Diary 2006/07
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07/16 当たり前に面白い、それがいかに難しいか

また風邪をひきました(挨拶)。
前回書いたときにひいいていた風邪は治ったのですが、最近会社の自分の席に近い人のあたりで風邪が流行してまして、また他の人からウイルスをもらってきてしまいました(´Д`;
前回の風邪はとにかく咳がひどくて、のどが痛くなるほどだったのですが、今回はどっちかというと鼻風邪。
我が家であるところの会社の寮はものすごく熱がこもりやすいので夏場の在宅時はほとんどずっと冷房に頼っているのですが(おかげで電気代が切ないことになってます)、それゆえに空気が乾燥してしまうので風邪にはすっかり弱い夏の私です。
下手すると冬場よりも風邪ひいてるんじゃなかろうか。
空気を乾燥させずに温度だけ下げるような方法はないものかのう、げほげほ。

そういえば前回更新時にひっそりと掲示板を消滅させました。
別にラムズファンの方に荒らされるのが怖かったとかではなく(笑)、もともとラジオ用に用意した物とはいえ、あまりにもレスをサボりすぎて存在意義が不明になっていたので……。いただいたご意見そのものは読んでいたんですけどね。
またラジオでもやるときは臨時で立ち上げるかもしれませんけど、これを教訓として以後掲示板については凍結しようかなと思ってます(^^;
とはいえ、わざわざメーラーを立ち上げるほどでもないけど、何か一言こいつに言ってやろうという方もいらっしゃるかもなので、それについては現在方策を模索中です。メールフォームの設置か絵描きさんじゃないけどWeb拍手あたりが妥当なんですかね。
どっちにしてもレスポンスがなくて寂しくなるだけかもしれませんが(苦笑)。

2週間のごぶさたでした。
荷物が届いていることを寮の管理人さんが教えてくれなかったせいで、『パルフェ』PS2版のカトレアセットを2個も買ってしまった今日この頃ですがいかがお過ごしでしょうか?
さすがに2個目はすぐに売りましたがそれなりの損失が(´Д`;
なんで発売日に届いたものを週明け月曜まで黙ってるんだよう。
まあ、おかげでカトレアバスタオルを普段使いできるとポジティブに捉えることにします。実際早くもお風呂上がりに使用してますし(ぉ

はい、とゆーわけで2回連続で『パルフェ』のお話でございます。
6月末についに発売になったPS2版のことでも書こうかなと。
なるべく控えめに控えめに書こうとは思っておりますが、ものすごく毒が多くなったらごめんなさいと先に謝っておきます。そういうのがダメな人は読まないように気をつけてね! 特に新規声優さんのファンの人は読まないでね!
何しろこれを書くのは実写版『パルフェ』の発売記念イベントに行ったときに、斎藤桃子さんが自身の演じた沢崎美緒がどういう女の子なのかも覚えていなかったのを見て本気で奥歯を噛みしめた、そういう人が書く物なんで!
あの時は本当に思ったよね。
「キレちまったぜ、久しぶりに……。屋上へ行こう、ここじゃ物が壊れる……」
って。
まだ自分の中にそんな『サラリーマン金太郎』的な熱が残ってるとは意外でした、ってそれはいいや。

んで、前作『ショコラ』PS2版もそうだったんですけど最初は全員新規ボイスで始めたんですよ。
もちろんわかってるんですよ? オリジナルボイスの方がきっと楽しめるって。
でも、なんつーかこれはそう、オプス・デイの「肉の苦行」みたいなもんなんですよ。
とげ付きのベルトで太ももを縛るみたいなああいう行為ですよ。
ひとり『ダ・ヴィンチ・コード』ですよ。まあ世間一般では「ハードM」の一言で処理されますけど。
それにほら、最後まで新規ボイスで乗り切ったらアリンガローサ司教にも褒めてもらえるって、たぶん聖杯も手に入るし(『ダ・ヴィンチ・コード』知らない人は置き去りですみません)。
そんな風に自分を言い聞かせて頑張れるところまでは頑張りました。OP曲が流れる前のプロローグで折れそうになる心を何度も叱咤して、少なくとも春が大好きっさんの記録は超えよう、そんな風に頑張ってみました。
でも、やっぱりダメでした。2ndクォーター終了時で結局メインキャラはPC版ボイスに戻ってしまいました(´Д`;
ちなみにサブキャラは一部PS2版のままにしてます。

