フレイムソードにおける各種切断方法ついての考察

フレイムソード

これもよく使われる武器でしょう…私がよく使います(^^;
MMでの説明では炎を発生する剣と書いてあります、まずこれに沿った解釈ともう一つ違う視点からの説明と二つやってみたいと思います。

・炎を発生するタイプ
物体を切断すると同時に火炎で機械的、電気的に障害を発生させる剣。
これにしても二種類あるんですね、速効型と遅効型と。まず速効型から行きます。

普通、剣といえば刃先の部分は鋭利に研がれ、日本刀や太刀の類だと刃先に非常に堅い鋼を使用して切断力を上げていますが、このタイプの場合は刃先がないか少なくされていて、代わりに火口を設け、そこからアセチレンと酸素の混合気体を噴射し点火します。
当然アセチレンバーナーですから鉄の類だと簡単に切れます…が、幾ら高温度といえども切断するためには数秒程度押しつけて初めて切断が開始されるため、ちょっと当たった程度では全く被害を与えることができない上、装甲板の肉厚が有る場合は長時間押しつける必要があります。
ですが、装甲板を貫通した時は高温高圧の燃焼ガスだけではなく液化、気化した金属が装甲板内部に吹き込まれる事で変形や引火等々の現象が発生し、破壊力は圧倒的に大きくなります。

次に遅効型。まぁSS焼夷弾の節で説明したのと同様に相手に燃料を塗り付けるのですが、こちらの場合刀身に無数の燃料噴射口を設け、そこから燃料を噴射しながら物理的に切断を行います。
ただSS焼夷弾と違い、燃料にはナパームのように粘性の高い物体は使いにくいですね。
剣が装甲板に命中すると同時に燃料を噴射し、敵AKに燃料を塗布するということから、燃料にはそうそう粘性の大きいものは使えません。こちらのタイプの場合、たとえ一瞬の命中でもかなりのダメージを敵に与えられる反面、アセチレンのような直接的な切断力は全くないのがネックです。
ただ相手に塗布された燃料は後からジワジワと効果を発生するのでこれはこれで威力があります。

・炎を発生しないタイプ
炎と同類なのかそれとも別物か、その辺の区別が難しいのですが…プラズマを使用するタイプを説明します(正確には炎とプラズマの分類を私が知らない(^^;)。
前に述べた速効型遅効型の分類なら前者、速効型になります。バーナーの代わりにプラズマジェットを吹き付けることで直接装甲板等を切断します。この時一つ違うのは…プラズマを発生させるのに高電圧を使用することですね。こちらも工業的にプラズマ切断機という物がありまして、閉鎖空間内に電極を設け、両極に高電圧を印加する事でプラズマが発生します…私も詳しい原理は知らないんです、これ以上を知りたい方は専門書を読んでください(^^;
このタイプの利点は大出力化がバーナー型に比べて比較的容易な事でしょう。バーナーを大出力化するときは、ガスの圧力を高める必要があるのですが…ガス管を刀身に納める以上さほど肉厚を大きくできない上、強い衝撃が発生することから安全性のためガス圧をさほど上げることができません。
プラズマを発生させる電力を送る物…電線の場合、ガス管に比べれば柔軟性に富み、強い衝撃に耐えられるので遠慮なく大電圧を加えることができ、万が一漏電した場合も瞬時に送電を停止することができます。
ガス管だと漏れた場合元を止めたとしても、配管内に入っているガスは漏れる上高圧になると漏れる量が多くなり危険です。



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