ナーガルジュナコンダ(Nagarjunakonda)[フォトギャラリーインド仏跡・メニュー]

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仏教八宗の祖、大乗の祖といわれる、龍樹菩薩(ナーガルジュナ)(AD150~250)は南インドデカン高原のヴィダルバ地方のバラモンの出身。若くしてバラモン、小乗仏教を学ぶが満足せず、大乗を求めて北インドを遊歴する。晩年南インドに帰り、クリシュナ川(Krishna or Kistna river )中流の黒峰山Bhramaragiri (Sriparvata) に住み、ナーガルジュナコンダで亡くなったといわれる。黒峰山の場所はナーガルジュナコンダのことか、又は少し上流のSrisailamなのか、諸説あって確実に比定できない。

仏教は紀元前3世紀に南インド、アーンドラ地方に伝わっていた。アマラバティーは、紀元前3世紀末~紀元3世紀頃、南インドを制したアーンドラ王国のサータヴァーハナ王朝期、2世紀ごろの首府。南インドの仏教センターとして栄え、北の「ナーランダ」、南の「アマラヴァティー」と言われた。
アマラバティーの北側を東流するクリシュナ川をさかのぼると、アーンドラ王国のイクシュヴァーグ王朝期、3世紀ごろの首府ナーガルジュナコンダ(ヴィジャヤプリー)がある。イクシュヴァーグ王家は仏教を外護し、一大仏教センターとなった。しかし、イクシュヴァーグ王家の没落と共にナーガルジュナコンダの歴史は終わりを遂げた。

 

アヌプ丘ナーガルジュナ湖畔の仏跡・アヌプ丘

 
ナーガルジュナとは七高僧の第一祖、龍樹菩薩のこと。ここは龍樹菩薩終焉の地として初期の仏教遺跡がある。精舎の造りも特徴的である。手前の丸い基壇のところには仏舎利塔があり、対面して反対側には仏像が建てられた。奥の四角いところはストゥーパの跡
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 アヌプ丘

 
上の写真の反対側から撮ったもの。手前の階段状のものは、ストゥーパの跡。向こうは列柱が立つ中庭を持つ僧院跡。この時代の(2世紀ごろ)代表的な造りだそうだ。

アヌプ丘付近はダム建設で水没していない。再建されているがオリジナルの地域にある。

 

ナーガルジュナガイドマップナーガルジュナコンダ島のガイドマップ

 
 ナーガルジュナコンダの遺跡は、巨大な人造湖ナーガルジュナサガールによって水没した。主な遺跡は湖の中のこの島に移され、博物館や島内に復元されている。この島に行くのに波止場から1時間くらいかかったように思う。

貴重資料
ダム建築により水没した遺跡マップ(pdfファイル)
               大きいファイルですが細密です

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シンハラビハーラ


有名なシンハラビハーラ。列柱のある中庭を囲んで修行僧の居室があり、向き合って仏像とストゥーパがある。今は屋根がないが、元はあった。この時期の典型的なビハーラの間取りである。ここにある仏像はレプリカ。本物は博物館の中。
手前の煉瓦は大ストゥーパの一部。

マハーストゥーパ

一番大きいストゥーパ。この時代のストゥーパは四方に5本の柱が立っているのが特徴

ナーガル博物館ナーガルジュナコンダ島の博物館

 
この中に本物の仏像などがある。外にあるのはコピー。また、ナーガルジュナコンダの水没する前の発掘調査の資料もある。

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中の本物の仏像

 
遺跡にあった仏像。これが本物。外の遺跡の中に立っているのは、複製。等身大以上の大きさがある。

ナーガルジュナコンダ島に渡る船。

 
これはナーガルジュナコンダ島に着いたところ。とてつもなく広い人造湖。太陽の陽差しと湖面の照り返しでちょっと厳しかった。地元の学生など近隣からか観光客がいる。

ナーガルジュナコンダの日没

 
夕日の方向にナーガルジュナ島がある。はるか向こうである。西方極楽はあっちか?(2006)

ナーガルジュナコンダのホテル

 
湖畔の丘の上にあるヴィジャイビハールホテル。政府のホテルなのでビールがない!近所の酒屋で買ってこないと無い。規則がうるさくて、室内のレストランでは飲めない。しかたないので夕食は室外のベランダで食べた。これがまた良かった。(2006)

もう一件のホテル

 
湖畔の船着き場の前にある「ナーガルジュナリゾート」。名前は立派だがそんなに立派なホテルではない。ここはビールがある。ここに泊まれば良かった。以前来たときはここに泊まった。(2006)


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