Diary 2007/01
ログ置き場に戻る | 最新の日記へ
01/06 今年もよろしくお願いします。

どうもお久しぶりです。
新年も気がつけば7日が過ぎ、あとちょっとで松の内も明けてしまいますよ。
コミケの後、速攻で実家に帰りまして、3が日はひたすら餅を食ったりおせちを食ったりして無駄に時間をつぶして今日に至ったMU-6です。
皆さん新年いかがお過ごしでしょうか。
え〜、こんな具合で自分の方は相変わらずですが2007年もMU-6とEdgeworth Boxをどうぞよろしくお願いいたします。

新年最初の更新は定番ですが去年の振り返りとお正月のことでも書いていきたいと思います。
普段にもまして散漫な内容になるかと思いますが、どうぞおつきあいのほどを。

年末の振り返りということで、まずは冬コミのことを簡単に。
例年ですとここで買ったサークルさんの名前を列挙するのですが、今回は終わった直後に友人に同人誌を託した後、まだ回収していないのでどこのを買ったのか全部を覚えていなかったりします(ひどい話だ…)。
つーわけで前回の夏コミ終了後に続いて「実録・自分の本ができるまで」ということで。

まあ30日まで更新がなかった時点でお察しいただけるかと思うのですが、今回も超ギリギリでした。
というかギリギリ具合でいうと前回よりもはるかに厳しかったです(´Д`;
書き始めてすぐにわかったんですが書く前の予想よりもはるかに長い話になりまして…結果、「これなら余裕で間に合うよね♪」と思っていたスケジュールでは全然間に合わないというステキなことに。いや〜、ちゃんとしたスケジューリングって大事だよね!(他人事のように)
自分で言うのもアレですが、よく間に合ったなぁと今ごろになって思ったり。

完成した今なので書けますが、進捗はこんな感じでした。

29日0時時点:10KB完成(進捗率20%)
会社の納会から戻ってきて、自分の原稿データを眺め、しばし暗澹たる気持ちに。
おかしい…、書き始める前はこの時点でこれしか書けていなかったとしても余裕で終わるイメージだったのに……。
(冷静に考えると明らかに無茶な予想であり、スケジュールの目算を立てる時点で多分に「少ない作業量で終わればいいな」という希望的観測が混じりまくっているのですが、それはまた別の話)
そうも言っていられないので朝のコミケまでの間に書き進めることに。
一方ゲスト原稿、委託で置く予定の同人誌進捗や表紙についても色々と確認して夜を過ごす。
普通もっと早くやっておくことなんじゃ…というのは禁句です。

30日0時時点:20KB完成(進捗率40%)
初日のコミケに行く前の作業と戻ってちょっと寝た後の作業でなんとかここまでは進行。
さすがに最後の夜は印刷→コピー→製本という作業をやらなくてはならないということを考えると大変よろしくない状況です。
「どうする、ムシライト?」と頭の中の火炎王がささやきます。
火炎王とか言っても若いユーザーさんはわかんないですよね。そうですよね。
『デアボリカ』は名作なんで萌えゲーの合間にでもやってあげてください。2章のラストとかいい具合に鬱になれますよ!

まあとにかく。
「どうするったってひとつしかねえよなぁ。そうよ、原稿を仕上げちまうのよ」
というわけで、2日目のコミケは欠席を決定。3日目に向けて睡眠の補給と残りの作業をすることに。
……しかし、この時の俺にはあんなワナが待っているとは知る由もなかったわけで(『HOTEL』風)。

30日16時時点:30KB完成(進捗率60%)
寝過ぎた(´Д`;

いや、さすがに0時から16時まで寝ていたわけじゃないですけど――って少しは進んでいるのを見ればわかるか――予定していたよりも寝てしまって、もう何度目かわからないくらいの自己嫌悪に陥ったりしてみたりみなかったり。
この辺になるとわざわざコミケ会場で彩色してくれたラルフさんの表紙やらゲストさんの原稿やらも届き始めて、非常にプレッシャーがかかります。
「かつさんどっ」と呟くだけで本ができるなら何度でも呟いてやんよ。

30日21時半時点:49KB完成(進捗率100%)
四苦八苦しながらもなんとか完成。
まさかラスト1日で30KBも書くことになるとは思ってもいなかったので(途中で覚悟せざるを得なかったけど)完全に燃え尽きました。
そりゃ思わずサイトの告知文章にも
「少なくとも現時点での自分に作れる『この青』本としては限界近いかなぁと。」
とか偉そうなことを書いてしまうわけですよ。

