Diary 2005/09
ログ置き場に戻る | 最新の日記へ
09/10 MU-6の すごい 修羅場

というわけで最近公私ともに立て込んでまして、ちょっとシャレにならん状態です。
それでもKOTOKOのライブに行ってしまうあたりが自分のダメダメなところなんですが……、ああもう明日急に世界滅びないかな!(マテ
2回もライブに行っておきながら何も書いていない辺りで察してくださると嬉しいです。
いやライブは本当に最高だったんですよ?
後半の飛び曲比重が異常で、セットリスト考えたヤツは出て来い状態ですけど(^^;

名古屋会場では、会場自体が暑かったのと酸素不足で意識が朦朧としましたよ!(ぉぃ
食べ過ぎたわけでもなく吐きそうになったのなんて久々の経験でした。


まあそんなわけでサイトの雑文書いているヒマあったら、お前仕事しろよ状態なのですが、これだけは今日書いておかないといけないというネタがあったので1個だけ書かせてください。
私はチケットがないならないで、友人で余っている人間を探すなり(あまりやりたくはないのですが)ネットオークションを使うなりして入手してライブに行くタイプの人間なので、そういうことはありえないのですが、ライブ会場に行くとしばしば「チケットは持っていないけど、とりあえずここまでは来た」という方に遭遇します。
そしてその一方でそういう人を狙っているアンオフィシャルチケットディーラーの方々(ダフ屋ともいう)もいらっしゃいます。
ダフ屋行為の是非はともかく、これもまた需要と供給の1つの形であり、よく見かける光景です。
まあ個人的には昔、椎名へきるのライブのときに暗がりに連れ込まれかけて本気で怖かった思い出があるので、ダフ屋はみんな嫌いなんですけど。
あの時はマジで「このまま連れ込まれたら明日はミンチだ」と思ったものですよ(´Д`;

今日、私がボーっと入場待ちで立っていた近くにも「チケットは持ってないけど…」な方々がいらっしゃいました。
ついでに会場周辺には明らかにチケットディーラーとわかる人も。
「明らかにアレな人がいるんだから彼に声かければいいのに」と思いながら、しばらく眺めていると彼らは手持ちの紙の裏側を使ってプラカードを作り始めました。
書かれた文面は「今日のチケット持っている人、いたら1枚譲ってください」。
たしかにこれだけ人がいれば、中には急に同行者の都合がつかなくなったなどの理由でチケットを余らせている人もいるかもしれません。
そういう意味では有効な戦法と言えるでしょう。

で、そのプラカードを掲げてしばし。
チケットディーラーの方が彼らの方にやってきました。商取引成立の瞬間です。
「これでまたいくばくかの金がチンピラ経由で怖い人のところに入るのか」……そう思いながら見つめていたMU-6の前で信じられない光景が。

お前ら、何やってるんだよ!
誰もこんなことやってないだろ、こういうことやられると迷惑なんだよ!」


え〜〜っと、その。
あなたにその説教をする資格があるので?(戸田奈津子風に)
さっきそこの片隅でチケット売りさばいてましたよね? なんで怒ってるの?

なんで怒ったのか見当もつきませんが――私の推測だとプラを掲げることで一般人同士で取引が成立してしまう可能性を嫌ったのではないかと思わないでもないですが――妙にインパクトのある光景でした。
パーマのイカつい方じゃなかったらツッコミを入れちゃうところでしたよ(笑)
なんつーか「それはギャグで言ってるのか?」というフレーズがこれほどしっくりくるシチュエーションも珍しいなと思うのでした、まる

これだけは時事ネタなんで今日中にどうしても書きたかったので忘れないうちにアップしておきます。
ほら、KOTOKOのライブレポは他でも読めるけど、ダフ屋さんネタなんて珍奇なものは自分しか書かないでしょうし。
「そもそもそんなコンテンツ需要ないよ」とは言わないで下さい。わかってますから、ええ。

……とこれだけ書いたのでまた作業に戻ります。それでは!

