たいせつなうた~恋する夢歌姫~(PC) | |||
メーカー | Q-X | 総合評価 | 60点(及第点) |
ジャンル | ADV | ||
発売日 | 2001/10/05 | ||
シナリオ | 茉森晶 | 新規参入ブランドQ-Xの第1弾。 話題性は…特になかったかな?(ぉ P天でインタビューを受けた以外のメディア露出をほとんど知りませんし(^^; |
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原画 | 亜方逸樹 | ||
サウンド | 溝口哲也 |
個人的エピソード |
「秋桜の空に」を奨めてくれた懐居さんが萌え萌え言いまくっていたので(^^; ついついつられて購入。 ううっ、この頃萌えに飢えていたんですよぅ。 |
内容 |
失恋と同時に、新しい町にやって来た直哉。 新しい…楽しい学園生活が痛みを少しずつ消していき、また新しい恋を知る。 そんな中… 夢の世界では異変が起こり始める。 見慣れない服を着た見慣れない少女達と出会ううちに、どちらが本当なのか判らなくなる。 それともどちらも本当なのか…? 判らないまま時は過ぎ、彼女と深く関わっていく。 彼女は、何かを伝えようとしていた。 そして…二つの物語は交錯していく。 直哉は、自分が何をすればいいのか…少しずつ知っていく。 (マニュアルより) |
システムとか |
必要容量は約370MB。音声もないしこんなものでしょうかね。 ゲーム自体は説明不要なオーソドックスなADV形式で進行します。 この辺はパッケージにも書いてある通り「見た目だけ面白そうなシステムなんていらない」ってところでしょうか? しかし見た目以外で大事なシステムも切り捨てているのはどうかと。 セーブ数の20個というのは必要十分だと思うのですが、 共通部分も結構多いにも拘らずCtrlキー押下による強制スキップしか用意されていないのは不便です。 やっぱり既読スキップくらいは付いていてもいいんじゃないかと思います。 まあそんなわけですので当然バックログなどという機能は用意されてません(^^; 鑑賞系はCG・BGM鑑賞、シーン回想と一通り揃っています。 う~んシステム面の不備は新規参入のお約束と言えなくもないんですが…。 逆にバグとかは特に見当たらないので珍しいタイプの不備と言えるかもですね(ぉぃ |
絵とか |
なんか丸っこくてちょっとクセのある絵、でしょうか。 パッケージ絵など見ればわかるかと思いますが原画は若干クセがあるので、 多少人を選ぶかなと思います。 ですがご安心を。やれば萌えます(マテ 実際立ち絵の切り替えが上手く、また原画さんの描く赤面した顔がかわいらしいこと、 テキストでの見せ方が上手いことも相まって始めればすぐにクセなんて物は気にならなくなるかと。 で、塗りの方はごくごく一般的なレベルといったところ。 個人的にはもう一方の世界(ファンタジー風世界)に出てくる背景もこちらの世界の使い回しなのがマイナス。 「相手に夢を見せる夢謡い」とか言ってる世界で電信柱はないでしょう(^^; CG枚数は76枚(パターン違い除く) もうちょっと多くてもいいのかもしれませんが、とりあえずプレイ中は特に気になりませんでした。 |
音楽とか ※音声はありません |
BGMはMP3形式で収録、全35曲。 全体的に割と高い水準でまとまってます。 色々な曲調のBGMが楽しめますが、個人的には落ち着いた感じの物が特にクオリティが高かったように感じました。 恒例のお気に入りは「碧の世界」「鮮やかなあの夢を」「揺れて揺れて」「さみしさと、やさしさと」ってところ。 全部が全部落ち着き調な辺りがわかりやすいです、自分(^^; 音声がないのは絶対に損をしていると思います。 あくまでちゃんとキャラに合った声がつくという前提ですが、声が付いていれば 萌え度倍増で大変なことになっていたかもと思うだけに残念無念。 まあキャラが立っているので脳内音源の使用も簡単なのですけどね(爆) |
シナリオとか |
かなり萌え……るんだけどなぁ。 このシナリオに対する私の印象を一言で言うとこんな感じでしょうか。 キャラの立て方も上手く、日常会話まで卑怯なほどツボをついてくるこのシナリオは 確かに萌え方面はかなりよくできている部類に入ると思います。 キャラクターパターンも多岐に渡っているので誰かしらツボにはまるキャラはいるでしょう。 現実世界編については両者が惹かれていく過程も描かれていて、 ほのぼの恋愛物としては十分に合格点を超えていると思われます。 Hシーンとかも会話が甘ったるくて思わず「やってられるか!」とか思ったくらいです(^^; ですが、突き放してしまえばそれまでです。 このソフトでは2つの世界が出てきます。 個人的な嗜好の問題になってしまいますが、この両者間にさほど強いリンクが終盤まで見られないので独立した感が強く、「半ば以上独立した物語を2本一緒に見せる意味はあったのかな?」とか思ってしまいました。 終盤になると急にリンクしてくるのですが、それを理解する上で重要になるであろう 夢世界側の説明や描写が不足気味で主人公に迫られる選択や陵辱シーンの意味などが 今一つ理解できないというのも問題でしょうか。 現実側と比べるとヒロインが惹かれる理由付けも弱いですし。 (まあ、その辺こそが2つの世界のリンクなのかもしれませんが^^;) 基本的に毛色の違う2つの物語世界を繋げるのは難しいわけですが、この作品の場合は 一方の世界の説明不足さと、終盤に入ってからの決まった結末に向けて(やや無理なほど)急ピッチで進むというような問題ゆえに微妙に2つがしっかり噛み合っていないように感じました。 別に現実世界のヒロインの悩みなどを解決するためのツールとして夢世界を使うわけでもなし、なわけですから無理に両者を併存させる必要はなかったんじゃないかと。 きっちり現実世界の問題は現実世界で解決しているんですから。 個人的に現実編はかなり萌えたし評価も高いので、かえって夢編に蛇足感が。 う~ん、なんで普通に学園恋愛物じゃいけなかったんでしょうかねえ?(ぉ |
総評 |
う~ん、本当にかなりニヤつけたんだけどなぁ…。 ま、こっちの期待が大きすぎたと言えばそれまでですが(^^; まとめ。惜しい、あと1歩!な萌えゲー。 本当にあと1歩なんです。夢編にもうちょっと説明を用意するか、いっそ削ってくれれば…(ぉぃ 評価の高いのが1番説明がされている雅シナリオと1番夢が絡んで来ない由緒シナリオというので察してください。 現実世界の日常は十分に一線級なのになぁ……しょんぼり。 |
書いた時点での総プレイ時間 | 15時間20分(コンプ) | ||
お気に入りのキャラ | 由緒・菱谷雅 | ||
お気に入りのセリフ | 「いいのかなぁいいのかなぁ…由緒、ズル休みなんて初めてだよぅ…」 「…………料理は…きらいじゃないもん」 「も、もし…また曲が始まっても………私、踊りません…!」 |
初版2001/10/31