……うん、あとで読み返したらそんなに凄い出来でもなんでもなくて「やっぱり自分の限界値低いな〜」と思っちゃいましたけど。



とまあこんな具合でようやく完成した同人誌。
コピーや製本を友人に手伝ってもらってなんとか当日ブースに並べることができました。
おかげさまでサイトを見てくださってる方をはじめ、多くの方に来ていただきまして予定していた100部は1時半には完売。
折れ曲がってしまったり、製本ミスが生じた時のために若干多めに持ってきていたのですが、それにも手を付け始めた辺りで実家に向かう新幹線の時間がやばくなってきたので撤収と相成りました。
来てくださった方々、本当にどうもありがとうございましたm(_ _)m

ちなみに12/15の段階では「飛び道具はありません」と書いていましたし、実際に何も仕込んでいなかったんですが最終的には飛び道具を仕込むことになってしまいました。
前回に引き続いて、ねこにゃんさんにゲスト原稿をお願いしたですよ。
夏は参加するかどうかもわからんのでアレですが、いや、またいい思い出ができました。

コミケの話はこれくらいにして去年の振り返りを――といきたいところなんですが、全体を総括するほどゲームもやっていないので大したことは書けないんですよね(^^;
この辺のことは年内に書かないと締まりが悪いというのもありますし、サラッと流しますが個人的には去年は小粒な年だったかなというような気がします。
その前の年が色々出過ぎたというのはあるのでしょうが、年内で1番売れたゲームが『マブラヴオルタ』か『D.C.2』かというところではちょっと寂しいかなと思わないでもないです。

自分自身、色々買ったものの手が回っていなくてコンプした中で主観的にも客観的にもよくできていると思ったのは『この青空に約束を―』『よくばりサボテン』くらいしかないという体たらく。
去年以前に出て、今年プレイしたというのも含めれば『車輪の国、〜』『ままらぶ』も素晴らしかったですし、客観評価とは関係なしに個人的には好きという意味では『PRINCESS WALTZ』『Schoolぷろじぇくと☆』『SilveryWhite』あたりは推しておきたいところですが……。
なんにしても1年に35本買っておきながら、崩した積みゲーも含めてコンプリートした本数が14本しかないというのは非常によろしくないです。
コンプ本数は去年と変わらず、購入数は減ってるので多少状況は改善してるといえばしてるんですけどね(^^;

一部キャラをクリアしたもののコンプには至っていない『群青の空を越えて』ほか、積んでいるゲームにも名作・良作と呼ばれているものも多いですし、2007年の目標は「買う数を減らしてコンプ率を上げる!」としたいと思います。

さて問題は1月に気になるタイトルが既に4本くらいあることなわけですが(マテ
とりあえず目標としては買う数減らす、コンプ率上げるということでひとつ。

毎年「KOTOKOと会う」だの「○○さん(任意の声優さんの名前を入れよう!)に会う」というのを目標としてここに書くのも気恥ずかしいので、ここでは少しだけ真面目な目標を掲げておくことにします。
いや、そもそも真面目な目標でもない上に他のところでは思いっきり「KOTOKOと会うのが07年の目標」って言ってるんだけどな!

んで、お正月の話にようやく入るわけですが。
皆さん初夢はもう見ましたか?
MU-6は普段あんまり見た夢を覚えてない人なんですが、今年はきっちり覚えていましたよ!
しかも「新年に最初に見た夢」という意味ではなく、本来の初夢、つまり元日の夜に見た夢を。
こんなこともう何年ぶりだろ、自分でもわかりませんがとにかく非常にレアケースです。
1年の最初に見る夢、07年を占う上で重要な意味を持ちそうな感じがしますですよ!?

そんなMU-6の初夢ですが、なぜか宮崎羽衣さんの夢でした(´Д`;

なんか誰かもわからない人とテレビを見ながら
???「ほお、これがクローバーさんですか」
MU-6「ええ、そうです。あっ、今映ったのが1番人気の宮崎羽衣ですよ」
???「へ〜、なるほど、あれが…」
などとよくわからないやり取りをする、よくわからない夢だったですよ?