09/18 修羅場なんとか沈静化

どうも、更新をサボリまくりな人です。
おかげさまで本業・副業ともに修羅場っていた状態からはなんとか抜け出しまして、少なくとも気持ちの上では若干余裕が出てきました。
毎度毎度「あなたは自分のサイトでろくでもないことばっかり書くから副業の具体的な内容は書かないでね(意訳)」と言われているので、今年に入ってからの仕事はほとんど伏せていたわけですが、今度のお仕事は「Edgeworth BoxのMU-6」としてお話をいただいたものなので、普通に公開できそうです。
発売日など確定して情報が正式に解禁になったら、別途告知したいと思います。

ともあれ、これでしばらくはまた何とか通常の更新頻度を維持することはできるのではないかと思いますので、今後ともお見捨てなきよう。
……もう時既に遅しかもしれませんけど(爆)


で、話は全然変わりますが今日秋葉原に行ったらソフマップでポリス沙汰の事件が起こって大ビックリですよ。
MU-6が通りかかったときはちょうど警察による閉鎖が行われている最中だったんですけど、ある意味でそういう暴力からは縁遠い場所だと思っていたので驚きました。
最初に見かけたとき、友人と「何が起きたのかな?」「さあ、自分の好きなゲームをバカにされたヤツが刃傷沙汰でも起こしたんじゃないの?」と冗談で喋っていたら、(少なくともネット上で流れている噂を読む限りでは)実際にそうだとは……(´Д`;
自分も平気で叩く人なので刺されないように気をつけないとですわ。

それにしても『ひぐらし』が原因ってのは本当なんですかね?
私はてっきり予約ランキングを見ていた人がボソッと
「こんなハンコ絵のどこがいいのかわかんねーな」
とでも言ったのを聞いた信者の方が
「ぁあ!? 誰の絵がハンコだって!?」→ブスッ
とやってしまったのかと思っていたのですが。
どのソフトが原因で口論になったと考えたのかは皆さんのご想像にお任せします。多分それで合ってますし。
ま、フォローしておくと自分自身はあの絵は仮にハンコであっても可愛いからいいやって思ってますけど。

というわけで更新復活の第1弾に何を書くか悩んだのですが、以前さわりだけ書いた『_summer』についてのその後でも書こうかなと。
前回とりあげた時は冒頭の1時間だけやって投げた、というところで終わったと思うのですが、その後も地道にプレイ自体は続けています。
凄くね? オレ凄くね?
まあそんなことやっても誰も誉めてくれないわけですが。
とりあえず意地で千輪・沙奈・日向子はクリアしましたですよ。MU-6さんはやればできる子なので。
んで、感想……に行く前にちょっと総括論的に書きたいのですが、このゲームと、同時に上で少し触れた仕事の関係もあってプレイしたゲームとを比較して私は忘れかけていたものの大切さに気がつきました。
エロゲにおいて忘れちゃいけないことです。
正確に言えば忘れていたわけではないのですが、あまりにも当たり前すぎて気にしなくなっていました。
主人公って凄く大事な存在だということを。

なんというか……ライターさんもわざとやってるわけじゃないんでしょうが、このゲームの主人公・匠ってぶっちゃけ性格良くないんですよ。
天然キャラなのかなんなのか(どっちかっつーとライターさんが天然なのか?)色々な行動の端々にそこはかとなく悪意が滲み出ていたり、小ずるい計算を働かせていたりでどうにも好きになれないタイプです。
なんつーかこのゲーム、気になるところを挙げていったらキリがなくて、ヒロインがどうして主人公を好きになったのか全然わからないし、主人公がヒロインを好きになる理由に至っては「多分神のお告げでも受けたんじゃねーの?」としか言いようがないくらい唐突だったりするのですが、それより何より主人公がイラつくというのが気になります。
つか、ヒロインが惚れる理由がわからんというのは単純にイベント少ないことだけが原因ってわけじゃなくて、主人公が全く魅力的じゃないからってのも原因の1つだったりするわけですが。

考えてみれば当たり前で、プレイヤーからみればどのヒロインよりも主人公と接する時間が長いわけです。
そんなキャラに魅力を感じられなかったら、同調できなかったら楽しめるものも楽しめないのは道理。
久々に全く性に合わない主人公に出会ったことで大切なことを思い出しました。サンキュ!


