Diary 2004/03
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03/02 コンセプトって大事だよね

の、のののの野川さくらに媚薬ッ!?(挨拶)

「これを注文したら野川さくらのビデオクリップが届くのか、それとも本来この煽り文句が付けられるはずだったエロビデオが来るのか」という好奇心に駆られて思わず注文しかけたMU-6です。
結局、猫と一緒に殺されるのは嫌なので注文は止めましたけど、これがほっちゃんのDVDで同じ煽りが付いてたら多分買ってましたね(マテ

だって、腰がクネるんだぜ!?(さも大事なことのように)

日々寝る前に野川さくらのあられもない姿を夢想して悶々としている紳士諸君は是非、夢を求めて申し込んでいただきたいところ。
恐らくは夢は夢で終わるでしょうけど、ほら、それはアレですよ。
昔から言うじゃないですか。「夢見れば夢も夢じゃない」って。
ふぁいとっ、だよ。

さて、今日は久しぶりにゲームの話。
版画展はいつも満員御礼の人気アーティストコンビが放った新作ゲーム「SHUFFLE!」がようやく終わりました。

初回で音声をきっちり聞いて5時間程度、全部通しても12,3時間といったところなので、それほど長いゲームというわけではないのですが、「Fate」と並行してプレイすると何故か1時間くらいでプレイ意欲が減退するので存外時間がかかってしまいました。
ええ、プレイ意欲が減退するのはあくまでも「何故か」です(ぉ

さて、今回は「それ散る」のメインライターである王雀孫氏はお話に関わっておらず「BLESS」「21」のメインライターだったあごバリア氏がお話担当ということでぶっちゃけ全然期待していなかったのですが……期待以上の出来でした。

どちらか言うと悪い意味で(´Д`;


個人的にあごバリア氏は「普通の会話テキストや萌えシナリオを書いている分には悪くないけど、シリアスな話を書くセンスは無い」という印象があります。
同時に「そのくせ終盤はシリアスに締めたがる」という印象も。
ある意味で最近1番多いタイプのライターさんと言えるかもしれません。
シリアス話を書こうとする時に結構ファンタジーに走っちゃうところとかな!(ぉぃ

で、今回もそのパターンでした。
序盤〜中盤にかけて萌えまくってれば七難隠せるのかもしれませんが、生憎今ひとつ萌えなかった自分にはダメな所が見えてしまいましたですよ(^^;
――とはいえ、執刀中の医師が手術患者の親族とオペの最中にHしちゃう「21」よりは普通にまとまってたかもですが…。


さて、「SHUFFLE!」を知らない人のためにあらすじを物凄く端折って書くと

「魔界」「神界」と呼ばれる異世界と人間界との間に交流が生まれて早10年。
とある学園に通う何の変哲もない(美人で尽くしまくってくれる幼なじみがいる、という点除く)主人公の元に2人の女の子が押しかけます。
彼女達は何と魔界と神界のプリンセス!
8年前に人間界に来た折に主人公と出会い、そのたった1日一緒に遊んだ男の子のことが忘れられずに親を説得して人間界に来てしまったのです。
さあ主人公を巡る恋模様やいかに?(ベベンベンベンと三味線の音)


とまあこんな感じのお話です。
古き良きエロゲの香り漂うラブコメ度満点のお話っつーかダメ人間の妄想だけで構成されたあらすじというかそんなん。
ついでに穿った見方になってしまいますが、この世界観ならちょっとくらい奇跡を起こしたって魔法が許容されているくらいだし大抵のことはOKでしょう。
考えた人やるなぁ。

で、前置きが長くなりましたがこのあらすじを下敷きにした上で個別シナリオの話をちょこっと書こうかと思います。
ネタバレ満載なので、これからプレイする人は読むのを避けた方が…と言うべきところでしょうが、むしろ読め。
そして読んでヤバいと思ったらプレイするのをやめれ。

◆ネリネ

容姿端麗、スタイル抜群、学業の成績もバッチリの魔界のプリンセス。
導入で紹介したように主人公には最初からベタボレ。
で、このゲームの全シナリオに共通している事項ですが、大したイベントが無いために――しかも終盤近くまで割と綺麗に各キャラにイベントが割り振られているために――主人公がどうして彼女に惹かれたのか全く見えないまま個別ルートに。

で、個別ルートに入って読み進めることしばし。
3ヶ月もかかってようやくネリネの好意に応えるという結論を出した主人公くん。
告白をして、抱きしめて、彼女にキスをします。
――が、その時感じたかすかな違和感。彼は思わずネリネにこう言ってしまいます。

「8年前の女の子は……もしかしてネリネじゃなかったのか?」


いや、今ごろ急にそんなこと言われても意味わかんないから。

8年前に1日だけ一緒に遊んだ女の子のエピソードすらほとんど語られてないのに、何を突然言い出しやがりますか、この人は。
素で主人公が電波でも受信したのかと思いましたよ?
せめて何かしらの形でプレイヤーにもそういう可能性を見せておけや。

主人公の爆弾発言を認めるかの如く沈黙するネリネ。
彼女は「今だけは自分として愛して欲しい」と言って主人公に抱かれます。
主人公が腰を動かしている間、プレイヤーは頭を捻るのに一生懸命です(米笑)
「ネリネじゃなかったら8年前の娘は一体誰なんだろう…?」と。

ここまで読んで「みずいろ」の進藤さんシナリオと同じオチかな、と思った貴方。
惜しい! 非常に惜しい! それでは私と同レベルです。
かつて詩人バイロンは言いました。「事実は小説より奇なり」と。
「まさか、こんな超シナリオオチはありえないよね〜」と一笑に付してしまうようなオチこそが真のオチ。

一晩経って、主人公は前日に気付いた「違和感」の正体を1人呟きます。

「8年前に会ったネリネと今のネリネは目の色が違う」


セピア色のCGしか表示しないでそのオチは無いだろ(´Д`;

こんなのわかったら天才だよ……。
伏線の張られてない衝撃の真相なんて大体において、ただのトンデモと大差ないように思うのですが、私だけですか? そうですか。

こうなると当然お話の焦点は「なぜ8年前の娘と目の色が違うのか」という一点に集約されるわけですが、もう大体予想はつきますよね。
坂上蝉丸さんと同じオチですよ(吐き捨てるように)