ここからは各キャラの雑感になるのですが、最初にフォローしておくと音響監督さんもいけないのかなという気もしないでもないです。明らかにキャラのとらえ方が間違ったまま演技しているところがあったり、シナリオの読み込みの浅さに起因すると思われるマイナス点もあったりするので。
キャスト本人がそこまで読み込めればそれで問題ないんでしょうが、皆さん売れっ子ですからそんなに時間をかけて読めないでしょうし(苦笑)、そこは音響監督さんや演出の方がフォローしてあげないといけないのではないかと思ったり。
すいません、フォローと言いつつ結局皮肉になってしまいました。
でも「これは音響さんの指示ミスだよな」というところが散見されるのは事実。ボリューム調整とか。
と前置きしつつ各キャラ雑感。ぶっちゃけ痛い信者の戯れ言です(ぉぃ


◆由飛(PS2版:宮崎羽衣、PC版:高槻つばさ)
以降の多くのキャラにも共通することながら演技がしつこく、そのくせ一本調子。
由飛の場合、キャラ特性上目立ちにくくはなっていますが……。
『アルトネリコ』とかで聞いたときも不思議だったんですけど、宮崎さんはなんでいつもあんなに肩に力が入ってるんですかね?
往年のへきるを思い出して、すごく複雑な気持ちになるんですが。
あと、もうこれは趣味の問題だと思うんですが、由飛の「ただ思うがままに振る舞っているだけで周りを惹きつける」という設定に対して、どうも新ボイスは声の甘さゆえに媚びている雰囲気が出てしまうっているような気がしたり(暴言)。
この由飛からは「女」の匂いがするよッ!
細かいところではファミーユで働いていることを玲愛に悟られないようにカウンターで小声で働いているという場面を普通の声でやっちゃうのはどうかと。……まあこれはキャストが、というより先述した音響の問題だと思うんですけどね。
ちなみに有名な話ですが、EDのテロップで本当に名前が「風見」になってました(笑)

◆玲愛(PS2版:野川さくら、PC版:松永雪希)
いつから玲愛は火病になったのカナ? なったのカナ?
正直なところ、ある程度うち解けた後のやり取りなんかを聞いている分には悪くないと思うのですが、そうなる前の会話――特に序盤において――でなんかしょっちゅうキレてる人みたいに怒鳴ってるんですが。
ちょっと大げさな表現するとエクスクラメーションマークは全部怒鳴ってるような勢い。
普通に怖いです。やっぱりメイド界のカリスマは迫力がありますなあ。
特典のインタビューCDを聞いていると「玲愛ちゃんのキャラがうわーっと怒鳴ってるような、凄く勢いのあるキャラ」と仰っているので、どうも狙って演じた結果のようです。
2時間くらい説教したいけど、あえて語りません。
前作で美里ちゃんを「泣き虫な女の子」と言い切っただけのことはあるなと感心しました。
彼女の異常なまでの世話焼きからくる忠告が多くの場合、嫌みに聞こえてしまうのはさすがに問題だと思います。

◆明日香(PS2版:稲村優奈、PC版:MIENO)
もう言葉もない。演技がとにかく一本調子。明日香ちゃんの感情が全然感じられない。
元々声色含めてひとりのキャラだったので、1番心配していたのも彼女だったのですが、声色がどうとかいう以前の問題でした。
ヤキモチを焼くような場面でも意地悪な口調にならない明日香ちゃんはちと違う気がします。
あの娘はそういうジト目が似合うような意地悪な口調だったり、小悪魔ところを含めて1人のキャラなのではないかと。
相方というか副委員長の美鈴はPS2版のままでもそんなに違和感なかったんですけど……(;´д⊂)

