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■エイリアン
映画は超有名だよね。ハリウッドのタルコ伝道師:リドリー・スコットが、水も滴るイイ宇宙人を映像にしてくれました。変態芸術家ギーガーがデザインしたエイリアンクリーチャーは「おぞましいもの」とする「骸骨」「性器」などを組み合わせた格好で、映画の中でも全体が明らかになることはなく、姿に対する興味をこれほどかき立てるものは無かった。
宮城県に住んでいた当時は知っている模型屋は仙台模型だけで、ソコにあったエイリアンプラモは当然ゲット。そして次の瞬間に海外プラモの噛み合わせのいい加減さに愕然とすることになる。「コレ5ミリもずれてるゾ!!」だけどこれをなんとかする努力根性なしに、当時ハリウッドの花形特殊効果「SFX(エスエフエックス)」はあり得なかったと言える。プラモのウェザリング(汚し処理)やスジ彫りなどのディテールアップテクニックもメーカー製品の不満から、海外で発達し、日本に入ってきた。日本はプラモの出来が結構いいので、腕を上げる必要に迫られる少年は少ないだろう。実際腕のあるモデラーは日本よりアメリカの方が多かった。エイリアン2が上映されると、今度は国内は海洋堂からクイーンエイリアンと普通(?)エイリアンがキット化された。生まれの千葉県に帰っていた当時は入手もずっと楽であった。しかしクイーンは顔面は良かったが胴体は超適当、普通エイリアンもアメリカ製初代エイリアンですら犯さないミスがあった。「関節の形が違うぞ・・・」国産でもどっちもどっちだみたいな感情を抱いたのはこの頃。数千円もするキットだったのにふざけんなよ。国産クオリティ依存症のショーピンに「スクラッチ」思考が作動するにはさらに数年を要した。
エイリアンと言えばもう一つ、SF小説「宇宙船ビーグル号」について語らねばならない。エイリアンの脚本はこの小説からの盗用であり、実際ビーグル号の作者は訴訟に勝ち、賠償金だか和解金を受け取っている。

■エイリアンシンドローム
セガのアーケードゲーム。映画「エイリアン」が流行った時期に、出るべくして出たゲームかと思いきや、セガ独特のエイリアンのトラウマデザインは、H.R.ギーガーのデザインを真似することもほとんど無く、まるで絵本「虹伝説」の悪夢世界を想起させるのであった。特に2面ボスの黄色い頭が。大好き。2002.07.13

■エックスメン(X-MEN)
マーブル社の看板コミック。数十年続く不滅のコミック?!最近ではジム・リーがペンシラーしてた時に大ブレイク!コレがアメコミよぉ!・・・でもトッド・マクファーレンに比べると、絵はカタイ感じもするよね。特に最近は・・・2002某日

