GF戦世界設定単語解説編・前編

【銀河連邦】

 今のところ人類全てを統括している。宇宙の全ての居住惑星と全ての国がここに加入している、ことになっている。
 太陽系連合がカザン帝国と銀河辺境惑星連盟を吸収して連邦がつくられた。もちろん、どちらも快く思っているわけがなく、独立の機会を狙っている。
 政治形態は太陽系連合のものを引き継いだ。つまり現代の民主社会の政治。ただ領土が大きすぎるため、うまく機能していない。
 現主席は、ルーシャス・ダイソン。4年任期。
 統一通貨はライン。1ラインは千円くらい?


【太陽系連合】

 第一次移民計画完了の頃に結成された。人類の故郷「地球」を中心とした、およそ70の惑星と100以上の国家からなる。国家形態は現在と同じようなもの。
 技術は他の勢力に比べて進歩している。AK保有量も最大。ただ、昔からの惑星が多いため資源はそれほど多くない。
 政治形態は間接民主制。上院と下院が存在する。そして、主席が最終決定権を持っている。だがその実態は一部特権階級の持回りでの政治となっている。それは連邦になっても同じ。


【カザン帝国】

 上帝(オーバーロード)を支配者として仰ぐ者達が作っている国。元は辺境の恒星系国家だったのが太陽系連合より独立。周辺の植民星の吸収・開拓により60近くの属星を持つ、太陽系連合に匹敵する規模の国家に至った。その性質上太陽系連合とは仲が悪く、連合に反発した人や追われている罪人などが集まってくる。
 帝国樹立をしたのは第一次移民の上流階級であり、下層階級の人々は相変わらずの下級市民。技術、資源とも独自でやっていけるほどで、AK保有量も太陽系連合とほとんど差がなかった。しかし側近の裏切りで皇帝が暗殺され、そのまま連合に併合された。
 実は暗殺された上帝は影武者で、本人はどこかで再起をはかっている、という噂が流れている。
 現在は帝国の支配制度は解体され、帝国内にあった星は惑星や恒星系国家として独立し新たな道を歩み始めている。


【GLFP】

 銀河辺境惑星連盟(The Galactic League of Flontier Planets)の略称(ていうか漢字だと長いので省略します)。
 地球や第一次移民の植民星を捨てて独自に星を開拓した者(主に第二次移民計画の移民者)達の惑星国家の集まり。自分達が苦労して開拓した星を「地球」の意のままにするのは我慢できないと、太陽系連合より独立を宣言。GLFPが最大規模の時の加盟惑星は70以上あった。
 当初は最初に開拓された惑星が中心となっていたが、他の惑星が反発、内乱が起こりかけた。そこで、妥協案として移民船団の旗艦であった超巨大輸送母艦スターシードを行政の中心とする案が提出され、賛成多数で決定された。スターシードはGLFPの惑星を順番に巡り、その惑星の衛星軌道上に数カ月留まるということを繰り返していた。
 政治形態は間接民主制。惑星の代表が選ばれ、彼らの会議によって方針が決められる、いわゆる合議制である。
 資源は豊富だが、技術が連合や帝国と比べるとやや劣っている。これは、開拓に要した期間が長かったため、それ以外の技術を生み出す時間が他より少なかったから。そのためAKの性能に差が
出て敗北、連邦に吸収された。
 スターシードは現在、厳重に封印の上どこかの宙域に保管されている。


【スペースコロニー】

 太陽系内に多く見られる。建設当初は移住が目的であったが、惑星への移民が始まるとともにスペースコロニーに永住する者は少なくなり、企業に買い取られて丸ごと実験施設やレジャー施設に改造されたり、コロニー農場・宇宙船の連絡ステーションなどに流用されるコロニーが増えた。中には個人に買い取られたコロニーもある。
 歴史の長い惑星国家でもたまに見られる。


【テラフォーミング】

 惑星を居住可能な環境に改造する技術。
 現実世界でも真面目に研究されている。


【科学技術と世界観】

 MMの世界は基本的に現世界の延長上にあるものとします。
 現実世界で研究されていたり、TVアニメに登場するものはだいたい実用化されていることにしときましょう。
 クローン技術と重力制御は不完全ながらあり。遺伝子改造・超能力・パワードスーツ・完全AIによる人型ロボット(メイドロボット等)・気象制御などもあります。オカルト的な物の実用化と科学技術との融合などもそこそこ出来ています。
 人類の平均寿命は120歳くらい。身体の機械化と医療および遺伝子操作技術の進歩によるってことで。
 教育課程と教育機関は現代とほぼ同じ。
 コンピューター関係では、パームトップパソコンが現存のスパコンレベルの処理能力を持ち、ワイヤレスで銀河ネットワークにアクセスでる物もあり。もちろん音声入出力可能です。メディアは現在のものの大容量化といったかたちで、OSはご自由に。
 詳しい説明が必要なものは後述します。その他はMMの武装データから想像して下さい。異星人については後述します。