これは一体どういうことなんですかね?
あれだけ文句を言っていたのに、いつの間にかオレは本心では羽衣を愛するようになっているんでしょうか?
『_summer』的に表現すると
「もしかすると俺、羽衣に恋……してるのかもしれない」
なんでしょうか!?

言われてみれば確かにアルバム『4HOPES』発売日に買ってるしな…。

このサイトは主にアルケミスト移植作品での恨みからアンチラムズという立場にあるサイトだと思っていたのですが、もしかすると今年は違う方向性に進むのかもしれません。
少なくとも『4HOPES』は普通にいいアルバムだと思っているので、ライブに行く可能性は十分ありえます(ぉ
『わからない果実たち』とかも『パルフェ』に全く合っていないことを考えなければいい歌ですし。
本当にあとはこれで演技力があとひとまわりならぬ、あと5まわりくらい付いてくれれば事務所が好きか嫌いかはさておいて、個人は応援したいという気持ちにもなるんでしょうけどねぇ…。

ま、とりあえず夢にまで見たことですし、もし今年DSEレーベルで宮崎嬢主演の作品が出るようなら買うことにします。
コスプレAVファンの義務として!(違



正月にあったことというとこれくらいですかね……って、あともう1個あったわ。
ばーさまに同人誌のことがバレましたorz

お正月に親戚で集まったときに、このサイトを見ている従兄弟と同人誌の話になりましてね。
(そもそもそんな話するなよっつー話ですが)
普段は自分が話したいことを話しているときか、氷川きよしの話題が出たとき以外はほとんど人の話を聞きやしない祖母がその時だけ超反応してくださいましてね、ええ。

ばーさま「なにかね、太郎くん(仮名)は創作活動しとるのかね!」
MU-6「あ〜、えっと、まあ、物凄く好意的に解釈すると、そう取れなくもないです」
ばーさま「もしかして毎年お盆に帰ってこないのもそのせいかね!」
(※「〜かね!」というのはばーさまが質問をするときの口癖です)
MU-6「ええ、まあ、そうですね」
ばーさま「そうかね! それならご先祖様も許してくださるわ
MU-6「( ̄□ ̄;)ええっ、許すの!?

ばーさま「いや〜、それにしても太郎くん(仮名)が本を書いとるとは知らなんだわ〜」
MU-6「もうこの話やめましょうよ。別に面白い話でもないですし」
ばーさま「おばあちゃんにも1冊売ってくれんかね?
MU-6「お断りします
ばーさま「なんでかね! おばあちゃんには見せられんようなものなのかね?」
MU-6「いや、あの、自分でいうのも何ですけど、真面目に作ってはいますがそんな立派なものではないのですよ?」
ばーさま「誰も立派なものなんか望んどりゃせん。太郎くん(仮名)が書いた本を見たいだけだがね」
MU-6「本当に勘弁してください……(´Д`;」

結局この後、押し問答がしばらく続いたあとで「将棋に興味のない人が棋譜を読んでも面白くなかったり、盆栽に興味のない人が盆栽についてのハウツー本を読んでも得るものがないのと一緒で、趣味の世界の本だからその題材がわかっている人が読まないと呪文みたいなもので全く意味がわかりませんよ?」という意味のことを何度も説明してこれ以上の追求は免れましたが……。
なんにせよ盆と年末の帰省が遅いのはコミケのせいというのがついに主要な親族に知れ渡った感じです。
……まあ、かえってやりやすくなったと考えれば悪いことばかりでもないか(ポジティブシンキング)。

あと最後にばーさまが「じゃあ今度はおばあちゃんでもわかる内容の本を作って読ませてくれ」と言っていたのですが、これはアレですか。
僕は夏コミで氷川きよしの同人誌を作らないといけないのでしょうか?(マテ

北島三郎×氷川きよしとか見せたら別の意味で寿命縮めそうだ。

最後に業務連絡。
聞かれているんだか聞かれていないんだかさっぱりわからないけど、ダウンロード数とか見てるとそれなりの人がファイルを落としているらしいポッドキャストをまた更新しました。
今回は新年スペシャルということで、その名も
Edgeworth Boxの毒ラジ〜妹と姫はじめ!〜
としてお届けしたいと思います。