ともうこれを書いただけでかなり満足してるのですが……せっかくなんでクリアしたキャラのうち、千輪と沙奈についてはちょっと触れましょうか。
え? とりあげる理由?
黒い意味で美味しいシナリオだからに決まってるじゃないですか(マテ
例によってネタバレには全く留意しないのでお気をつけ下さい。


◆千輪シナリオ

立ち絵はともかくイベントCGになると顎のとがり具合が気になる、でおなじみ千輪ちゃん(おなじみなの?)。
そんな彼女との関係が変わる中盤をご紹介。

(そこまでのあらすじ)

主人公は何を考えているのかよくわからない彼女のことをぶっちゃけ苦手にしていました。
そんな彼女がある日、匠に対して奇妙なことを始めます。
彼の元に突然やってきて「水難の相が出ている」などと不吉な占いをし、休み時間に廊下でバケツを持って匠が出てくるのを待つ。
そんな「押しかけ占い」とでも呼ぶべき行動を最初は静観していた匠でしたが、周りを巻き込み始めたところでさすがにやめるように注意をすることに。
するとそれを聞いた千輪は提案を持ちかけます。
「私と勝負してください。そして負けた方が勝った方のお願いを1つだけ聞くというのはどうでしょう?」と。
匠のお願いは当然「いたずらまがいの行為をやめる」こと。
対して千輪の願いごとというのは……「私とつきあってください」というものでした。


はい、ここまであらすじです。まあ、なんつーか王道で微笑ましい展開ですね。
さてここで思ってもみない相手から突然つきあってと言われた場合、皆さんの心の中の主人公ならどう思うでしょうか?
本気なのかと戸惑うでしょうか、苦手意識を持っている相手だけに嫌がるでしょうか、はたまた「これもいたずらなのでは?」と思うでしょうか。
ちなみに匠くんのモノローグはこうです。

真意はわからないけど、千輪ちゃんとなら俺の方が得する気もするし。
労せず、こんなかわいいこと付き合えるんだから。

正直なのはいいことですが、正直すぎるのはアホの子です。
先述した「性格の悪さが滲み出る」の好例ともいうべき1シーンですね。
ちなみにこの後、匠くんは勝負に負けるのですが負けた途端に「さっきのは本気だと思ってなかったから条件を飲んだだけだ」とか言い始めます。
思いっきり打算を働かせていたような気がするのですが、なぜ急に引け腰になるのですか?
あれか? 焦らす作戦か? そうなのか?
さすがに匠もて王サーガは違うぜ。

これを聞いて本気に取ってもらえなかった千輪ちゃんはご立腹。
気持ちはわかりますが、オオカミ少年の逸話を少しは読んでおいた方がいいと思いますよ〜…とそれはさておき、その日は匠の前から走り去ってしまいます。
まあ無理もないところでしょう。乙女のハートは傷つきやすいわけですし。同情します。

で、翌日。
匠くんの自宅ドア付近と、学校の机に藁人形が(´Д`;


怖えーよ! こんな女怖いよ! 告白を本気に受け止めなかったのは(半分はむこうの責任だけど)こっちにも非があるにしても、学校行ったら机の上に藁人形ってどんなイジメだよ!?
なんすか、これ。学校行ったら花瓶コースですか。
ぶっちゃけた話、こんなことされたら百年の恋も冷めると思うんですが。
ここから先、どうやったらこの2人がラブラブになるのか想像もつかないと思うのですが、安心してください。
なんかよくわかんないけど気がついたら紆余曲折の末に好きになってたから!(えー

自分の個人的な感覚からすれば、ここまでやられた後に匠くんが「昨日は本気だって気づかなくて冷たい対応とっちゃってごめん。でも今すぐつきあうのは無理だから、友達から…じゃダメかな」みたいなことを言いに行く時点で想像を超えてます。
変なところだけ器のデカい男です。