◆かすり(PS2版:中原麻衣、PC版:神月あおい)
全体的にはいい感じだと思います。個人的にはPC版の声の方が「かすりんの恋愛塾」などのイベントで、かすりさんのとぼけた味が出ていて好きなんでPC版に戻してしまいましたが、まあこれは許容範囲で個人の好み次第のレベルでしょう。
PC版かすりさんの音声はなぜか軒並みボリュームが小さい指定になっていて、聞き取りにくいです。
ううっ、ここでも不遇の目に遭うかすりさんは不憫でならねえ。
新キャラの美緒に絡むので、玲愛と並んで従来からいるキャラの中では比較的新しいセリフが多いのではないかと思われます。

◆恵麻(PS2版:千葉紗子、PC版:Yuki-Lin)
ま〜姉ちゃんと呼ぶにはあまりにもクールかつ頭脳明晰すぎるかな(ひでえ)。
怒ってるときとかマジで怖いし、あんまり「ダメダメお姉ちゃん」という感じがしません。「お姉ちゃん」というよりは「お姉様」というイメージといえばわかりやすいでしょうか?
寝ぼけているのに比較的しっかりしているようなま〜姉ちゃんなんて、ま〜姉ちゃんじゃないやい!!
でもまあ、とりあえずPC版のま〜姉ちゃんより仁くんにいけないことを教えてくれそうではある(笑)。
声がもっとぽわぽわしていればなぁとは思うものの、頑張ってるとは思います。

◆里伽子(PS2版:新谷良子、PC版:浅野麻理亜)
悪くはないと思う人・その3。ただ残念なことに里伽子のクールさが際だちすぎかな、とかなんとか。
里伽子って内に抱えている感情以外にも割と感情出てますよね。
自分的にはそういう里伽子の人間的なところが好きなんですが、PS2版のはその辺の感情が全然出ていないのが微妙に気になります。常にその辺は解釈の差ということも考えられるので真価を問われるのはクリスマスのときの里伽子イベントみたいな場面でしょうが……、そこはまだ見ていないんですよね(^^;
そういう意味ではまだ「はい消えたー!」というには早いのかも。
付属のCDでは前回の翠に引き続いて新谷良子さんがすげー熱く語っておられました。ちょっと好印象。
PC版では里伽子って割とボイスに苦言を呈する人が多かったように記憶しているのですが、そういう人だとまた違う意見になるかもしれませぬ。

◆瑞奈(PS2版:庄子裕衣、PC版:深井晴花)
意外といってはアレですが、元の作品であまり目立ってなかっただけに新キャストでも意外に違和感がなかった人かも。
聞き比べてしまうと演技力の面で両者に差を感じてしまいますが……(^^;
もっと萌えない声だった印象があったのですが、元の声も結構かわいいことに気づいて愕然。
人間の記憶ってなあ、結構いい加減なもんですな。
ぶっちゃけ瑞奈に関しては追加シナリオの違和感の方が大きいです(マテ

◆サブキャラな人たち
サブキャラ陣は一部今でもPS2版のキャストのままでやってるくらいなんで、あんまり違和感はなかったです。
あ〜でも、芳美役にきみきみを配した人だけは石を抱いて東京湾な(ぉぃ
この作品世界観の中で、一人だけ壮絶にアニメ声っていうのは浮きすぎていて笑えます。
新ボイスの人だけで固めていると調和するんですかね?


