Rainy Blue〜6月の雨〜(PC) | |||
メーカー | R.A.N.Software | 総合評価 | 55点(凡作〜及第点) |
ジャンル | ADV | ||
発売日 | 2000/02/10 | ||
シナリオ | 眼鏡友の会/E.C. | 同じスタッフによる「Silver Moon」が結構好評 だったので一部では注目されてたように 思います。かなり前のソフトなんで自信なし(^^; |
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原画 | Cho_bit・雨音颯 | ||
サウンド | PEEK-A-SOUL |
※以下の評価は修正版に基づいています
個人的エピソード |
いや原画の1人雨音さんの絵が好きなんですよ。CG集買うくらい。 あとほぼ同じスタッフによる「Silver Moon」がわりと好評だったから買いました。 |
内容 |
美大志望の主人公とその幼馴染の司条蒼… どちらからともなく付き合いを始めた2人。 お互いを認め、お互いのことを自然に見つめ合う そんな関係が永遠に続くと思っていたある雨の日、 蒼は突然の交通事故でこの世を去る。 残された主人公は、絵を描く気力も失い、 ただ満たされない日々を淡々と過ごすことになる。 妹同然に育てられた従兄妹の姉小路真黄。 蒼そっくりの転校生、烏丸 碧。 そして、蒼に助けられた大宮 ましろ。 そんな3人と、思いもかけない小さな訪問者、マスコット人形の蒼依を交え、 微妙なバランスをとりつづける人間関係。 主人公は、果たして再び絵を描くことが出来るのだろうか? そして、壊れかけた主人公の心は再び元に戻るのだろうか? (メーカーWebページより) #まあ、大体内容はこの文で把握できるのではないかと。 |
システムとか |
このメーカーおよび親ブランドのアクティブのシステムは共有化されていてどれもこんな感じらしいのですが、 驚くほどDirectXの機能(わかった限りでDraw、Sound、Music)を使っている(ので無駄に重いところも^^;)ことを除けば文句のつけようがありません。 セーブ数も10と十分な数が用意されていますし、読み返し機能も付いています。 (ちょっと使いにくいですが) 音声のON/OFFも細かく設定可能ですし(女性のみ、とか主人公以外は全て、とか)まず不満は出ないと思います。 個人的にポイントが高かったのはCAPSロックによる既読スキップです。 目立たないシステムなんですがスキップを多用したので大いに役立ちました^^; 鑑賞系はCG鑑賞と音楽鑑賞が存在します。シーン回想はありません。 それ以外はごく普通の選択式ADVです。特に解説はありません。 |
絵とか |
かなりいいと思います。塗りも丁寧ですし。文句はあまりないです。 ただ目パチくらいはDirect Drawを使わなくても何とかなると思うんですが^^; 無駄に処理を重くしてる気がしてなりません。 そして…個人的エピソードを読んでいただければ見当がつくかもしれませんが、 このゲームの絵関係についての最大の不満。 それは原画さんが2人いることです。 雨音さんと比べてCho_bitさんはかなり見劣りします。もちろん私個人の嗜好で見てのことですが。 しかし、やはりお二方の絵柄が似ているというわけでもないので、 できればどちらか一方に統一して欲しかったところです。 私個人としては当然雨音さんに統一して欲しいですが(爆) #次回作は雨音さんが1人で原画担当とのこと |
音楽・音声とか |
音楽はそれほど印象に残るということもないのですが、悪くはなかったと思います。 少なくとも数曲は私の好みにひっかかりました。 我が家ではMIDI音源で聞きましたが、DirectMusicを使えば多少処理は重くなりますが大きく変わらない音質で楽しむことができます。とはいえ私としては変にDirectXに頼るなら大人しくCD-DAにした方がいいと思うのですが。 で、曲についてですが個人的にはピアノとナイロン弦ギターの使い方がいいと思いました。 まあ単にどっちも私が好きな楽器というだけなんですが(ぉぃ 音声はもうちょっと努力してほしいかな?といった感じです。 聞いてれば慣れる範囲ですが^^;少なくとも「ましろ」のCVはなんか違うように思いました。 サブキャラのCVはイメージに合ってるのですが……。 他の特徴として、このゲーム主人公にも声がついているのですが、私は邪魔と判断したのでさっさとOFFにしてしまいました。なんか腹立つ声なんですよ(ぉぃ 主人公にまで声をつける意味ってあるんですかね? ただ感情移入を妨げるだけのような気がしますけど。 効果音にはもうちょっと力を入れてもいいんじゃないかなと思いましたが、気になるほどでも(じゃあ書くなって)。 |
シナリオとか |
恋人が死ぬなどして負った傷を新たな出会い・新たな恋の中で癒していく主人公が登場する 最近多いいわゆる「死にゲー」です。 シナリオ的にもそのパターンを踏襲しています(“内容”参照)。 ですが……主人公の「緋路」(名前固定)がなぜ恋人「蒼」の死をそこまで引きずるのかが プレイヤーにはなかなか理解できません。 これはひとえに付き合っていた頃のエピソードが最初に語られなかったり、 彼が深く想っていたことを理解するほどの間もなく蒼が死んでしまうからだと思います。 蒼の死後からシナリオが始まるのはかまわないのですが、 まさかゲーム開始から2分30秒で別れが訪れるとは誰に想像できましょう?(爆) それでも回想シーンなどでプレイヤーと彼の想いを同調させることはできるような気もするでしょうが、 あまりその回想も多くないので、プレイヤーは新しい恋に足を踏み出せない理由としての蒼の死を受け入れにくいわけです^^; この辺りが同じ系統ながらも「Refrain Blue」との大きな違いでしょうか。 あちらはしつこいくらいに回想シーンを入れて主人公とプレイヤーを同期させようとしてましたから。 主人公との同期部分を除いたシナリオ全体の評価としても可もなく不可もなくというのが正直なところです。 先が読めてしまうストレートなシナリオなので、なおさらこちらを引きこむだけの読ませる力が必要なわけですが、 そういう面ではまだまだシナリオさんの力量が足りないように思いました。 #余談として修正ファイルを当てないとまずトゥルーEDの存在に気付かない (そのシナリオを見なくてもCGモードが埋まってしまう^^;)という問題もあったりしますが(ぉぃ |
総評 |
やっぱり死にゲーなどの感動系のゲームは厳しいです。 私を含めてユーザー全体の目が年々厳しくなってきていますし、 同じパターンを使ったりするとなおさら厳しい目で見られますし。 #早い者勝ちみたいな部分も多分にありますからね、この手のゲームの場合(笑) まあ初回プレイなどは若干冗長かとも思いましたが共通部分が多いので既読スキップ を使えば初回以降はあまり長くもないし長さとしてはこんなもんでしょう。 まとめ。絵とコンセプトが好きなら。 まだ絵のレベルにシナリオが追いついていないように思います。 次回作での進歩(特にシナリオ)に期待したいと思います。 …買うなら次回作の方が狙い目かも^^; |
書いた時点での総プレイ時間 | 10時間(コンプ) | ||
お気に入りのキャラ | 蒼依、烏丸碧 | ||
お気に入りのセリフ | 特になし |
初版2000/02/24