◆沙奈シナリオ

何度見ても立ち絵がガオガイガーばりにヘルアンドヘブンを打ちそう、でおなじみ沙奈ちゃん(おなじみです)。
彼女のシナリオでは匠くんのクオリティの高さが終盤で大爆発するので、それをご紹介しましょう。
真面目な話、このゲームをプレイし始めてから腹を抱えて笑ったのはギャグシーンでも何でもなく、このシリアスな場面だけです(暴言)

沙奈ちゃんは主人公・匠くんの義妹です。まあ当然のごとくお兄ちゃんのことを異性として好きなんですが、匠くんはそんなこと想像もしてません。
ですが、匠くんはある日気づいてしまうのです。
沙奈はどう思っているかわからないが、自分は彼女のことを好きになっていると。
しかし、沙奈は血は繋がってないとはいえ立派な妹。犬猫じゃあるまいし、速攻で手を出すわけにもいきません。
匠くんは思い悩みます。
と前振りが終わったところで本編いきます(斜体部分はゲームより引用)。

匠「……母さん」(※ここの「母さん」は沙奈の生みの親、匠の義母を指します。ちなみに故人)
母さんなら、こんな時なんて言ってくれたんだろう……。

う〜ん、やっぱり遠まわしか直接的かのどっちかで諌めるんじゃないですかね。

案外笑って、「じゃあ、匠の好きにしなさい」って言うのかも。

いや、絶対に言わないと思うんですけど。

俺の好きに……か。

( ̄□ ̄;)なに勝手に言われたことにしてんだよ!

母さんは、兄妹なんだから仲良くしなさいって言ってた。
もちろん、俺もそのつもりだったけど、何となく素直になりきれず、沙奈に当たってしまったり……。
その度に困った顔をする母さんが、少しだけ胸に痛かった。
だからかもしれない……最後のお願い。
『匠の妹なんだから。面倒を見てあげて』
その意味を今まで……勘違いしていたのかもしれない……。



お前の感じている感情が勘違いだからな!

義理の妹に惚れて思い悩む主人公は数多く見てきたつもりですが、こんな溢れんばかりのポジティブシンキングに満ちた主人公は初めて見ました。
つーかお母さんちゃんと「妹なんだから」って言ってるじゃん。
どこの世界に夜の面倒まで頼む母親がいるんだよ!

ちなみに匠くんはこの後、この自己完結によって気持ちの整理がついたらしく沙奈ちゃんに告白してHまでいっちゃうのですが……まあ結果オーライですか?

このシーンだけでも十分お腹いっぱいなんですけど、EDがまたステキなのでこちらもご紹介してしまいましょう(ぉ
沙奈EDではラスト、兄妹揃って母親の命日に墓参りに向かいます。
毎年恒例の行事。でも今年は少しだけ関係が変わっていて。そんな中、いつものように匠は心中で母親にこうなった2人のことを語りかけます。

……母さんはどう思うだろう。
母が生きていたら……驚いただろうか。それとも、やっぱりって顔をしただろうか。
母さんは喜んでくれただろうか。


とりあえず驚くでしょうね。あと「母」と「母さん」は別人か何かなんでしょうか。
細かいことですけど凄く気になるのですが。

さすがさすが、これでこそ私の子供たちと、豪快に笑ってくれるんだろうか。




んなわけあるかーーーっ!!

