ミサイルにおける各種誘導装置並びに弾頭についての考察

ミサイル

総弾数が少な目なのでちょっと使いにくいですがかなり高威力ですね、大抵の物が破壊力2以上ですし。そう言うことで(なにがや?)ミサイルです。

・ミサイルとは
自己誘導機能と自己推進機能を併せ持つ物体で使い捨ての物。

まぁこんな感じの言葉になるのかな。例外もありますが殆どがこの言葉の通りになります。地上で使うなら固体ロケット、ジェットエンジンスクラムジェットエンジン、宇宙域なら固体燃料ロケットが推進装置として使えます…他にも液体ロケットエンジンもあるんですが、燃料の液体燃料が非常に危険なので兵器としては使いにくいため除外した上で、MMで使われる物は短射程なので…固体燃料ロケットと断定します。
固体燃料ロケットとは…。固体の推進薬をパイプに詰め込んで点火する、極端な言い方をすればこういう構造です。まぁそれでは効率が悪いので、火薬に星形の空洞を設けたりして推進力向上や燃費の向上を計ってはいますが。これの特徴は構造が簡易で扱いやすいことで、短所は…推力の変更が比較的難しいことかな…単純ですから。

それでは次に誘導方式を行ってみましょう…数が沢山あるので覚悟してください。

・コマンド型誘導装置
解りやすく言うとジョイスティックでミサイルを直接誘導しているようなものです。この方式の欠点は一つは、人間が誘導するからミサイルの速度を上げにくい、それと普通はミサイル発射地点付近に誘導員がいるので敵は発射地点に攻撃を加えてきます、そんな状態で冷静に誘導できるか…人間である以上両方とも難しいですね。
ですが大きな利点もあるんです。ポリフィーマスと呼ばれる最新鋭ミサイルは、FOG(Fiber Optics Guidance)、画像伝達誘導方式と呼ばれる方式でミサイルの弾頭部にカメラを設け、それが捉えた画像を光ファイバーを使って誘導者に送る方式で物陰に隠れた戦車でも攻撃できます…他の誘導方式でこれは不可能です。

・半自動誘導方式
これは現在歩兵携帯型ATMでよく使われている方式で、照準機の中心に目標を捉えれば後は勝手に目標に向かっていく方式です。具体的には照準を目標に合わせミサイルを発射。ミサイルが発する炎やミサイル尾部に設けられたランプを照準と重なるようにコンピューターが計算しミサイルに誘導指令を出します。

・レーザー誘導方式
一つめ、まず目標にレーザーが当たるように照準を付けます、そしてミサイルを発射してそのレーザーがミサイルの底部に当たるようミサイルが自分で自分を誘導します。
二つ目、こちらも目標にレーザーが当たるように照準を付けます、そしてミサイルを発射するのですが、こちらは目標に命中して反射しているレーザーを目標としてミサイルが自分で飛んでいきます。
前者は誘導員とミサイル発射機を離すことができませんが、後者はレーザーの波長さえ合わせておけばバラバラに設置することが可能です。

・レーダー誘導方式
レーダーを使って誘導します。ミサイル本体にレーダーを積むか、誘導装置にレーダーを積んでレーダーの電波に含まれる誘導電波に従って飛ぶか、目標に当たった電波の反射波を捉えて飛ぶかの違いでしかないですが。

赤外線誘導
物体が放出する赤外線を捉え、それを目標に飛んでいく誘導方式。フレアーなどで割と簡単にジャミングが可能。

・物体認識型誘導装置
カメラ等を使って物体の「形」を取得、その情報をミサイルに送り込んでから発射。ミサイルは先ほど得た形とミサイルに付いているカメラで得られた形を比較して飛んでいきます。目標が隠れてしまうと誘導できませんが、ジャミングを受けません。この手は可視光線を使う型から、赤外線を使う方式まで結構いろいろあります。可視光線型は霧が出たり物陰に隠れるとお手上げですが、赤外線はちょっとした霧や煙は貫通する上、林に隠れているような状態、人間の目では解りづらい状態でも赤外線映像でははっきりと隠れている戦車等を見分けられる等の利点があります(戦車やAKに使われる金属類と植物等は赤外線反射率が全然違う)。

