違和感を感じる。
第6段落が『二極分解から約400年。』と来るあたり、余程新幹線から離れたいらしい。
天声人語子の心の声を行間から読むと『新幹線はもう、そんなに早くなくてもいい。車窓から歴史を眺める列車でよいではないか。』ということになろうか。
その感慨について否定するものではありませんが、普段そのスピードの恩恵を受けることのない人間の聞き取りにくい呟きでは、コラムとしては失格でしょう。
同日の、中日新聞のコラム「中日春秋」も、同じトピック、同じような結論で書かれたコラムです。(コラム中『内田百〓』は『内田百閨x)
同じ600文字強、6段落構成のコラムだと言うのに、何故こんなに、内容に差が出るのでしょうか。
中日春秋の文章が殊更良い、というわけではない。
おそらく、天声人語子の過度の「速度の否定」「安全に対する心配」が無駄に文字数を喰っていることや、晦渋な文章が、天声人語の出来を悪くしているのではないでしょうか。
また、新幹線に対する実体験の希薄さも天声人語を軽いものにしていると思われます。
天声人語で描かれた新幹線実体験は、第3段落『新幹線の駅のホームで、のぞみが通過するのを見る時』しかない。どこの駅で、いつ見たのかは知らないが、同じ第3段落『本当の速さは、乗っていては分からない。』から考えると、天声人語子は新幹線に乗らないことで新幹線を知った、と言いたいようです。
第5段落『車窓を気にする人が減ったという。』あたりも、天声人語子は新幹線に乗ることがない、ということを表していますね。
それでいて『車窓は捨てがたい』等と、新幹線に乗った場合の自分を想像していますが、彼が新幹線の車窓から何を見るのかは全く不明です。むしろ、天声人語子の個人的趣味を満足させるために新幹線は速度を落とすべきだ、とすら聞こえてしまう。
そのような『スピードを捨てることもサービスの一つではなかろうか』的な、あまりにも現実離れした提案を、朝日新聞は時々書きます。
それなら鈍行に乗って旅をすればよろしい。
新幹線には乗りたい、早く目的地に着きたい、しかしゆっくり景色も見たい。そういう矛盾を平気で言うから、現実離れしていると言われるのだよなあ。
天声人語からあまりにも離れてしまったな。
まあ、悪文と繰言で出来た、意味もない雑文であった、ということであろうか。
あたしの日記と変わりないな、それでは。
天声人語子の偉いところは毎日それを続けていると言うことなんだが、それで給料もらっているんだから書いて当然だわな。
もちょっとマシなコラムを希望します。
*10月4日の産経抄で、アメリカ大統領選挙のテレビ討論について書いていました。
10月2日の天声人語や10月3日毎日新聞社説など、アメリカ大統領選挙には各紙とも注目しています。
日本だけじゃない、世界中が、注目しています。
アメリカと言う国家が、それだけ世界中に大きな影響を与えているから、注目は当然でしょうな。米国がくしゃみをしたら日本は風邪をひく、なんて古い比喩表現もありますが、今でも状況に変わりはありますまい。
そのような単極依存への危機感から、別の大国、ロシアや中国への依存度を高めることで安全性を高めると言う戦略は、ありえないとは言わないけれど、あまりにも危険因子を呼び込んでいるよな。
むしろ、日本がもう少し自分の足で立つとことを目指す方が現実的ではないでしょうか。
いやいや話が逸れた。
アメリカ大統領選挙について、です。
世界中が注目し、誰がアメリカ大統領になるのが好ましいか、米国人でもないのにあーだこーだ論じております。
米国の指導者を選ぶというだけなのに「国際社会を納得させられる内容と言うには程遠かった。」等と、日本人が偉そうに評すことすらあります。
米国の指導者に対して『世界に責任を持て』などとは、それだけの影響を受けている人間としては言いたくもなるでしょうが、所詮は選挙に対して何の影響もない言葉であって、例えば日本の利益と米国の利益とが相反するとき、米国は米国の都合で方向を選ぶのが当然です。