なんかもうオレの脳内では凄いお母さん像が生まれてるんですけど。
超ガテン系でガハハと笑うようなタイプ。
具体的にはタカさん@Theガッツ! みたいな。
作中ではかなりの美人だったと描かれているのですが、どうしてもそういうビジョンが浮かびません。どんな親やねん。

とりあえず僕もこういう前向きさを身につけて頑張っていきたいなと思いました、まる

話題は変わって映画のおはなし。
少しだけ心に余裕ができたのでここ最近ライブと仕事で行けていなかった映画を見に行ってきました。
見たいものは山のようにあったのですが、悩んだ末に選んだ復帰作は『チャーリーとチョコレート工場』
今週で2週目なので結構簡単に見られるのでは……と思っていたのですが甘かったです。
いつもの有楽町の劇場に上映30分前に行ったら既にその回の指定席は完売。しかたなしに2時間以上時間をつぶして次の回で鑑賞することに。
幸先の悪いスタートです。

この作品、かなり有名な本が原作なんですが、あいにく私は読んだことがありません。
母親がそういうの好きなんで結構児童文学や絵本は読んでいる方だとは思うのですが…、まあとにかく原作は読んだことないのでそういう人間の観点で書かせていただきますが、個人的には苦手なタイプのお話でした。
少なくとも原作がこれに近いのであれば、読みたいとは思わないかな。
最終的に話の行きつく先は割と王道というか、安心して見られるエンディングになっているので鑑賞後の感覚は悪くないです。
また原色を上手く使ったビジュアルも、お菓子工場らしさを表現していて良かったと思います。
何よりこの映画にはミュージカル映画としての側面もあるのですが、そこを担うウンパ・ルンパの歌や踊りは(歌詞はさておき)素晴らしかったです。
耳に残るいい曲だったですよ。

なんですけど、途中の経緯がものすっっっっっっごくブラックなんですよね(^^;
子供向けの話というのは多分に寓話的な要素を含んでいるものですが、ここまで露骨にやられるとちょっと退くというか。
我ながら難儀なものだとは思いますが、自分自身は底意地の悪い性格のくせに悪意が感じられる作品は好きになれないのです…。
チャーリー以外の子供達が脱落していくシーンや、その後変わり果てた姿になって親と一緒にチョコレート工場から出てくるシーンで、周りには結構笑ってる人もいたんですが自分にはどうしても笑えませんでした。
例えばチューインガム大好きな子が、ウォンカの(形だけの?)忠告を聞かずにガムを食べてしまったばっかりに身体がブルーベリー色になったまま戻らない。
しかもそれでいながら本人は何もそこから学んでない。
そんなシーン見せられても笑えませんよ……(´Д`;
真面目に捉えすぎなのかも、という気がしないでもないですが自分の感覚からするとあれで笑える人は幸せだなあという感じです。

まあ「この監督らしい」といえばそれまでなんでしょうけど、個人的にはもっと素直なお話の方が良かったなと。
ちなみに実際のところ原作とこの映画っていうのはどの程度の再現度なんですかね?
そこだけちょっと気になるところです。

宣伝

今日は告知のみ更新です。


(表紙はこちら)
『ツンデレ大全』ついに発売ッ!!
(YU-SHOWさんによる詳細紹介ページはこちら


ええ、そうなんです。
YU-SHOWさん本田透さんをはじめとする豪華メンツでおなじみ「〜大全シリーズ」。
その最新刊のテーマはツンデレ!
絢爛豪華たるメンバーの中になぜか不肖MU-6も混ぜていただきました(^^;

いやもう本当に周りとの格の差みたいなものを感じて身も細る思いです……。つか友人と「次あたり『ツンデレ大全』とか出そうだよね」と冗談で言っていたら声がかかるとは(´Д`;
え〜、MU-6の書いた文章は正直他の皆さんと比べるとダメなんじゃないかって気がして仕方ないんですが、本全体としては凄く読み応えのある内容になっているんじゃないかと思います。
エロゲを中心にマンガ・アニメまでツンデレキャラを広く取り上げて紹介しているのはもちろんのこと、小説、評論、インタビューと盛りだくさん。

昨今とにかく何でもツンデレで食傷気味という方もいらっしゃるかとは思いますが、そんなこと言わずに是非本屋さんで見かけたら手に取ってくださいませ。
もちろんツンデレ大好きの人も、「ツンデレって何?」という人も大歓迎。
きっと楽しんでいただけることと存じます。

