~酒をこよなく愛する高瀬 斉が綴る~
呑斉の酒々日記












10月15日 「10月も、はや半ばか」
 
半袖では寒い一日。東京の樹木も先の台風がもたらした海水による塩害で葉が枯れ、今年の紅葉はあまりよくないようだね。
 お昼はサラダと茹で玉子などでトーストを。夜は荻窪「いちべえ」での利酒会、今夜は山形県「米鶴」を楽しむ会で醸造課の矢崎さんが来てくれた。「米鶴」とはもう長いお付き合いになり何度か蔵にお邪魔したが想い出が沢山ある。自分で社歌を作りギターを抱えて歌ってくれた現会長の梅津伊兵衛さん、雪の降る時期の蔵開きで似顔絵描きをやったことなどなど。現社長の陽一郎さんは東北大学で原子核理論を修めたという変わり種だ。
 今夜のお酒は10種、この蔵が戦後個人としては初めて酒造好適米の品種登録をした「亀粋」と「亀の尾」の飲み比べとか楽しませて貰った。
 2次会は北口近くのモツ焼き屋で生ビールを。出掛けるとき降り出した雨もあがり11時過ぎ帰宅。




10月14日 「19年か・・・」
 
明け方かなり雨が降っていたが朝出掛ける頃には雨もあがりやれやれ。今日は渋谷「ベルサール渋谷ファースト」での「純米酒フェスティバル2018秋」の開催日、午前10時半開場入り。今回は出店蔵が20社と一頃の半数になったが昼の部、午後の部合わせて860人ほどの参加者で賑わう。「龍力」「梵」の人気は相変わらずだが「獺祭」が時たまお客の列が絶えることがあったのが気になった。杜氏制をやめAI導入やらの機械化に拒否反応を示し手造りに憧れるファンが離れたということだろうが“手造り”ってなんだ。明治以来酒蔵はどんどん機械化が進み今やどの蔵でも高価な機械が鎮座ましましているよ。今の美味しいお酒を飲めるのはこうした長年の機械化のおかげだってことを忘れちゃいけないね。
 関係者での2次会は近くの居酒屋で。
 19年間「純米酒普及推進委員」をお願いしてきた橋本、首藤両氏が今回で卒業ということで御礼をさせて頂く。長い間有り難うございました。



10月10日 「昔は今日が体育の日だったよな」
 
曇り空で微妙な気温具合だが半袖のTシャツにする。午前中、来月の秋田行きの切符を荻窪駅で買いその足で地下の食品市場で買い物を。今日が豊洲市場の初日ということで魚屋の呼び込みも「豊洲初競りの魚だよー」と叫んでいた。北海道産の鰰が出てたので鰹刺し、生牡蠣、シラスなどと買い求める。
 お昼は残り物や鯵の干物などをおかずに味噌汁とご飯を。
 夜は牛肉とゴボウ、ブナシメジのきんぴら風炒め、ニラ玉炒め、枝豆、鰰の塩焼き、鰹刺し、牡蠣酢などでビールとお酒を。鰰は結構大型で子持ちだったがまだブリコと言えるほどには育っていないが初物ということで美味しく頂く。鰹も脂があり美味。お酒は「浜千鳥・大吟醸」を。先日、八王子「酒のいけす」さんから御礼として頂いた29BY全国新酒鑑評会金賞受賞酒でいい具合に味が乗ってきていて美味。




10月9日 「果物も美味しい季節だね」
 
いいお天気だったので朝は布団干しから。朝の食事は摂らず果物を少し食べるくらいだが今日は福岡から届いたばかりの梨と、先日買った近くの農地で作っている柿、それに「ふるさと納税」余録のマスカットを食す。
 お昼は残っていたカレーでご飯を炒めドライカレー風に、目玉焼をのせて。2階のベランダ脇の雨樋に大きなカマキリがいたのでパチリ。お腹が膨らんでいるので卵を持っているのかな。
 夜は焼売とサラミと枝豆でビール、鯛刺し、秋刀魚塩焼き、海鞘酢、先日頂いた新潟県親不知のモズク、おでんの残りなどでお酒を。お酒は昨日の残りの「浜千鳥・純米大吟醸」を。




10月8日 「10月本来の気温かな」
 玄関先の金木犀、あまり鑑賞しないうちに大方の花弁が地面に散っている。昨年もそうだったが香りが薄い気がするのは年で嗅覚が鈍っているのだろうか。
 お昼はおろし蕎麦を。夜は麻婆豆腐(茄子入り)とサラダ(アボガド、ミニトマト、マスカット)でビール、干し穴子の炙り、ノドグロの薩摩揚げ、おでん(大根、蒟蒻、インゲン豆)、辛子明太子などでお酒を。お酒は岩手「浜千鳥・純米大吟醸」を楽しむ。優しい香りと旨味が昔を思い出す。
 20年以上も前だったか釜石の夜を新里社長に案内して頂いた時入った一軒の小さな飲み屋、お品書きの小さな黒板に「きつづ」と書いてあった。聞いてみると魚の「きんき」のことで、地元では「きちじ」だが口から言葉として出る時は「きつづ」と訛るのだ。訛りそのままを黒板に書いていたわけである。「きつづ」の煮付けを肴に飲んだ「浜千鳥」、いい想い出だ。