つまり、どれだけ他国人が世界中のためを思って語った言葉であっても、米国にとってもっと都合の良い方法があるなら、米国はそちらを選ぶであろうということ。
全世界に対して責任を持つように、などとは、責任を持たない人間の無責任な言葉に過ぎません。
甚だしくは、他国人であるのに米国大統領選挙に参加させろ、と言う言葉です。
米国での選挙結果が世界中に影響を与えるのだから、それに参加するのは当然だと言わんばかりに要求するその声は、あまりにも無知で恥知らずな言葉に聞こえます。
自分の国の首長が世界でもっと声を上げられるように、自分の国の主張をもっと発信できるようにするべきであって、他国の選挙に干渉させろなど、傲慢もいいところ。
在内外国人に選挙権を与えることすら法治国家としては愚挙であるのに、在外外国人が選挙権を要求するなど、考えられません。
もちろん、私は「在日外国人に選挙権を与えろ」と叫ぶ日本国内の方々を、愚か者だと断じております。
当然じゃん。税金を払っているんだから選挙権を呉れ、ですと? 寝言は寝て言え、むしろ何も言うな。
大体、毎日新聞10月3日の社説でも、米国大統領選挙について『在米ユダヤ人票に配慮したせいか、イスラム系テロの問題ともからむ中東パレスチナ問題に互いにほとんど触れなかったのは、不誠実とすら言いたくなる。』等と、自国内に外国人勢力が存在することの異常さについて書いている。
日本の選挙に韓国人朝鮮人票が大きな影響を与えるようになったら、日本の政治の根が朝鮮半島勢力によって喰い荒らされ、腐ってしまうことくらい、すぐに判るでしょうに。
在日外国人に選挙権を与えるべきだと言う人間は、日本を腐らせることを望む人間であると、断じます。
外患誘致、というんですよ。
他国ならいざ知らず、日本と言うあまりにも恵まれた国に生まれた日本人ではありませんか。
豊かな国土を持ち、経済力を持ち、世界的な発言力を持つ、日本国の国民なのです。
外国のご機嫌伺いに汲々とする前に、日本国が自分の力で世界を動かすくらいに、日本と言う国を高めるべきだと、思う次第。
*そういや、日本という国の力ということで、国際連合の安全保障理事会の常任理事国になるかどうか、ということについて。
例えば、朝日新聞のコラム「ポリティカにっぽん」が面白いことを言っていました。
(前略)
ということを思い出したのは、9月21日、小泉首相が日本も国連安保理の常任理事国になりたいと国連総会で演説したからである。さて日本はそれで何をしたいということなんだろう。新渡戸のように国際社会から信頼される存在になれるのかしら。
(中略)
さて、わが国の国連の常任理事国入りのことである。世界が「日本はぜひ」と推してくれるならともかく、「日本は世界2位の分担金を払っているんだ」とか「安保理に入らないと情報がとれない」とかいう理由で自ら名乗りを上げるのは、ちょっと気恥ずかしくはないかな。
新渡戸も松浦氏も外国から信頼されているけれども、日本国となるとアジア近隣の国々を靖国神社参拝で逆なでしたりして、とても信頼されているとはいえない。ちょっと国の徳が足りない。
イラク戦争をいち早く支持したことを、相変わらず「正しかった」と強弁し続けてもいる。もはやアナン国連事務総長が「違法」とさえ言っているのに。大量破壊兵器はみつからなかったとパウエル米国務長官も認めているのに、そんなことはどっちでもよかったんだと素知らぬ風情でもある。これじゃあ、日本が常任理事国になって「自分の意見」をちゃんと言えるかどうか心配ではないか。
それから、常任理事国になったから仕方ないじゃないかなどと憲法改正へ悪のりして海外でひと戦できるようにしようなんて思っているわけではあるまいね。小泉さんが国連演説で「平和は武力のみを通じて達成することはできないというのが我々の信念です」と言ったのを僕らも信じたいけれども。 (2004/09/28)
私は、この発言はバカだと思うのです。
国の徳?