ちなみにMU-6は『ショコラ』の翠と香奈子さん、『FOLKLORE JAM』のひなた、『デュエルセイヴァー』のリリィのテキストを書かせていただきました。企画屋さん率100%ですね。
で、その関係でというわけでもないんですがあの丸戸史明さんにインタビューもしてきましたですよ!
「自分でいいの?」と思いつつ、できる限り丸戸さん本人と魅力的なキャラクター&作品群に迫ったつもりです。
自分で一から書いたテキストはともかく(問題発言)、このインタビューはどんな質問にも気さくに答えてくださった丸戸さんのご協力もあり、なかなかの内容になったと自負してますので、丸戸ファンの同士はぜひご一読を。

さてさて気になる発売予定日は9/28(水)!
お値段は1470円(税込)だそうですので、お財布持ってお店へゴー! です。

09/30 これもまたツンデレか?

前回宣伝させていただいた『ツンデレ大全』、おかげさまで無事発売になりました。
絵が満載のムックということでちょっとお高めですけど、もし宜しければお買い求めくださいませ。
んで、気が向いたらメールなどで感想いただけるととても嬉しいです。

自分がミスしてしまった部分や、それ以外にも人為的ミスに起因する問題点や「もっとこう書いておけばよかったかも」など悔いはいくつでも残ってますが、今までの名前を出さずにやってきた仕事も含めて悔いなく終えられた書き物の仕事はないのでここで愚痴を書くのはやめておきます。
そんなことを書いても読んだ人も関わった人も嫌な気分になるだけかなと思いますし。

ま、ちょっとネガティブな話題はそれくらいにしておいて、と。
私も本をいただいて読んでみましたが、YU-SHOWさんのコラム・みやもさんや本田さんのツンデレ論など単なるキャラクター紹介に留まらない内容となっており、今やR25でも取り上げられるツンデレを語る上では一読しておいて損はない本かな〜と思ったですよ。
あと少し手前味噌ですけど丸戸ファンなら『ショコラ&パルフェVFB』と併せて必携かな、とも言っておきましょう(ぉ
色々ヤバい掲載ミスがあるけどな!


以上発売告知と宣伝2回目でした。
発売日と今日と2回秋葉原行って、誰も買ってる姿を見たことないのですが売れてるのでしょうか?
いや、これに限らず実は今まで自分が関わった本を買ってる人を見たことないのですけど(^^;

実は『ツンデレ大全』とほぼ並行して別件が立て込んでいたのですが、そちらもケリがついたので少しはWebサイトに時間を割けそうです。
まずはどんどん積みあがっていく一方のゲームを少しでも崩すことから頑張っていきたいと思います。
買わなきゃすぐに消化できるのはわかってるんですけどね〜。それがなかなか。

そんな儚い希望を持つMU-6さんをあざ笑うかのように年末に向けて少しずつエロゲも情報が出てきましたね。
もちろん『To Heart2』や『智代アフター』あたりは当然買うわけですが、それに勝るとも劣らないほど個人的に期待しているタイトルがついに発表になりました。
『姉汁〜白川三姉妹におまかせ〜』ですっ!(ぉぃ

アトリエかぐやで白川といえば涼子さん。
涼子さんといえば昨年のマイフェイバリット抜きゲー『ナースにおまかせ』のメインヒロイン。
その「年下の少年をからかうおねーさん」をまさに体現したかのような神がかった演技&ボイスで、なんつーかもうMU-6さんを中学・高校の頃にタイムスリップさせてくださった(おサルさんになった、の意)方ですよ。
年上キャラにはほとんど興味を持たずに生きてきた自分が、これをやって初めて「こういうからかってくるお姉さんは好きなのか…」と気づかされたり、ぶっちゃけそれまで全く気に留めていなかった一色ヒカルさんが俄然気になるようになるなど自分に与えた影響はバカにできないものがあったりします。
下手な萌えゲーよりよっぽどガツンとやられたよ?