ゲーム中のセリフから要約すると

「ネリネさんは昔病弱でした。でも魔力は凄く強かったので魔界と神界で行ってた研究に使えないかな〜ということでクローンを作ってみました。ネリネさんのクローンをさらに改造することでより強大な魔力を持った人を作ろうと思ったのです。で、8年前主人公と会った女の子というのはたまたまネリネの代役として公務に来ていたクローンさんで、彼女は一目ぼれしちゃったのでした。クローンさんは結局研究の無理が祟って幼くして死んでしまうのですが、死の間際その生命力と記憶とをネリネさんに分けて彼女を健康体にしてあげるのでした。ネリネさんは彼女の恩に報いるために、彼女の初恋を叶えようと人間界まで来たのですが、いつの間にか自分も主人公のことを好きになってて思い悩んじゃうのでした。感動のストーリーですね」

ってな具合のオチなのですが……って長いよ!
一応ネリネが何かの実験に協力してた話や魔界でクローンを使った実験を行ってたという話は途中で聞けるので、全く伏線がゼロかと言われると微妙ですが限りなく唐突な感は否めません。

ちなみに魔界と神界での実験に関する話はヒロインの1人プリムラにしか関係ないと見せかけて、何気に「SHUFFLE!」の根幹をなすエピソードだったりするので油断できません。
なにしろプリムラとネリネ以外にもう1人思いっきりこのネタ引きずってるからね!(´Д`;
…………一体このゲームのやりたいことは何なのか。
ラブコメがやりたいのか、それとも作られた生命の是非、みたいな深いシナリオを書きたいのかちょっと真剣に聞いてみたいですよ(´Д`;
さすがに後者ってことは無いと思いますけど。もしそうだったらぶっ飛ばす(マテ

――と、こんな素敵シナリオだったのでMU-6さん大ぐんにょり。
そりゃ「Fate」のプレイにも熱が入ろうというものですよ。あごバリア先生の心臓をゲイボルグで貫きたくもなるわけですよ。
友人に「どんなゲームだった?」と聞かれて「萌えと笑いを弱くして、唐突なシリアス話だけを継承したそれ散る」と吐き捨てもしますよ。

で、よほど1人だけクリアしてプレイするのを中止しようかと思ったのですが、知人から「亜沙とプリムラのシナリオは割と楽しめたので騙されたと思ってやってみるべし」とアドバイスを受けて、プレイ続行した結果コンプリートにまで至ったわけですが…………他のキャラのお話にまで言及するかわからないので、一言だけ端的に感想を。





騙 さ れ た _| ̄|○

アドバイスくださった方は本当に楽しめたのでしょうが、自分的にはアウトでした。
プリムラだけは多少楽しめましたけど。
他のシナリオについては気が向いたらまた後日。亜沙先輩シナリオについてだけはちょっと触れたいな〜と思ってます。
それでは今日はこの辺で。

03/06 たまには関西にも行ってみた

特にサイト上で予告も何もしなかったのですが、ちょっと野暮用があって大阪まで行ってきました。
うん、本当に野暮用なんですよ。
ただ好きな女の人に会いに大阪まで行ったっていうだけで。
何て言うかお互いそれなりに忙しい身なので、少しくらいお金をかけてでも会える時に会っておかないと全然顔を見ることもできないもので。
だから早起きして新幹線に乗ってちょっと頑張っちゃいました。
のぞみにこの想いを乗せて、いざ最愛の女性の元へ。




――――待っててね、ほっちゃん!(脳をゆすげ)

というわけで大阪はジブラルタ生命千里ホールで開催された「十兵衛ちゃん2未放映地区イベント〜たまには仲良くやってみた〜」に行ってきました。
基本的にイベントのために遠出することが無い私としてはかなり珍しいことです。
今日はそのお話。

雪とみぞれと雨とが入り混じる中、10時半ごろ会場前に到着。
11時から行われる座席抽選に備えて列に並びます。
発売されたばかりの「撲殺天使ドクロちゃん」3巻をぴぴるぴ〜♪と読みつつ、周りの会話に耳をすますことしばし。
関西弁の予想以上の少なさに驚かされます(^^;
ねえ、ここって大阪なんだよね? ね? ね?
いや自分も東京から来ているわけで他人様のことを四の五の言える身分ではないのですが……。

ちなみに私の前では東京、名古屋、京都の三方から来た人々(もちろん今日が初対面)が瞬く間に意気投合し、十兵衛ちゃん1やほっちゃん論について語り合う光景が展開されておりました。
オタの東西交流、すばらしいですね。ヘレニズムの一つも生まれそうな勢いです。

が、そんな心和む文化交流の現場に忍び寄る不穏な影。
それは唐突に現れました。
東西交流の真っ只中に一人の男性が近づいてくると、こう言ったのです。
「すみません、ちょっとこれ見ていただけませんか?」

見ると何やら文字が細々と書かれた紙を持っています。
少し離れているので、はっきりしたことはわかりませんがコール案でしょうか…?
それにしては文字が多すぎるような気もします。
えーっと、何々?
「久川綾」という文字が見えますね……ってなぜに久川なんて文字が!?( ̄□ ̄;)
ほ、ほっちゃんの歌に「久川」なんて言葉あったっけ?(ありません)

驚く私(と実際に見せられた東西交流中の方々)。
「声優さんと出演作のリストを作ってるんですけど、間違いが無いかチェックしてもらえないですか? 豊嶋真千子とかあんまり自信ないんですけど
と謎ペーパーについての解説を続ける男性。
見事なまでのゴーイングマイウェイぶり。
はっきり言って周囲との浮きぶりとかほとんどギャグの領域です(^^;
さすがに唐突に話しかけられた面々も戸惑いを隠せません。

その後しばらく自分のリストの妥当性について質問をし、――聞かれた側は愛想笑いでそれを返し――リスト職人の方は去っていきました。
と思いきや数分もしないうちに慌てて戻ってきます。こ、今度は何だ?

