インド仏跡参拝みやげ話 (2001/2/12〜24)

[正法寺ホーム]

続報・カメラの受難

壊れたカメラについて旅行中の携帯品保険請求を出していたところ保険金の交付がありました。買った当時の金額で請求していたのですが減価償却を計算され、約半額出ました。まあまあと言うところか、と思っていた矢先に知人が「古いカメラなんだけど使わないから、使ってくれないか」と持ってきてくれたカメラが、壊れたカメラと同じものでした。結局、保険金は入る、同じカメラが手に入る、二重の喜びでした。

祇園精舎

はじめてお参りさせていただいた。夕方だったので夕日に照らされた僧院群がきれいだった。すぐ暗くなってしまったのでうまく写真が撮れなかったのと、舎衛城に行ったときは完全に日が暮れてしまったことが残念であった。園内でもひときわ高い所にある「釈迦香室」跡と言われる所で、ここで説かれた阿弥陀経をあげ、日本の私まで阿弥陀経が間違いなく伝わっていることを報告させていただいた。今度はここでゆっくりしてみたい。写真は釈迦香室前の小さなストゥーパ。これは昔の写真には写ってないのでは最近のもののようである。

お釈迦さま・お誕生の地・ルンビニ

現在、全日本仏教会の資金援助で発掘調査が続き、また2001年の2月に仏教徒大会が開催された直後に訪れたので、園内は特別な感じだった。よく写真で見る何もない草原に白いマヤ堂と大きな菩提樹とアショカピラー、その横に池と言う風情はもう6年以上前からない。マヤ堂は壊され発掘中、菩提樹は切られ、アショカピラーは足場が組まれ、一番上の丸いふたがはずされている。写真のアショカピラーの向こう側のテントの下がマヤ堂があったところ。池は右側。菩提樹は面影もない。マヤ堂にあった釈迦生誕のレリーフは別の建物に移され、展示されている。

お釈迦さま・初転法輪の地・サールナート

ここを「鹿野苑」ともいい、鹿がいます。有名なダーメーク・ストゥーパ、アショカピラー、ベナレス藩王が煉瓦を使うために壊してしまったダルマラージカ・ストゥーパなどゆっくり見て回れました。園内は遺跡の修理を所々していて、うまく修理するので古い遺跡らしく見えてしまう。ここにお寺を建てるので寄付をしてくれという有名(?)な日本人のお坊さんがまだいて、6年前もいて、11年前にもいたような気がする。まだお寺が建たないようだ。いただいたご寄付はちゃんと貯金しているのか疑問になる。写真はガイドのポールさんからサールナートの説明を受けているところ。

お釈迦さま・入滅の地・クシナガラ

変わった。一番変わったのは、涅槃堂の外壁がクリーム色に塗り代えられ、陽光を浴びて真っ白に光っていたこと。園内は変わっていないが、周辺にはホテルや各国の寺院が増えた。まえはもっとのどかだった。その時同行の方とここもブッダガヤのように開けてしまうのかなあと話したのを思い出した。そんなことを考えながらぷらぷら歩いていたら、日本語のうまい土産物店の主人が現れ、聞くと、前はブッダガヤで商売していたが、今はここで商売しているとのことだった。開けるのは時間の問題のようだ。

お釈迦さま・成道の地・ブッダガヤ

11年前と6年前に訪れたが、ずいぶん変わった。前は大塔の前まで車が入れたが今はそこが遊歩道になり車が入れない。ずいぶん手前で下りて歩くことになった。お寺の中はさほど変わっていないが、悟りを開かれた場所「金剛法座」には沢山の飾り施され、小さな仏像までも安置され、本当の金剛法座は見えなく、残念である。しかし、6年前は中に入れなかったが今回は入れた。もっと昔の写真を見ると、金剛法座に欄楯(柵)もない時代があった。また、金剛法座前の石の仏足跡に透明のカバーが掛けられていた。当然それを拓本にして売る人もそこにはいなかった(他の場所にはいた)。右の写真は飾り物で覆い尽くされた「金剛法座」 

3輪トランスポーター

インドには見たこともない自動車が走っていて目を引く。今回は前から気になっていた3輪トランスポーターの撮影に成功した(そんな大げさなものではないけど)。3輪で前輪片持ち式の前輪駆動という妙なスペック。見かけはサイのようである。資料を調べたら「たぶん戦後まもなく西ドイツ、ゴリアートの”ゴリ”の国産化だろう。2気筒500ccエンジンをフロントフォーク上に載せ前輪を駆動する。戦前のドイツには多かった形式。日本でも1960年前後に汐留の日通で見られた」とあった。現車にはフロントカウルの有るのと無いのがある。冷却効果と空力をどちらを優先するかの問題ではなさそう。カウルの有無にかかわらずただ走ればいいと言うレベルのようである。

カメラの受難

インド旅行に行くと必ず誰かのカメラが壊れます。今回も誰のが壊れるのかと思ったら自分のが壊れました。原因は単純で「落下」です。アグラ(タジマハールの町)のジャイピーパレスというホテルで、トイレに入ったときドアの荷物掛けフックにカメラの入ったバッグを掛けて用を足していたら、突然バッグが落ち(下は大理石)、見事に壊れました。被害状況はレンズの取り付けマウントが曲がり、レンズと本体が直角でなくなってしまいました。機種は古い古いオリンパスのOM10。20年位前のものです。決して高性能でないのですがその曖昧さが、良い作品を作り出していただけに残念です。オリンパスのサービスに見てもらったら部品が無く修理不能ということでした。旅行中の携帯品保険に入っていたので保険請求をしてみました。いくら出るのか楽しみです。