まあやったことのない人には語っても仕方ないのでしょうが、数あるHシーンの中でも2段目左のHシーンは「墓まで持っていく」と公言してはばからないほどお気に入り。
(そこははばかるところです)
「おねーさんのテクニックにメロメロなのかな?」
のセリフならイントネーションまで完璧に再現できるぜっ!(聞きすぎ)

……と話が逸れました。
とにかく今年に入っても往年の権藤のごとく
「ナスおまナスおま、雨、ナスおま」
くらいの勢いで登板している涼子さん(何にかは聞くな)。
たった1人であの破壊力なのに、それが3人になったら……っ!



今度こそ 本当に もげるかもしれない。
11月が今から楽しみです。
なんつーかその、下手すると超鉄板の『Fate』や『智代アフター』よりこれに期待してるっつーのは正直“ストーリー重視”を標榜するエロゲオタとしてどうなん?
という気が自分でもします。
仕方ないんだよ、かぐやだけは、かぐやだけは別腹なんだ……っ!

さて、というわけで「積みゲー崩せ崩せ運動」の一環も兼ねて今回も『_summer』プレイ日記。
もっと他にやるものあるだろ、という声も聞こえてきそうですがあえて耳を貸しません。

◆若菜シナリオ

なぜか立ち絵が凄い勢いでジョジョ立ちしてることでおなじみ若菜先輩。
本編ではきっと「最高にハイってやつだ!」とか青山ゆかりボイスで言ってくれると信じていたのですが、言ってくれませんでした。残念。(当たり前です)
冗談はさておき、1番最初に見ることになるCGがなんか凄いことになっていたので、ぶっちゃけ全然期待していませんでした。
いやまあ期待してなかったという意味ではこれまでのも大差なかったんですけどね!(暴言)

え? 「凄いことになってたってどう凄かったんだ」って?
んじゃ見ていただきましょうか。はいどうぞ。




膝関節、変な方向に曲がってない?
よくよく膝関節を意識して見れば普通の方向だという理解もできるのですが、パッと見だとかなりの人が膝関節が曲がってはいけない方向に曲がっているCGと受け取るのではないかと思います。
なんでこんなことに……。見た目的には1番好みのヒロインなのに(;´д⊂)
とはいえ、これくらいで挫折していてはこのゲームとは付き合えませんので、気にせずプレイを進めることにします。

で、この若菜シナリオなんですが。感服しました。
これまでにクリアした2人のシナリオより格段に出来がいいです。やればできるじゃないですか。
具体的にどれくらい出来がいいかというと、千輪・沙奈のシナリオはクリアした後で「どうすればいいんだ」と頭を抱えるしかなかったのに対して、若菜のシナリオでは「ここをこうすれば随分良くなったんじゃないかな?」とポジティブな感想を持てるくらいには。
五十歩百歩といえばそれまでですが、それでもやっぱり50歩分の違いはバカにできません。

実際のところお話の筋としては五十歩百歩の言葉どおり、これまで同様冴えません。
周りから特別扱いされることに疲れていたお嬢様が、初めて自分を特別扱いせず普通に接してくれる人(主人公)に出会う。
彼女はいつしか彼に恋してしまって……という超王道のお話ですね。
「お嬢様とお前は住む世界が違う」的なことを言うお付きの人がいるのもお約束。
んでもって、『_summer』のここまでプレイしたシナリオに共通する弱点もそのまま踏襲しています。

つまり主人公は割と突然に「もしかして俺、○○のこと好きなのかもしれない」と気づき、ヒロインはヒロインでプレイヤーも知らない間に主人公に惚れているというパターン。
まあこのシナリオは書いている人が違うのか今までのよりはその辺の描写もマシにはなっているのですが……、それでもやはり説得力は弱いです。
お付きの人が「お嬢様はたまたまそばにその男がいたから恋だと勘違いしているだけです」と指摘をしたときに、思わず深く頷いてしまったくらいですから(マテ
由乃さん、あんたは正しいと思うぜ……。

こうやって見ていくと、これまでにやった2シナリオと大差ないのにどうして最終的な評価はかなり違うのか。
それを考えていくと1つの答えにたどり着きました。
ああ、そうか。このシナリオだと主人公が珍行動を取らないからだ(ぉぃ

そうなんです、このシナリオの主人公は非常にまともです。アレな言動がほとんど見受けられません。
沙奈シナリオの直後にやると「何か悪いものでも食ったんじゃないか」と勘繰るほど。
どっちが本当の匠くんなんでしょうか? 私にはわかりそうにもありません。
妹を抱く罪悪感から逃れるために沙奈シナリオではプチ狂気に陥っていたんですかねえ?