常任理事国は、国の徳が無ければなれないのかね? じゃあ中国は徳に溢れた国だってのかね。バカを言っちゃいけない。
日本が常任理事国になるのは、日本が日本の得のためになるのだ。世界平和が日本の得になるのなら、そのために日本は行動する。それだけであろう。
現在の国連の中では、日本が日本の得になる運動をするには不足である。にも係わらず金だけ搾り取られているのだ。その金は、私もあなたも払っている税金でまかなわれている。
税金の正しい使い方を、なんて普段から言っているワリには、こんな時には『国の徳が足りない。』等と戯言を言う。しかもその理由が『靖国神社参拝』だ。呆れてしまう。
どうせ、彼の言葉と同じように、日本には国の徳が足りないなんつうクソを垂れ流しているのは『アジアの国々』と呼ばれる例の三ヶ国しかないんだし。
台湾の陳水扁総統の諮問機関である国家安全会議の邱義仁秘書長は3日、台北市内のホテルで開かれた日台関係のフォーラムで「日本が国連改革の中で、重要な役割を演じることを支持する」と述べ、日本の安全保障理事会常任理事国入りを支持する考えを間接的に示した。
対日重視姿勢をアピールして関係強化につなげ、軍事、外交面で台湾に圧力をかけている中国をけん制する狙いがあるとみられる。台湾が悲願とする国連復帰問題で日本の支持獲得を視野に入れた発言ともいえそうだ。
邱氏は「日本がアジアのリーダーの役割を担うことは東アジアの平和と民主主義の繁栄に役立つ。歴史問題という重荷を捨て、アジア各国とともに未来に向かうべきだ」と強調した。(共同)
[2004/10/3/22:23]
例えば、台湾がこうやって日本を支持するのだって、別に『日本は徳に溢れた国だから』ってわけでもない。
日本が中国と対立するのが台湾にとって得になるから、ってだけだ。その時日本についたほうが台湾の得だから、日本を支持している。
朝日新聞やサヨクの方々が言う「アジア」とやらの中でも、中国と対立する勢力が存在しているのだよ。
朝鮮半島は、過去の植民地政策の暗黒歴史を云々しますが、同じ植民地であった台湾は日本を支持しています。
それが、現実。
それぞれの国家がそれぞれの利益のために、それぞれの思惑で行動しているのだもの。その時、中国朝鮮韓国という『アジア』とやらの国の発言だけを至上のものとして捉えるのは、あまりにも愚かです。
*でわ。
*10月01日の天声人語は、最近の言葉から、でした。
大体、月末付近にやるのに。何故に今日かね。
ここ最近の天声人語は、そんなに「今日絶対にこれを言わなければ」っていうコラムだったかねえ。
パラリンピック、イチロー、内閣改造、「悲しみよ こんにちは」、オオサンショウウオ、ラフカディオ・ハーン……。
時事ネタばっかりだな。だったらまあ、しょうがないのかな。
まとめるのもアレなんで、今日はお休み。
あ、でもひとつだけ。
第4段落
『イラク戦争で米国支持を表明した中米コスタリカ政府に対し、最高裁が違憲だとして支持の取り消しを命じた。提訴した大学生は「今の政府は信用を失うかもしれないが、コスタリカの人々は世界の信用を取り戻すことになる」』
いやもう、コスタリカの嘘に嘘を糊塗しなくってもいいってば。
政府が信用を失うってのは、とても重大な事態だと思いますよ。
しかも、その支持発言を取り消したことによって、最初っからコスタリカはイラク戦争を支持しなかったことに、文章上はなる、らしい。
そんなの、アリ?
悪いけど、そんな態度を取る政府なんて、この先永遠に信頼されないよ。
だって、これ以降コスタリカ政府が喋った言葉は、後になって状況が悪くなったら簡単に翻されるっていう先例を造ってしまったんだから。
*こんなバカが、マスコミとやらを語るらしい。
マスコミ倫理懇談会全国協議会の第48回全国大会が30日、「いま、ジャーナリズムの原点へ」をテーマに新聞、通信、放送、出版など約120社の関係者約330人が出席し、2日間の日程で神戸市中央区のホテルで始まった。
大会では開催地を代表して神戸新聞社の稲垣嗣夫社長が「私たちは常に原点回帰を心掛けなければいけない。報道の本質は社会悪に立ち向かうことだ」とあいさつ。
続いて作家の高村薫氏が「書き言葉のゆくえ〜読むニュース、観るニュース」と題して講演。新聞記事が一行15字前後から11字前後に短くなったことを指摘し「字数を減らすために消えた表現がニュースを読みにくくしている」などと批判した。
報道の本質が「社会悪に立ち向かうこと」?
こいつ、正義の使者のつもりですか?
なんで私たちは、マスコミの造った、マスコミの望む「正義」とやらを信じなければならないのですか。
それとも、アレか?
