水草の栄養素1

 水草の肥料と呼ばれる製品は各社様々なものを販売されています。
 しかし、ほとんど、いや全部といって良いほど園芸用の商品を希釈した程度のものばかりで誰も水草や魚のことなど考えていないようです。
 一例を挙げるとハイポネックスを薄めたようなものが多いですね。
 ステック等の底砂混合用栄養素では単なる赤土や、泥、園芸用スティックを少し変えたものなどが多く、ちゃんとつくってんのかどうか疑問が多い商品ばかりです。

 水草が要求する栄養はその水質条件や水草の種類、成長度合いによりかなり異なっています。水の中の環境と言うことで水質に影響を与え藻類の発生や様々な物質反応が起こることを考えていません。(園芸用では関係ない)
 また。いくらバランスのとれた栄養素を添加しても水の中に含まれる成分により制限(吸収が阻害)されることすらあるのです。たとえば、水草水槽では窒素成分が多いと理論的には適合した栄養素を適量投与しても改善の余地がみられない場合があります。
 これは窒素成分でしか測り取っていませんがその他の炭素やリン、硫黄など複雑に有機体として絡んでいるものと推測されます。しかし、私の検出できる設備や能力ではそれを知る由もないのが現状です。
 そのため、水の中にはできるだけ何かと反応しやすい物質を極力投入することをさけるべきです。そのため底砂や岩、濾過材などの投入物を厳選せねばならないことがわかります。
 これらをふまえ、日本の平均的な含有イオンを念頭に置き、源水(水道水)伝導度200〜300μSで効果があるように制作されたものが水草元気シリーズです。
 無論厳密に言えばカルキ抜きといわれるものはほとんどがナトリウムを含むため厳密に言うと良くないのでカリ置換型の還元剤で塩素を中和することがよいでしょう。

 アクアガーデン小売店ではすべての水質調整剤はオリジナルに配合されたものを使用しているため藻類等の発生は限りなく0に近くなっていることがわかります。

 栄養素はメイン、サブ、プロと3種類が液体栄養素としてあります。

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 メインにはアンモニア、尿素等、従来園芸用で使用される動物に何らかの影響を与えると推測される成分は配合されておりません。しかし、窒素分は含有されております。理論上窒素を排除した栄養素はその他の有用な元素も排除する結果となるため排除することが不可能なのです。これは、植物をはじめ生体を構成する化合物がこの地球に存在するものであるため、窒素成分だけを排除することは生体構成の倫理にも反することとなるのです。 このことは私が水草を育て始め頃、窒素が含まれない肥料が良い肥料と言うことを広告や本で知ったとき、この世に存在する化合物で窒素の含まれない栄養素を水草のために制作しようとすると、どう計算しても、窒素以外の成分を抜くか、余剰な関係のないものを足すしか方法がないのです。
 そのため、現在も優れた水草栄養素には窒素成分が含まれています。しかし、その成分は尿素やアンモニアとして配合されているため、使い方を誤ると動物に影響がでることがあるでしょう。(開花を促す特殊な園芸用肥料では存在する)

 メインは三大栄養素と十大栄養素、鉄が含まれるいわゆる主食栄養素です。これらは伝導度を極力上昇させることなく、水草に吸収されやすい錯化合物として栄養を含むものです。そのため、水槽内のものと極力反応することなく出来るだけ水草に吸収されるように設計されています。

 サブは鉄や微量元素を錯化したもので、極力水の中の成分と反応することなく水草に吸収される形態をとっています。サブには窒素、リン、カリといった三大栄養素は含まれておりません。これは通常水槽へ入れすぎても藻類の発生にはほとんど左右しません。
 特に吸収されにくい鉄は安定した状態で供給されます。

 ここで鉄イオンの説明をしておきましょう。よく、他社の栄養素では鉄イオン検出薬で検出できるがこれはできませんというかたがおられます。
 鉄イオンは通常水溶性の状態では2価で存在しその存在条件はpHが4以下か還元状態でなければなりません。
 そのため鉄が多く含まれている栄養素、たとえばディプラプラント24などはpHがかなり低い値を示します。この肥料にはイオンとしての鉄が含まれるためイオンメーター等で検出されるわけです。ではこの栄養素を水草水槽に投入すればどうなるでしょうか。
 水草水槽はpHが中性で光合成によりすこぶる酸化還元電位が高い状態を示します。そこへ2価鉄を投入すれば数秒から数分後、酸化し、赤い固まりとなりフィルターにひっついてしまいます。そのため、水草に吸収されるだけの量を投与するにはかなり過剰に投入するか、酸化されたものが還元状態で水溶するかを待たねばなりません。
 錯体になった鉄は非常に安定度が高く水溶性での状態が非常に長時間持続します。そのため少量でも確実に水草に吸収され利用されることとなります。

 プロは窒素、リン酸、カリの濃縮液で水草の生長度合いが高い水槽や大型水槽に使用します。この中の窒素成分はアンモニウムという形で配合しているためマニアの方におすすめします。
 最低限度、メインとサブをご使用していただくことをおすすめします。
 ただし、他の条件によりその効果は変わります。(砂や蓄積されている老廃物等)
 長期間水草を育成するためには栄養素は大変重要です。一瞬芸をするのなら何を入れても入れずとも、大磯か何かで十分ですよ。

他のおすすめ液体栄養素
・ジャレコ フロラシオンプロ(考えて作っています。)

宮 本   

水草栄養素2では画期的な固形栄養素をご紹介します。

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