10月7日 「暑い!」
 
この時期急に31℃超えなどというと暑さがより感じられお昼は素麺を。
 夜は椿山荘での会食、昨日お酒沢山飲んだので今夜はビールを。

10月6日 「暑い中有り難うございました」
 
台風が日本海を北上する形だが東京はいいお天気で暑い。台風の連続襲来で稲、野菜、果実に塩害などの被害が出ているようだ。
 TVでは築地の最後の日ということで大きく取り上げているが小池都知事になったときの騒ぎは何だったんだろう、意味の無い大金が飛んじまった。
 お昼は野菜とウインナー炒めなどでトーストを。
 夜は「83回呑斉の市販酒を楽しむ会」ということで中野「割烹・大将」へ。今回は毎年恒例になった秋田県能代市「天洋酒店」浅野さんと蔵元達ということで「雪の茅舎」斉藤浩太郎社長、「福小町」米山忠行社長、「酔楽天」小杉さんが参加してくれ40人ほどの参加者で賑わう。楽しんだお酒は19種、発売されたばかりの「雪の茅舎・山廃純米大吟醸」、「飛良泉」「雛(ひな)」と「鸙(ひばり)」や「福小町・角右衛門・雄町」は珍しく協会14号酵母仕込みでそれぞれ楽しい。「秋田晴」の「Aレッド」「A ブルー」は同じ協会1801酵母だが酸の違いが楽しめた。先日の熟成酒の時もそうだったが種類が多いと少しずつ飲んでも結構の量が胃の腑に収まる。
 蔵元らが用意してくれたグッズなどのジャンケン争奪などもあり楽しい3時間はあっという間だった。2次会は蔵元らにも参加して頂きいつもの「第二・力」で。





10月3日 「新潟、島根からお米が届く」

 今日もそこそこ暑く半袖で丁度いい。稲刈りの便りが聞こえてきたと思ったら知り合いから新米が届き始める。ありがたいことだ。
 お昼は残りの鯛の煮物、冷や奴、味噌汁などでご飯を少し。ここの所そんなに量を食べていないので66㎏台を保っている。
 午後所用があり東京メトロ・東西線で高田馬場へ出て椿山荘へ。目白通り沿いのイチョウの木の根元には落ちた銀杏の実が掃き寄せられていた。夕方荻窪に戻り買い物をして帰宅。
 夜はハムを焼き、サラダと枝豆、牡蠣のフライパン焼きでビール、お酒の友は鰤刺し、秋刀魚塩焼き、南瓜とインゲン豆の煮物。
 牡蠣は宮城産の初物で粒はそれほど大きくはないが牡蠣の味を楽しませて貰う。お酒は「浦霞・ひらの・山廃純米大吟醸」の残りを。




10月2日 「不老泉が一番人気だった」
 
それなりにいいお天気で暑さも感じる一日。台風は過ぎ去ったが静岡では停電が続いているらしい。生ものを扱う業者さんは大変だ。
 お昼はオムライス。午後は何となくテレビをみたりして過ぎていく。夜はいつも2次会で利用している荻窪の「駒忠」での「長期冷蔵保存純米酒を楽しむ会」に参加。
 (株)フルネットの冷蔵庫に寝ていた17種のお酒と小生の冷蔵庫に寝ていた3種を利酒し、どのような変化をみせているかを楽しむ会だ。
 小生提供のものは福島「末廣・純大・亀の尾」の11年もの、福井「雲乃井・純大」19年もの、新潟「越乃寒梅・純吟」の3種。
 フルネット提供酒は「白真弓」「酒呑童子」(3年)、「天寿」「北雪」「瑞冠」(4年)、「浜娘」(6年)、「国菊」(8年)、「英勲」(9年)、「天狗舞」「富士の光」「五大天」(10年)、「朝日川」「女城主」(11年)、不老泉」(12年)、「富久長」(13年)、「浜千鳥」(16年)、「稲天」(17年)の17種。
 18名の参加者が飲みながら各自点数を付けていくのだが、マイナスな感じでの老ね香はほとんど感じずいい具合に熟成しているのが分かる。
 皆さんの採点では「不老泉・特純」が1位だった。小生の採点では9年経ったにもかかわらず丸くはなっているが若さを保っている「英勲・純大」、熟成の楽しさをしっかりと味わえる「不老泉・特純」、淡麗の中にも経年が醸し出すおしとやかな旨味を感じさせる「越乃寒梅・純吟」が上位に来た。20銘柄あるので少しずつ飲んだがそれなりの量が身体に入る。
 飲んだ感じとしては冷蔵庫で10年前後以上寝かせたものがいい形になっている。




10月1日 「あちこちで“日本酒で乾杯”やっているかな」
 
台風一過といった言葉がそのままに青空が広がっているが2階のベランダ、家の周りと風で飛ばされた木の葉などが散乱している。
 昨夜の台風、雨は大したことが無かったようで善福寺川の洪水警報もおとなしくしていたようだ。我が家の被害は雨樋が1本吹き飛ばされていた。
 朝方通勤電車が止まっていたようでサラリーマンの方々は大変だ。
 お昼は昨日作ったカレーと野菜サラダを。夜は豚カツと焼売、枝豆でビール、「日本酒の日」である今日のお酒は宮城「浦霞・ひらの・山廃純米大吟醸」を。肴は鯛の煮付け、ノドグロの薩摩揚げ、オクラと大根卸しの酢の物など。このお酒は16年の瓶詰めなので2年ほど寝かせたことになるがいい味わいだ。昨今の香り高いものとは違いゆっくりと落ち着いて楽しめる。“滋味”という語句が思い浮かぶ。もう少し秋深くなった夜などに楽しむ方がいいかな。さすが名杜氏の名を冠しただけの風格がある。今日の〆は太巻きを。