報道関係者は優秀だから、正義について無謬の判断を下せるとでも思っているのかな。
なんと傲慢な。
こんなバカどもが集まって、倫理懇談会なんてやっているってわけだ。
- ほうどう ―だう 0 【報道】
- (名)スル
- (1)新聞・ラジオ・テレビなどで広く一般に知らせること。また、その知らせ。ニュース。
「新聞―」- (2)告げ知らせること。また、その知らせ。報知。
「猶も委しく聞き繕ひ―せんと其儘其処に佇立し耳を欹(そばだて)て聞くに/八十日間世界一周(忠之助)」
大体、マスコミは社会悪になんて立ち向かわない。
立ち向かってなんかいない。
勝手に「正義判定装置」を気取るな。
*昨日の『シナ臭い油のはなし』について。
とりあえず、尖閣諸島周辺の地下資源に関するまとめサイトを。
昨日の記事では、ダッチシェル、ユノカルは単純に「経済的問題だけで手を引いた」ってことを言っていたのですが。
東シナ海で中国が進めている天然ガス田開発プロジェクトから欧米メジャー2社が撤退を決めた背景に、日本政府の水面下の働きかけがあったことが30日、明らかになった。米国政府などを通じて、国連海洋法条約上、開発区域の権利関係が確定していないことを説明、投資リスクがあることを間接的に両社に伝えたとみられる。
(以下略)
毎日新聞 2004年10月1日 3時00分
さ〜て。この報道をそのまま信じて良いものやら。
もちろん、欧米オイルメジャーが「商業的な理由による」なんて言っているつうことは、本当はそれ以外の理由があったということであり、そこに日本政府からの政治的圧力もあったであろうと言うことも間違いないとは、思う。
日本が政治的な圧力を行使すべき必然性もあるし、それをしない理由もない(チャイナスクールの横槍とかは別にして)。
それに、尖閣諸島付近が領土紛争係争地域であるってのは嘘偽り無き事実だし。
問題は、この『日本政府の水面下の働きかけ』とやらが、どれ程の規模で、どれ程の影響力で、彼らを動かしたのか、ということだわな。
まあ、この「働きかけ」とやらを、日本は自国の利益のために行ったと信じたいもんです。
中国なんぞと共同開発するために欧米を追い出した、なんつうクソだったら、がっかりもいいところだ。
*昨日は『朝日新聞などのサヨク系の言葉に気をつけろ。/奴らはきっと『この機会に中国との共同開発に名乗りを挙げろ』なんて、言ってきやがるから』とか、言ったのですが。
【北京29日時事】中国政府が、日本とのエネルギー協力を日本側に提案する検討を進めていることが29日までに分かった。東シナ海の天然ガス開発や東シベリアからの石油パイプライン敷設計画などで両国間の摩擦が深まる中、中国側は協力に関する基本方針を打ち出したい意向で、中国外交筋は「10〜11月にかけて国際会議を利用して行われる日中首脳会談のテーマになる可能性が高い」としている。
こりゃびっくりだ。
中国がしなだれかかってきやがった(笑)
いやまあ、中国さんはあっという間にエネルギー輸入国に転落、つうか昇華つうか、とまれ国内生産だけではエネルギー需要に追いつかない国になっちまったので。
今のバブリー好景気を維持するにしろ軟着陸させるにしろ、エネルギー源の確保は国にとっての急務です。だもんで、世界中で形振り構わず手当たり次第に自分のものにしようとしている。
問題は、それだけではない。
そのエネルギー源、原油や天然ガスや石炭なんかをぼんぼこぼんぼこ燃やして、電気をつくるわけだが、その過程で出てくる二酸化炭素や環境汚染問題を全く棚上げしたまま、奴らは突っ走っている、わけです。
本研究の目的は、中国の高度成長の陰に潜むエネルギー、環境問題の現状把握と将来展望を行う上で、その影響を最小限に食止めるために必要な国内自助努力対策と国際協力対策を検討し試みることである。
(以下略)
まあ、この論文を書いた李志東さんは中国生まれの中国人なんでな。結論の、あからさまな「中国は発展するし発展するべきだ」「世界は中国を支援すべきだ」にはうんざりしてしまう。
しかも、脅しだよ。周辺国は被害を受けたくないなら、目に見える形で中国を支援しろ、だってさ。流石中華思想。システム的欠陥があるなら、そのシステムを、まず中国人がどうにかしろっての。それを変える前から支援が当然であるかのような顔をするな。
しかし、中国の抱えるエネルギー問題と、中国の発展から生まれる負の側の影響、環境汚染について、大問題であるってのは事実。
日本としては、もう脅されちゃって仕方なく、対中環境ODAなんつって、彼らのクソ始末のために金を注ぎ込んでいる、わけです。
で、中国人は、浮いた金でロケット打ち上げたり軍備拡張したりしているわけです。
大体奴らは、ODAで受け取った金は「借りたものである」という意識がないからな。
奴らは、ODAは太平洋戦争での被害に対する日本の謝罪である、と考えていやがる。ふざけるなっての。
奴らは、金を帰す気、ないよ。賭けてもいい。いざとなったら日本に戦争ふっかけさせて占領しちゃえばいいや、すら考えているだろうね。
金ってのは、借りたほうが強くなるのだよ。不思議なことに。
ああ、話が逸れた。
兎も角、中国は日本から援助を引き出し、やらずぶったくりを狙っている、ということ。
日本の中から『お優しい中国様のご好意に従い、共同開発をさせていただきましょう、それが真の友好です!』なんつうクソを、口からもりもりひり出す馬鹿者が出てこないことを祈る次第。
いや、確実に出てくるだろうけど。
そういう馬鹿者のクソに惑わされないようにしないと、遺憾ですな。
*でわ。