ここからは真面目な話なんですけどね?
特に最初に挙げた3人に顕著だと思うんですけど、『パルフェ』ってもともとボイスだけ聞いていると萌えボイスの人って少ないと思うんですよ。いわゆるアニメ声というかスウィートな声って。それがあの地味な(悪い意味ではなく)世界観としっくり来ているのかなと。
それゆえに同系統の声が多いラムズ勢のスウィートボイスが合わないように感じるのかも、とかなんとか。

まあこれだけではあまりにもあんまりなんで、新シナリオについてもちょろっと。
あんまり長くなってもアレですので、とりあえず川端シナリオについてのみ。

川端シナリオでまず思うのは12月までの共通シナリオの中に組み込むのはやっぱり厳しいなということ。
かなり強引に組み込むしかないんだろうな〜とは思ってましたけど、案の定といいますか。
例えば『パルフェ』をやった人なら誰もがご存じかと思いますが、「土下座」ってイベントがありますよね。売り上げ対決に負けた仁くんがキュリオ店内で土下座をして、玲愛がそれにあえて言葉をかけず紅茶とあたたかいメッセージカードだけを残して去っていく……そんなイベントです。
あれはあえてそこで画面をフェードアウトさせてしまうのが、いかにも丸戸的だと思うのですが、PS2版で川端のイベントをいくつか見ていると普通にその後が描かれます。

仁「やっぱりキュリオはいい葉、使ってるな〜」


ちょっ……おまっ……なに、紅茶飲んでるんだよ!( ̄□ ̄;)
玲愛が去った後、普通にキュリオ店内でくつろぎ、お茶を飲む仁くん。
マジありえねー展開にMU-6さん震撼ですよ。

瑞奈「すいません、ちょっと忘れ物しちゃって」

瑞奈戻ってキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!

元のイベントを知っている方には説明不要だと思うのですが、仁と見つめ合う玲愛を見て、なにか勘違いした瑞奈は直前に「ごゆっくり〜」と言い残して店を去っているのです。店の灯りはまだ煌々と灯っているわけで、中でおそらく「いい雰囲気」になっているであろう親友とご近所さんを邪魔するようなタイミングで普通くるか?
ちなみにその後、川端さんと仁くんがいくつか言葉を交わして、仁くんは玲愛からの指摘では気づかなかった「ファミーユがキュリオに勝てない理由」に気づいたりするんですが、まあそれは今の本題とは関係ないので置いておきましょう。
川端ルートだと、初期の初期、人手が足りない→十分なサービスを提供できない→顧客満足度低下→キュリオとの差がさらに広がるというマイナスのスパイラルに陥ってることに川端さんに指摘されるまで気づかないなど仁くんが遺憾なくダメっぷりを発揮して面白いんですけどね〜(ぉぃ

ここが顕著なんですが、他にも共通ルートの強制イベントに無理やり絡めたりして結構ひずみが出ています。
なにより厳しいのは川端のイベント見てると11月にはもう明確に仁くんに好意を見せて、玲愛に軽いヤキモチまで焼くんですが、一方で12月の頭になっても玲愛と仁のケンカをニヤニヤしながら見守っていたりするんですよね。
乙女心は複雑すぎですな。
なんつーか完全に二枚舌外交か分裂症ですよ?
そういう無理やり感は随所で目立ちました。

ただ、クリスマスイブの個別ルートに入るキスシーンは悪くなかった、というか割と良かったように思います。
あんまり色っぽくないのが実にすばらしい(ぉぃ
その後の個別ルートに関しても、率直に評価して題材は良かったです。
物凄い要約してしまうと川端シナリオのあらすじというのは、玲愛や里伽子ほど超人ではない瑞奈が、自分では仁くんを成長させられないとコンプレックスを感じてしまう、という筋書きなんですが、これは素直に上手いなあと。
クライマックスの見せ方がせめてもう少し盛り上げてくれれば…と思わずにはいられません。

え? どんなクライマックスなのかって?