リスト職人さん「すみません、釘宮さん忘れてました」



しつこいくらいに同じギャグを繰り返すのを見て、ここが大阪だと再認識しました(ぉぃ
(大阪出身の方、気を悪くしたら申し訳ない)

座席抽選を終えてから1時間ほど時間をつぶして、ようやく開場時間。
昼食を摂った店を離れて再び会場に向かいます。
会場前に戻って探すのはやはりリスト職人さんです。
今度は誰が餌食になっているのか、そして願わくば自分にも話しかけて欲しい――そんなことを思いながら彼の姿を探します。
あ、いましたいました。例によって誰かと話をしています。
何を話しているのか聞こうと近づいてみると

リスト職人さんと話している人
なんで井上喜久子さんの役が久川さんのところに書いてあるんですかッ! ありえないですよ!」
リスト職人さん「……す、すいません」



今度はリスト職人さんが餌食になってました。
さすが笑いの本場は違います。まさか二段オチを用意しているとはッ……!(違

で、ようやくここからがイベントの内容に入るわけですが(前置き長すぎ)。
イベントそのものについてはあまり書くことがなかったりします。
というのもイベント構成が「十兵衛ちゃん(初代)」の1話上映→「十兵衛ちゃん2」の1話上映→質問コーナー→歌という風になっていて、イベント全体の約7割がアニメ試写会だったので(´Д`;

まあ、初代のDVD-BOX発売記念&未放映地区へのアピール目的のイベントだから仕方ないと言えば仕方ないのですが……いいじゃん、みんな東京から来たりアレな手段を使って見たりしてるよ(マテ

ちなみに主催側にもその認識はあるのか、司会を務めていらっしゃったキングレコードの方が「この中で十兵衛ちゃん2毎週見てる人」という不思議クエスチョンが飛び出したりしておりました(^^;
いやほら、一応未放映地区のイベント、ですよ?

何はともあれ質問コーナー以外についてはあまり書くことが無いので、大地監督・ほっちゃん・中山さんと主要メンバーが出演した質問コーナーについて書くことにします。
一部記憶違い、忘れている質問とかもあるかもしれませんが、その辺はほっちゃんを凝視するのに忙しかったので許してあげてください(ぉ
あくまでオレが覚えている範囲、ということで。

Q.(大地監督に)5年のブランクを経て続編を作ることにプレッシャーはありませんでしたか?

監督「そりゃありましたよ。発表してみるとみんな前作を懐かしがって褒めてくれるものだから余計に。『1は良かった』って言われる度に嬉しいけどプレッシャーもかかる…という感じでした」

Q.(堀江さんに)自由のセリフの中で1番印象に残っているのは何ですか?

堀江「『えっ…?』っていうセリフ全部です。アニメだとどうしても『ええっ!?』みたいなオーバーな反応が多いんですけど、自由はもっと自然な驚きが多くて。凄く気を使いました」

Q.(中山さんに)フリーシャのセリフで印象に残っているものは何ですか?

中山「1話の冒頭でパパって叫ぶシーンです。子供の声で、しかも悲しみとか願いとか色々な想いを込めて叫ぶのに苦労したので印象に残っています。あとはやっぱり1話のラストで言う『ニセモノ』というセリフも印象に残ってます。あれだけ録り直したんですよ〜」
監督「2話の収録をやったら演技が急に良くなったんで、録り直したらもっと良くなるんじゃないかと思って、あのシーンは収録しなおしました。あの場面はやっぱり全体を通じても大事なシーンなんで」

Q.(大地監督に)オープニングが無いのはなぜですか?

会場のヤジ「製作資金が少なかったから!(場内爆笑)」
監督「いやいや、資金は十分すぎるくらい潤沢にもらってますよ。オープニングが無い理由はですね、作らない方が楽なんですよ(笑)
資金がというよりも作業量的に。ただ実際のところ、色んな事情でオープニングを作らざるを得なかったりするわけです。CD売るためにとか。
でも今回はオープニングに手間をかけるより少しでも本編のクオリティを上げたかったので、話を持ちかけたらOK出たのでああいう形になりました。
一応スタッフの中ではタイトル出るシーンがオープニングってことになってるんですけど……ダメですかね?」

Q.(堀江さんに)自由を演じることにプレッシャーはありましたか?

堀江「ありましたよ〜。私だけオーディション無しで決まっちゃったこともあって、いつ監督に『やっぱり堀江じゃダメだな』って言われるかと恐る恐る演技してました」

と、ここで監督から今回の「十兵衛ちゃん2」製作にあたっての裏話が。

監督「続編を作りたい気持ちは1を作り終えた直後からあったんですけど、その後キャストが……まあそのまま続投できなくなっちゃったじゃないですか(苦笑)
で、元々役者ありきで作ったキャラだったのでアニメで続編やることは諦めてたんですよ。代わりにマンガで…という話もあって進めてはいたんですが、そちらもなかなか上手くいかなくてフラストレーション溜まってたところに『フルーツバスケット』で堀江と会いまして、『もしかして堀江なら十兵衛ちゃんできるんじゃないの?』と思って話を持ちかけたんです。堀江が出ること、というのを絶対条件として

場内が一瞬どよめきました。私もビックリ。
恐らくは「十兵衛ちゃん2」をやる、というニュースを聞いた時に誰もが思ったであろう「もう主役が引退してるのにどうするんだよ?」というのに対する答えをこうもアッサリ口にしてしまうとは。
大抵この手のイベントでは来場者が1番聞きたい部分っていうのはボカされちゃうので、この答えには凄く好感を覚えました。
初代がバンダイビジュアルなのに、2はスターチャイルドってのもこの辺の話と関係あったりするんですかね?

Q.(中山さんに)ベテランの方々に囲まれて色々と学ぶことも多いと思います。「この人は凄い」と思った人・エピソードはありますか?

中山「一条和矢さんですかね。演技の緩急の付け方や、声の通りが凄くて圧倒されちゃいました」

う〜ん覚えているのだとこれくらいでしょうか。
とにかく監督の話すぶっちゃけトークがやたら印象的でした(笑)
質問コーナーに割かれた時間はわずか20分程度とかなり少なめだったのですが、短時間とは思えないくらい濃度の高い質問コーナーだったと思います。
会場からその場で質問を募った結果、愚にも付かない質問ばっかりになるより遥かに良かったかと。

つーわけで最初50分近くもアニメを延々と見ていた間は、お金と時間の無駄に終わるんじゃないかと不安になりましたが杞憂に終わりました。
とりあえず個人的には十分満足のいくイベントでしたとさ。おわり


(次回予告)
イベントの後、せっかく関西まで来たのでついでにさらに脚を伸ばしました。
ヒントは三宮・喫茶店…………察しのいい方はもうおわかりですよね?
あのお店については東京に戻った後に書くことにしますです(まだ出先なのです)。
それではまた〜。

03/12 西の国から

ある日の昼休みのこと。
私がいつものようにWebを巡回して、ちょうど非モテ度診断を受けている最中に同じフロアで働く同期がやってきました。
彼とは愚痴ったり愚痴られたりいい関係を築いています。
今日もいつものように愚痴りに来たのでしょうか?