 俺個人の世界のイメージは、宇宙空間での艦隊戦や大規模破壊兵器は銀河英雄伝説。AKの運用はザブングル、ガンダム、エルガイム(順にLMH級)。宇宙規模の経済・文化的世界観は超人ロックで、国家統治形態・宗教・乗り物・携帯武器・電子機器・都市構造・生活環境などではクラッシャージョーかダーティーペア(世界同じだってば(笑))が一番近いと思うんだけど、ぜんぶわかる人少ないだろうな(^^; って言うか寄せ集めし過ぎ。


【異星人】

 科学と呼べる文明を築いている異星人はいないことにします。せいぜい鉄を使い始めたくらいで、機械なんてものはなく、移動手段も動物か帆船とかそんな程度。人類が交易したり支配下に置かなくてはならない理由のある異星文明はありません。
 連邦はそういう文明および惑星への接触を厳重に禁止していますが、連邦の許可を得た上で、正体を隠したまま異星人との小規模な交易をしている個人業者や会社もあります。非合法にその星の資源や特産品を略奪したり、住民を拉致したりしている組織もあるでしょう。
 知的ヒューマノイド以外の異星生物については自由に想像して下さい。例えば、竜、妖精、ピカチュウ(笑)などと共存している惑星があったり、映画のエイリアンのような生物と戦っているところがあってもいいです。


【惑星国家】

 1つの惑星もしくは衛星で1つの国家となっている国のこと。銀河連邦内の6割が惑星国家。地球やGF戦の舞台である惑星クーリエもそう。


【恒星系国家】

 恒星の周りを回る複数の惑星で1つの国家となっている国、もしくはそれ以上の規模の国のこと。
 開発が順調に進み人口も多くなった植民星が自力で周辺の惑星を開拓、その後恒星系国家として独立というのが典型的な例。辺境の、特に他の植民星から離れていた星に多い。


【ロストコロニー】

 開拓途中または開拓後になんらかの理由で見捨てられた星のこと。理由は、戦争・疫病・惑星改造の失敗・埋蔵資源の見込み違いなど様々。それでも居住可能な惑星には人が住み細々と開拓を続けているところもある。
 居住者には、開拓中の事故やその過酷な環境のせいで身体を機械化した者(マシンナーズ)やハイパーノーツが多い。他の星を追い出された者や犯罪者などもいる。
 連邦はこれらの惑星に対し無接触無干渉を保っている。それをいいことに宇宙海賊が拠点を作ったり、新興宗教の指導者が理想の地を創るためや修行の地として信者ごと移住している星もあるらしい。
 このような見捨てられた星とは別に、故意または事故により到着した未開の惑星を他の星との接触を断ったまま開拓している人々もいるという。


【超光速航法】

 無難なところで「ハイパードライブ」としときます(笑)。超光速航法の理論は蝸牛の研究から生まれたそうです。
 最新の高速宇宙船なら地球から50光年くらいの第一次植民星には6日程度で着く。連邦の端から端までは5週間くらい。民間に普及しているクルーザーや定期便などではこれの3割増し。


【移民】

 最初の移民は地球政府の第一次移民計画により、地球から50光年以内の居住可能惑星を対象に行われた。計画はまず国家単位で大規模な移民開拓が行われ、ついで民族、宗教、国家単位による小規模な移民が100年あまり続く。移民先の星はそのまま地球政府の計画で開拓が行われ地球の植民星となった。しかし地球圏の人口増加を抑えるために、植民星に対し無理な移民を行ったり、植民星の資源を地球政府の所有物として独占するなどしたため、植民星に独立運動が起こることになる。
 第一次移民から150年後、第一次移民で開拓された星を中継地として更に遠方の星への開拓移民が始まる。これには地球と中継地の星からの移民希望者が加わった。これが第二次移民である。
 第二次移民は太陽系連合の計画であったが、連合からの移民星への援助は乏しく、移民者達には開拓者としての意識が強かった。それがのちに連合からの独立という形になって現れる。
 第二次移民計画が始まった頃には主な惑星に移民局が置かれ、人々は自由に他の星へ移住することが出来るようになった。