思いっきりネタバレですけど、シナリオの終盤、そのコンプレックスそのものと玲愛脱退後のチーフという重責に耐えられなくて川端さんはキュリオから姿を消してしまいます。
板橋店長のもとに辞表を残して。
数日間はなんとか店を回すこともできるが、待てても3日。板橋店長のその言葉はすなわち、「3日以内に川端くんを連れ戻してきてくれ」という依頼。仁は必死に探し回ります。
実家に連絡を取ろうとするも瑞奈はキュリオにも実家の連絡先を伝えていないので(なにか事故にあったらどうするんだろ?)、なかなか連絡がとれずに苦労しますが、それも運良く彼女の実家から届いた荷物の伝票で判明します。
ところがなんという運命のいたずらでしょうか。
仁が電話をかけたときにはもう瑞奈は一度戻った実家からも去ってしまっていました。
途方に暮れる仁。その晩、普通にアパートに戻ってくる瑞奈。

……ちょっと待てと。最後の展開はなんなんだと。
タイムリミットが3日あるんだったら3日間奔走するんじゃないんですか?
時限爆弾はラストの1秒で解体されるんじゃないですか? それがお約束というものでは?
喝っ! 喝ですよ、これは!
その後、瑞奈の口から戻ってきた理由は語られますし、仁が彼女のコンプレックスを取り払って物語はラストへと向かうんですが、こんなにあっさりクライマックスが終わるとは思いませんでした。
玲愛が壊れるギリギリまで溜めた、彼女のシナリオとかなんだったんだろ……?
一応スタッフロール見ると「監修:企画屋」ってあるんだけどなぁ。

ちなみにラストのラスト、仁くんと川端さん主導によるホワイトデー売り上げ対決において、TVCMまで使って客を呼び合うキュリオとファミーユの姿に違和感を禁じ得ませんでしたが、その辺はシナリオの重要なポイントではないので長々とは語らないことにします。
あの両店の切磋琢磨っていうのは別に色んな手段を講じて常に売り上げを伸ばしていく、とかそういう類のものではなかったように思うんですがねえ。
シナリオだけ読んでるとぶっちゃけキュリオの方がCMたくさん流したから勝ったようにしか見えないんですが……(^^;


長くなったけどまとめ。
正直色眼鏡なしに見て、おそれていたよりはずっといい出来でした。
それは間違いありません。特に中盤やネタ選びは結構良かったんじゃないかなぁと。
でも序盤と終盤の弱さはいかんともしがたいですが……、まあ翠SSよりはいいからいっか(ぉ
長く書いて疲れたので、まだ書き足りないけど今日はこの辺で。

07/25 黒い卵子

遅ればせながら『孤独のグルメ』にハマっています。
仮にも20代半ばの青年として、このオッサン精神丸出しの独白に共感を覚えてしまうのはいかがなものかと思わないでもないのですが、一つ一つのセリフが妙になじむのですよ(^^;
出てきたハンバーグランチを見て、「ほー、いいじゃないか。こういうのでいいんだよ。こういうので」と心の中でつぶやく姿など他人とは思えません。みんなもあるよね? 外出先で立ち寄った食堂とかファミレスでメニューの写真を信じて頼んだものが出てきた時とか!
もしないとすると自分だけがオッサンみたいで切ないので同意しておいてください。

他にも明日から使えそうな金言の数々が掲載されていて早くも個人的バイブルの予感が。
(バイブル=引用の元ネタに使いやすいの意)
「青山ゆかりが出るのか、うん! そうかそうか、そうなれば話が違う。ここに並んだ大量のキャラがずべてツンデレとして立ち上がってくる」とか元ネタわからなくても、言わんとするところは伝わるのではないかと思うのですが、いかがですかね。
2,3日に1回は読んでいるので気を抜くと自然と「こういうの好きだなシンプルで」とか呟きそうになるのが困りものです。
いずれにしてもこのサイトの読者の大半を占めると思われる(勝手に断言)独身男性は何かしら感じるところがあると思いますので、一読することをオススメします。