ま、それはさておき。
そんなわけでこのシナリオは1番の核となる部分の処理さえ失敗しなければ「ベタだけど悪くない」お話になれた器だと思います。
結局、この書き方をしたらわかるように核の処理に失敗してるので少し微妙な仕上がりになっちゃってるのですが(´Д`;

若菜シナリオにおける核というのは「態度だけじゃなく言葉でも『好き』って示して欲しい」ということ。
一応あらすじを紹介すると

お互いの気持ちを伝え合って結ばれた二人。でも若菜には一つだけ不満が。
それはなかなか匠が「好き」と言ってくれないこと。
どうしたら態度だけではなくちゃんと言葉にしてもらえるのか?
若菜は公認カップル状態になれば言いやすくなるかと学校の掲示板に2ショット写真を張り出したりしてみるが効果はなし。
それどころか二人が付き合っていることがバレて、匠は一部生徒の恨みの対象に。
自分のやってしまったことが導いた思わぬ結果に、なおさら本音を口に出せなくなる若菜。

一方まるで彼女の真意に気付かない、匠。
はたして二人のこの微妙なすれ違いは解消されるのか?


終盤の流れはこんな感じです。
ここでポイントになるのは「匠が好きと言わない」「しかも若菜が言って欲しがっていることに気づかない」という点です。
最終的にこのシナリオだと匠は業を煮やした信乃と小奈美に発破かけられるまで気付きませんが、その辺りは良かったと思います。
というかずっと匠の側にいたのに「好き」と言えなかったばかりに幼なじみ以上になれなかった信乃と小奈美に、「態度で示してるだけじゃダメなんだよ」と言わせる展開は、黒い意味抜きで本心から上手かったと思います。
やば、このゲーム始めて以来こんなに誉めたの初めてじゃない?(笑)

ただ、このゲームはラストに至る1歩手前での処理を間違ってしまった。
そんな気がしてなりません。
えっとですね、さっきは書きませんでしたけど確かに匠は「好き」とは言ってないんですよ。
でも「私のことどう思ってる?」と聞かれて、「誰より大切だ」「かけがえのない人」とは答えているんです(^^;
う〜ん、自分はくどき文句とは縁がない人間なんでわかんないんですが……これは「好き」と同義でないの?
少なくとも自分には同義に思えてしまったので、「なんでこいつは『好き』という二文字に固執するんだろう?」というのが釈然とせず、どこか微妙な仕上がり感のするシナリオと評したというわけでございます。
これならいっそ本当に何もその手のことを言わせなきゃ良かったのにね。
どうせ匠くん、他のシナリオでは結構デリカシーないことやってるわけだし(ぉ



――ちなみに。
自分の感性だけではどうしても不安だったMU-6さん、実家の妹にも聞いてみました(マテ

MU-6「ちょっと重要な相談に乗って欲しいんだけど」
妹 「なに、もう眠いんだけど?(電話かけたのは夜11時過ぎ)」
MU-6「いや、そのな……。あるエロゲーのヒロインの心理描写に関する相談なんだが
妹 「……切っていい?

と一瞬電話を切られそうになりましたが相談に乗ってもらったところ、少なくともウチの妹的にも「誰より大切だ」「かけがえのない人」は十分「好き」と同義ということで承認をいただきました。
あ〜よかったよかった。
余談ながら一通りシナリオの流れを聞いた後に、妹が漏らしたつぶやき。

「どうでもいいけどさ。
ちゃんと態度で示してて、言葉でも『大切』って言ってもらって不安になってるようじゃ、そのカップル長続きしない気がするね

匠くん・若菜さん、どうか末永くお幸せに。