内容はタイトルを見た時点で古株の方ならわかるかもしれませんが、要するに電撃姫を兄妹で読んでいきましょうというそれだけのものだったりします(笑)。
多分お手元に電撃姫がないとどの絵について話しているのか、とかさっぱり意味がわからないと思いますので電撃姫2月号を用意しておくとちょっとだけ幸せになれるかもしれません。
例によって思いっきり普段どおりのしゃべり方なんで、「ああ、MU-6さんの家ではいつもこんなどうかしている会話をしているのか」とでも思いながら聞いていただければと。
ちなみに事前に聞いた友人が評して曰く
「これほどまでに聞いた後に妹が欲しくなくなるラジオも珍しい」
だそうです(^^;

それではいつものとおりファイルの入手法について。
以前にRSSファイルを登録している方は更新かければ認識してくれる状態になってるはずです。

まだの方は↑をプレイヤーにドラッグいただくか、こちらから右クリック→保存で直接どぞ。
(約35MB、80分です)

(※付記)
収録中は全然何も確認せずに適当なこと喋っているので、『ナツメグ』のセリス役が青山ゆかりさんだと思いこんで話を進めてますが、正式には韮井叶さんですね。
ここに訂正させていただきます。
しかし本当にいい加減だな、自分……。

01/25 真剣にテンパっております

気がつけば3週間も経ってるーっ!?
公私ともにバタバタしていて全然更新できなかった間に気がつけばかなりの時間が経ってしまいました。
いつの間にかツンデレワンセグTVなんて珍奇なものが発表されたり、『美味しんぼ』のドラマが放送されたり(優香に栗田役をやらせた人と、上原さくらに二木さんをやらせた人は腹を切るべきだと思います、マジで)と色々な出来事が通り過ぎていきましたが、MU-6さんは珍しく真面目にお仕事に励んでおりました。
おかげでハイパーストレスが溜まって今月末はえらい勢いで散財してしまいそうです。
……年始の目標はどこへ?とは言わないのが約束だよ!

いや、本当にここ2,3週間でやったことと言ったら
*月末に向けてゲームの体験版をプレイした
*年明け早々から始めていた『フォセット』をようやく終わらせた
*もしかしたらレポート書くかもしれないイベントのチケットを入手した
*去年からずっと会社の行き帰りでプレイしていた『悪魔城ドラキュラ』をクリアした
とこれくらいですからね。
……あれ? こうやって書くと意外と遊んでるな。もっと各種作業に追われていた気がするんだけど。
本来だったら4本くらいはプレイしたかった体験版が2本しかできていなかったりするからそう思うのか?

まあいいや。
いずれにしてもちゃんとした更新は週末〜月末にかけて、現在かかり切りの作業に決着が付くまでは厳しそうですので、今日は簡易更新のみということで。
とりあえず日付変更線を超える前にコンスタントに帰れる状態に戻らないと、なかなかサイト更新までやろうという気力が湧かんとです……(´Д`;

そういえばこの前秋葉原に行ったら、テレビの――聞いたところによると『さんまのからくりTV』の1コーナーらしいですが――収録をやっていたですよ。
東京近郊に何年も住んでいる割にテレビの収録風景をまともに見たのはヘタすると初めてかも。
セイン・カミュが道行く人を捕まえて英語で色々と聞くというコーナーだったんですが、また選ばれた人が『夜明け前より瑠璃色な』のリースぬいぐるみを肩車して街を闊歩しているという、こう言うのも何ですけど非常にアレな、もといテレビ局のスタッフに気に入られそうなかっこうをした御仁でですね(^^;
あまりにもテレビ局好みのキャラだったのでてっきりヤラセだろうと思ったわけですよ。
で、収録が終わったところで一緒にいたEFAさんラルフさん襲撃して質問をぶつけてみたわけですよ。

「ぶっちゃけヤラセだったの?」って(マテ

そしたら、その珍奇なイカした格好で街を歩いているのは純然たる趣味で、テレビ局に声をかけられたのも偶然なら、特に演技指導もなかったと言うじゃないですか。
バラエティなんてヤラセばっかりだろうと思っていたのでちょっと驚いたのでした。
……ほんの数日ずれただけなのに時事ネタって書くの微妙に恥ずかしいよね、うん。


で、それはさておき今月末は大量にエロゲが出ますね。
いきなり反故にしそうですけど、一応今年の目標は「買うのを減らす」なので、その役に立てばと思って体験版に手を出すことにしました。
本当は色々とプレイして、誰かの役に立つような感想と予想を書くつもりだったのですが、気がつけばもう発売直前に(´Д`;
とはいえ、まだ少しは役に立つかもしれないのでリハビリがてら書いた体験版の感想です。
一応体験版時点での感想と、長丁場になるであろう本編での懸念事項、予想される出来についても書いてみました。
あくまでMU-6の独断ですが購入の参考にでもしていただければ。

