アンのらぶらぶ大作戦☆(その2)


  アン「ここがげぇむせんたぁって場所なんですか?来るのは初めてですっ☆
     この間爺とやったゲームが……あ、これです、バーチャナイト(^^)」
シリウス「ふ〜ん、VKやったことあるんだ。じゃあ対戦してみるかい?
     自慢じゃないが、結構巧いぜ、俺」
  アン「アンだってこの間初めてだったのにクリアしちゃいましたからねっ。
     幻滅はさせないと思いますよぉ(^^)」
シリウス「よし、それじゃあ軽く一勝負、行くか(^^)」

そういうなりVK用の大型筐体へと乗り込む二人。

  アナ「たいへんながらくお待たせ致しました。ただいまより試合を開始致します。青コーナー、赤の騎士、シリウス。赤コーナー、ぽっとでの新人、アンリエット・ド・ラ・ターシュ……」

ゲームセンター内に、本物そっくりのアナウンスが流れ、それと同時にゲームセンター中央の大画面に、VKが二機映しだされた。
試合開始と共に、二機は素早い動きを見せる。さすが本物のドーラーだけありその動きは素人のそれとは明らかに異なる。

ギャラリーA「おい、片方はあのシリウスだろ。もう片方のお嬢ちゃんは誰だい?
        VKでシリウスとタメ張ってるなんて……」
  ゲーマー「どうせ「シルバーテイル」クレセントだろ。話し掛けないでくれ、
        あと少しでワンコインなんだ」
ギャラリーA「それが違うんだよな。どっかで見た事あるんだが……」

シリウス「これで決まりだぁっ!」
   爺『フランベルジェによる防御プログラム実行します』
   爺『敵の攻撃を受け流しました。ノーダメージです』

ギャラリーA「すげー、受け流した!相手、ただもんじゃないぞ。誰なんだ、本当に?」

  アン「アンの愛、逃げないでちゃんと受けとめてくださいねっ☆」
 トール『敵攻撃により、現在、攻撃力22%ダウン。防御力22%ダウン。移動力1ダウン』
  アナ「ミディMk.2改のシールドが有効に働いています」
 トール『オートディフェンスにより、敵攻撃を無力化しました』

ギャラリーA「さすがはシリウスだな。……そういやあいつがシールド使ってるのって珍しいん
        じゃないか?いつもはひらりひらり避けてたよなぁ」
 ゲーマー「よっしゃ、クリアッ!どれどれ?……本当だ」
(ゲーマーさんがハンドルネームを"ギャラリーB"に変えました [08/09 15:17])
ギャラリーA「女の子の方、最近どっかで見たんだよなぁ」
ギャラリーB「そういえばそんな気もするなぁ。……だれだっけ?」

   爺『自動回避回路実行いたしますお嬢様』
シリウス「ちくしょう、はずしちまった!」
  アン「おーっほほほほほほほ☆」

ギャラリーB「……分かった!ほら、GF戦で火力高い武器同士の試合してた!」
ギャラリーA「ああ、シュワルツ=ホーキンス!」
ギャラリーB「違うっ!(ケ゛シッ

  アナ「おっと、シリウス選手が切札のスタンベイルを出した」
 トール『攻撃武器選択終了』
シリウス「おねんねしやがれっ!」
  アナ「シリウス選手の攻撃がシャトーエドワールforVKの胴体に突き刺さった」
  アナ「シャトーエドワールforVKの胴体が見るも無惨に変形している!」

ギャラリーA「あ、でも負けちゃったみたいだぞ」
ギャラリーB「シリウス相手に13分半。充分凄いぜ」
ギャラリーA「お前なんて開始2分で負けてたもんな(笑)」
ギャラリーB「……うるさい(−−

  アン「負けちゃったぁ……(;_;)」
シリウス「まだ時間に余裕があるな。どうだい、もう一戦?」
  アン「望むところですっ!次こそ負けませんから!」

ギャラリーA「あれ、もう一試合やるみたいだぞ」
ギャラリーB「そうだ、それ終わったら一勝負してもらおっと(^^)」
ギャラリーA「でもってまたも2分で負けるんだな(笑)」
ギャラリーB「うるさい(−−



シリウス「(時計を見る)……もう5時か(^^;」

なんだかんだでなかなか解放してもらえなかった2人。結局約2時間も留まるハメになってしまった。

シリウス「まだ少しは時間あるけど、他にどこか行ってみたいところあるかい?」
  アン「あ、アンねアンねぇ、シリウス様のおうちに行きたい〜(^^)……ダメで
     すかぁ?(;_;)」
シリウス「いいよ、おいで(^^) 今日の当番俺だし、夕食くらいごちそうするぜ。
     フォールスと競ってたおかげでだいぶ腕が上がったからな」
  アン「やったぁ〜(^^)こう見えてもけっこう食べる方なんですよぉ。いっぱい
     食べる女の子、嫌いですか?」
シリウス「いいや、作る方としては食べてくれる方が嬉しいな」
  アン「そーですかぁ?よかったぁ……はしたないって嫌われたらどうしようって
     思ってました」
シリウス「そんなことあるわけないじゃないか。俺としては美味しそうに食べてもらえた
     ら最高だぜ(^^)」
  アン「シリウス様の作ってくださるお料理なら、美味しくないわけがありません
     よぉ(^^)楽しみだな〜(^^)い〜っぱいおなかすかせて待ってよっと☆」
シリウス「ああ、楽しみにまっててくれよ。料理の腕には自信があるんだ。
     ところで、味の好みとかは?ほら、辛いのはだめとか、あれは食べられない
     とか……」
  アン「なんでも大丈夫ですよぉ(^^)好き嫌いなんて言ってたら、荘園で働いてる
     人たちに申し訳ないでしょ?」
シリウス「じゃあ辛いのとか平気なんだ。
     じゃあフォールスに買い物の連絡入れるから、ちょっと待っててな」
  アン「連絡って、フォールスさんがお買い物担当なんですか?
     シリウス様とお買い物、行きたかったなぁ……そういう所、行ったことないん
     ですぅ」
シリウス「ん?それなら一緒に行こうか。普段はフォールスが買い物担当なんだが、
     アンがそうしたい、っていうんなら俺はそれで一向に構わないぜ」
  アン「そーしたいですぅ(^^)や〜ん、二人でお買いものなんて、新婚さんみ
     た〜いっ☆」
シリウス「おいおい、それはちょっと飛躍しすぎだぜ(^^;
     それじゃあうちに行く途中でお店に寄って行こう」
  アン「は〜い(^^)」

そういってアンが自分の腕をシリウスにからめると、彼の頬がかすかに赤く染まっ
た。





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