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メンマは和製造語


シナチク、そしてシナソバという言葉が社会的配慮から名を消して久しい。そこで変わって登場したのが「中華そば」であり「メンマ」なのである。。その由来はどこからきたのだろう。中国語の「ツアイマアル」「ミエン」からきたという説がある。「ツアイマアル」とは料理を飾る添えもの。料理の上にさっと散らす。パセリやその他のやさい、薬味などとある。では「ミエン」は?ゆでたうどんにいろいろなぐや調味料を合わせて食べる具のこと。千切りのきゅうりやぶんどう豆のもやしをゆでたもの、だいこんなど。[中日大辞典]はこのように説明している。麺に限らず上にのせるものはすべて「ミエン」、だからメンマなのである。これに異論を唱える人がいる、丸松物産の松村会長と言う方である。「麺の上にのせる麻竹だから"麺麻(メンマ)”英語でもないし、中国語でもない私の和製造語であると。これまたユニークでおもしろく、それなりに説得力がある。早速意匠登録すべく手続きをしたのだが、この名案も、当時有名だったメヌマポマードに類似している名称であるからとすげなく却下されてしまった。昭和27年のことだという。どちらが正解かはさておき、話としては面白い。以来メンマはラーメンとともに日本人の食卓の友として日本中を駆け巡り、親しまれ、全国制覇を成し遂げたのである。