いつか、届く、あの空に。

年始に収録したラジオでは妹の一押しだったこの作品。
MU-6は体験版を触ってもいない状態で、「前半萌えゲーっぽい見せかけで、後半にバトルとか入れる作品は9割以上ハズレなんだよ!」(今でも『月陽炎』がトラウマになってるのはどうかと)と断言したのですが、触る前に決めつけるのもいかがなものかなと思い直して、こいつをプレイしてみることにしました。
ええ、まあぶっちゃけ絵の魅力に押し切られたってことですが(ぉ

体験版とはいえ、かなりのボリュームで音声をきちんと聞くと5,6時間はかかったでしょうか。
んで、感想。
体験版はおそらく前半戦のラスト、単なる萌えゲーに見せかけつつ色々と伏線を仕込んでいた物語がついに本格的に、その様相を変えながら真の姿を見せ始める辺りで終わっているのですが、そこまでやった段階の感想として「これは買わざるをえないな…」と素直に思いました。
触る前から駄作と決めつけて申し訳ないm(_ _)m
いくつか気がかりな点もあるのですが、それを差し引いても面白かったし、ここから先にも期待したいクオリティかと。

メインヒロインふたみとのちょっとずれたやり取りは最初こそ戸惑いましたが、慣れるとそのずれが面白さに繋がっているし、あからさまに主人公と因縁があるっぽいヒロイン此芽が嫌われようと空回りする様子(裏には何やら重い事情がありそうですが)も微笑ましく、少なくとも萌え要素としては十分に合格点。
後述するように気になる点もあるので、今なお「萌えゲー→戦闘は失敗する」のジンクスが当てはまらない、という保証は当然どこにもないんですが「当てはまらないで欲しいなぁ」と思うくらいには気に入りました。

もう少し細かく書くと自分的には
ちょっとポエム入ったモノローグがしばしば出てくるのがなじめない
*場面転換が基本的に唐突、(伏線として使いたいということもあるのかもだけど)世界観やキャラ設定をほとんど解説せずに、まるで当然のこととして扱っているなど、ややもするとライターさんの独りよがりになりがち
(例:あるシーンの地の文から察するには大食いらしいが、そのシーンに至るまで1回もそれがわかる文章は出てこない。でもそれを軽いギャグ的に使っている)
という2点が気になったので若干マイナス評価してますが、それでもSABCの4段階で評価してAクラスは堅いです。
表現がややくどく、冗長になるきらいはありますので製品版で複数ヒロインをクリアする際に飽きないか、ちょっと心配ですが、それでも佳作クラス――70点以上は期待できる、そう思わせる体験版でございました。
後半の見せ方、まとめ方次第では大化けもありえるやもしれません(ぉ

製品版になるにあたって、物語の後半戦での懸念事項は同じく2点。

*色々急展開を迎えそうなので主人公がヘタレるのではないか(ヘタレ主人公は苦手なので…)
*雑誌を見るに戦闘などもあるようだが、終盤までに色んな要素を詰め込みすぎて破綻してしまわないか

ここがクリアされていれば広く推せる作品になりそうです。

ちなみにシナリオ以外の諸要素は、システムがちょっと不親切(セーブ・ロードが無駄に手数多い)のが気になるもののCG・音楽は高いレベルをキープしていると思います。
演出については凝るならもう少し徹底的に、と言ったところでしょうか。
環境依存なのかもしれないし、自分がメッセージ表示速度を変えたからなのかもしれませんが、クリックなど操作不可にしてまで音声を流す場面で、音声途中で次のテキストに進むのはいかがなものかと思いましてよ?(なぜお嬢言葉?)

つーわけで、色々書きつつもとりあえずこれは切り捨て候補から一転して購入決定。
『車輪の国、悠久の少年少女』『潮風の消える海に』に勝るとも劣らない期待度です。
いや〜、それにしても体験版の終盤の大きな展開はかなり惹きつけられました。そりゃ、こんな仕掛け組み込むなら前半戦全部やらせようとするわな。単なる萌えゲーかと思いきや、まさかこう来るとはなぁ。
こうなってくるとますます大風呂敷を畳めるのか不安ですが……、ライターさんのお手並み拝見(^^;


チアフル!