彼は私のすぐ傍まで来るとこう切り出しました。
「ねえMU-6。ちょっと相談乗ってもらいたいんだけどいいかな?」
「ん? ああ、別にいいけど(非モテ度診断の「異性とつき合ったことはありますか?」の質問に迷わず「彼女いない歴=年齢です」と回答しながら)」

「あのさ…、アシスタントさんにチョコレート貰ったんだけど、何を返せばいいのかわからなくて…普通どんな物を買うのかな?」

――なんということでしょう。
仕事に追われてすっかり忘れていましたが、3月14日はホワイトデー。
バレンタインデーにチョコレートを貰った相手に3倍返しをしなくてはならないとかいう噂もチラホラ聞く、そんなイベントがもうすぐそこまで迫っていただなんて。
ガッデム! オレともあろう紳士がどうしてそんな大事なことを忘れてたんだ!?



一瞬考えて、答えに到着。
ああ、そっか。義理ですら今年は貰ってないからだ_| ̄|○
イベントやオフ会で貰った義理チョコとすら呼べない物はいただきましたが(^^;

まあ義理チョコすら貰えないのは別に今に始まったことじゃないのでいいんですよ。
会社に入ったらさすがにもらうかな? とは思っていましたけど、どうせ義理であるならそういう無駄な慣習は無くすというのは悪いことではないと思いますし。
ただね、どーしても納得いかないのはですね。

なんでオレだけ貰っていないのですか?
とそーゆーことですよ。
なにこれ? 新手のイジメ? デブ迫害? 職場内差別?
いじめ、かっこわるい(前園正聖の声で)

密かに衝撃を受け沈黙するMU-6さんの横でなおも
「3倍返しっていうのに従ってゴディバのチョコでも買おうかと思ってるんだけど、チョコにチョコっていうのもどうかと思って……MU-6はどう思う?」
などと話を続ける同期くん。
このオシャレ話題を続ける態度。間違いなくオシャレ軍です。敵です。
今まで同期で同士だと思ってたのに裏切りやがったな!

そこでMU-6さんはガツンと言ってやりましたよ。

「君とは同期だし、できる限り何でも相談に乗りたいと思ってる。けど、この件に関しては力になれない。まず質問する前に今オレが見ているサイトの内容を確認してから聞いてくれ。バレンタインとか縁ないんで。本当ダメ人間なんで。『ゴディバ』とか言われても魔王の名前かと思うタイプなんで…(以下延々と欝入った人っぽい発言)」
ってね!(ダメ)

※知らない人のために
カプコンが出した名作恋愛クイズゲーム「QUIZ虹色町の奇跡」に出てくる魔王の名前がゴディバだったのです。コンシューマ版だと名無しになっちゃってますけど。


一瞬「魔王?」と突然意味のわからないことをまくし立て始めたMU-6さんに首を傾げた同期くんも「非モテの達人」と大きく書かれた画面を見て「……ごめん」と去っていきました。
今日も我々非モテ軍はオシャレ軍に完勝です。
我々の輝かしい勲章にあやつら逃げていきましたわい、わっはっは!
…………完勝、なんだってば。


<余談>
横で見るでもなくこの一連の様子を見ていた係長がボソッと言いました。
「MU-6くん、まあ頑張りなよ。世の中にはゲーム好きの女の子もいるから、もしかしたらその話題で盛り上がって…ってこともあるかもしれないし。それまではクリスマスに1人でゲームやっててもいいと思うよ?

多分クリスマスに関する質問に「一人で喪に服して、泣いたり、HPの更新したり、エロゲーやったりしてます」と回答したのを見ていたのでしょうが、最高に嫌な慰め文句だと思いました(;´д⊂) が、がお…。

そんな私のような非モテ野郎にとって数少ない異性との接点。
それがメイド喫茶です(マテ

というわけで遅くなりましたけど関西に行ったお話の続き。
監督の暴露トークが炸裂したイベント終了後、私は大阪駅から東海道線に乗ってさらに西へ向かいました。
目指すは兵庫県三宮市。関西が誇るメイド喫茶cafe Kanonに行くためです。

今回のKanon探訪には私にしては珍しく少なからぬ期待を抱いて臨みました。
およそメイド喫茶なるものに何も期待せず、満足したことも殆ど無い――メイド喫茶巡りを読んでいただければわかるでしょうが、私が過去「もう1度行ってもいいかも」と高い評価をしたのはAnise Seedだけだったりします――私ですが、このKanonに関しては知人が足を運んだ際に「アニスシードより良いかも」と言っていたので大阪に行ったついでに行ってみようと決意したのでした。

で、関西在住のこの方と連絡を取ってお店まで案内していただくことにしたのですが……あっさり迷う我々(´Д`;

Kanonは三宮のオタショップが集うビルの中にあって、そのビルまでは非常にスムースに辿りついたのですが、二人とも出発前にあまり真面目に場所を確認していなかったので、ほとんど手探り状態です(^^;
しかも、Kanonを探している間に他の三宮オタショップも案内してもらったら荷物が増える始末。メロンブックスもとらのあなもゲーマーズも秋葉原にあるのに……いやあ、物欲って場所と時を選びませんねっ☆(ぉぃ
まあ一応秋葉原では完売していた「Fate」のサントラや、同じく秋葉原とらでは予約を締め切っていた「Purisem×Egoist」初回版を予約できたので、丸っきり無駄遣いというわけでもないのですが……(^^;

そうして迷い、散在することしばし。
30分ほどの散策の末にようやくお目当てのKanonに到着しました。
時間かかりすぎだよ。

土曜日の夕方ということで待たされるのではないかと思っていたのですが、喫茶店に並ぶのは秋葉原地方独自の風習らしくスンナリ入店。
20人も入れば一杯になりそうな小さな店なのに一発で入れるなんて、アキバの光景に慣れていると逆に違和感を感じますね(^^;