■FPS(エフピーエス)
FirstPersonShooting(ファーストパーソンシューティング)と読む。ゲームの1ジャンル。3次元空間での一人称視点で、遠・近距離・格闘戦をするという、バーチャル時代の代表みたいなゲームジャンル(と思う)。
ネット対戦も導入が早く、Apple社Macintosh初期(カラーになった頃か?)のゲーム「SPLATTER(スプラッター?)」で、すでにパソコンでのローカルエリアネット対戦はできていた。<まーパラッパラッパみたいな紙ペラのポリゴン人間で、真横から見ると全く見えない、というステルス対戦(爆)でしたけど。
海外のパソコン版には優秀な作品が多いです。
魅力としては、銃の連射力と威力に対して、マガジンの装弾数や装填作業時間などでスキが生じ、また敵も大ダメージ受けるとヨロめいてしゃがみ込む・小ダメージでは押し切って攻撃してくるなど、格闘ゲームのようなコンボの奥深さプラス地の利を利用した戦術性でしょうか。頭部や心臓など、打ち所が悪いと、即死にもつながるのでまさに「必殺の銃火」で、スリルはかなりのもの。ナイフ・ケリ・パンチなどの接近戦も、やりこむと面白い。ここ数年では光学機器をつけたライフルで遠距離から頭を撃ち抜く「OneShootOneKill(ワンショット・ワンキル)」が人気。<これは「Sin(罪)」あたりで初登場だったかと。
日本では3次元苦手な人が多く、十数年前から人に勧めてるが、ちょっと同意者少ない。国内メーカーも出遅れていたので、PC界では「Doom(ドゥーム)」が出ていたのに、プレステで「キリークザブラッド」なんぞを出しているにとどまった。でも話題にはなってた。(正直あれには失望したですが)
家庭用では、ジェネシス(海外メガドライブ)の「CYBERCOP(サイバーコップ)」という、IBMPC用スパイ潜入FPS「Corpolation(コーポレーション)」の移植が初めてか?<バイオ企業のインテリジェントビルに潜入し、監視カメラや警備員、毒ガスなどを避けて、違法実験の証拠を掴むというもので、当時のゲーム賞を総ナメしてた気がする。このあと、やはりPCゲー「ウルフェンシュタイン3D」の移植がスーパーファミコンで出たかと。アクション性が飛躍的に進歩したですな。
中学生の頃は夢のバーチャルゲームでしたが、今は我が世の春ってゆーかー。サバイバルゲームができる環境でもないので、ありがたや。でもシューティングレンジで狙撃くらいやってみたい。(2004年2月2日)

近頃のFPSにおける常套戦術について:
近年のFPSは敵の動きもぐんぐん頭良くなり、ただ突撃で撃ちまくればいいものばかりではありません。至近距離での撃ち合いの他、肉眼のみのロングレンジ射撃、またスコープや暗視装置での狙撃など、プレイヤーも敵も同じようにできます。ボーッと道の真ん中を歩けばまずプレイヤーの頭はスイカになる。敵もこちらが狙っていると知るや物陰に隠れて仲間を呼びやがります。良い武器持ってる奴はズカズカ突っ込んでくるし・・・。細かく造ってやがる。
しかし当たり判定も細かいので、ヘッドショットが決まるならトコトンそれを狙いましょう。頭部への射撃は格闘の超必殺技よりも効果てきめん。少ない射撃でとどめが刺せて大変気持ちがよい。ただ家庭用のFPSの中には体の中央に照準が半自動スナップ(親切?)し、遠距離ではヘッドショットが狙いにくいのもあります。そういうとき、またやけにカタイ敵のつっこみが来たときにもコレ、図のような撃ち方。エイミングはすばやく狙いやすい腹から始め、撃って相手がよろけたらそのまま上に向かって撃ち込んでいく。腹を打たれても人間は結構平気に突っ込んでくるものです。腹の銃創は長期間生きた後に死亡するそうですが、一瞬で生きる銃撃ゲーでは現実にもある「ストッピング・パワー」の心得が必要でしょう。腹の上には心臓、首、脳があります。わかりますね?下から上に向かってフルオートかませば、凶暴な強化人間でもエイリアンでも、急所が人間と同じ相手なら瞬殺ですな。子連れ狼風に表現すれば、「逆袈裟に斬る」カンジ。これぞ水鴎流斬馬刀胴太貫の波斬りの太刀じゃあ〜!!
とと、隠れた敵は障害物の向こうにグレネード投げ、あわてて出てきたところで射撃するのが常套ですが、たまに膝や下半身が障害物から出ている場合あります。そしたらそこを撃てばよろめいて頭を出すかもしれません。・・・・極悪ゥ〜。(2004年8月)

■エンキ・ビラル
バンド・デシネ作家。ニコポル三部作「不死者のカーニバル」「罠の女」「冷たい赤道」と新シリーズ「モンスターの眠り」を描いた。映画「ティコ・ムーン」「フィフス・エレメント」のイメージも彼のもの。赤い髪の女性がお好きなようですな、彼は。あ、最近は青い髪もか。

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