先週末はC,G mix featuring MELLのライブに行ってきました。
というわけで今回はその感想なんですが……、その前に少し話は過去に遡ります。

ライブに先駆けること数ヶ月、「C,G mixの1stアルバム発売」の報を聞いたときに単純なMU-6さんは情報収集もせずに勝手に考えました。
「ああ、これは今まで彼が提供してきた色んな曲のうち、まだアルバムに入ってないものをチョイスしたCDに違いないぞ」
と。
後にこれは大きな間違いだったと気づくのですが、そのときの自分にそんなことがわかるはずもなく迷わず予約をしたわけです。
そしてライブのタイトルが発表されたとき、これまた情報収集もせずにMU-6さんはこう考えました。
「ああ、これはC,G mix兄さんの曲をMELL様が歌うというライブに違いない。確かに『Face of Fact』なんかはMELL様が歌うとまたKOTOKOとは別のかっこよさが出そうだし、面白いかもなあ」
と。
後にこれも大きな間違いだったと気づくのですが、そのときの自分にそんなことがわかるはずもなく、これまた迷わず予約をしたわけです。

そんなこんなを経て迎えた7/14、アルバム発売の日。
C,G mixって歌も歌うのか……(´Д`;


引き取ってきたCDを聞いて普通に思考停止しましたですよ。
え? なにこれ? こんな話ぜんぜん聞いてないよ?(単に調べなかっただけ)
ここが訴訟大国アメリカだったら「CDショップは予約を受け付ける際に、十分な注意を行う義務を怠った」ということで集団訴訟をしかけてもおかしくないくらいのサプライズですよ。いやもうビックリしましたね。最近で言うと買ってきた『Schoolぷろじぇくと☆』を起動したら当たり前に「金星人」ってフレーズが出てきた時くらいビックリした(ぉ

まあそれでも聞いてみたら「あ、なんだ、普通にいいじゃん」という結果になっていればまだ良かったんですが……、いやまあ、その、ね?
天は二物を与えなかったとでも申しましょうか、なんだか凄くTMNっぽいとでも申しましょうか。うん、まあとにかくそんな感じだったんですよ。「微妙にパッとしない浅倉大介」でもいいですけど、いずれにせよ正直に評価して微妙なアルバムだったんです。
mix兄さんはなんでTKが歌を歌わなかったのか考えるべきだとすら思いました。


CDの評価がそんな状態だったので、1週間後のライブはこれまで自分が参加したライブの中でも1,2を争うくらい低いテンションで会場へ。
事前に名古屋や大阪の公演の情報をチェックしたところ、MELL様の出番はほとんどないというのを知ってしまったのもまたそれに拍車をかけます。行くからには最低限は楽しみたいけど、この分だと難しそうだな〜とかなんとか思いつつ、道玄坂を上ったり。
ところが、です。
ライブ自体は普通に楽しめちゃったんだな、これが。

本当に今回のは全然期待してなかったんで、これは嬉しい誤算でした。
もちろんその満足度の中には終盤MELL様が登場したというのも含んでいるわけですが、それを差し引いても個人的には十分楽しめました(期待値が低かったからでしょ、と言われると返す言葉もありませんが)。
CDで聞いたときはあんまりパッとしないな〜という失礼な感想を抱いていた曲が意外とライブ映えしたのが良かったんですかね。
楽曲重視ということなのかマイクボリュームが小さすぎる感があったのは残念でしたが……(^^;