とりあえず一通りのものを頼んで1時間ほどお店でお喋りをした後に店を出たのですが、かなり普通にいい感じのお店でした。

神戸あたりだったら質の良い喫茶店は探せばいくらでもあるのでしょうから、その中で行く価値があるのかはわかりませんが「メイド喫茶」とカテゴライズされるお店の中ではコストパフォーマンス的にはトップかも。
値段も十分納得の範囲内で、かつ味もなかなかというのはこの世界ではかなり珍しいのではないでしょうか?
個人的に今までアニスシードがトップだと考えていたのですが、これは1位交代。
もし近くに住んでいたら、それこそゲームや同人誌を買った帰りにちょっと食事を摂る際に大いに活用させてもらうことになってたかもです(^^;

店の内装もショッピングセンターの廊下に面した窓にはカーテンをかけて周囲の風景から切り離すなどの配慮もされており、落ち着いていて悪くなかったと思います。
店内で1番浮いているのは客層かもしれません(マテ

食べ物・飲み物系は先述したようになかなか。
とりあえず頼んだカレーとデザートは美味しかったです。
飲み物として頼んだハーブティは残念ながら少々期待外れでしたが……マローブルーはもっと鮮やかな青が出るのを使ってもらわないと、レモンを入れる楽しみが無いんだよもん。

ただ、一つだけ気になったことがあるとすれば店員さんの接客でしょうか(ぉ
別に接客態度が悪いとか言うつもりではなく――私が気になるほど接客態度がアレだった人なんて元メイリWRの○○○さんくらいしかいませんし(小声で)――私がデザートを頼む時に「初めて来たので何かオススメのデザートを教えてくれませんか?」と聞いた時のこと。
ウェイトレスさんはしばらく考えて言いました。


「……そうですね。こちらのカノンのお家ケーキなどは量が多くてオススメです。味としてはカノンザッハも美味しいんですが、量は少なめですね…。あとカノンプリンも私は好きですけど、これも量が少なめなのがちょっと難点です」



オレへのオススメ基準は質より量ですか?(´Д`;

そんなにドカ食いするように見えたのかとちょっぴりショックだった23の春。
三宮の空は青かったです。

――まあでもこんな感じで珍しく十分価格分の満足を得て三宮の地を去ったのでした。
神戸に行く機会があれば、あるいは近隣に在住の方は一度行ってみてもいいかと。
少なくとも東京の(自主規制)(検閲削除)よりは行く価値アリだと思いますです。
以上、関西方面に遊びに行った話おしまい。

03/19 少年でなくとも老いやすく学成り難し

またまた1週間も間が空いてしまいました…(´Д`;
正直なところ、3月末は私の職場も忙しい風味なので来年度に入るまではこのスパンの更新が一杯な予感。
来週は出張に行くので、出張期間中にホテルで何かしらの文章は書けるかもしれませんが――――帰ってきた後の仕事を考えると早くも吊りたいです(;´д⊂)
3月末納期の仕事多すぎだろ、絶対。
まあ何はともあれ4月以降しばらく手が空くはずなので、そうなったらもう少し更新頻度を上げていく予定です。毎日のように覗いてくださる方がいたら申し訳ないですが、その旨ご了承くださいませませ(マリ姉風に)

もう既に1週間も前のことになってしまいますが、椎名へきるさんが30歳の誕生日を迎えられたそうで。
何か一つの時代が終わったという気がしてなりません。
そりゃ自分もまがりなりにも社会人になるわけですわ。

人間である以上、1年に1歳年を重ねるのは当たり前なんですが、何となくショックだったので思わず中学からの友人と彼女の思い出を語り合ったりしてしまいました(^^;
それにしても30歳になったというニュースを聞いてショックを受ける辺り、今では興味を失ったとはいえ自分にとって「声優:椎名へきる」という存在は大きかったのだなぁと再認識。
今までの人生でたった3人しかいない一目ぼれした相手の1人に名を連ねるだけのことはあります。

ちなみに「たった3人しかいない一目ぼれした相手」というのは古い順に

1人目:藤崎詩織
2人目:椎名へきる
3人目:堀江由衣


だったりするわけで自分は人として何かが致命的に欠落しているんじゃないか?などと思ったりもするわけですが、まあそれは置いといて。

考えてみれば自分の中学〜高校くらいはほとんど椎名へきるにハマっていた時期なわけで、これが大きな存在でないはずがないんですよね。
今にして思えば彼女に心底ハマっていた時は山のように痛い言動をしていたような気がします。
自分の場合、中学〜高校にかけてはそんなエピソードばっかりなんだけどな!(爆)

で、その当時のことを知る友人と当時を思い出しながらお喋りをしていたら開く開く。
パンドラの箱の蓋が次々に。
……なんで椎名へきるネタだけでこんなにエピソードが湯水のように溢れてくるんだろう、と自分でも不思議に思うほどに。
「あの頃は若かったからな〜」と笑いあう自分と友人の声もどこか苦笑気味です。

え? 例えばどんなエピソードがあったのかって?
いやまあ大したことは無いんだけどね? ↓こんな感じです。

*文化祭の研究発表で「へきるソング概論」(原稿用紙20枚近いへきるソングの感想文)を発表

*チケットを取るために深夜電話をかけまくり。プッシュ音で目を覚まして注意した親に逆ギレ(´Д`;

*「この世で一番大切なもの」を聞いていて電車の中で突如号泣(マテ

*友人が偶然JR三鷹駅で椎名へきると会って握手をしたと聞くや否や彼の元にダッシュ→彼と握手。「間接握手をした」と悦に入り、一日中手を洗わなかった。

*初めて裏ビデオを見せられた時、ショックのあまり友人を殴打した挙句に友人に「お前は怒るけど、椎名へきるにだってこーゆーの付いてるんだぞ?」と言われて「へきるにはこんなモノついてないんだよ!」と咆哮。



ほら、普通じゃないですか。ねっ、ねっ?

…………ごめんなさい、改めて文字にしてみるとあの頃のオレはそのまま可燃ゴミとして処理されるべきだったような気がします(´Д`;
間接握手とか意味わかんないし。男の、しかも友達と握手して何が楽しいの?