【地球】

 銀河連邦の総理府がある。人類の母なる星として一目置かれてはいるが、植民星に対する圧政などから太陽系から遠ざかる程、反感を抱く星が多い。勢力図的には連邦の中央に位置するが、宙図上ではもはや辺境に近い星である。


【国家形態】

 国家の行政や統治形態は現在あるもの、または過去にあったものとほぼ同じ。王国とか新興宗教の指導者が作った国などもあり。
 ほとんどの場合、1つの星で1つの国(惑星国家)、恒星系全体(太陽系で言えば地球や火星などの惑星とそれらの衛星を含む)で1つの国(惑星系国家)を作っている。中には1つの惑星上に複数の国があったり、1つまたは複数のスペースコロニーで国を形成していることもあるが、これらは太陽系連合の国家に多く見られる。


【星間企業】

 多国籍企業の宇宙版。いくつもの星に支社や営業所を置き、国家の枠にとらわれず営業する巨大企業。AKメーカー、宇宙船のメーカー、コンピューター産業のメーカー、など軍事に深く関わる会社が多い。トイレットペーパーから宇宙戦艦の建造まで一手に扱う星間複合企業もある、かも知れない。もちろん裏で悪いことをしている会社もある(星間企業じゃなくても)。
 特に大きな星間企業は国家並の規模を持っていて、一惑星国家の命運を左右するくらいの力を有する。そんなところには軍隊同様の警備組織(いわゆる私設軍)が存在したりする。


【銀河ネットワーク】

 インターネットの宇宙版、のようなものだけどそれ以上のもの。
 軍事・経済・教育・文化・広報などのあらゆる情報が銀河ネットワークを通して連邦中に配信される。情報は会社はもちろん家庭からも引き出すことが出来る。
 ネットワークのメインコンピューターである銀河コンピューターは連邦の行政を司る自己進化型コンピューターである。
 銀河ネットワークがインターネットと違う点は、連邦政府がこのネットワークによりネットワークに繋がっている連邦内のすべての国家の中央コンピューターを監視し、いざとなればそれらをコントロール出来るというところである。
 ネットワークは超空間通信により結ばれており、ネットワークされたコンピューターはその超空間通信の中継ステーションの役目も兼ねている。
 連邦は銀河ネットワークによりその支配を確固たるものにしようとしているがまだ時間がかかりそうである。


【メディア】

 この時代でもペーパーレス社会にはなっていない。書籍や筆記用具の類も売っている。紙を使った新聞や手紙といった物はほとんどなくなっているが、メモやプリントアウトのための紙は現在と同じように使われている。ただし、宅配業者はいるので手紙や荷物を送ることは可能。
 新聞はすべて電子新聞になっていて、銀河ネットワークに繋がっているところなら、どこからでもどこの地域の新聞でも読むことが出来る。
 TVは基本的には現在と変らない。番組は新聞と同様に銀河ネットワークにより各地に配信される。もちろんTV局が銀河ネットワークに番組を配信していれば、である。
 ラジオはない。映画館はある。音楽CDのような物はある。
 電話はTV電話が基本。銀河ネットワークに繋がっているところならどことでも通話出来る。しかし、超空間通信を使った惑星間通話になるととんでもない使用料がかかるし、タイムラグによりまともに話が出来なかったりする。立体映像で動くTV電話もあるが、送信側の装置が大がかりになるので一般には普及していない。立体映像を再生するだけのものは写真のような感覚で汎用されている。カメラやビデオカメラも現在とほとんど変わらない形で使われている。


【武器・兵器】

 人類総武装化時代と言ってもいいくらい自衛のための武装は当たり前になっている。辺境の人口の少ない惑星や、しっかりした警察・軍の組織がない新興惑星では特にそう。そういうところでは家庭にビームバズーカくらいはある。しかし、AKは高価だし経費もバカにならないので誰もが持っているというわけではない。帝国や連合内の治安の良い先進国でも、パラライザーやレーザーガンくらいはそんなに苦労せずに手に入れられる。
 国によっては銃火器の規制がなく(と言うか規制が役に立っていない為)、住宅や会社のセキュリティに使用するのははもちろんのこと、軍隊並の設備や組織を持つことが可能なところもある。最初から大した規制がないところもあるが。
 A・B・C兵器の使用は全面的に禁止されている。その他の大量殺りく兵器や戦術(惑星破壊ミサイルやコロニー落とし等)も同じ。汎銀河戦争が長びいたのはそのせいでもある。



次へ    GFワールド世界観へ