かといってじゃあ「兄さんはライブ向けの人なんだね?」と問われるとそれもまた違う気がします。
MCなどでの柔らかい語り口調は人柄の良さを連想させて素直に好感が持てますし、CDで聞くよりはライブで聞いた方が味が出るタイプの方なのは間違いないと思いますが、それでもやっぱり歌唱力など鑑みると彼が楽曲を提供しているI'veのいわゆる「歌姫」に及んでいないと思うからです。
そういった意味で2ndアルバムが出るのか、あるいは2ndライブツアーはやるのか、というのは結構難しいところなんじゃないかっつー気がしますですよ。
個人的には2度目があるとしたら、特にライブツアーに関してはもう少し「featuring」の度合いを高めてもいいんじゃないかなという気はします。せっかく色々な人に楽曲提供しているわけでもありますし。
さすがに「MELL featuring C,G mixでいいじゃん」とは言いますまい。

――と、これで終わりにしてもいいんですが、このライブの終盤で登場したMELL様があまりにも輝いていたのでそれをご紹介。
歌の方でも『砂漠の雪』、『Egen』、『Red Fraction』などを披露して会場を大いに盛り上げたMELL様でしたが、トークの方でも会場を大いに沸かせてくれました。この人、こんなに面白おかしい人だったのか…(去年のWebラジオを全然聞いてないことがわかる発言)。
いくつか話はあったんですが、せっかくなので「東京会場でしか話していない」というPV撮影の話をば。

『Red Fraction』でメジャーデビューが決まったMELLさん(いい加減「様」が面倒になった)。
川田まみやKOTOKOといった先行デビュー組のPVを見て、夢を膨らませていたそうな。
曰く
「まみちゃんみたいに柔らかな風に抱かれたり、KOTOKOみたいに太陽に向かって腕を大きく広げたり」
そんな期待に胸膨らませてPVの打ち合わせに行った彼女に告げられた恐るべき事実とはっ!?

監督「あ、今回、MELLさんには全身黒く塗ってもらいますけどいいですか?」

多分MELLさんが自分で文章を書くとしたら「orz」って打つでしょうね(^^;
自分が思い描いていた「メジャーデビュー初PV」のイメージがガラガラと音を立てて崩れていくのを感じながら引き続き打ち合わせを続けるMELLさん。この手の映像を撮る際には監督の持っている映像イメージを聞いた上で役作りをしなくてはならないことも多々あるので、そういった指示も受けなくてはなりません。
黒塗りで呆気にとられているMELLさんに突きつけられた過酷な要求とは――

監督「今回のMELLさんのイメージは『卵子』でいこうと思ってます」

監督ーーーーーーっ!!
なんでも後で「大勢の男性を惹きつける雌」というような意味合いで「卵子のイメージ」と言ったのだとわかったそうですが、それにしても監督ももう少し言いようがあるんじゃないかっていう気が(^^;
やっぱり映像だとかアーティスティックな現場の方は考え方がちょいと違うっちゅーことなんですかね?
まあ、いいや。
いずれにせよその指示をもらったMELLさん、役作りに励もうとするもなかなか妙案が浮かびません。
ちょうど打ち合わせの結果を報告しようと会社に電話をしたところ、その電話を取った高瀬さんに相談してみることに。

MELLさん「卵子のイメージって言われたんですけど、どう役作りしたらいいですかね?」
高瀬さん「そんなの俺だってわかんないよ、見たことないし。
     いざとなったら丸まってればいいっしょ
MELLさん「わかりました、丸まります!」


ちょwwww高瀬wwwwwwww
これがまたMELLさんの北海道弁を使った物まねが絶妙に上手くて本気で吹き出してしまいました。
ライブのMCで笑うこと自体は珍しくもないけど、本気で爆笑するほど笑ったのは久しぶりかも。
正直MELLさんに関しては歌が少なかったのは残念だけど、このMCで全然元とったかなというくらい(マテ
いずれ彼女もソロでライブやる機会が設けられるものと思いますが、そのときには歌のみならずトークの方も楽しみにしてます。

mix兄さんのライブ感想書いたら思ったより長くなったので、最近では短い方ですがこの辺で。
少し小粒だった分、なんとか7月中にもう1回は更新する予定です。
期待せずに(ぉぃ)お待ちください。