ちなみにウチのWebラジオを聴いた人はご存知でしょうが、最後の裏ビデオを見せられた時に現実逃避先としてエロゲの画集を選んだのがMU-6さんが致命的に2次元エロの人になってしまった一因だったりするのですが、とりあえずその話も割愛。

そんな若さ溢れていた頃の自分が惜しみなくその若さを注いでいた対象も既に三十路。
時間が経つのは本当に早いものです。
あの頃と比べたら今の私は「ほっちゃんと結婚する」というのを人生の目標にしているだけなので随分成長しましたよね!(あんま変わってません)
まあそんな感じでどこかセンチになりながら、友達との会話の合間に本当に久しぶりに椎名へきるのOHPを見に行きました。
「今はどんな活動してるんだろ?」そんな軽い好奇心で。


――そして、私は見てしまったのです。

握 手 会

その3文字を。
握手。それはかつての憧れ。
握手。それはいつか見た幻想(ユメ)。
どんなに願おうと彼女は手の届かない人で、だからこそ求める気持ちには際限はなく。
夢にすら幻視したその奇跡が、数年という時を経てほんの少し踏み出すだけで手が届く位置にまで来るなんて。

時間というのは残酷です。
少年の日の夢を、大人になったからといって叶えられることなんて滅多にありません。
たとえそれが、どんなに小さな夢であっても、です。
それが叶うチャンスを提示されて尻込みするようでは男とは言えません。
……行きます。
行って中学生だった頃の自分の夢を叶えてきますですよ!
MU-6は、MU-6は大人になってきますッ!

決戦の日は4月17日。
――その日、運命に出会う。…かも。
これで握手した衝撃でまたへきる熱が再燃したりしたら笑いますな(^^;

とりあえず決意表明と備忘録を兼ねて書いたはいいけど、上の文章いざ書き終わってみると何が言いたかったのか自分でもよくわかりませんね(ぉ
ま、感情が先走って書いた文章なんて往々にしてそんなもんですが。
明日は休出があるのですが、休出から帰ってきた後にでも久々にゲームの感想日記か何かを書く予定です。……書けるといいなぁ(超弱気)
最悪でも月曜夜には何かしら更新したいところ。
つー感じで今日は小粒ですけど、こんなもんで。ウォンチュ!(古代へきる語)

03/22 忙しいほどゲームがやりたくなる人の日記

もうすぐ入学式のシーズンです。
ということは当然少し前には受験シーズンがあったわけです。
私の周りでもお子さんの入園・入学の準備をしているお父さんお母さんがチラホラと見受けられます。
その中の1人、隣の課の課長さんのご長男がかつてMU-6さんが通った私立W中学校に受かったとかで私のところに「どんな学校なんだ?」とか聞きに来ました。

わざわざ隣の課の私のところにまで聞きに来るなんていいお父さんです。
なにしろ特別問題が無ければ中学・高校の6年間を過ごすことになる学び舎。
人生の中で最も大事な時期を過ごすわけですから気にならないはずがありません。

さて、そんなお父さんにどう答えたものか。
とてもじゃないですが「キ○ガイとオタを大量生産する工場みたいな学校です」と告知するわけにはいきません。
オレの経験上、男子校なんて大なり小なりそーゆー側面があるものですが(蠱毒みたいにアレな要素が濃縮されちゃうために)そんなガン告知まがいの告知をしてショックを与えるのもアレですし。
インフォームドコンセントにも良いのと悪いのがありますから(^^;

結局その場は「う〜ん、クセはあるかもしれないですけど凄く自由でいい学校でしたよ。少なくとも自分は大好きでした」と答えておいたのですが…………事件はその数日後に起こりました。

隣の課長とお話してから数日後、自分のところの課長と出かけて昼食を摂っている最中にたまたま私の後輩になった少年の話になりました。

課長「そういえば○○さんの息子さん、お前の学校に行くことになったんだってな」
MU-6「らしいですね。この前、学校のこととかちょっと聞かれましたよ」
課長「どんな学校なんだ?」
MU-6「いい学校ですよ。とにかく生徒の自主性を重んじてくれますし。ちょっと…というか大分女の子に縁が無いのが玉に瑕ですけど(笑)」
課長「確かにそれはそうだろうけど、それは人によりけりだろ。単にMU-6が女の子に縁が無かっただけだろ?
MU-6「まあそれはそうなんですけど(^^; 実際の話、文化祭とかになるとやたら張り切ってナンパとかしてるヤツもいましたしね」
課長「MU-6はそういう方向に行かなかったのか?」
MU-6「……そういうことしそうに見えますか?」
課長「見えないね」
MU-6「です。そっち方面興味ないんで全然そういうことはしませんでしたね〜。花より団子というか何と言うか」
課長「色恋よりゲームやマンガだったわけか(笑)」
MU-6「そんな感じです。で、今に至ると(^^;」

課長「まあ○○さんの息子さんがMU-6みたいになるかはわからないけど、それはそれとしてMU-6」
MU-6「はあ、何でしょう?」
課長「ゲームでバーチャルな女体ばっかり追ってちゃダメだぞ」




〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!?
思わず動揺する私。一瞬思考が真っ白になります。
え? なんで? 係長はエロゲもやってる同士的存在だけど、なんで課長までオレが主にバーチャルな女体を愛している事実を?

課長「この前雑誌(MU-6注:恐らく愛読している「日経エンタテインメント」だと思われる)で読んだけど、そういうゲームもあるんだろ? 家に篭ってゲームで女の子のお尻を追っているようじゃダメだぞ〜(カラカラと笑いつつ)

課長は楽しそうに笑っていらっしゃいますが、なんつーかこの人はオレの家に監視カメラでも仕掛けているのですか?
あまりに的確な部下に対する観察眼に(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブルです。
こ、怖い! この職場怖いよ! 絶対に見られてるよ!
マイハウスかこのサイトのいずれかがリークされてるよッ!
も、もうお嫁に行けないッ、うわあああああん!(;´д⊂)


――――その後のことはあまりよく覚えていません。
記憶に微かに残っているのは「そういうのも売ってますしやったことはありますけど、そんなのばっかりやってるわけじゃないですよ〜。あはははは……」と壊れた機械のように乾いた笑いを浮かべながら呟いていたことだけ(´Д`;

まぶしかった日のこと。
「きさま! 見ているなッ!」と叫んだディオの気持ちがよ〜〜くわかった日のこと。

さて、そんな上司にもギャルゲーをやってそうに思われるMU-6さん、最近はアトリエかぐやの「まほこい」をやってました。
無事コンプリートしたのですが、なんつうか一言で言うと非常に惜しいゲームでした。

「エッチな魔法で恋×濃しちゃう」のサブタイトルから連想されるように半人前の魔法少女が使った魔法のせいでHなトラブルに巻き込まれちゃう主人公とヒロイン達のラブコメがベースになっていて、ついでに濃厚なHシーン(というか陵辱シーン)も楽しめる……というある意味わかりやすい作品なのですが、微妙に中途半端(´Д`;

個人的に純愛ルートの方はさほど悪くなかったと思います。
尺がやや短めなことと、シナリオが複数名で分担している関係上キャラクターごとに出来不出来の差が目立つことが多少気になりますが、ベタながらも上手いことスラップスティックラブコメとしてまとまっていたかと。
特に幼なじみの葵シナリオはかなり萌え転がりました(^^;
ええ、例によって幼なじみ萌えですが何か?
告白シーンでは胸が喩えでも何でもなくギュッてなりましたよ?