これまた「なんでプレイしたの?」と意外がられそうなタイトルですが……、いや、これ気になりますよね?
長期にわたる開発休止→眠りから覚めたら原画がまるで違う人に!


こんなの見せられて(黒い意味で)気にならなかったらウソでしょう!?(マテ

とゆーわけで、これも全く期待せずに――というかこれを期待して買うというのは蛮勇と評していいレベルだと思うんですけど、どうですかね?――プレイしてみたわけです。
で、プレイしてみてこれまたビックリ。
……あれ? 地雷を期待覚悟してたのに思ったよりも全然いいよ?(ぉ

そう、そうなんです。
端から見ていても何やらごたごたがあったことがうかがい知れるだけにてっきり酷いシロモノなんじゃないかと思っていたんですが、冒頭1時間ちょっとをプレイできる体験版の範囲では悪くないんですよ。
むしろ本当の意味での導入となる最初の10分20分くらいに関しては明白に「上手い」部類に入ります。
最初の10分プレイしたときは思わず勢いで「購入確定リスト」に書き加えちゃったくらいですもん。
直前に1時間プレイしたらすげー勢いでアンインストールしたくなった『ef』とかやってたからかもしれませんけどね!(えー
まあ『ef』の導入が下手すぎる件は脇に置いておくとして、掴みはなかなかグーでございました。
この辺はさすがに企画屋といったところでしょうか。
……『フォセット』の味塩ロケッツさんのシナリオはねえよと思ったけどな(暴言)

話を戻して、掴みの10分、20分に比してその後は会話などのテンポはいいのでつまらなくはないですが、割と淡々と進んでいきます。
率直に言って掴みと比べるとその後はやや見劣りします。とはいえ平均レベルは超えていると思いますが……。
冒頭を上手いとまで書きながら全体としては「悪くない」としているのはそのためです。
普通になんでもない場所で「体験版はここまで」と切られてしまうので、お話については正直判断材料が少なめです。
幼なじみのもみじがチアリーディング部に入るまで見せるなりキリがいいところまではやれるのかなと思っていたので、その辺までやれればひとつお話の山場までできるということで材料ももう少し得られたのでしょうが……。
そういう意味で体験版の切りどころはセンスがないよなぁ(^^;

こちらも目下の懸念事項は先ほどの『いつか、届く、あの空に。』と同様に2点。

*「百合香だけを思って生きてきた主人公」が他のヒロインに流れる動機付けを上手く用意できるか
*主人公がそこまで思い続けるだけの魅力を百合香に持たせられるか

って自明ですね。
主人公はずーっと幼なじみのお姉ちゃんである百合香に憧れている(でも百合香は主人公のことを弟としか思ってないので冒頭でふられてしまう)という設定はありだと思うんで、百合香ルートに行くにせよ他のヒロインに流れるにせよ、百合香が全ての鍵になるのは当然とご理解いただけると思います。
体験版の範囲では百合香は特別魅力的なヒロインとして描かれておらず、他作品のキャラはおろか同じ作品の中でも他のヒロインに負けてます。
(実際に人気投票の順位もふるわないです)
彼女が化けるか否かというのがそのまま本編の評価に影響しそうな、そんな気がするですよ?

ただまあ、体験版から推察する限りでは無難な内容に、そこそこ良質なレベルでまとまりそうではあります。
大化けも厳しそうですが大ハズレもない及第点以上佳作未満の学園ものに落ち着くのかなぁと。
と言いつつ戯画マインになることを期待している自分もいたりするわけですが(笑)。


……え? どうして差し変わった絵について言及しないのかって?
あははは嫌だなぁ、シナリオより何より1番弱いのはやっぱり絵でしたなんて思ってるわけないじゃないですか。
立ち絵もイベント絵も同日発売の有力タイトルと比較して一段も二段も見劣りするとか思ってないよ?
絵買いしてるわけじゃないけど、ここ1年くらいでやった中で下手したら1番どうかと思ったとか呟いてないよ?
という否定形疑問文の羅列で察してください(マテ
蓮見江蘭、カムバック!

以上少しでも役に立てばいいなと思いながら書いた感想文でした。
まとまってなくて申し訳ない。それにしても久々にサイト用に文章書くと疲れますね。
できれば週末、最悪でも月内にもう1回は更新したいなと思いつつ今日はこの辺で。