第4回 基本編 観賞魚の購入

 近頃、以前にましてユーザ様より魚の状態について相談を受けます。
 その中で、たいていは新たに購入した魚が原因の発病、死亡といったケースが非常に多いようです。 特にグッピーやネオンテトラなど東南アジアから輸入されている魚を購入した場合に多く起きるようです。

 現在、グッピーやプラティーといったメダカ類やコリドラスやプレコなどのナマズ。国内外を問わず金魚や鯉といった魚に一筋縄では治療のできそうもない病気が発生しているようです。
 輸入グッピーなどは現地で汽水にて飼育繁殖されているものが多いようで、それに伴う弊害と発病が相乗的に起こっているようです。これらの魚の病気はそれらのみならず、健康に飼育している魚にまで伝染し、メダカだであればメダカに感染し、尾腐れ病や白点病、綿カビ病などを二時的に誘発し死亡してしまうケースが多いのです。これらの原因はウイルス性のものや細菌性のものが原因と思われますが定かではありません。

 鯉や金魚も数年前からこのような症状が現れ、穴あき病や粘液便などの症状で死亡するケースが多くなっています。これらは餌が原因だと言われる説が有力なようで、餌に細菌等が混入している場合があるようです。
 養殖などではアルテミア(ブラインシュリンプ)を仔魚や稚魚に与えますがアルテミアの卵に細菌が付着してそれが魚に感染し多くの被害を与えるケースもまれではありません。

 我々はこれらに感染した魚を購入しないことがまず先決です。
 近頃、量販店や大型店が観賞魚を扱っています。それらの店はごく一部を除いてどうも生体を消耗品としか受け取っていないようです。そのため売るが早いか死ぬが早いかとか。お客さんに対しても客が殺してもらわないと商売にならんと言われたというかたもおられます。
 

 これらのことをふまえ、まず、購入者自身がよくそれらを見極めることが大切ではないでしょうか。

 その見極め方として、
 1.まずその店の全体的な水槽状態をみる。
      (状態の悪い魚があちらこちらの水槽に見受けられるなら要注意)
 2.自分が購入したい魚の水槽をみわたす。
    (ヒレの状態、呼吸の状態等その水槽にいる魚すべてをチェック。奇形等は問題な し。
      やせているものも要注意。プレコなどはおなかがへっこんでいないか、目がへっこん
     でいないか、飛び出ていないか。等々)
  3.魚の糞の状態をチェック。
    (白い分や粘液便をしていないか)
 4.集中濾過を行っている場合はその系列に目を通す。
      (病原菌が周りの水槽に飛び火していることがある。)

 以上のことを基本的に行って購入下さい。
 もしおかしい場合は2〜3日おいてからもう一度いって確認した上で購入しましょう。

 おかしなものを販売する店側にも責任がありますが購入する側もそれらを買わないようにすれば店側も死ぬだけとなり利益を得ることができなくなります。そうすればそれを改善するか倒産するか二者択一となるでしょう。

 どうも、安いものに手を出し失敗する人が多いようです。安くても死んだら目的は達せられません。
 また、生き物は水草をはじめ消耗品ではありません。
 自分の気に入った魚や水草を末永く自分の水槽できれいに育ててこそ観賞魚と言うのではないでしょうか。

 現在、観賞魚の業界では何でも安売りをしています。良いものを安く売るのは良いことです。
 しかし、器具にしても何にしても利用もできそうにない、効果もないのに誇大な広告をうち、利益を得ているものが多くあります。これは言い換えるなら消費者をだましているのと同じことではないでしょうか。
 これらに惑わされることなく、自分の目的と余暇を楽しむ必要があるのではないでしょうか。

宮 本 

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