でも、実際葵のシナリオは告白シーンの台詞回しにせよ、個別ルートに入った後の主人公のイチャつきぶりにしてもメチャクチャツボでした。
昨年秋にやっていた「CROSS†CHANNEL」の冬子以来の強烈な萌えを感じて思わずニヤニヤと。
自分の好みを差し引いても楽しく読めるシナリオで、他と比べて抜きん出ていたと思います。
正直なところアトリエかぐやのゲームは「人形の館」にせよ「最終痴漢電車2」にしても回想モードしか起動していなかったので(マテ)、どんなお話を書くのか知らなかったのですが、こんなベタなラブコメを上手に描ける人がいるとは思いませんでした。

とまあ、そんなわけで私のような勝ち気友達系幼なじみが好きな人は買っておく価値ありの一本でしょう。恐ろしく限定されたオススメ層ですが(^^;
1月頃プレイしてた「こなたよりかなたまで」の佳苗もナイス幼なじみでしたが、葵はまた別ベクトルでいい感じです。
やっぱり幼なじみは最強だな!(力説)


……で、ここからが苦言になるのですが。
サブタイトルを見た時に購入する人が期待するのは何でしょう?
恐らくは「純愛と濃いHの両立」だと思うのですよ。ですが各所で言われているように、このゲームの場合残念ながらそれが両立できているとは言えません。
純愛ルートのHが薄めなのは個人的に全然構わないのですが、「濃い」ルートの方がですね……なぜか触手でして(´Д`;

いえ、触手が好きな人もいるのは判っているんです。
「魔法少女モノ」というジャンルにおいては触手が無いと怒る人もいるのは知っているんです。それを否定するつもりはありません。
ありませんが……なんで純愛Hの2倍もの触手Hがあるですか!?(;´д⊂)
なんかもー「Hな魔法で恋しちゃう」っつーより「魔法少女アイ3」じゃないですか!
おかしいよ、タイトルに偽りがあるよ……。

個人的に触手な時点で既に欲情対象外なのですが、このゲームはHシーンへの力の入れ方があきらかに180度間違った方向に突き進んでいやがるので、ただの触手Hでは終わりません。
このゲームはマップ移動式のADVなんですが、よくあるパターンというヤツで時折Hシーンで使えるアイテムが落ちていたりします。
その中に「鍵」というアイテムがありまして、この鍵を手に入れておくと通常よりもさらに倒錯したHシーンが見られるという仕様になっているのです。

率直なところ、触手プレイより倒錯したHシーンというのが人生経験に乏しいMU-6さんにはよくわからなかったのですが、ちょっとした好奇心から鍵を使ってみました。

…………えっと、その。
アナザーディメンジョン?

ゆで卵を産ませるとか胸を魔法で肥大させて搾乳とかもう性行為以外の何かにしか見えないのですが(´Д`;
個人的にかろうじて許容範囲内だったのはフタナリくらいですか。まあハースニールの本で慣れてるだけですが。
はっきり言って胸に魔法をかけて乳首を肛門に変えて浣腸→脱糞プレイなんて何かタチの悪い夢かギャグにしか見えませんでしたよ?(ぉ
数瞬の間、本気で「これは笑い所なのか?」と思い悩んでしまいました(^^;


とまあこんな感じでいい所と悪い所がわかりやすすぎるくらいわかりやすいゲームでした。
変に魔法を生かしつつエロを濃くしようとした結果、この歪みが生まれたんでしょうけどこれだったらいっそ純愛ルートだけにしてもう少し質を向上させた方が良かった気が。
「かぐやが純愛なんて…」と言う人もいるかもですけど、濃厚エロスはもう一方のラインだけでもいいじゃんとか何とかブツブツ呟いてみたり。

色々微妙なところや「濃」ルートが濃すぎるので、とても万人にはオススメできないのですが個人的には何故かどうにも嫌いになれなかったりします。
本当に勿体無いなあ(よっぽど幼なじみに萌えたらしい)。
えっと、先にも書きましたが幼なじみ&ラブコメスキーは買う価値ありだと思いますので、そういう人はやってみてくださいなm(_ _)m
売れてそういう人の意見が集まれば、今度こそこの路線で一本作ってくれるかもなので(ぉ

03/26 北へ。

これもある意味「ゲームと現実を混同」になるのだろうか?(ぉぃ
しばらく俗世を離れている間にゲームの中のお店が現実にできてしまうというニュースが。

…………いやはや何と言うかその。
メイド喫茶ブーム真っ只中の時に「ショコラ」が発売された際に「いつか出ると思ってたけどメイド喫茶をネタにしたゲームが出るとは」とひとしきり驚いた後で、「今度はゲームにインスパイアされた店ができたら面白いな〜」などと1人冗談を言っていたのですがまさか本当にやる漢がいようとは。
事実は小説より奇なりとはよく言ったものです。
この勢いで是非開店から数ヶ月後が経った暁には黒ストパッチの配布もお願いしたくッ!(死ねよ)


八王子は我が家からだと遠すぎるので実際に足を運べるかはわかりませんけど、開店したら一度は行っておきたいところ。
その前にDC版でも何でもいいから「ショコラ」自体をやっておかないとですけど(^^;
あ〜オレも早く会社辞めてリアルピアキャロットの店長やりてえな〜(遠い目で)
店長だとどの娘ともくっつけないんだけどな(爆)

とまあそんな与太はさておき、先ほど「俗世を離れて」と書いたように入社以来初めての出張に行ってきました。
場所は北の大地、北海道。
行き先を告げた全ての人に「冬の北海道か、いいな〜」と言われましたが、実際に行くのは北海道は北海道でも札幌などの都市部ではなく稚内からさらに車で2時間という有体に言って僻地なのでプチしょんぼり。
せっかく北海道に行くからにはプリムヴェールくらい寄りたかったのですが。
それが無理ならせめて大通り公園に遊びに行って3月なのにノースリーブ&マイクロミニで歩いている北大教授の娘さんを探すプレイくらいは!(帰れ)
ええ、ナンパ野郎に絡まれてるところを声をかけて助けてあげますとも。
でもって沢渡教授の居場所を聞いたら「沢渡教授は私のパパよ?」と言われてビックリしちゃいますとも。ますとも!