・グラビティ誘導装置
今現在実用化されていませんし、100年後に実用化されているかどうかも疑問ですが(^^;
物体の持つ万有引力を捉え、それを目標に飛んでいきます。

…取り敢えず対AK用に使えそうな物だけ取捨選択して説明しました…短射程の物には使わない誘導方式などは特に手を抜いてます(ぉ。


次に、弾頭部です。

・ミサイルの弾頭
ソリッドシューター炸裂弾の折りに説明したHEAT弾「成形炸裂弾」、これ以外はないかな。特殊用途としてナパーム弾があっても不思議ではないけども。さてこの弾頭の利点は…速度的な物で、徹甲弾のように運動エネルギーで装甲板を打ち抜くのではなく、爆発エネルギーを一点に集中し、極端なエネルギーを装甲板に吹き付け装甲板を融解させて打ち抜くために割と速度の遅いミサイルでも使用が可能です。こいつの構造は弾頭の爆薬、その目標側を円錐型にくりぬいて、くり抜いた爆薬面に銅板等を張り付けてあります。目標に命中したとき爆薬底部に付けられた信管が作動し、円錐型に成形してあるために円錐面の鉛直上に爆発エネルギーが集中するという構造になってます。ちなみに理論上では炸薬の直径の5〜6倍程度の装甲板を打ち抜くことが可能です。


それでは、実際にMMで使われているミサイルを個別に見ていきましょう。

・ドリルミサイル
間違いなく此奴はHEAT弾じゃないですね。何故なら先端部にドリルみたいな物を付けてしまうと爆発エネルギーの収束が妨げられます。ってことでこれの弾頭は瑠弾型、内部に進入してから爆発エネルギーとミサイルの破片が飛び散ることでダメージを与えるんでしょう。

・ワイヤードミサイル
まぁ色々と考えられますけども…これの最大の利点はジャミングを受けないことでしょう。MMの中では残念ながらECMでジャミングを受けますが、実際には有線で繋がっているため全く影響がないんですよね。欠点として紐、電線か光ファイバーかは知りませんが、そんな物を引きずりながら飛ぶためにそんなに速度が出ないから迎撃されやすいでしょう。

・ガトリングミサイル
説明では速射ミサイルって書かれてますけど…そうならば誘導性能があまり高くない、ロケット弾に近い性格のミサイルなのでは…?或いはミサイル単体の速度がかなり早くて誘導する前に敵に到達してしまう様な物。何れもそれなりに利点があります、前者なら値段の張る誘導装置が廉価な物ですむため値段が安くなるし、後者なら迎撃を受ける前に敵に到達できます。

・セルフノズル
補助推進用のジェットノズルをぶつける…ならば弾頭はなくて、運動エネルギーと命中したときに余った燃料で敵に被害を与えるのかな…?この考え方で行くと推進方式は液体燃料ロケットでしょうね。このとき使う燃料はハイパーゴーリック性のある燃料+酸化剤が有利ですね、瞬時に点火消火が可能で接触しただけで燃焼を開始しますから。具体的には燃料にヒドラジン類、酸化剤に四酸化窒素かな?ちなみに命中したときに両者が接触すれば爆発もしますし。

・ホークマスター
…ミサイルなのかこれ?(^^;どちらかといえばロケットパンチの亜種だろうとは思うんですけど…。
ミサイルだとするならば簡単なのですが、もしもロケットパンチのように使い回しをするのならば…当然弾頭はありません、爆発したら意味ないですから(笑)推進装置としてはジェットエンジンが一番適しているのかな?少なくとも10往復するだけの射程が必要ですし。

・グレートミサイル
単純ですね、大型弾頭を付けたミサイルです。

・多弾頭ミサイル
ん〜本来は1対多をするためにこの種の兵器はあるのですが…まぁ解釈を加えるのなら、分散した後にはミサイルは四方八方に散って様々な角度から敵を目指すんでしょう、利点は迎撃を受けにくいってことですね。



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