レーザーにおける特性と各種応用兵器についての考察 |
レーザー
欠点もありますが、大抵の場合大威力ですからよく使いますね。
まずレーザーそのものについて説明したいと思います。
・レーザーとは
波長の位相角を合わせ、全ての波が平行に放たれる光。突き詰めれば上記のような言葉になるんでしょうが、それだけじゃ解らないですよね(^^;
某アニメの中で赤○博士が言うように光とは波と粒子の特性を併せ持つのですが、この場合波の部分だけに着目します。
普通、電球や蛍光灯及び太陽光等々の自然光は色々な周波数の光がそれぞれバラバラのタイミングで放射されていますが…レーザーは単一周波数の光がそれぞれ波形を揃えて放射されています。これがレーザーが破壊力を持つ所以で、自然光は光同士が威力を減殺するのですが、レーザーは波形が全く同じなので威力が落ちません。
レーザーの最大の売りはなんと言ってもその速度。光ですから当然毎秒約30万km/Secですね、相対性理論がある限りこれ以上速度を出すことはできません。速度が速いことは非常に有利で、例えばAK同士の戦闘の場合でミサイルを使用したとして、距離が3km、ミサイルの平均速度が毎秒500mの場合、命中まで6秒の時間差があります。6秒もあればミサイルを迎撃するか地面に伏せるか煙幕を展開するか、何れかの対策を講じることができます。
ですが、レーザーで同じ距離ならトリガーを引き絞った次の瞬間には命中しているので相手に回避する時間を与えません。
次に弱点ですが…攪乱されやすいことですね。ああ、攪乱すると言っても鏡みたいなもので反射しようとしても無駄ですよ。鏡でも100%反射するわけではないので、高出力レーザーなら鏡ごとき物体なら反射しきれなかったコンマ数%でも簡単に破壊できます。
具体的に攪乱しやすい物体…そうですね、雲とか霧等の水蒸気ですね。水蒸気の小さな水滴にレーザーが入ると次の瞬間には水滴は完全に気化しますが、最初に入った分はプリズム効果で明後日の方向に曲がります。霧や雲ならそれが延々と続くわけで、簡単にレーザーを四分五裂し無力化できます。これはなにも水蒸気だけに限らず、光を屈折させるものなら大抵が同じ効果を発揮することができます。
・レーザーの亜種
光の代わりに原子や電波をレーザーのように飛ばす兵器。
まずは電波を使用するもの。これにはきちんと別名があり、メーサーといいますが、考え方がレーザーに近いのでこっちで説明します。まぁ基本はレーザーと同じなのですが…致命的な差違があります、言ってしまえば金属類には全く効果がありません。だって電波だもん(笑)ご存じの通り電波は金属に反射されやすいものですからね。
メーサーの場合、直接的な打撃を与えるというよりは、間接的な打撃を与える方を重視しているといえるでしょう。例えばレーダーアンテナを破壊するような使い方ですね。アンテナに吸収されたメーサーの電波は強力なので、内部の電子回路を焼損させることなど容易でしょう。
これはCCDのような半導体カメラなどにも有効な手法です。
…メーサーには一つ怖い側面がありまして、人体に対しては極めて有効な武器だということです。
直接的には電子レンジと同じ事が発生して、体内の水分が加熱され全身が煮えます(汗)
それと、強力な電波は人間の脳を直撃し、思考能力の低下、失明、最悪の場合拍動の低下から来る心臓停止と言う具合に…。
次に粒子レーザー砲。原子をレーザーのように発射するもので極めて高威力です。
発射するのも大変なのですが…命中した時がすごいんです、核分裂か核融合を誘発…平たく言えば原爆や水爆が炸裂したのと同じ事が起きます(汗)発射された原子が敵に命中したときに、装甲板に使われている原子を分解したり、それと融合することで核分裂、核融合反応が起きます。
粒子レーザーよりも更に高威力なのが…反粒子レーザーがあります…勘の良い方ならお分かりでしょう…反物質を使うんです。EVAで出てきたポジトロンライフルと同種のものでして、破壊力はそれこそ桁違い…0.5gずつの物質、反物質が起こす対消滅は広島型原爆2発分です。
まぁこれらは地上では使えないのが唯一の救いかな…粒子レーザー砲は発射すると同時に空気に衝突してしまい威力が減殺され、反物質の場合空気と対消滅を起こしますから。
どちらにしろ敵には届かないと見た方がいいです。届くほど大出力のものを撃ったら、敵を破壊する前に自滅してしまいます。
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