――今ではすっかり毒は抜けたとはいえ、かつてはセンチで身代を潰しかけたこの私、北海道と聞くとやはり彼女を思い出さずにはいられません。
羽田から1日1往復限定の便に乗って稚内空港に到着した時もまず最初に思ったのは、「この街のどこかにオレにキスを迫られて傷ついたほのかが逃げ込んだ別荘があるのか」でした(´Д`;
……当時はあまり気にしませんでしたが、今こうして文字にしてみると男にキスを迫られたくらいで函館から稚内まで逃げる女はどうかしていると思います。
何キロ離れていると思ってるんだ?

到着した日は東京が寒かったこともあり、気温としては稚内も東京も大差なかったのですが体感気温としてはさすが北海道というべきか寒かったです。
ロシアの方から吹いてくる季節風がとにかく強くて強くて(^^;

で、空港まで迎えに来てくださった現地の支店の方の車に乗って移動開始。
1泊2日の出張のうち、1日目は実質現地入りするだけなのでちょっと寄り道しますか〜ということで空港からさらに北に針路を取り、宗谷岬へ向かうことに。

宗谷岬(N211i付属カメラで撮影)

空港から20分ほど走ってやって来ました日本最北端、宗谷岬。
夏はバイクに乗った学生などで賑わうこの場所、私などはてっきり冬場でもそれ相応に観光客はいるのかな?などと考えていたのですが……誰もいませんし、何もありません。
200〜300メートルくらい離れたところに一軒みやげ物屋さんがあるのみ。
「日本最北の食堂」とデカデカと書かれた食堂は平然と閉まっていたりしてまるでやる気も人気も感じません。
怖いくらいに人がいなくて、風に乗って流れてくる「宗谷岬」何だか不気味(^^;
ただまあ人が居ないのもある種当然というか。
空港もそうだったのですが、岬の風の強さはその比じゃありません。

「よぉーし『風はバイキングをつくった』ぞ!」とツェペリばりに叫びだしたくなるほどの北風(´Д`;
コートなんかほとんど全くと言っていいほど役に立たないし。
この風の中で平然と過ごせるならば本当に勇者バイキングになれそうな気が。
去年行った所とは同じ北海道でも寒さの質は違うのですが、やっぱりだてに最北じゃないな〜と痛感。


宗谷岬をしばらく眺めた後はひたすら車に乗って目的地(人口数千人の小さな町)を目指すのですが、その途中でいくつか寄り道。
プチ観光状態でこんなんで出張費貰っていいのか?という感じです。
まあ自分だけじゃなくて東京からお客さんも来ているから北海道支社の人が張り切っているんでしょうけど。

宗谷岬に続いてやってきたのはノシャップ岬。
って寄るところ岬ばっかりかよ!( ̄□ ̄;)
ここは天気がいいと海を挟んで向こうに昆布で有名な利尻島が見える上に夕日が凄く綺麗なので、それこそ夏場はカップルさんがイチャついていやがったりするらしいのですが、私が行った時は冬な上にうす曇で利尻島も見えず最悪のコンディション。
当然のようにカップルなどいるはずもなく――というか人間が1人もいませんでした。

視界に入るものといえば整備中と思しき漁船何隻かと開店休業状態のノシャップ寒流水族館「日本最北の…」とだけ壁に書かれた廃墟のみ。
想像していただければわかるかと思うのですが、その状態で風が吹き荒れ波が寄せている光景だけ見ていると恋人同士のスウィートスポットというよりもどう見ても東尋坊ライクなダイビングスポットです(暴言)
いやだって本当に赤ちゃんを抱えた若い女性(男に捨てられた直後)が1人で立っている絵とか普通に浮かんだもん。

宗谷岬→ノシャップ岬の岬コンボの後は抜海(ばっかい)へ。
この抜海というところはゴマフアザラシの越冬地だそうで、もう3月末ということでかなりの数は北に帰ってしまったらしいのですが、それでもまだそれなりの数のゴマちゃんが海を泳いでいました。
なんつうかこれぞ北海道という光景を初めて見たような気がします(^^;
関東の人間がタマちゃん1頭で大騒ぎする感覚なんて恐らくここの人にはわからないんでしょうね。
いや関東に住んでいる自分にもあの感覚はとんと理解できませんけど(ぉ
私が行った時は10頭ちょっとくらいしか見られなかったのですが、最盛期には100頭以上のアザラシが狭い範囲に集結してちょっと気持ち悪い光景だとか。
数と場所が変われば同種の生き物でも随分扱いが違うものですね。


その後はただひたすらに真っ直ぐで信号も何もない道路を突っ走って本来の目的地である町に行って、仕事をしただけなので特に書くようなことも無いのですが道路の脇に普通に鹿の死体が転がっているのは凄いなぁと思いました。
あれこそ本当に東京近郊に住んでいたんじゃ見られない絵でしょう。
道路の脇に何か黒い塊があると思いきや、それが何羽ものカラスが群がった鹿の死体だとは。
思いっきり鹿の死体と目が合ってしましましたですよ(^^;
あれ、子供だったらトラウマになってるぞ多分。

とまあそんな感じの観光旅行出張でした。
短めだけど最近年度末で忙しくてゲームがちっとも進んでないので今日はこの辺で。
「Remember11」とか積みゲーを少しでも消化することにするですよ。
んじゃまた。


〜余談〜
出張の際に泊まったホテルというのが町営の宿泊施設だったのですが、そこに有料放送(いわゆるエロチャンネル)があったのが個人的に妙にツボだったり。
かりにも町直営なのにそんな青少年に有害なモノを見られるようにしておいていいのかしらん?
プリペイドカードを買えば誰でも見られる作りになっていたのですが……(^^;