インドみやげ

インドみやげは数々あれど・・・。お数珠、白檀の木の細工物、サリー、象眼細工、ミニュアチュール、カレー粉、紅茶、果てはシタールまで。今回のおみやげは、サリー生地、それも高い花嫁衣装のようなのは買えないので、町のサリー屋さんで200ルピー(1ルピー3円くらい)のを数枚買いました。安いのは130ルピー位から有りました。あとはパパドゥの焼く前の半生のパック2袋、パペット人形(写真h左)、タジマハルのTシャツも買いました(5枚で400ルピー)、それにインド製自転車のオプション、子供用サドル(写真右の青いサドル)。前回のおみやげでインド製自転車(ANAで手荷物で持ってきた)を買ってきたので、今回はこれ。変なものばかり買っている私でした。

ビリヤーニ

デリーの町にビリヤーニを食べに行った。場所は、Vasant Place Market, Sector-6 R.K. Puram, New Delhi  お店の名前は「ALKAUSER」。ビリヤーニとは日本で言う釜飯のようなもので、下ごしらえした長粒米を壺に入れて、チキンやマトンを入れて炊く。なかなか美味しいものだった。 お店の前に出してあるオープンエアーのテーブルで食べたのでまた格別だった。日本のインド料理店ではなかなか本格的なビリヤーニを食べられない。銀座のMではサフランライスに普通のカレールーをかけたものが出てきたし、京都の新京極の名も知れない店ではカレーチャーハン、それも油ぎとぎとが出てきた。ガイド氏いわく、ビリヤーニには、ペルシャ式とハイデラバード式があるそうで、デリーのそこは前者ということだった。ハイデラバードで食べたビリヤーニとの違いは私にはわからなかった(少し酔っていました)。その店はデリーでも安くて美味しい人気店で、出前もしていました。タンドリーチキン、シシカバブーもとても美味しかったです。写真はビリヤーニの記念写真

デリーの大気汚染

デリーの大気汚染はひどかった。デリーには10年前、5年前にも行っているがさほど気にならなかった。2月は乾期で空が澄み渡り、真っ青に抜けていたのを覚えている。しかし今回は晴れているにもかかわらず、空は灰色。スモッグであろう、空気が汚れ息をしているだけでのどが痛くなるし、排気ガスの臭いがある。ちょっと前の有鉛ガソリンの排気ガスのにおいである。それもそのはず、町には車があふれ、ほとんどがディーゼルと2サイクルの3輪タクシー。デリーでは4月から営業車の排ガス規制が行われ、ディーゼルが規制されるという。燃料をCNGガスにした3輪タクシーも少し走っていた。しかし、登録を近郊に移して排ガス規制を逃れようとする動きもあり、デリーだけでやってもしょうがないとガイド氏は言っていた。インドはこれから公害問題に真剣に取り組まないと日本の二の前になりそうである。何しろ世界の大気汚染ランキング、1位がネパールのカトマンズ、2位がメキシコのメキシコシティー、3位がインドのデリー、4位がインドのボンベイだそうである。帰ってきて東京の空気を吸って何ときれいなことかと安心した。 

ブッダガヤのみやげ物売り

ブッダガヤのみやげ物売りの営業スタイルが変わった。前にここに行ったときは、バスが町に入り、下りたときから各人に担当がつき、町を出るまでその担当にしつこく、うちの店に来いと誘われたものだった。しかし、今回行ってみたら、しつこさがスマートになった。町に出る前にガイド氏は「声を掛けてくる人が沢山いるので相手にしないように」と注意があったが、私は積極的に声を掛けて、いいセールスマンを専属にしてうまく使おうという作戦に出た。功を奏しとても親切な上手な日本語を話すセールスマンを獲得した。目的は自分の店に来て欲しいのだが、いろんな話をしてくれるし、ガイドの声が聞こえないときはガイドの代わりに説明もしてくれた。前の時もそうだったが、このセールスマンは使いようで、なかなか欲しい物が見つからないときなど、このセールスマンに「こういう物が欲しい」と言うと、わずかな時間でちゃんと買ってきてくれる。値段はきちんと値切らないといけないが、納得できる値段であれば買ってあげればいい。わたしは今回このセールスマンに頼んで生パパドとインド製自転車の子供用サドルを買った。

アーユルベーダ

我々はベナレスで有志数名男女混合でインド式オイルマッサージ、アーユルベーダをしに行った。香油、生薬などが混じっている(と思われる臭いのする)オイルで、からだじゅうぬるぬるに塗って、マッサージしてくれる。指圧や韓国式、台湾式とは違って強く押すことはないので痛くない。オイルの香りと限りなく気持ちいいマッサージで骨抜きになってしまう。例えようがないが、あえて例えるなら、海辺でサンオイルを大量に塗って、誰かに体中に塗り広げてもらっている感覚。衣服は全部脱ぎ、専用のふんどし一丁になる。女性もそれに近い格好(らしい)。気持ちよくて思わず眠くなるので、私は同室でやっていたN氏に「絶対に寝るな」と言った直後、寝てしまった。したがって、私はアーユルベーダの気持ちよさを半分も覚えていない。右の写真はお店の前での記念写真(右が筆者、左は沼田のT氏)。


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