夢のつばさ(PS) | |||
メーカー | KID | 総合評価 | 75点(佳作〜良作) |
ジャンル | ADV | ||
発売日 | 2000/09/28 | ||
シナリオ | 梅田伸明・三浦洋晃・伯耆敦夫 | メモオフ、infinityの好調が持続するかが注目された。 …昔は駄作ばっかり作ってたのになぁ。 「ペプシマン」をゲーム化したり(ぉ 6インチでマイだ〜りんだったり(ぉぉ |
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キャラクターデザイン | 成瀬ちさと | ||
サウンド | 阿保剛 |
個人的エピソード |
キャラデの成瀬さんの個人CG集を全部持っている程度にファンだから購入。 ……3枚中2枚が未開封なのはなぜでしょう(ぉぃ |
内容 |
好きだから叶えてあげたい…、叶えたくない、好きだから…。 季節は夏。舞台は牧場と広大な草原が広がる、ある高原地。 高校生の直人には、赤とんぼを操縦して大空を自由に飛び回りたいという夢があった。 その夢は亡き父の夢であった。一時は忘れたはずの夢だったのだが、父が感じた何かを 自分も感じなければならないと思い始め、空への思いを再燃させる…。 そんなある日、直人は草原に倒れている少女と出会う。 しずくと名乗る少女はそれ以上の素性を語ろうとはしなかったが 直人は放って置けないものを感じてしばらくの間家に滞在することを認める。 しずくの出現で周囲の環境が徐々に変わる中、 直人は父の命日に空を飛ぶという夢を追いかけるのだった…。 (パッケージ裏などから自分で編集) |
システムとか |
この上なくオーソドックスな選択肢分岐型のADVです。 これ以上わかりやすく説明することが私にはできません(^^; セーブ数は2ブロックで50個。最近のKID作品の共通仕様ですね。 読み返し・スキップも付いています。バックログは推定50ページ程度、 スキップは既読のみながらも速度的には早い部類に属しますし特に困ることはないでしょう。 さすがにシステム面は作りなれてきた感があります。 鑑賞系は1度クリアでCG鑑賞、2人クリアで音楽鑑賞、全員クリア段階でボイステスト が追加されるという作りです。 システム面については「infinity」を読んでいただければそれと大体同じです(ぉぃ |
絵とか |
成瀬ちさとさんはキャラデザインのみで実際の原画は別の方がやっているのですが、 この手法にもスタッフが慣れてきたのか絵柄的にはかなりの再現度だと思います。 コアなファンが見るとどう思うのかはわかりませんが(笑) 塗りに関しても手描きの感覚が出ていてよかったのではないかと思います。 ただ、CG鑑賞で見られる高解像度CGを本編中で使わないのには疑問です。 そっちの方が断然綺麗なんで勿体無いです。 それとも立ち絵とのギャップを少なくするための配慮でしょうか? あ、「infinity」時に文句つけてた膝上までの立ち絵は慣れましたし、 CG枚数は増えてるので概ね満足です〜(^^) |
音楽・音声とか |
音楽は全17曲。質として低いとも思いませんが、あまり印象に残りません。 #BGMらしいといえばらしいんですけどね(^^;<印象に残らない 「infinity」と同じ機材使ってるなぁというくらいでしょうか(笑) そんな中のちょっといい曲は「The fate of the moment」「Fliying to horizon」といったところでしょうか。 やってない人は今までの例から考えてきっとこんな曲だなとか想像してください。 音声の方は知名度のわりに実力の高い方が多く安心して聞けます。 特に勇希役の大本眞木子さんの演技は素晴らしかったです。花丸あげちゃいます。 ちょっと桜花役の倉田雅世さんの「〜だよぉ」の演技は作りすぎと感じましたが(^^; 声優さんの演技を安心して聞けるというのは家庭用ギャルゲにおける大きなメリットの1つではないかと。 #エロゲだと「……」なレベルの音声もありますから |
シナリオとか |
シナリオ担当が3人いる関係なんでしょうが、シナリオによって出来や主人公の性格描写に バラつきがあり評価は難しいです。 夢を追いかける少年と周りの少女の青春学園物語(自分で書いてて恥ずかしい^^;) にするだけで十分いけるのに何故ファンタジー要素(当然しずく)を入れる必要があるのかは疑問です。 しかも、しずくシナリオ以外では設定を活かしているとはおせじにも言いがたいですし。 「とりあえずファンタジー」は最近見られるよくない傾向だと思います。 さて、先の出来のバラつき云々の話に戻りますが、メインであるしずくシナリオは冗長でダレる印象があります。 プレイヤーがしずくの正体に比較的早く気付き、ある程度先の展開も読めるのに対して 主人公は最後まで気付きませんし、シナリオそのものも変化の無い日常を描きつつ、 しずくの正体のヒントを小出しにしていく感じで思いっきり中弛みしました。 個人的には1番出来が悪いとさえ思います。 「夢」というテーマに関しても直接的にそのテーマを扱っているしずく・志菜乃シナリオよりも 桜花シナリオの方がうまく描いているように思うのですが……(^^; 出来が悪いとは言っても及第点には達しているものの、 しずく・志菜乃クリア段階ではこのソフトの評価は60点止まりでした。 桜花シナリオで「夢」云々の部分が割とうまくできていたので5点評価を上げたのですが、まだこれでも65点です。 つまり何が言いたいのかと言いますと…… ズバリ! 勇希萌え〜〜〜〜〜っ!!!(帰れ このシナリオだけで総合評価を10点上げるほど気に入りました。 素直になれない性格・幼なじみならではのお互いを理解したやり取り。 こういったキーワードに反応してしまう方はぜひやりましょう(ぉぃ 真面目にこのシナリオだけで元は取りましたよ。 #花火見物のシーンがあるのですが、素で「花火より綺麗だ」とか思ってしまったの はここだけの秘密(爆死) シナリオ総評としては勇希・桜花としずく・志菜乃のシナリオレベルの差は気になる ものの総合的に見ると及第点以上はどれもキープしているといったところでしょうか。 まあこれまでのKID作品と争えるくらいには仕上がってます。 |
総評 |
最近のここは実力がついてきてますねぇ。ちょっとつまんないかも(ぉ そんなわけでなかなかに満足でした。 まとめ。シナリオにバラつきはあるものの健闘している佳作。 幼なじみ属性の人は必ずやるように。歴代でもかなり上位に入る幼なじみっぷりでした。 あーあ、オレも幼なじみ欲しかったなあ…。 |
書いた時点での総プレイ時間 | 約27時間(コンプ) | ||
お気に入りのキャラ | 深山勇希 | ||
お気に入りのセリフ | 「あたし……ブレーキ利かないんだから!」 |
初版2000/11/07 最終更新2001/02/23